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イギリス全土で飼い猫すべてにマイクロチップ装着を義務化 新たな動物福祉措置案として発表

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(著) (編集)

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Kirgiz03 /pexels
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 日本では2019年6月、改正動物愛護法が可決され法律として公布された。これにより、ペットショップやブリーダーなどで売られる犬や猫にマイクロチップの装着が義務づけられることになる。ただし既にペットを飼っている一般の飼い主に対する義務化は行われない。

 公布後3年以内の施行のため、実際には2022年の夏くらいからスタートする。

 世界でも、動物への福祉措置としてマイクロチップの埋め込みを重要とする国は増えている。今回イギリスでも、近々すべての飼い猫を対象に、マイクロチップの埋め込みが義務化されることを発表した。

 日本との違いは、義務化の対象がすべての飼い猫であることだ。既に猫を飼っている一般の飼い主も対象となる。

 これは、9月末の保守党会議で提案された動物福祉改革のひとつであり、イギリスではこの案の他にも新たな福祉措置案が報告されている。

イギリス全土の飼い猫1100万匹にマイクロチップが義務化

 9月28日にマンチェスターで行われた保守党会議では、新たな動物福祉措置計画として、イギリス全土の飼い猫約1100万匹にマイクロチップの埋め込みを義務化することが発表された。

 猫を保護する慈善団体「Cats Protection」によると、同養子縁組センターに持ち込まれる猫10匹のうち、8匹がマイクロチップを埋め込まれていないという。

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jarmoluk/pixabay

 この法案が実施されると、全ての猫に飼い主の住所や名前などの情報が記録されたマイクロチップを埋め込むことが義務化されることになり、行方不明になってしまったペットが保護された時に、スムーズかつ確実に飼い主のもとへと戻ることに役立つ。

動物福祉対策として出されたその他の案件

 更に会議では、猫のマイクロチップの義務化以外にも複数の案件が提出された。

 現在、イギリスでは約5000世帯がサルをペットとして飼育しているという報告があるが、今後サルをペットとして飼うことや、屠殺目的で生きている家畜を輸出すること、トロフィーハンターが絶滅危惧種の動物を海外から国内に持ち込むことを禁じる提案がなされたとのことだ。

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Norm_Bosworth/pixabay

 今回の会議に参加した、環境・食糧・農村問題の国務長官テレサ・ヴィリエ氏は、次のように述べた。

猫のマイクロチップ義務化を実施することにより、飼い主はより安心して猫の盗難に対処するための対策を強化することができます。

イギリスでは、この国の動物を守るという長い伝統があります。多くの場合においては、他国よりもずっと前から動物保護法を実施しています。

近い将来EUを離れることで、動物保護についてはより一層大きな一歩を踏み出すことになるでしょう。

また、私たちが発表しているこれらの対策は、家庭や農業だけではなく、野生動物の保護にも繋がるのです。

これまで、生きた動物の輸出入反対のキャンペーンを行ってきましたが、これら法案が施行されれば、海外からの動物取引が今後停止されることになります。

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Image by Dimitris Vetsikas from Pixabay

動物保護の上でマイクロチップの義務化は非常に重要

 この提案が発表されたことを受けて、RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)スタッフは次のように話している。

マイクロチップをペットに埋め込むことを、飼い主に強制することは容易ではないですが、義務化は前向きな一歩と言えるでしょう。

ペットを見失ったり、盗難に遭ったりした場合、また車に轢かれるなどの事故に遭った場合など何かが起こった時に、ペットが飼い主のもとへ戻れるようにすることは非常に重要です。

また、絶滅危惧種の動物をイギリスに輸入することへの禁止についてですが、トロフィーハンティングと呼ばれる狩猟行為は、スポーツとして分類することはできません。

トロフィーハンティングへの大衆の抗議は、今日の社会ではそれを訴える場所がないことを示しているのではないでしょうか。殺害された希少な動物の輸出入を禁ずる措置を取ることは、歓迎すべきことです。

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Image by leaf/iStock

 ちなみに日本の新たな改正動物愛護法でも、販売者のマイクロチップ義務化以外に、幼すぎる犬や猫の販売を禁止する「8週齢規制」や、飼育環境について数値で規制していく「数値規制」、インターネット販売をしにくくする規制などが盛り込まれている。

