この画像を大きなサイズで見る人は毎日何かを口にする。食べることは生きていくうえで必要な営みなのだ。どうせ食べるならおいしいものを食べたい。だがそこに油断もある。
歴史を通じて、多くの人が食べ物や飲み物に毒を盛られて殺されてきた。
毒入りの危険があろうとも、美味しそうな料理の魅力に抗える者などそうはいないのだ。
ここではかつて毒殺に利用された8つの料理と一体何の毒が使用されていたのか見ていくことにしよう。
1. りんごとプルーンパイ:殺鼠剤
この画像を大きなサイズで見るナニー・ドス(1905~1965年)は、12人を毒殺したアメリカの連続殺人犯だ。プルーンケーキやアップルプルーンパイに殺鼠剤を盛って殺害したと言われている。
彼女の証言によると、オーブンから取り出したアツアツの生地に砂糖をまぶすのがいつものレシピだそうだ。
これで毒の味がごまかされたのかもしれない。
2. バナナプリン:殺鼠剤
この画像を大きなサイズで見るアンジェット・ドノバン・ライルズ(1925~1977年)は、アメリカ・ジョージア州メーコンで軽食堂を営む女主人で、バナナプリンにバニラウエハースを添えたシンプルな南部の料理やデザートを得意としていた。
ライルズはときおり、体調を崩していた夫2人、義母、娘の世話をするために食堂を閉めることがあった。その全員が食事に殺鼠剤を混入されて死んでいる。
犠牲者がどの料理で死んだのかまでは定かではない。
3. ピーナッツバター・ミルクシェーク:ヒ素
この画像を大きなサイズで見るブランチ・テイラー・ムーア(1933年~現在)は、ヒ素入りの料理を繰り返し提供するというやり方で、少なくとも3人をじわじわと苦しませて殺害している。
病院送りとなった犠牲者に、バナナプリンなどの消化に優しい毒入りのお菓子まで届ける念の入りようだ。
ところが彼女の2人目の夫ドワイト・ムーアは、通常の100倍ものヒ素が体の中にたまっていたにも関わらず、死ぬことはなかった。
彼の好物は、バニラアイスとピーナッツバターの甘さがたまらないミルクシェークだったそうだ。
4. アップルパイ:ヒ素
この画像を大きなサイズで見るシナモンをまぶし ナツメグ一振り
あまーいヒ素入りの美味そうな悪魔の一品
そいつが有名なアップルパイさ 忘れちゃいけない
リダ・サウサードのアップルパイで 男たちはばたばた死んだ
――アイダホ州のフォークソングより
リダ・サウサード(1892~1958年)とその家族は、アイダホ州ツインフォールズの新しい町の付近になっていたメロンのようなりんごを抱えた男の写真を目にした。
1907年頃にミズーリ州から引っ越してきたのは、これが目当てだったらしい。彼女はそのりんごをパイの中に仕込んだ……ハエトリ紙を煮込んで抽出したヒ素と一緒に。
これによって夫4人、娘1人、義理の兄弟1人を殺したと言われている。
彼女は最後まで無実を主張したが、彼女の体には毛がほとんどないとの噂があった。長い間ヒ素に暴露していたサインだ。
5. クラムチャウダー:ヒ素
この画像を大きなサイズで見るリディア・シャーマン(1824~1878年)は、夫3人と子供8人をミルクとオートミールとニューイングランド風クラムチャウダーで殺害した。
クラムチャウダーは南北戦争当時の一般的な料理で、豚の塩漬け、じゃがいも、ホンビノスガイをたっぷりの牛乳とクリームで煮込んだものだ。
だが、シャーマンの場合は、隠し味にヒ素が入っていた。
これによって彼女は2万ドル相当の不動産と現金1万ドルを相続した。
面倒になったのか、次の夫にはブランデーのボトルにヒ素を混ぜるだけにしている。
6. ハムと豆のスープ:リシン
この画像を大きなサイズで見るデボラ・グリーン(1951年~現在)の結婚生活は1995年に崩壊する。夫が原因不明の吐き気と下痢で苦しむようになったのだ。
夫は最初、ペルーに旅行に行ったときに変な虫に食われたのだろうと主張していたが、夫妻の家が火災に遭い、子供2人が死んだために警察の捜査が入った。
