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独り身で質素に暮らしていた男性、コツコツ貯めた多額の財産を見知らぬ子供たち33人の教育費に寄付(アメリカ)

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(著) (編集)

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 やりたいことがあるにもかかわらず、お金がないばかりに満足に教育を受けられない子供たちは、先進国にもまだまだ存在する。

 そんな子供たちに救いの手を差し伸べたのが、アメリカのアイオワ州に住んでいたひとりの男性だった。独身で家族を持たなかった彼は、生涯質素に暮らし続け、死後長年コツコツと貯めた自分の財産を、経済的ゆとりのない子供たち33人に寄付したのだ。

 彼のおかげで夢を叶えることができた子供たちは、現在立派に成長し、それぞれ素晴らしい職を得ている仲間同士になった。

 彼らが、自分たちの人生を大きく変えるきっかけを与えてくれた男性から得たものは、多額の経済的援助だけではなく、見知らぬ人への親切行為の素晴らしさだった。

Iowan’s wish puts 33 strangers through college

貧しい環境で育ち、質素に生きたアイオワ州の労働者

 アイオワ州デモイン市の貧しい環境で育ったデール・シュローダさんは、「手弁当持ちの肉体労働者」というタイプの男性で、きっちり毎日大工仕事に出て、同じ会社で67年間も勤めあげた。

 当時の多くのアイオワ州の労働者たちのように、デールさんも地味で質素に暮らし、生涯妻子を持つこともなかったという。

 しかし、働いた賃金をデールさんはコツコツと長年ひそかに貯め続けていた。独り身のデールさんが、どれほどの貯えを持っていたのかは誰も知らなかったようだ。

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死後の財産は33人の見知らぬ子供たちへ寄付

 やがて自分の人生が終わりに近づいて来たことを悟ったデールさんは、弁護士で友人のスティーヴ・ニールセンさんに、自分の財産をどうするかということを相談した。

 今回のメディアの取材で、スティーヴさんは当時の時のことを次のように語っている。

デールさんは、『自分は大学へ行く機会のない人生を送ってきた。だから、財産を大学へ行きたいと思っている子供たちのために役立てたい』と言いました。

彼には、自分のようにアイオワ州の小さな町で育つ似た境遇の子供たちを助けたいという強い思いがあったのです。

そこで私は、残した財産はいくらなのかと尋ねたのですが、『恥ずかしながら300万ドル(約3億2,600万円)ほどなんだけどね』と返ってきて、そんなにもあるのかと驚き、思わず椅子から落ちそうになりました。

 その金額は、たった数人ではなく多くの子供たちが大学へ行くには十分だった。結果として、彼の援助で大学へ行くことが叶った子供たちは33人にものぼった。

セラピストになる夢を叶えることができた女性も

 デールさんの援助を受けた33人のうちの1人で、当時高校生だったキーラ・コナードさんは、大学へ行ける学力があったが家が貧しく、セラピストになりたいという夢を断念せざるを得ない状況にいた。 

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シングルペアレントの家庭で、3人の姉もいました。だから子供4人分の学費を親が払うなんていう余裕は全くありませんでした。やりたいことがあって目標も決めているのに、お金がない理由でその夢を叶えることができないなんて、と思うたびたまらなく虚しく感じていました。

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 しかし高校卒業パーティーの直後、大学資金援助のオファーを貰い、デールさんの話を聞いたキーラさんは泣き崩れた。

デールさんの願いは、いつか子供たちが恩送りをすること

 見知らぬ子供たちのために教育費を寄付し、彼らの人生を大きく変えたデールさんは、2005年にその生涯を閉じた。

 今年7月初め、自らを「Dale’s Kids(デールの子供たち)」と呼ぶ33人が集まり、デールさんを偲ぶ会に参加。今や、子供たちは立派に成長し医師や教師、セラピストなどそれぞれの夢を叶える職につき、デールさんを通して友情関係も築いている。

 自分の人生に、決して多くを望まず謙虚に生きたデールさん。33人の子供たちに、彼が唯一求めたことは、立派になった子供たちがいつか見知らぬ人たちへ“恩送り”をしてほしいということだった。

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デールさんはもう亡くなっていますから、お金を返すことはできません。ですが、恩を受けた人たちが、デールさんにしてもらったことを忘れずにいつかまた誰かに善行をすれば、デールさんにとってはそれが一番嬉しい恩返しとなるでしょう。(スティーヴ・ニールセン)

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References:CBS NEWSなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 66件

コメントを書く

    1. >>1
      ブッダの生まれ変わりか何かですか

      • 評価
  1. 独り身なのでは無い
    全ての子供が彼の子供であり孫なのだ

    • +90
  2. 俺の一番やりたいことをこの老人がやっていて
    それが報われてとても嬉しい

    他人の子供をみて
    号泣することもあるし、助けたいと思うことが多々ある
    可愛くてしょうがない
    私に人生で一番大きな間違いは、子供をも受けなかったことだ
    この老人も子供が可愛くてしょうがないんだろう

