この画像を大きなサイズで見る老化について調べる研究者にとって、主要な研究テーマの1つが「テロメア」だ。これは染色体の末端にあるキャップのようなもので、その長さは老化に関係していると考えられている。
ならば、テロメアが短くなることを防げば、細胞の老化やそれに起因する病気をも防ぐことができるかもしれない。
この度、アメリカの研究チームによって、その実現へ向けた手がかりが発見されたという。それはマウスのテロメアを回復する小さな分子だ。
染色体のテロメアは靴紐のカバーのようなもの
靴紐の末端にはプラスチックのカバーのようなものがついているが、テロメアはそれに似ている。プラスチックカバーのおかげで靴紐がほつれないように、テロメアのおかげで、染色体はほつれずにその機能を果たすことができる。
この画像を大きなサイズで見る残念なことにテロメアは、細胞分裂のたびに少しずつ短くなる。そして、それがなくなってしまえば、もう細胞はそれ以上分裂できなくなる。
このプロセスは老化や、それに起因する病気と関係があるとされる。一例として、「先天性角化不全症」という難病がある。爪の形成不全、口の中の白斑、皮膚の萎縮、再生不良性の貧血といった症状が特徴の遺伝病で、細胞が異常に早く老化してしまうことが原因と考えられている。
治療法としては骨髄移植などがあるが、リスクが高い上に、効果も限定的なものでしかない。
テロメラーゼの異常が老化を加速させる
先天性角化不全症の患者の細胞がすぐに老化してしまう原因の1つは、遺伝子の突然変異によって「テロメラーゼ」という酵素が阻害されていることだ。
テロメラーゼには、テロメアの構造を健全に保つ働きがある。そのために研究者たちは、この酵素の発見以来、これを標的にして老化を減速させたり、あわよくば逆転させる方法を模索してきた。
2015年、ボストン小児病院(アメリカ)のスニート・アガルワル氏らによって、「PARN」というテロメラーゼの活動と関連する遺伝子が発見された。
この遺伝子は通常、「TERC」というテロメラーゼを構成するサブユニットを処理・安定化させる役割を担っている。ところが、PARN遺伝子が突然変異してしまうと、テロメラーゼの生産量が減り、そのためにテロメアはすぐに短くなってしまう。
この画像を大きなサイズで見るPARN遺伝子を守る分子の発見
今回のアガルワル氏とネハ・ナグパル氏らの研究では、10万種類以上の化学物質を調べて、PARN遺伝子を守ってくれるものがないかどうか確かめられた。
そうして候補としていくつか選別されたのが、「PAPD5」という酵素を阻害するものだった。PAPD5酵素は、PARN遺伝子を壊し、TERCを不安定にするために、これを阻害することができれば、テロメラーゼの適切なバランスを回復させられるということになる。
先天性角化不全症の患者から採取した細胞を幹細胞に変え、これに対して阻害薬候補の化学物質を使用してみると、いずれもTERCが健康なレベルに戻り、テロメアの長さも回復することが確認されたという。
この画像を大きなサイズで見るマウスに移植したPARN遺伝子のテロメアが回復
だが、求められているのは、薬として与えられたときにそうした効果が得られ、それでいて安全な化学物質だ。
そこで研究チームは、人間の血液から幹細胞を作り、そこに含まれるPARN遺伝子を突然変異させた上で、マウスに移植。このマウスに対して、阻害薬候補の「dihydroquinolizinone RG7834」を経口で投与した。
すると、この実験でもやはりTERCが増加し、幹細胞のテロメアの長さが回復。それでいて副作用は出ないことが確認された。
この画像を大きなサイズで見る難病の治療やアンチエイジングとして期待
「臨床治療になるかもしれないと希望を抱かせてくれます」と、ナグパル氏は期待をにじませる。
今後、研究チームはさらに実験を続け、先天性角化不全症をはじめとする難病の治療法として、さらにはより広範なアンチエイジング法として、その効果や安全性を明らかにしていく予定であるそうだ。
この研究は『Cell Stem Cell』(4月21日付)に掲載された。
Small-Molecule PAPD5 Inhibitors Restore Telomerase Activity in Patient Stem Cells
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1934590920301387
References:Molecules identified that reverse cellular aging processなど/ / written by hiroching / edited by parumo
















がん細胞もテロメラーゼが活発で無限に分裂するらしいけど、あれはアンチエイジングなの?
