この画像を大きなサイズで見るその昔、日本では農家から米や穀物などが貨幣の代わりにお上に献上されていた。しかし所変われば品も変わるということで、なんとイギリスでは“うなぎ”が貨幣代わりに使用されていたという。
イギリスのイースト・ヨークシャー州にあるハル大学の教授らが収集したデータがプロジェクトを通して公開され、今回中世の研究をしている学者によってツイッターでシェアされた。
英国中世ではうなぎを貨幣代わりに使用
英国の中世を研究している学者ジョン・ワイアット・グリーンリー博士は、当時の英国ではうなぎが豊富に漁獲され、味が美味で食料として用いられた以外に、貨幣代わりとして重宝されていたことを明かした。
グリーンリー博士は、イースト・ヨークシャー州ハル大学の2人の教授によって収集されたうなぎについての地図と資料から、中世の家主が家賃代わりに店子からうなぎを徴収していたと述べた。
25匹のうなぎは1スティックという単位で計算
資料によると、25匹のうなぎは1「スティック」という単位に計算されるという。これは恐らく、1度にスティック(棒)に刺して焼ける数が25匹だったのではと推測されている。
そして1スティック(25匹)×10本で「バインド」と呼ばれる単位に変わる。
当時、うなぎは家賃だけでなく、税金代わりとしても支払われていたようだ。10世紀後半~17世紀にかけて記録された英国のうなぎの家賃と支払いを表示した地図を見てもわかるが、うなぎが特に貨幣代わりになっていたのは10世紀、11世紀の頃だったようだ。
こちらの表では、10世紀~11世紀にかけて221件の賃貸契約があり、毎年54万匹近くのうなぎが家賃代わりに支払われていたことがわかる。
この画像を大きなサイズで見るしかし、世紀ごとの区分は恣意的なものであるため、地図上の表示は当時の現存した家賃全てを反映しているわけではないという。
興味深いのは、12世紀には一旦うなぎの支払い数が減少しており、賃貸契約数も減っている。しかし、13世紀には賃貸契約数が徐々に減少しているにもかかわらず、うなぎの支払い量だけが増えている。これは、恐らく家賃が値上がりしたためと推測できる。
地図上では、10世紀~11世紀にかけては、イングランドに全体的に広がっていた「うなぎ家賃」だが、世紀ごとに場所も激しく変わり、15世紀~17世紀には賃貸契約数12件とほんの僅かのうなぎ家賃が支払われるだけになったことがわかる。
なお、グリーンリー博士がツイッターでシェアすると、「非常に興味深いデータである一方、当時の自給自足労働者たちが地主によって束縛されていたというだけでなく、事実上所有されていたという残忍なシステムの一部に過ぎない」という声が寄せられた。
これについて同博士は、このように返している。
確かに公平なポイントであり、留意する価値はあります。とはいえ、ここでの私の仕事は、うなぎを歴史の興味深いものとして人々に考えさせることです。
今日のうなぎの収穫を考えて、保全活動にもっと投資されることを願っています。
ちなみに、地図ではイングランドのみの結果が表示されているが、これはグリーンリー博士の今回の研究がイングランドのみに焦点を当てていたためということだ。
References:historiacartarum.orgなど / written by Scarlet / edited by parumo
追記(2020/11/28)記事を再送してお届けします。














中世と言うよりも原始社会みたい。
※1
日本では平安時代の頃
わが国でも貨幣経済の普及に失敗しておりました
※9
そういや平安時代になってもまだ物々交換していたな
室町まで来てもまだ貨幣は基本輸入品だっけ
※1
所謂、物納は近世までよく使われた手法。
というか、現代でもある。
状態は違うけど、金を返せない会社が、会社の商品やモノで何とかするのはよく聞く話。
※1
日本で、今でも
お金の祝儀袋や、贈答品の包み紙に付いている「熨斗」。
これ、現代は形骸化した黄土色っぽい細紙を包んであるけど
元は「伸しアワビ」だった名残り。
朝廷や幕府へ献上する年貢の中でも、高級な縁起物だった鮑は
最上級の礼儀の印として、他の贈答品の時も添えられるようになった。
※14
アワビなのに呼び名は賃(チン)とな
そんな昔からうなぎを食べてたのにどうして調理技法が発達しなかったんだろうか?