    そう、何もできない私は可哀そうな老人にすぎない

    • +18
    1. ※3
      あなたにもできることが、きっとたくさんあるよ。
      信号待ちしてる子どもたちのために停車したら、その子たちは「わぁ、こんな人もいるんだね!」って言い合うかもしれない。(目撃談)
      その子たちはきっと、小さな親切を忘れないよ。

      • +3
    2. ※3
      この実話を多くの人に知ってもらって価値観を共有すれば、彼の意思を継ぐことができる。これは貴方にだってできることだと思う。

      • +5
  3. ここまで大それたことはできないけどコンビニの募金箱にお釣りの端数を入れることぐらいはできるからかならず入れるようにしてる

    • +16
  4. まいったな
    今仕事帰りで電車の中なんだが
    顔を上げると涙が落ちそうだ

    • +18
  5. 親切が単なる恩返しにとどまらず、さらに多くの人の間で増幅されていくのは、優しさというものの至上の価値だと思う
    実に素晴らしい事をした人

    • +17
  6. キリスト教はね、こう言う人を聖人にすべきなんですよ。
    日本なら神社に祀られてもおかしくない人。

    • +52
    1. ※9
      「ヴィンセントが教えてくれたこと」
      って映画を思い出した。
      聖人はヒーローみたいに崇められているけど、
      実はそうじゃないよ、身近にいるよ、どんな人でも良い人になれるよ、
      って教えてくれる映画。

      • 評価
  7. 日々自宅と職場を往復して、贅沢にも全く興味を持たずに堅実に生きた人だったんだな
    自分にも子供はいないが、煩悩まみれでなかなか…

    • +12
  8. >『自分は大学へ行く機会のない人生を送ってきた。だから、財産を大学へ行きたいと思っている子供たちのために役立てたい』

    私は根性が悪いから、例え寄付をするとしても自分と同じような境遇の人達に対してだろうな
    この場合なら、高卒で働いてる人達に対してなんらかの寄付をしたいと思うはず
    自分が叶わなかったことを他の人には叶えさせてあげようとする心の広さも3億円も私にはない

    • +9
    1. >>13
      もし貴方が、自分と同じ境遇の人に手を差し伸べたいと思うなら、
      あなたはいい人間ですよ。

      • +8
  9. でもこんなに大金で志が立派だから注目されるだけで
    実際は多くの人達が、地域や恵まれない子や犬猫なんかの為に
    寄付をしていたりもするんだろうね

    • +11
    1. ※14
      金額の大きさというより、その人の可処分所得に対する割合だと思うよ

      • +10
  10. でもそう考えるとお金ってなんなんだろうね
    若い頃はともかく、晩年はやろうと思えば豊かな生活もできただろうに
    自分は何の為に働いているのか、何の為に貯金をしているのかもう一度考えたくなる

    • +13
  11. こういうのこそ「かっこいい生き方」だと思う。
    なにも無理やヤセ我慢を敢えてしよう!ってんじゃなく、ふと振り返った時に自分に出来ることをやろう、っていうのがすんなり実行できる人生。
    こんな人生、歩みたいなあ。

    • +11
  12. 別に大したことはしていないのに大絶賛だな

    死んで身寄りがなけりゃ国庫に帰るのだから寄付したのと同じこと

    いざ死ぬ前に利用価値のない金を寄付するよりも
    金額が安くても若いうちから寄付している人間のほうが立派だよ

    • -62
    1. >>17
      あなたにとって3億円は大したことないお金なの?
      凄いお金持ちそうで羨ましいな~

      • +10
      1. ※38
        金額の多寡でしか物事を測れない哀れな人

        • -14
    2. ※17 れも、お役所にお金が行くと、
      ナットク行かない使われ方になる事が多いんだもん。
      ハコモノ行政とかさー。

      • +1
    3. >>17
      もう死ぬから利用価値がないお金を寄付したことが引っかかってるのかな?
      額ではなく、気持ちの大きさの問題だと。

      私はこの老人が、若い時も浪費をせずにコツコツ貯めてきたお金を、死ぬ間際に贅沢したりせずに、寄付したのがすごいと思うんだよ。

      利用しようと思えばいつでもできたよ、お金だから。

      • +1
  13. 33……この数は故意だろうか偶然だろうか?

    • 評価
  14. よくもまあそんなに貯められたな、とびっくりする
    精々1億ぐらいだろう、と

    • 評価
    1. >>22 >>26
      日本人はほとんど貯蓄は銀行預金だけどアメリカ人は株式等は35.8%、投資信託11.0%、債務証券5.6%らしい

      • +8
  15. 何気に弁護士である友人も良い人だよ

    • +25
  16. 凄い人で頭が下がるんだけど
    300万ドルを大工だけで貯められるもんなの?

