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野良犬だったスタッフォードシャー・ブル・テリアが優秀な警察犬になって大活躍(イギリス)

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(著) (編集)

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 イギリス・スタフォードシャー州警察の警察犬、スタッフォードシャー・ブル・テリア(以下、スタッフィー)のクーパーくん(2歳)のミラクル大出世ストーリーが話題になっている。

 野良犬として路上生活を送っていたところを慈善団体に保護され、そこから瞬く間にスタフォードシャー州でも一、二を争う大活躍の警察犬へと出世したらしい。

 イギリスでスタッフィーが警察犬となるのは初めてのことだそうで、「あのスタッフィーが!?」という意味でも注目を集めているみたいなんだ。

路上で暮らしていた犬が大活躍の警察犬に

UK’s First Staffordshire Bull Terrier Police Dog Gets Tails Wagging

 野良犬だったところを英国動物虐待防止協会(RSPCA)に保護されてそこで7ヵ月間過ごし、今年3月にスタフォードシャー州警察の警察犬となったクーパーくん。

 麻薬や現金、銃器を探知するための特別な訓練を受けており、すでに約3636万円相当のコカインやヘロインの探知に成功しているという。

 ハンドラーはティム・モスさん。クーパーくんをひと目見たときから気に入ったといい、

クーパーは本当に素晴らしい犬だよ。我々は固い絆で結ばれているんだ。彼のパートナーでいられることはとても誇らしい。施設に保護されていた犬が今や警察犬として本格的に活動している、これは驚くべき話だよ

と大絶賛だ。

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仕事も家族も手に入れて幸せいっぱい

 今やイギリスで最高の警察犬の1匹に数えられるクーパーくんは学校見学に招待されるなど人々と触れ合う機会も多く、スターになりつつある。

 クーパーくん独自のツイッターアカウントも開設されており、7800人以上のフォロワーを抱えている。

 それだけでなく、ティムさんとの仲をさらに深めた。ティムさん宅でティムさんの家族の一員として暮らすことになったのだ。

スタッフィーが警察犬になることに否定的な声も

 路上生活から一転、仕事も家族も手に入れた幸せいっぱいのクーパーだが、その一方でスタッフィーが警察犬として働いているという事実にショックを受ける人も少なくない。

 スタッフィーはもともと闘犬だった犬種だ。19世紀のイギリスで、牛と犬たちを闘わせる見世物「ブル・バイティング(牛いじめ)」用に改良されたのだ。

 そのため、現在でも興奮しやすく攻撃的な面が残っているとされ、あまりいい印象を持たない人々もいるようだ。

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なかなか覆せないステレオタイプな意見

 実際、ティムさんもスタッフィーの危険性について指摘されたことが何度かあり、その度に悲しい気持ちになるそうだ。

 ティムさんによると

クーパーのほかに飼っているベルジアン・シェパード・ドッグと歩いていると、人々は特に気にせず同じ歩道を歩くんだ。でもクーパーと歩いていると反対の歩道に渡ってしまう人もいる。飼い主がスタッフィーについての知識がないまま、ちゃんと躾をせずに飼うのが問題なんだよ

とのこと。

 周囲の否定的でステレオタイプな意見を覆そうと頑張るティムさんだが、なかなか大変なようだね。

 きっとクーパーくんの活躍がそういった誤解を払拭するのにも役立ったりするのかもしれないね。

References: Metro / Twitter / YouTubeなど / written by usagi / edited by parumo

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この記事へのコメント 19件

コメントを書く

  1. 悪いのは飼い主。どんな子だって飼い主次第

    • +31
  2. クーパーくんとティムさん、なんだか似てる……。
    幸せそうで良かったー。

    • +14
  3. 「野良犬として路上生活を送っていた」経験は、この先「権力の走狗」として働く上でプラスに働くと思う。もちろんクーパー自身が犯罪に関わっていたわけではないが、コカインやヘロインの売人が実際に活動するのもしばしば「路上」、つまり野良犬たちの生活圏の近傍だからだ。
    江戸時代の同心も、犯罪社会やそれに近い領域から「岡っ引き」や「下っ引き」を抜擢して捜査の助けにすることがあった。銭形平次や三河町の半七もそうした岡っ引きの一人だから、今後の「クーパー捕物帳」にも期待できる。どうやら犬種の関係で、いくらか脅しも効くようだし。