イギリスのうなぎ料理っていうとゼリー寄せしか思いつかないんだけど。
※2
というか、イギリスのメシマズの起源は産業革命という話がある。
地方人口の都市部への大量流入で一般庶民の伝統的料理文化が若年層に継承されなくなり、都市部の「流通が未発達で、入手できる食材は味が抜けてクタクタになるまで・黒焦げになるまで火を通さないと危なくて食えない」「労働条件が悪くゆっくり手間かけて料理してる時間なんてない」等々の理由によって、食えれば御の字、味なんか二の次という食文化が定着した、ということらしい。
※16
その頃の上流階級はフランス人コックを雇うのがステイタスだったから
国内都市部の食文化の改善が顧みられる余地がなかったのかもなあ
>>2
納税はサムネの燻製の方でしょう。
自分も一瞬「ゼリー寄せ」が頭に浮かんだけどw
>>2
何かきっかけがあって衰退したのでは?
※2
( ´・ω・)鰻は貨幣代わりで食べる物では無かったに20ウナギ
( `ω´)イギリス人が味音痴だったからに100ウナギ!
( ; ・ω・)夜の〇〇○だったからにウナギ全部!
( ´∀`)さ~て、正解は…
※41
貴方のセンスを尊敬するw
クイズダービーなんて忘れていたよ。
※2
スターゲイジーパイで検索w
そこには恨めし気に天を見上げるウナギの生首(火は通ってる)が・・・
処理に手を抜くと生臭くなること確実のゼリー寄せよりは食べられると思う、おいしいとは言ってない。
※41
イギリス人の味蕾の数はとても少ないという学術結果があるとどこかで見ました。
カラパイアだったかな
>>2
日本だって新石器時代から食べられていて万葉集でも「夏痩せにいい食べ物」という認識までされてたのに
今のスタイルの蒲焼きが完成したのは江戸時代で、それまではぶつ切りにした鰻を串で焼いて塩や味噌かけた程度の調理法だったんだぞ
借金が返せねぇってのなら、ウナギで払ってもらおうじゃねぇか !
>>3
「今ちょっとお釣りないから…こまかいの(シラスウナギ)ない?」とか
また平賀源内が訳の分からないことを…
税の物納はよくあることとはいえイングランド各地でうなぎが税になったのは驚き
それだけ収量と需要が安定してたって事だよね。このデータ、養殖に役立たないかな
やっぱり太い方が価値があるんですかねえ
うなぎスティックも
美味だったと感じてたことがびっくり
ゼリー寄せにしたくせに?
当時のコインつくりは奴隷が作っており金属を冷やすのに
水ではなく尿を使ってた。理由は尿に含むミネラルが最適に
銀を冷やせたからみたいだ
もっとも尿や●は近代まであちこちで使われてるしすげえ物質だ
※8
あ、そういえば鋼材の熱処理は硝酸塩だよね
減ったのは乱獲しすぎたんだろうな
労力が見合わなくなったから誰も積極的に取らなくなって、また増えたからこぞってまた取り出したんだろう
よく取れる場所は嫁にも教えないのが見えるぞ
唐揚げが世界の通貨になればいいのに!!
※12
手ベタベタになりそう
※12
東京外国唐揚げ市場での値動きに皆が一喜一憂する世界!!
信用取引で大損ぶっこいた時には期限までに唐揚げを作って納入しないといけないのか!!
まぁ、おっとっとやチョコパイが通貨の代わりに流通した国もあるわけだし普通によくあることだな
>>13
アメリカ?だっけか、刑務所内でインスタント麺が通貨として流通してたのもあったなw
※35
最も価値の高い通貨はエロ本だったぞ
ゼリーのあれのせいであんまり美味意識してるイメージないんだが
それさえあっちで食えた事自体一度しかなかったし
ご馳走って感じでもなかったから、正直そんな美味扱いされてた気がしない
なんかめっちゃ獲れてたから相応に多々使ってましたレベルなのでは…
フィッシュ&チップスがあるから、魚味には抵抗なかったんだね。
でもいっぺんに食べられないし、干して保存したのかな?
(雨が多いけど?まあ昔は気温低かったから・・・)
それを水でで戻して、どうやって調理?ゼリー寄せ?