ここからグリーンによる放火であり、さらにチキンサラダサンドイッチとハムと豆のスープにトウゴマの種子を入れて夫に食べさせていたことが判明した。
トウゴマの種子からとられるひまし油は下剤などとして用いられるが、種子にはリシンという毒物が含まれている。
7. キノコ料理:タマゴテングタケ
この画像を大きなサイズで見るローマ皇帝クラウディウス(紀元前10年~54年)は大のキノコ好きだったと伝えられている。
おかげで、毒使いロクスタによって殺されてしまった。
毒殺を命じたのは、息子ネロを皇帝の座に就かせようと画策したクラウディウスの4番目の妻、小アグリッピナである。
暗殺が実際に行われたのかどうか、歴史家の間では議論がある。
だが、伝えられるところによると、ロクスタは猛毒キノコ御三家の1つ、タマゴテングタケのエキスを皇帝の大好物セイヨウタマゴタケ料理に入れたという。
その後の詳細はさまざまで、吐き出させるために皇帝の喉に入れられた羽に毒が塗られていただの、毒入りの浣腸を入れられただのと諸説ある。
いずれにせよ苦しみぬいて死んだことだろう。
8. キャロライン・グリルズの手作りお菓子:タリウム
この画像を大きなサイズで見るオーストラリアのキャロライン・グリルズ(1888~1960年)は、親戚とお茶をするために手作りケーキとクッキーを作ることで知られていた。
だが、彼女のおもてなしのお菓子には殺鼠剤に使われるタリウムが入っており、家族4人が犠牲になった疑いがある。
タリウム中毒になると、熱、精神錯乱、けいれん、進行性の盲目といった症状が生じ、やがて死にいたる。
だが、それでもグリルズのお菓子はとても美味しく、彼女が容疑者になってすらも、人はそれを口にした。
生姜の砂糖漬けをもらったある親族は、その魅力に抗えず食べてしまい、首と胸の痛みに、つま先のしびれという美味しくない思いをする羽目になった。
結局、グリルズは4人の殺人と1人の殺人未遂の容疑で逮捕されたが、有罪となったのは1件だけである。
なお戦後のオーストラリアではタリウム中毒で10人が死亡し、これに関する裁判が頻発していた。彼女の裁判は、タリウムに関連する裁判のうちの1つであったと言える。
この画像を大きなサイズで見る女性の連続殺人犯の共通点として毒殺を用いることが多いそうだ。
・見かけはごく普通の女性。女性の連続殺人犯の驚くべき6つの特徴(米研究) : カラパイア
非力な女性であっても、毒ならば簡単に犯行に及ぶことができる。昔から料理を作る役割が女性だったことから、料理に毒を入れやすかったのかもしれない。
written by hiroching / edited by parumo
追記:(2018/11/27)本文を一部訂正して再送します。














リシンはトウゴマじゃね…?
ポイズン・クッキング!
クラムチャウダー、アップルパイ、バナナシェイク、そしてカレーとヒ素は使い所が多いな
えっ、シリアル食品じゃないんだ ?
カレー
パルモさん「トウゴマ」だよ?
ヒ素は古代か使われてる毒だね
近年はカレーライスとか…
カレーは?
世界の料理ショーならぬ世界の毒料理ショー
正規のものはグラハム・カーが出演者になるけど
毒のほうはド・ブランヴィリエ侯爵夫人を出そう
この人も半端でなく毒殺やった人なので十分
出演者として毒知識披露できるはずだ
でもあっても見たくない
※10
いや、やはり毒殺と言えばグレアム・ヤングじゃないかな、他の離婚したいだの遺産が欲しいだの何か目的があってその解決手段として邪魔な相手を毒殺したと言うのとは異なって、こいつは毒殺自体が目的で人に毒を盛りまくったホンモノの毒殺者、毒薬に対る愛が半端ない。
この記事のリンクにベンジャミン・フランクリン効果が載せられているところが奥深い……
カレーにもヒ素。
毒盛っての殺人って大抵女性よな
※14
男なら暴力的な方法とるね暗殺には使われてるけど
昔トリカブトとか農薬使ったのとかなかったっけ?
>>20
農薬をブドウ酒に入れてってのは、今冤罪で裁判繰り返してなかったっけ?