    • +1
    1. ※26
      もしかして裏の稼業が・・・
      それならさらにかっこいいw

      「世の中の善と悪とを比べれば
      恥ずかしながら悪が勝つ
      神も仏もねえものか
      浜の真砂は尽きるとも
      尽きぬ恨みの数々を
      晴らす仕事の裏稼業
      へへっ お釈迦様でも気がつくめぇ」

      • 評価
  17. 塵も積もれば山となる、と言うけどとんでもない額だな

    • +3
  18. 金額の大小に関わらず見ず知らずの人や動物に寄付する人は素直に立派だと思うし尊敬する。もちろんこの人も。
    この男性は未来に託す気持ちをお金で示したのかなって思う。
    賞賛されるお話に必ず湧く、嫉妬からの貶しコメが散見されるのは残念だけどね。

    • +18
  19. > 死後長年コツコツと…

    なんか違う方向に夢が膨らむ。
    レイスになって不死のテクノロジー開発して特許取って、子供に囲まれて幸せに暮らしましたとさ、なんて。

    • -1
  20. 日本もこういう人に国民栄誉賞を与えるべき、与えるって言い方も失礼かもしれないが

    • +2
  21. 血の繋がりはなくとも意志は受け継がれていくんだな
    見も知らぬ誰かの未来の為に自分の一生を使い尽くすとか並大抵のことじゃない

    • +12
  22. 33人が、33人に、

    いや、2人でも助けてあげれば
    それは66人になる、さらにその66人の倍、倍、
    この世界は優しさで満ち溢れる。

    それも共産主義だと思うかい?

    • -2
  23. 誰かの幸せのためにお金を使うって幸せなお金の使い方だな

    • +6
  24. こういう人もいるのだな。
    俺も今のままだと独り身だが、とても質素には生きられそうにはないな。

    • +4
    1. ※42
      自分の為にお金使って幸福感じるのも地球にとって良い事だと思うな。

      • 評価
  25. 凄いなぁ素晴らしいなぁ。心が洗われるよ。映える映えないとか、マウント取ったりとかで世の中にウンザリしてるから、質素でも妻子が居なくても自分をしっかり持っててほんとカッコいいよ。

    • +17
  26. コツコツ貯めたお金って、人の為に使うのが一番の幸せな使い道だよな。
    小銭を募金箱にいれたり、今は病気が重くなってできなくなってしまったけど16才から数十年みっちり続けた成分献血くらいしか他人の為に奉仕できなかった。
    3億も贈れるとか、羨ましいし、尊敬する。

    • +14
    1. ※46
      貴方の成分献血のおかげで、何十人いや何百人の人が命を救われ日常を取り戻したと思います。
      平穏に過ごされますよう。

      • +7
  27. 独身だからってだけで難ありだの人としてダメだの見下す人が多いのがすごく嫌
    こんなに良い人だっているのに
    結婚してても親になっても酷い人間性の奴なんて沢山いるのにさ

    • +7
  28. 日本人はコレを全部給料が元の貯金だと思うんだろうな

    • +1
  29. 最高に素敵なお金の使い方だよね
    でもそんな最高に良いお金の使い方をしたのは、億万長者でもIT企業社長でもトップアスリートでもない、ただの大工のおじいさん
    それがなにより心に響いたなぁ…

    • +3
  30. 自分は子供いないから自分の贅沢と老後のことしか考えてないわ。死んだあとなら好きにしてくれと思うけどね。
    生きてるうちは他人にあげる選択肢はない。

    • +1
  31. 33人どころじゃない
    思いやりの種は極東まで届いてるぞ爺さん

    • +4
  32. なんか自分の欲の強さが恥ずかしくなる

    • 評価
  33. 恩送りなら昔テレビか何かで見た納豆やだか豆腐屋だったかの話も好きだな

    思いや夢、やりたいことがあっても縁とか環境がモノを言うのは致し方ないし
    この話でもたまたま行き当たった33人以外に似たような境遇の人はあったろうから
    理想を追求すれば詮無いこともままあるという無力感も同時に覚えるな

    まあ、要約するなら俺にも財産を恵んでくれということなわけだがw

    • 評価
  34. 営業職で自爆ばかりしてるから金が堪らず遊びにも行けず、買いたいものもほぼ買えず、独身なのに質素な生活してるが、どーせ質素な生活送るならこういうお金の使い方したいな。

    • +1
  35. 将来はこういうことをしたいけど残念ながら私には見ず知らずの人のために働き続ける自信がないよ
    骨髄バンクや献血が精一杯の私の支援だ

    • +1
    1. ※62
      いやいやいや
      骨髄バンク登録してるだけえらいよ
      自分は献血はできてもあれはできない
      立派だよ

      • +2
    2. ※62 ※63 自分も献体を迷ってる。(中くらいのお葬式は出してくれるらしい?)

      • 評価
  36. 世の中こういう人ばっかりだったら俺も人間嫌いにはなってなかっただろう

    • +1
    1. ※64
      それでいい、それこそが人間。

      この爺さんはある意味で人間ではない。超えた存在だもん。

      • 評価
  37. 死ぬ前に使いみちがない金を寄付しただけ

    • -2

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