干しアワビほど貴重性を感じないんだけど・・・
中世イギリス人「年末恒例現金つかみ取りだよ~」
ゼリーのアレが有名になり過ぎてるけどちゃんと色々料理はあるよ
焼いてパセリとバターのソースかけたのだとか
ピートで燻した黒くて硬くて太い燻製とか
※19
パイにうなぎの頭を突き刺した美しい料理とかな
※23
ニシンじゃなくて?
※19 コメ17です。ありがとう、その答えがほしかった!
ピートってピートモスのピートなんだねー。
ウナギの燻製の料理を捜したら、「美味しいイギリス料理」
というサイトにあった。水で戻したりせず、そのまま切って
サワークリームかバターを塗ったパンにのせて食べる。
(これを料理と呼ぶかどうかはアレだが、)身は柔らかそう。
ついでに海藻を使った料理があってオドロイた。西洋には、
どーしても海藻を食べ物と思えないという人がいるので。
>>27
何故かウェールズの辺りだけは食うそうだが。
一方日本人は毒のある海草は石灰処理してでも食う、ウナギも何とかして刺身で食おうとする。
似たような島国で海産物はすべからく食わねばならぬと執念燃やす日本人との差はどこから来るのか。
※50
宗教で食べられない場合が多いからピンとこないのだと思うよ。鱗のある魚以外は食べちゃダメという聖書の言葉がある。これでタコやイカなどが特にプロテスタントの国で敬遠されるようになった。日本も食肉禁止の時代があったし、それと似たようなもの。日本で血のソーセージや動物の生殖器料理をグロテスクと思うのと同じ。
ちなみにコンニャク料理も納豆料理もアジア各地域に点在している。日本へはコンニャク芋は整腸剤として、納豆は塩納豆の形で導入されてる。フグも中国や韓国で食べられていた(卵巣は食べない。精巣は美味として西施乳の名がある)欧米のフグは全身くまなく毒がある種類が大半なので食用に適さない。
なお料理は発展しなかった模様
うなぎパイというウナギの味がしない謎のお菓子
藪からスティック(突然に臨時収入を得たときの慣用句。2020年発)
日本でもつい最近まで税金が米だったしな
イギリス人はウナギを持て余してるんだと思ってた
美味しい好ましいって感覚はあったんだね
よく取れるけど食べ方もわからないしどうしていいかわからなかったので下処理なしブツ切り味付けなし(これはイギリスの伝統)のウナギのゼリー寄せを生み出したのかと
ローマに支配されてた時代にはタレ付きの蒲焼きとかしてたのになぁ…中世から何でこんなに調理法が退化しちゃったのか?
うなぎスティック
長靴をはいた猫がフランスじゃなくイギリスだったら
胴長をはいた猫がねじり鉢巻きして魚籠いっぱいのウナギを献上してたのかもなぁ
ウネイギー
中世ヨーロッパではウナギは、貴族の食卓にあがるくらいで、イギリス国王ヘンリー1世もローマ教皇マルティヌス4世もウナギの過食で死んだなんて言われるくらいだから(ヘンリー1世の死因はヤツメウナギともいわれますが)、高級品扱いだったらしい。ただ、人気があったのは14世紀くらいまでで、以後は美食としての人気が衰え、庶民の食べ物になります
いろんな食べ方があったみたいですが、炙り焼き、パイ(浜名湖名物のアレではなくイギリス風のパイに近い)、煮込みなんかにして食べてたみたいです。ちなみに、ネットで悪名高いイギリスのウナギのゼリー寄せ(実際は煮こごり)は、18世紀ごろのロンドンで登場した料理のようです
どうでもいいけど最初の画像はアナゴじゃない?
詳しい人教えて!
※44
アナゴ と思います後ろの値札にもcongerってあるし。
カラパイアの過去記事にもイギリスで2.1mのアナゴ 獲れたって記事がありました。
寒くなってウナギ釣りシーズン閉幕、かなしき。
今も昔もウナギの価値が、うなぎ登りなんだなぁ。
ヌルヌル交換
日本のうなぎの蒲焼ってイギリスではウケないのかな…?
パンに合わないのは確実だと思うけど。
>>53
甘辛だからテリヤキサンドっぽくて美味いぞ
うなぎ養殖して産業にすればいいのに
ウナギとアナゴの区別つかないんだ
ウナギは下顎が出てる
アナゴは上顎が出てる
写真で区別出来ない人がウナギ語るな