メインコンテンツにスキップ

なぜ好きなものを食べすぎてしまうのか?食べる時、脳は2度報酬シグナルを発するから(ドイツ研究)

記事の本文にスキップ

15件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 大好物のものを食べすぎてしまう。お腹がいっぱいでも食後のデザートをしっかり食べてしまう。そんな経験はないだろうか?

 最新の研究によると、食事をする時、脳では2度報酬シグナルが発せられるそうだ。まず最初は食べ物を口に入れたとき、次は食べ物が胃に届いたときだ。

 脳と消化器系は密接な関係にあり、ついドカ食いをして後悔する羽目になるのは、その2つが連携して、美味しいものをたくさん食べるよう私たちを促しているからかもしれない。

食事と快感物質「ドーパミン」放出の関係を調査

 食べ物を食べると、快感物質として知られる「ドーパミン」を放出させることはよく知られている。

 またマウスの実験では、食べ物が腸に届いたときにもドーパミンの報酬を受け取れることが明らかにされていた。

 しかし、食べ物にはたくさんの種類があるというのに、人間の脳が個別にきちんと報酬を出せる仕組みはまだ完全には解明されていなかった。

 そこで、食べ物を食べたときに脳で何が起きているのかを確かめるために、ドイツ・マックス・プランク代謝研究所のマルク・ティットゲマイヤー氏らは、健康な12人の被験者に美味しいミルクシェイクか味気ない溶液を飲んでもらい、そのときの脳の様子をポジトロン断層法(PET)で観察した。

この画像を大きなサイズで見る

食べ物は2度美味しい

 その結果、ドーパミンは異なるタイミングで2度、異なる脳領域で放出されていることが判明した。

 最初にドーパミンが放出されるのは、食べ物(実験では飲み物)の味を感じたときである。そして二番目の放出は、食べ物が消化器系に入っていったときだ。

 また最初にドーパミンが放出されるのは、脳内の主に報酬と知覚に関連する領域で、摂取後の放出は、認知機能に関連する領域で起きていた。

 ティットゲマイヤー氏らが被験者のミルクシェイクを飲みたいという欲求を詳しく調べたところ、最初にそれを味わったときに放出されるドーパミンの量に比例していることが明らかになった。

 ところがである。このときの欲求が強いほどに、2度目のドーパミン放出は少なくなっていたのだ。

この画像を大きなサイズで見る

美味しい物をたくさん食べるよう促される罠

 一方ではドーパミンによって食欲を出させておきながら、もう一方では消化器に届いたときのドーパミン放出が抑えられてしまう理由は何であろうか?

 は現段階ではまだ明らかではないが、研究者はこのことが食べ過ぎの原因かもしれないと考えている。

 というのも、2回目のドーパミン放出は食べた満足感を与えるためのものだと推測されているからだ。

 したがって、最初の一口目で美味しいと強く感じるほどに、たくさん食べなければ満足感が得られないという仕組みなのかもしれないのである。

 その結果、美味しいのになかなか満足感が得られず、ついつい食べ過ぎてしまうという結果になるのかもしれない。

 甘いものは別腹というが、これも理にかなっているのかもしれない。だって消化器官が、もっと食べなきゃ満足できないっていうんだもの、ならしょうがないよ(自己弁護

 この研究は、学術誌『Cell Metabolisim』に掲載された。

References:sciencedaily/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 15件

コメントを書く

  1. おいしいからに決まってるだろ!!(脳まで脂肪

    • +17
  2. 食べ過ぎでお腹の調子が悪くなると分かっていながら、食後に何かもう一つ食べてしまうんだな。正月にもらった殻付きの落花生が止まらないんだな。

    • +11
  3. 美味しい物ほど食べた後の満足感が低いということなのか?
    それはおかしいという気がするけどな
    飢えている時ほど沢山食べないと満足しないならわかるけど

    • -6
    1. ※3
      人類が食うに困らなくなって日が浅い(未だに困っている地方もある)
      「美味いもんはどんどん食って餓えに備えろ」という事なのかも知れない。

      • +11
      1. ※6
        肥満の害が叫ばれてる今では余計な機能だね
        自分で簡単に切り替えできればいいのに

        • +1
    2. ※3
      人間の感情と脳内物質が出す命令を混同してる

      • 評価
  4. 糖と脂肪そして塩、ポテチとコーラうまうまだから仕方ない

    • +3
  5. つまり、私が食べ過ぎるのは自制心が弱いのではなく、脳からの命令であって人として自然な事だったんだよ、うんうん。

    • +4
  6. お腹一杯でもなんか食べたい、口寂しいってあるよね
    どしたらええねん

    • +5
  7. >2回目のドーパミン放出は食べた満足感を与えるためのものだと推測されているからだ。

    これは逆だろ
    満足感を与えるためではなく、満足したから減った
    そうでなければ食欲が無限になる

    • -2
  8. 食べて咀嚼しても飲み込んで胃に入れないと満足感は得られない
    ここに鍵がある気がする

    • 評価
    1. ※15 あれ、でもガムは満腹中枢を満足させるんじゃなかったっけ。

      • 評価
  9. 食べ物ではなくお金の話だが、報酬を受けたときに活性化する脳の側坐核は報酬を得たときよりも確実に報酬が期待されるときの方が活発に反応するそうな。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。