メインコンテンツにスキップ

休暇中のパイロット、家族と飛行機に乗ろうとしたところトラブルが発生。自ら操縦を申し出て予定通りフライト(イギリス)

記事の本文にスキップ

51件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
hugo_petitjean/pixabay
Advertisement

 多くの乗客の命を預かるゆえ任務に大きな責任が伴うパイロットには、勤務前に十分な休養を取るなど厳しい労働規制が敷かれている。

 しかし今回、イギリスの空港で予想外の航空管理障害が発生。本来、スペインまで乗客を運ぶ予定だったパイロットのスケジュールの調整がつかず、休暇でその便に家族で搭乗を予定していた男性パイロットが、自ら操縦することを航空会社に申し出た。

 この男性のおかげで、フライトはキャンセルにならず、乗客全ては無事に目的地へ到着することができたのだ。

格安航空会社イージージェット、空港で2時間の遅延

 9月2日、イギリスのマンチェスター空港発スペイン・アリカンテ行きのイージージェット(easyJet)便は、多くの家族連れを伴う搭乗客に2時間の遅延を知らせていた。

この画像を大きなサイズで見る
crblancz/pixabay

 理由は、前日に起こったフランスの空港での航空管理障害で、翌日になってもイージージェットの航空ダイヤが乱れていただけでなく、パイロットのシフトにも影響を及ぼしていた。

 そのため、この日アリカンテまで飛ぶフライトを操縦する予定のパイロットは、指示を待っての自宅待機となっており、出発予定時刻までに空港に到着することが叶わず、「パイロット不在」の事態となっていた。

イージージェット所属で休暇中のパイロットが操縦をオファー

 イージージェット所属のパイロットであるマイケルさんは、ちょうどこの日休暇中で、妻と幼い息子を連れてその飛行機で旅に向かうところだった。

Facebookで開く

 しかし、フライト遅延の知らせを聞き、思わぬ行動に出た。

 マイケルさんは、会社へ連絡し、不在のパイロットの代わりに自分がスペインまで操縦することを申し出たのだ。

 その後、機内に乗り込んだマイケルさんは、乗客らに向かってスピーカーで次のように話した。

事情を知って、セキュリティを通る前に会社へ連絡しようと思いました。なぜかって?僕も旅行に行きたいと思ったからです。それで、会社へ自分がライセンスもIDも持参していることを伝え、もし望むなら自分がこの便を操縦しますよと申し出ました。

会社側は、すぐに連絡すると言って一旦電話を切りましたが、その38秒後に電話を折り返してきて、『どうかお願いします。あなたがアリカンテまで操縦してくれれば、すごく助かる!』と言ってきました。だから、私がみなさんを今からアリカンテへ連れて行きます。

 フライトが遅延になっていたことで不安を感じていた乗客らは、マイケルさんのオファーに拍手で返し、フライトキャンセルにならずに済んだことを喜んだ。

この画像を大きなサイズで見る
alfcermed/pixabay

乗客の1人、SNSで「なんてラッキー。彼はヒーロー」

 この便に友人と乗っていた女性乗客の1人ミッシェル・ポッツさんは、マイケルさんのスピーチをスマホで撮影。その後、フェイスブックに投稿した。

Facebookで開く

空港に着いたらフライトが2時間遅れになってたの。でもその後、別のゲートから予定通りの出発ということがボードに表示されて、慌ててゲートへ走ったわ。

そこで係員に何があったのか尋ねたら、『あなたの乗る飛行機のパイロットが不在だったけど、搭乗客として乗る予定だったパイロットの男性が代わりに操縦することになったんですよ』と言われたのよ。

もし彼がいなければ、きっとフライトはキャンセルになってたに違いないわ。なんてラッキーなの。そして、彼はヒーローよ!

この画像を大きなサイズで見る
12019 /pixabay

 また、イージージェットのスポークスマンは、今回の一件について次のように述べている。

当社のパイロットの1人が乗客として搭乗予定となっていたことから、操縦を引き受けてくれました。深く感謝しています。彼のおかげで乗客は目的地へ飛ぶことができました。

彼はライセンスもIDも所持していたので、完全に規制に一致しています。安全は常に我々の最優先事項です。

 更にイージージェット側は、今回の件は“例外的”であり、マイケルさんはこの日の前に4日間の休暇を取り十分休息していたこと、法的に航空機の操縦が許可されていたことを強調している。

References:Manchester Evening Newsなど / written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 51件

コメントを書く

  1. これをやりたくてパイロットになったんやろなぁ

    • -31
  2. お客様のなかにパイロットはいらっしゃいませんか?