※1
がん細胞は老化することを忘れた細胞というか、死ぬべき細胞が死ななくなった状態とも言えます。
たとえば人間の場合、指の間の水かきの部分はカエルや水鳥の足のようになるわけでなく適度に細胞が死ぬので、カッパとは違う手になるわけですw この機構が壊れると手が手の形を維持できなくなり、肉の塊となってしまってガンと呼ばれる(腫瘍の一つ)と認定されます。 胃壁はその機能を果たすための構造がありますが、ある部分がその構造とは無関係に増殖し、系統的に死なないモノだから胃壁になれず、腫瘍になるわけ。 そんな感じでどうですかね。
正しく適用されるのなら
はよ実用化してくれ。
少子化の中、底辺層の長寿化は意外に需要がありそう。実質奴隷としてだけど
体が元気でボケないなら200歳くらいまで生きたい(強欲)
寿命が長いと環境変化に遺伝子の変化がついていけなくなるからな。
寿命が200年の恐竜は環境が変わったせいで滅び、
サイクルの短い者が遺伝子を変化させ生き延びたわけで
※7
菌類とか虫とか人の寿命の間に何千何万回も世代交代するようなライフスパンの短い生物ならその論は正しいと思うけど、数年とかある程度長い寿命の生物は、変化による適応の有無が種の存続に影響したのでなく元々適応できる能力をもった奴らが生き延びたってだけ。
そのうち実年齢は80歳だけど見た目は30歳なんていう時代が来るかもしれない
※8
さすがに50才若く見えるのは難しそうだけど、現代の平均的50才は30年前の30代半ばくらいには見えると思う(個人差あり)。つまり昔なら実年齢-15才くらい若い。
でも、全体的に皆が若く見えるようになったから、今度はそれが標準になって「マイナス5才肌」とかがキャッチコピーになったりするんだよね。5才くらい若く見える人なんて普通にゴロゴロいるし、自分が会った中では10才どころか20才近く若く見える年齢不詳な人も複数いるけど、それ以上は見ないから「その時の平均より20才若く見える」のが限度なのかなと思ってる
テロメアは老化の1要因にすぎないので、それを再生する方法がめっかったとしても、
それで生き物としての老化が止められるというものでもない。
生物が老いて死ぬというのは、複雑に絡み合った様々な現象の結果だ。
生命が初めて地上に誕生した頃、「老衰死」というものはなかった。
単細胞生物は、環境が許す限り、無限に分裂していくだけだからな。
生物は、多細胞生物に進化していく過程で、「老いて死ぬ」という「能力」を獲得したのだ。老衰死は、生物が環境の変化に合わせて自らを進化させて、種として生き残っていくために「必要な能力」なんだよ。「克服すべき欠点」ではないんだ。
だから生物としての仕組みのあちこちに老衰死のための仕掛けがあるし、
老いて死ぬことを前提に体が設計されているので、
たとえ老衰死の仕組みを全部解除・回避する方法が見つかったとしても、
実行すれば色々な副作用が出てくるだろうし、元の生き物からすごくかけ離れた、
いびつで不自然な存在になるだろう。
※9
「(生命が)より存在するために、複雑・多様化しつつ時にはそれを捨て、細胞が代謝を繰り返して生まれ変わりつつ老化し、そして死ぬときに大量の経験情報を消し去って、遺伝子と模倣種だけを残すのも、破局に対する防御機能だ。」
コウモリにヒントを得よう
人間には病気という「天敵」が必要だと思う。
※11
そうだね。只、苦痛は必要だったんろうか「神」に問いたい
※16
「痛覚」に関しては人間のそれは異常だと思う。遺伝子異常。痛みのあまり動けないとかショック死は生き残るうえで不利になるので本来は自然淘汰されるべきもの。
実際に野生動物はライオンに生皮を大きく剥がされても普通に歩いてるし、多くの動物は継続的な痛みはないかのように振る舞う(ケガした時点の一瞬の痛みまたは圧感はある様子)。魚に至っては体を刺身にされて骨だらけになっても、ボートのスクリューで頭を半分破壊されても普通の泳いでる。釣り針がかかる一瞬は暴れるが、その後は糸を緩めると普通に泳ぐ。他の魚にけがを突かれるときと、けがでない部分をつつかれるときの動きも大差ないので魚は痛みはなく圧感である可能性すらある。
安楽死の選択肢も増やしてくれ
見た目が変わらないか…まるでさよ朝のキャラのようだな
凄いけど庶民が買える値段になるまでに自分は死にそう。
経口投与でってのがすごいね
無限のォ テロメアにィ~♪
刻ァん~だァ 神のォ罪ィ~♪
アシュレイちゃんみたいな子達も治せたら良いな!!
調べたら6万くらいで売ってるね
普通の人でも買えるんだろうか