 ペットにマイクロチップを埋め込むことによる健康被害を懸念する声もあがっているが、動物への障害はほとんどないそうで、日本の環境省は「副作用はほとんど報告されていない」と説明している。

References:The Sunなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 21件

コメントを書く

  1. 猫の誘拐こないだも取り上げたばっかだもんね

    • +2
  2. 必要悪だね。
    飼い主を守ると言ってはいるけど、実際はペットを捨てる事の抑止だろうと思う。
    もちろんどっか行っちゃった時にも有効だろうけど。
    猫だけじゃなくて全てのペットでやるべき。
    ヘビとかも。

    • +13
  3. ペットが行方不明になってしまって、
    飼い主の元に戻るまでに5年間掛かった…、
    なんて話を良く見聞きするから、これは良い改正だと思う

    こういう技術が定着すると、ペットを捨てる事例も減るかな?
    少なくともペットの不幸な事例は低減される気がする。

    • +4
  4. うちは完全室内飼いだけど病院に連れて行くときは夫婦で厳戒態勢状態で護送するからなぁ
    不測の事態に備えるのは良い事だしもっと広まって欲しい

    • +5
  5. >日本の環境省は「副作用はほとんど報告されていない」これが一番心配。

    首輪じゃダメかね?
    せめて、もっと小さくならないかな。

    • -3
    1. >>8
      何で首輪でいいと思うんですかね?

      • 評価
    2. ※8
      首輪は嫌がる子も多いし、家庭内での事故もあるから難しいかも。
      荷重で外れるものもあるけど、必ず外れるってわけでもないからね。知人のとこは荷重で外れるものを付けてたけど、気が付いたら首吊り状態になってたって。
      うちの子は小さい頃に首輪を外そうとして口にハマって出血してから、一切首輪付けてないよ。代わりにマイクロチップ入れた。

      • +4
    3. >>8
      首輪は外れることも多いし、付け方が悪いとどこかに引っ掛かって首吊りになってしまう悲しい事故も発生することもあるんだよな

      • 評価
  6. 哺乳類に比べて爬虫類はマイクロチップによる健康被害が出やすいって話もあるからなんともなぁ

    ttps://wanigame.exblog.jp/17857785/

    • +2
  7. うちの猫にも欲しかったわ 
    病気でガタ来てる時期の雨の日にちょっと目を離した隙に
    外出て行っちゃってそれから帰ってこなかった
    他の猫達は天寿全うして埋めれたがそいつだけは弔えなかったのが今でも心残り

    • +2
  8. 国内外での屠殺は動物福祉の問題を大きく超えてるだろ。
    どっちにせよ殺すなら完全にエゴの問題。
    エゴと福祉を一緒にしちゃダメでしょ。

    • -5
  9. 日本の動物愛護は下手すれば50年遅れだからなあ
    ペットも未だに器物扱いだし…

    • +4
    1. >>17
      世界のどこでも何年後でも器物だと思うし、まともな人はそれに異論を持たないと思う。

      • -1
  10. ディストピアには批判的じゃなかった?w
    管理社会も悪いことばかりじゃないよね。

    • -6
  11. 初めて飼い猫にマイクロチップ入れてもらった4年前には、住んでいる県の保健所に肝心のリーダー(読みとり機)がありませんでした。
    ここ数年でリーダー置いている施設も増えましたが、まだまだ充分でないと思います。
    保健所や警察署などにリーダー設置も義務付けて欲しいな。
    あと犬猫暴れてても怪我しないで読み取れるような箱型の機械も増えるといいな。

    • +6
  12. これは未来の~いわゆる~トランスニャーマニズムってやつ?

    • 評価
  13. 猫「首輪は邪魔で仕方がなかったにゃ!これで閉じ込めたりしないにゃ?ダメだったにゃ…」

    • -2
  14. 猫の個人情報を集めてスマート猫にするのかな

    • 評価
  15. もし人間への義務化を図ろうとする者がいたらそれは俺の敵だ

    • 評価
  16. 保護団体が一人歩きするよりこういう政策設けた方がいいと思いますな

    • 評価

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