    • +101
  3. 休養規定とか報酬とか大丈夫かと思ったら自分の会社だったのね。

    • +56
    1. >>3
      自分も同じこと思ったわw
      勤めてる会社なら給与とかの計算がちょっと面倒になるくらいで済むし、本人にとっても会社にとっても不幸中の幸いだった
      あと息子さんには特にいい記念になるんじゃないかな

      • +19
      1. ※11
        家族を乗せて操縦してその後即家族旅行なんて普通はそうそう出来ないもんな。
        お父さんのこんな格好いいところを見たらしばらくは自慢しちゃいそう。

        • +11
  4. 自分の操縦で休暇に向かうっていうのも、きっとオツなものだろうな
    飛行機が好きならなおさら

    • +51
  5. 本人はこのイレギュラーを楽しんで引き受けたのかもしれないけどさ、
    言うなれば急な休日出勤みたいなもんじゃん。
    偉いとしか言いようがない。
    家族にとってもこんな父親(夫)でサイコーだよね。

    • +35
    1. ※6
      特例だから、乗客の安全以外は、キツキツの責任はないし、
      家族には格好いい姿見せられるし、ニュースにはなるし、
      結構美味しい休日出勤案件だったとは思う。

      • +2
  6. システムわからんのだが帰りの便は現地に担当がいるん?

    • +6
  7. 自分が操縦できる機材でよかったね…!

    38秒後に折り返しなら、保留でよかったでしょうにw 慌ててたんだろなぁ…

    • +22
  8. このフライト分って給料出るのかな
    ちょっとだけ気に成った

    • +4
  9. 航空会社「パイロット不在だから遅れるわ」
    パイロット「じゃあ俺操縦するわ」
    航空会社「頼むわ」
    客「ラッキーww」

    みんな寛容で好きw
    あとは2時間遅れと聞いて時間を潰していた隙に、乗る予定だった飛行機がフライトしていた憐れなお客さんがいない事を願う

    • +34
  10. 航空会社のパイロットが従業員割引で安く買ったチケットの但し書き
    「ただし、目的地への操縦は自分ですること」

    • +1
  11. 酒飲んでいないタイミングで良かったね。…飲んでないよね?

    • +4
  12. 「乗客の中に、パイロットの方はおられませんか?」
    ってジョークを思い出した。

    • +5
    1. まぁ、レバノン料理食ってから真水を飲んで、それから落ち着け。

      • 評価
  13. 同じ会社の専属パイロットだったのか。
    なるほど、それなら納得。
    違う会社のパイロットだったら、万が一の事故のリスクを考えたらとてもじゃないけど依頼なんてできないもんな。
    物凄い確率の偶然の成せる技だったのね。

    • +14
  14. 自分のお父さんの操縦する旅客機で旅先に行く子供なんていないだろうな。

    • +14
    1. ※20
      もう四半世紀も昔になるけど、
      どうせ自動操縦だからと油断していたパイロットが
      自分の子供を操縦席に座らせて操縦桿を握らせたら、
      偶然 自動操縦を解除する裏コマンドを発動させちゃって
      墜落するという事故が、’90年代にあってね…。
      (ちなみに、当時は規定が緩くて、一般客が
       コックピット内に入って見学すること自体は可能だった。)

      • +2
    1. ※21
      空港の駐機スポットなどの関係で二時間以上は客を待たせられない状況だったのだろう。逆に言えば、もう数時間あれば操縦士の都合がつくはずだったかもしれない。副操縦士もいなくて飛ばせるのなら・・・この会社にはフランス航路もあるらしいから、フランスあたりで都合のつく操縦士をスペインまで一人廻せば済む。

      • +3
  15. 家出る前に「遅延あるみたい」と奥さんに言われて
    (んじゃ念のため搭乗時携帯義務付けの書類まるごと持ってくか)
    てコトなの?

