竜巻の後行方不明になった犬、コロナ禍の中、54日ぶりに飼い主と再会（アメリカ）

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　現在、世界中の人々が新型コロナウイルスによるパンデミックで苦境の真っただ中にいるが、アメリカの南部では3月初めに激しい竜巻が発生し、それにより多くの被害が出た地域もあったようだ。

　テネシー州に住むある一家は、竜巻が起こった時に飼い犬に命を救われた。しかし、その後犬が行方不明になってしまったのだ。

　探し続けてきた家族が犬と再会できたのは4月25日。行方不明になってから、実に54日ぶりだったという。

竜巻、3月にテネシー州を直撃

　3月3日、テネシー州を襲った複数の竜巻は少なくとも25人の命を奪っただけでなく、建物の倒壊や送電線の断線といった大きな被害を地域にもたらした。

　そんな中、エリック・ジョンソンさんが飼っていた愛犬オーストラリアン・シェパードのベラが行方不明になった。

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　ベラは、竜巻が起こった時にいち早く機転を効かせて家族を浴槽へ避難するよう警告。そのおかげで家族全員が竜巻の難を逃れて無事だったものの、ベラの姿が家から消えてしまったのだ。

ベラは生きていると信じて探し続けた家族

　エリックさんと妻のフェイスさん、そして子供たちは、ベラが近くにいるかもしれないと思い近所を尋ね歩き、家族のにおいがついた衣類などを近所に置いてベラが認識できるように配慮したりしながら、毎日愛犬を探し続けた。

　複数の人が「竜巻の後ベラを見た」と話していたことからも、一家はベラがきっとどこかで生きていることを疑わなかった。

　しかし、なかなかベラの行方はつかめない。「もう見つからないのでは」と希望を失いかけた時、エリックさんのもとに朗報が飛び込んだ。

ベラ、54日ぶりに家族と再会

　4月25日、教会で働く友人サラ・ロメインさんはペットグルーミングサービスのスタッフから、通りの向こう側にベラらしき犬がいると連絡を受けた。

　そこでサラさんはグルーミング店の近くのフェンスに監視カメラを設置したところ、カメラは2つの建物の間の狭い隙間から出て来たベラの姿を捉えた。

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　サラさんから連絡をもらったエリックさんは、牧師をしている義理の弟と一緒にベラのところへ向かった。

　どうやらベラは、フェンスの間に入り込んでしまっていたようで、エリックさんはフェンスを飛び越えてベラを救い出し、54日ぶりにベラは飼い主に再会することができた。

　もちろん、ベラは自分の名を呼んだエリックさんを認識し、尻尾を振って喜んだそうだ。

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　ベラは、その後エリックさんたちに綺麗にしてもらった。

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　エリックさん一家はFacebookにこのストーリーをシェアし、安堵と喜びをこのように語っている。

ベラは、私たちの命を救ってくれた大切な存在です。これでようやく家族が揃いました。

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written by Scarlet / edited by parumo

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