    • -6
  4. 闘犬用に人間が改良した犬が野良から警察犬になったことを人間が批判するのか。
    人間って勝手でごめんねクーパー。

    • +37
    1. >>4
      コメント欄では、勢いよくコメントしてるけど、実際に目の前にしたら目を反らして、反対側歩道に行きそうなイメージが浮かぶコメントだね

      • -20
  5. もともと利発なんだろうな。
    飼い主のティムさんとの相性も良さそう。
    というかティムさんがいい人そうw

    • +19
  6. ピットブルにしても、人間が勝手に「改良」しておいて嫌うって、一体なんなの?
    闘犬も闘牛も、その裏には、恐らく大半の人が知らない残酷な実態がある。
    人間の都合でほかの動物を闘わせるこんなもの、一掃するべき。
    観てお金を賭けたければ、人間同士裸で死ぬまで闘わせればよい。剣闘士が残酷だからといって、無関係の動物にやらせるというその神経がわからない。

    • +22
    1. ※6
      ピットブルに対してはここですら色眼鏡で見る人が多いからね
      本当に悲しい

      • +19
      1. ※7
        本当にそれ
        どんなに愛すべきピットブルのエピソードでも
        どうしても何かネガティブな一言を吐かずにいられない人たちが必ずいる
        スタッフィーは日本ではそれほど馴染みがないから
        この記事を読んで素直に可哀相だとだけ思う人たちが多いかも知れないけど
        ピットブルに置きかえるとこういう誤解や思いこみの厄介さがよくわかる

        • +12
  7. 過去のイギリスで「牛いじめ(犬による)」は
    本当に人気のある娯楽だったんだ。権力層に抑圧される貧困層のね。
    つまりこういう見せ物を欲してしまうのは、ストレスが原因。
    あまりにストレスが高じると生じる、ある種の人間の本能。
    学校のイジメも「何かがおかしい社会」とストレスを感じつつ
    前に進まないといけない子供たちによる、本能的な行動だと感じる。
    子供たちのフラストレーションを何とかしないと、
    いくら指導しても止まないよ。

    • 評価
    1. >>8
      そんな人類なんて
      さっさと消滅すればよい!

      • +6
  8. ブルテリアを見たら俺も離れるわ
    犬がどうこう以前に、飼い主を信用出来ない

    • -8
  9. ドッグトレーナーのシーザーミランのパートナーもピットブルだったよ。
    プードルとかと比べたらそりゃ難易度の高い犬種だとは思うけど、飼い主次第だよね。

    • +5
  10. <h3></h3>?
    でも野良犬から大活躍なんてすごいな♪
    へこんでいたので、元気をもらいます^^

    • +1
  11. 願わくば、この犬に幸せな人生と多くの人に、囲まれて最期を!

    • 評価
  12. ちゃんと躾されているかどうかなんて犬を見ただけでは分からないのだから出会ったら逃げるのが正解

    • -8
    1. ※16
      躾されてない犬はむしろ逃げるものを見たら追ってきますよ…

      • +5
  13. きちんと躾しない、出来ないクセに
    強そう、カッコいい、自分もそう見られたい、という安易な理由で危険な犬種を飼うバカ共が
    多いから
    飼育禁止の自治体があるんだろうな
    犬は虚栄心を満たす道具じゃない

    • +14
  14. 怖い(と思われている)犬が警察犬なら抑止力があっていいじゃないか。
    犯人に犬を飛びかからせるより早く、降伏させられる。
    必要悪じゃないけどさ。悪い人って本性はおとなしいってわかると平気で攻撃し返してくるから。

    スタッフィーは良い犬だと思うよ。実際。

    • +5

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