※20
トリカブトとフグ毒をサプリメントに偽装して妻に飲ませた保険金殺人はありましたね
※14
サリンを散布したのは?と思ったけど食品混入ではないからまた別か
カレーだよな
ヒ素カレーはエントリーされていないのか…と思ったけど
世界規模ならもっとレシピの種類増えるんだろうなあ
うすら寒いよ
致死量100倍で生きてたドワイト・ムーア何者なんだ・・・
バナナプリンは風評被害やん!
※17
致死量の100倍じゃなく通常の100倍、
つまり日常生活で採り込み得る量の100倍って事だと思うよ
ヒ素はかつて化粧品や除草剤なんかに使われていたので手に入れやすかったのもあり
西欧じゃ「相続人の薬」とか言われるくらいメジャーな手段だったらしいね
毒入りカレーも動機がよくわからん大量殺人だしな
ハンバーグに入れるナツメグ
普通に売ってるけど
ひと瓶使が致死量だとさ。
※24
知らなかった、ありがとう!
劍上逐力競鋒芒,莽夫之浮誇;玉爪輕藏一點香,死亡之凝華。
なんちゃって。毒は暴力より証拠残りにくそうと思ってたけど、そうでもないのかな
いまの科学捜査技術だと、成分が残留するから証拠の検出も容易だろうね
そういや、こないだついったで見かけた話で、流通手段が発達してなく人がよく死んだその昔、
旅先で毒を盛られたってケースに、食べた事ないものへの致死的アレルギーがどんくらい混ざってたんだろとかって疑問があったな。
地元の人は食べつけてる(当たって死ぬ人はもう死んでる)ものでも、他所から来ると…と。
ヒ素大人気だね、手軽に手に入るからかな
一口に毒と言っても匂いとかあるならわかりそうなものだけど、どうなんだろ
毒入りバナナプリンでとどめを刺しにいくとは恐ろしい。
毒殺対策に銀食器を使ったというくらいだし、横行してたんだろうね
秘書入りカレーがないな
※34
ひ…秘書…?
ヒ素が多いな、入手が簡単なのか?
「彼女が容疑者になってすらも、人はそれを口にした。」
そうまでして食べたい衝動に逆らえないとは。
業を感じるな……
おまいらせっかくお手軽返信機能ついたんだから、活用しなはれ
どの料理で死んだのかわからないのにバナナプリンて言い切るのはどうなんだ?
やっぱりカレー多いな
保険金連続殺人は毒殺多い印象
愛犬家も毒殺だっけ?
毒まんじゅう事件思い出す。
前は軽羹のWikipediaに「チフスまんじゅう事件で使われた」って記載があった気がする(かるかん饅頭に毒を入れた)けど今見ると無いな。
ヒ素は、無味無臭な上に手に入れやすく発見されてから少なくとも千年間近く検出不可能だったから、毒殺手段として使う人が多かった。というのは本で読んだことがある。
甘味が多いね
甘い物だとついつい食べちゃうのか味がごまかせるのか
うっかりクマ姉さんが出てくる記事を見逃してたのかーと思って
クリックしてしまった…
某小学生探偵の漫画によく登場する青酸カリが、実際の毒殺に使われるケースは少ないのかな
※48
ここでは載ってないけど青酸カリはメジャーな毒物みたいだね。
かのロシア帝国の怪僧ラスプーチンを葬るためにも使用されたそうだ(仕留められなかったけど)
ただ青酸カリは空気や日光に曝されると毒性を失う。
自分で飲む分には酸化する前に服用してしまえば問題ないんだけど、ターゲットの口に入る前にダメになっちゃうパターンもあるみたい。
さらに強アルカリ性なせいでメチャメチャ苦いから食物に混入させてもバレるそうだ。「無味無臭の毒物」とは程遠いからあんまりカッコよくないね。
ここに出てる”殺鼠剤”ってなんだろ?
日本で言う猫いらずは、大体ヒ素なんだけどさ。
某コーヒーチェーンの油脂と砂糖ドバドバ飲料だと何か入れららてもわからんかも
油脂と糖分でマスキングとシールか、スパイスと油脂の多いカレーもその意味ではわかりにくいのかもね
だれかクラムチャウダーの材料豚の塩漬けに突っ込まないのか。