    休暇に家族(と自分)連れてく気満々な父ちゃんだな

    • +2
  16. 航空会社「そのまま復路もお願いネ」
    マイケル「」

    • +3
  17. 万が一の事故とか起きなくて良かった。
    その場合には「何で休暇中のパイロットになんか操縦させたんだ!」って批難の嵐だったろうから。
    (ネガティブな発想で申し訳ないw)

    • +3
  18. 客がパイロットなんてご都合すぎるわフィクションだろ

    • -15
    1. ※27 ※37
      ここまでがテンプレ
      (メーデー!愛好家のお決まりの挨拶です)

      • +2
    2. >>27
      フィクションじゃねぇからニュースになったんじゃねぇの?

      • +4
    3. ※27
      公式記録、専門家や関係者の証言をもとにした実話です

      • +5
  19. 上空で「この中にお医者様はいらっしゃいますか?」ってアナウンスがあったら「ああ誰か具合が悪いなかな?」って思うけど。
    「この中にパイロットの方はいらっしゃいますか?」ってアナウンスがあったら「おいおい、ちょっと待てよ!」ってなっちゃうな。

    • +12
  20. 自社の飛行機だと割引きくから、路線がある限りは自社の飛行機に乗るっていうパイロット結構いるよ。
    あと休暇中であろうとも業務上必須の書類を持ち運ぶ職業の人は、意外に多い。警察官とかもそうだしね。

    • +19
  21. 航空会社のパイロットは機種ごとに
    それぞれライセンス取らなきゃいけないらしいね。大変だな。

    • +13
  22. 客に自社のパイロットがいたまでならともかく、
    全ての条件に当てはまるパイロットがいたってのがすごいな

    こういうのって記事にもあるけど条件色々あるわけだろうし…偶然ってすごいな

    • +7
  23. キューンキューン♪キューンキューン♪
    私の彼は倍・労働~♪✈️ (ーー;)💧

    • -1
  24. まぁ社員だしライセンスもあったんだろ?
    これが別会社の社員や機種別ライセンスがないとか、ライセンスがあっても普段操縦しないとかなら、別の意味でぶっ飛んだ会社だろうな。

    • +2
  25. パイロットっていざって場合を考えて、自分の操縦できる機種を選ぶようにしてたりするのかな

    • +4
  26. 旅先での軍資金も手に入って一石二鳥やん

    • -2
  27. パイロットってたしかライセンスだけじゃなく地図とか機体マニュアルとか計算尺とか用具一式個人用で持ち歩いてるんだよね?
    マイケルは「こんなこともあろうかと」のためにバカンスなのに仕事用のアタッシュケースも持ち歩いてたって事なん?

    • 評価
    1. >>46
      え?いまでも計算尺なの?専門性とかそういう理由なんだろうか

      • 評価
      1. ※49
        電気系統落ちた時でも計算できないといけないから
        紙の地図と専用の計算尺は必ず持ち歩くって話も聞くし
        まとめてタブレット化されてるって話も聞く
        俺はパイロットじゃないので実際どうなのかはわからんが

        • +1
  28. ドラマ化もされている、スティーブン・キングの「ランゴリアーズ」もこういう出だしだったな。

    あるパイロットが、所用で飛行機に乗ってどこかに行こうとする。

    彼は、飛行中に眠ってしまうのだけど、起きてみたら飛行機の中に数名の乗客を残して、他の乗客が全員消滅していた。

    しかも、その消滅は本来ならば体内にあって、絶対に外に取り出すことなどありえないようなペースメーカが、シートの上に残されているような、異様な消滅の仕方だった。

    その後コクピットに行くと、パイロット、コパイ、機関士も消滅していて、やむを得ずパイロットの主人公が、消滅したこの飛行機のパイロットの代わりに操縦して、近隣の空港を目指すことになった。
    こういう話。

    その後分かったことは、その飛行機は異次元空間のゲートに入ってしまい、その際、飛行中に眠っていた、一部の乗客を除いてこの飛行機の搭乗員を含めて、起きていた人たちが全員消滅した、ということだった。

    • -2
    1. ※47
      なっつかし 黒パックマン出るやつだな

      • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

人類

人類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。