この画像を大きなサイズで見るアメリカ・バージニア州に住むデリック・カンパーナさんは、プロの義肢装具士であり、これまでに、戦争を経験した退役軍人や四肢を失ったその他の人々のために、特殊な義肢を作ってきた。
彼が作っている義肢は人間だけではない。14年前から「もう一度自由に走りまわることができるように」との願いを込めて、あらゆる種類の動物のために義肢を作り続けている。
きっかけは獣医から依頼された犬の義肢
今から14年前の2005年、デリックさんは自分の仕事を目にしたあるひとりの獣医師から、「犬のために義肢を作ってくれないか」という依頼を受けた。
これまで人間の義肢しか作ったことがなかったデリックさんだったが、その依頼を引き受け、初めて犬の義肢作りにチャレンジしてた。
するとこれが大成功。犬が動けるようになった姿を見て、デリックさんは「今後は人間と同様に動物の義肢も作っていきたい」という思いに目覚めた。
様々な種類の動物たちの義肢を作る
以来デリックさんは、様々な動物たちの義肢を手掛けるようになった。更に多くの動物たちを救うべく、2016年には動物専門の義肢会社を立ち上げ、数千もの義肢を作っている。
犬、猫はもちろんヒツジやヤギ、アルパカ、 ウサギやキツネ、ワシやフクロウなど、実に様々な動物たちの義肢を作り出している。
カスタマイズされた義肢となると値段も高そうだが、デリックさんたちチームは動物たちの為、義肢のコストをできる限り抑えようと尽力している。
動物たちの足をスキャンして3Dプリンターを使って義肢を作成するのだが、特殊なケースを除き、大抵は500ドル(約55,000円)~1,200ドル(約130,000円)で提供しているという。
ゾウの義肢作りの時には、デリックさん自らがタイへ出向き、象の脚の型を取ってアメリカに持ち帰った。
再び歩けるようになった動物たち
デリックさんが手がけた義肢で、再び歩けるようになった動物たちも多い。
エンジェル・マリーというポ二ーの赤ちゃんは、母親に前脚を踏まれたことが原因で、歩行能力を失い、脚の切断を余儀なくされてしまった。
しかし、デリックさんの義肢のおかげで、エンジェル・マリーは再び歩くことが可能になった。まさにセカンドライフのチャンスを与えられたのだ。
飼い主は「義足がなければ叶わなかったこと。本当に素晴らしい」と、後の取材で喜びを露わにしている。
また、ニューヨーク州北部の線路で発見され、脚に怪我を負っていたハドソンという犬は、その後義肢を与えられると、喜んですぐに走り出した。それを見たハドソンの新しい飼い主は、嬉し涙を流した。
更にハドソンは、戦争の退役軍人や他の四肢切断者に「この犬がハンディキャップを克服できたのだから、きっと自分もできるはず」という自信や安堵感を与え、心に強く訴えるセラピー犬になったという。
動物たちにセカンドライフのチャンスを与えるきっかけに
デリックさんたちチームの使命は、「動物界におけるリハビリと疼痛管理に革命を起こすこと」だ。
動物たちは最初、義足をつけられると外そうとしますが、すぐに慣れてきます。やがて義足をつけると歩けることに気付いて、受け入れるようになるのです。
脚を失った動物に生きる可能性を広げてやることは大切なことであり、より多くのペットの飼い主が、義肢についての知識を得ていれば、より多くの動物たちの生活を向上させることができると信じています。
と、デリックさん。
彼らの活動は、非営利団体の動物保護区と協力することで国際社会に還元しており、デリックさんは最も現代的な方法で動物たちにセカンドライフを送るチャンスを与えている、まさに「現代のドリトル先生」といえよう。
デリックさんチームが手掛けた義肢をつける動物たちの姿はインスタグラムのアカウント「animalorthocare」で見ることができる。本当にたくさんの動物たちだ。
References:pbs /.plasticsmakeitpossibleなど/ written by Scarlet / edited by parumo
















なんて素晴らしい仕事なんだろう
同じ人間として尊敬する
みんないい顔してるなぁ。
涙が止まらないんだけど
まだ花粉が飛んでいるらしい
※4
※16
それは病気です
人間でなくても義肢に慣れるものなんだな。
これが人間側の自己満足で無いと祈りたい。
そして人間のパートナーである動物たちに対しても、再生医療が発展して欲しい。(助けて山中教授!)
※5
自己満足はありえないから安心しな
>>5
脚を欠損した状態よりも
義足を装着した状態の方が明らかに
バランスを崩さずに速く歩けているし
そうなったワンちゃん嬉しそうだから
人間の自己満足なんかじゃないよ
動物たちを幸せにできているよ
歩く様は不恰好に見えたが
動画で見る犬は喜んでる様だ
それで十分なのだろう
象の体重を支える義足、凄いや。
動物に競技用みたいな実用な義足をつけるなんて発想した事なかったわ。
2枚目の、紫の義足の黒ワンコさんは、爪を切ってあげたほうが良くないか?
※8
推測だけど、歩行に問題があってあまり外を歩いてなかったんじゃないだろうか。
犬の爪はアスファルトやコンクリの上を歩くだけで自然に削れて行くものだから。
義足で外出できる機会が増えたら、丁度いい長さになると思う。
>>12
伸びた爪に力が入って割れたら大変だから少し切ってから散歩に連れて行くのが良いかも?
脚が全て無いワンコは何があったん…
考えたく無いけど写真のワンコが幸せそうな顔なのがせめてもの救い…なのかな
※9
おそらく交通事故
競走馬も骨折で薬殺されなくても済むように
さらなる義足の進歩を願う
※19
競走馬の場合例え義足があっても経済性の問題があるからなぁ、よほど血統とかがよくないとやっぱダメだろうし。
馬って足一本でもダメになったらもうダメって聞いてたけどこの人に頼めば良いんや!!
やっす!
日本の場合最低値段が14万からです
よくこの値段で出来るのかと不思議に
感じるし、しかも出来のいいもの
すげえ超えて義足界のブラックジャックだ
※11
安価にできるのは3Dプリンタを利用してるのが大きい
加工が難しい複雑な曲面を持った形状も、PCで簡単にデザイン・出力できるので職人レベルの技能も必要ないし
別件で人間の義手つくる活動してる人も、50ドルぐらいでできるって言ってたな
ハガレンで見たな
サルみたいな動物だと手の先が動かせないとまずいから筋電義手が必要になるのかなー。握力めちゃ強そうだから作るの大変かも
「当たるとこあります?」とか
「締め付けキツイですか?」とか
聞けない分難しいんだろうな。
注意深く様子を見て試行錯誤するしかないもんね。
心から尊敬します。
あれ??目から汗が…
まさかのアルパカ
すげぇよ!!こういう人待ってたんだよ!!
今後この技術が広まれば、競走馬の予後不良もなくなる
テンポイント、ライスシャワー、サイレンススズカなど子孫残せたんだよなぁ
私は目からヨダレが…。ほんとなんでやろな。
どろろの寿海みたいなおっちゃんが作ってたりして
声優は大塚明夫だったりして
犬や猫の義足はありそうだなとは思ってたけど馬やアルパカや象まで作られているとは驚いた
事故とかで四肢を失ったばかりの動物達も幻肢痛とか有るのだろうか