メインコンテンツにスキップ

国際宇宙ステーションで潜在的に危険な細菌が発見される

記事の本文にスキップ

33件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 地上の病院で見られる病原菌が、国際宇宙ステーション(ISS)でも発見されたそうだ。

 NASAジェット推進研究所が2015年3月にISSのトイレや運動器具から採取されたサンプルを調査したところ、エンテロバクターという細菌が5株発見されたという。

複数の抗菌薬耐性を持つ細菌が宇宙へ

 ISSで採取されたサンプルを、地球上のエンテロバクターが持つ1291個のゲノムと比較したところ、新しく発見された3株に似ていることが明らかになった。

 「その3株はエンテロバクター・ブガンデンシス(Enterobacter bugandensis)に属するもので、新生児や3ヶ所の病院(東アフリカ、ワシントン、コロラド)の入院患者に病気を引き起こしたことがあるものだ。」(Kasthuri Venkateswaran博士)

 また解析からは、これらに複数の抗菌薬に対する耐性があることまで確認されている。

 「将来に実施されるミッションにおいて、重大な健康被害を引き起こす潜在的な可能性がある。ただしISSで発見された細菌は悪性のものではなく、人間の健康に大きな脅威となるものではないことを理解しておくことが大切だ。ただ、監視すべきものではある。」(Nitin Singh博士)

この画像を大きなサイズで見る
エンテロバクター属 image credit:Public Domain

 それは直ちに健康被害をもたらすものではないが、病気を引きおこすことができる確率は79パーセントだとも言及されている。

 宇宙ステーションの環境はほとんど重力がかからないなど特殊な環境下にある。その中で、細菌がどのような影響を持つのか、今後さらに研究しなければならないという。

宇宙ステーション内で感染症のリスクは高い

 なお、ISSで細菌が発見されたのはこれが初めてのことではなく、昨年にはISSの外側で生きた細菌が発見された。

 外側から発見されたことから、地球外由来のものでは?と話題となったが、宇宙船によって運ばれてきた可能性が高いという。

・これどんな生命体?国際宇宙ステーション(ISS)の外壁に生きた謎の細菌が発見される : カラパイア

この画像を大きなサイズで見る
pixabay

 宇宙ステーション内で感染症にかかる危険性は、今後ますます重大な関心事項になるだろう。

 現在よりもさらに遠くの宇宙へ進出した場合、そこで病気になったからといってすぐに病院にかかることができないからだ。

 病気になる可能性は事前に極力排除せねばならない。

 宇宙ステーション内では様々な実験が行われているが、何かが細菌を繁殖させている可能性もある。ステーション内の環境の見直しや原因の究明も大切だろう。

 この結果は、『BMC Microbiology』に掲載された。

 SFビジョンで妄想してみよう。

 地球から偶然運び込まれた特殊な環境に耐えうるスーパーバクテリアが、宇宙空間で突然変異を遂げ、それが宇宙飛行士によって地球内へと戻され、驚異的な感染力と致死率により人類滅亡の危機が・・・まで見えた。

References:eurekalert/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 33件

コメントを書く

  1. アトム今昔物語の第14章「宇宙からの生きたカビ」ってのを思い出した
    カビのような細菌に感染したかと思っていたら、実は極小の宇宙人だったってお話

    • +7
  2. タイトル見て今度こそ未知の細菌かと思ったら
    ステーション内から採取された地球上に存在する細菌なのね

    • +3
  3. 容積が限られた空間の中での生活だから感染率がヤバイことになりそう。

    • +8
  4. 人間の体内にそもそも大量の細菌がいるんだから完全に持ち込まないようにするのはムリな話だよね。体内にいないものであるならできるだけ対策するしかないけど、完璧は難しそうだ。

    細菌の研究もだけど、感染リスクを下げる為に衛生面に注意するしかないね。空調関係や給水システムの徹底管理と開発に力をいれないと。もうしてるだろうけど、力を入れすぎる位が良いんだろうなと。

    • +15
  5. ついに地球外生物によるパンデミックが!?と思ったら地球由来の細菌なのね。チッ安心した

    ただ宇宙線を浴びて突然変異を起こし未知の細菌となって人類に牙を剥く可能性を捨てちゃいかんね。

    • +7
  6. こうやって全宇宙に病原菌をばらまくモラルのない地球人
    宇宙人から敵対行為ととられて攻撃を受けるのは当然だろうな

    • -8
    1. >>7
      地球人のモラルのなさによって光速を越える菌類
      かっこいい

      • 評価
  7. 細菌も宇宙に行くと、やっぱ進化するんだなw

    • 評価
  8. タンゴ・チャーリーとフォックストロット・ロミオの世界ですね。

    • 評価
  9. 宇宙空間にでて特殊な進化をした細菌が猛威を振るうシナリオはリアルにあり得る

    • +5
  10. きっとトイレの後で手を洗わなかったクルーがいたに違いない。

    • +1
  11. ISSの外側ですら生きてられるくらいなんだから火星の地下なんて今でも細菌が生きてるんじゃないか?
    あるいは人類が送り込んだ細菌が大繁殖してるかもしれないし

    • +4
  12. もともとISSって部室みたいな匂いがするんでしょ?各国の人体臭とか汗、食事の残りカスとか20年近く放置してるわけだから絶対ヤバいでしょ。

    • 評価
  13. 火星探査機とかああいうのはどの程度殺菌できてるんだろうか
    完璧にゼロなんて無理じゃね?

    • 評価
  14. 宇宙空間では人のフケだの垢だの漂いまくりだからな
    ステーション内とかトイレで細菌がどうのとかの前に全体がトイレより汚い

    • +2
  15. 健康優良なエリート飛行士でも下痢も嘔吐もするだろうからね
    その空気を使いまわすし
    それとも過去に放出した排泄物がデブリで回ってるとかかな

    • +2
  16. 細菌防ぐにはこうするんやでって教えてくれる宇宙さんいないかなぁ

    • 評価
  17. 月に着陸した無人探査機を回収して調べてみたらバクテリアが
    ついていて、さらに調べてみたら
    打上前から探査機についていたバクテリアらしい、って話が
    現実にあったりする。

    • +1
  18. 考えてみればとても不衛生な環境だね。換気ができないのがマズい、壁面の殺菌とかしてるんだろうか。フィルターを通した空気の循環とかしてるんだろうか。

    • +3
  19. ブルース・ウィルスがなんとかするさ
    ( クリスマスイブには必ず帰還さすの)

    • +3
  20. 2082年 世界は滅亡した
    南極大陸に 863名を残して・・・・

    • +2
  21. ステーション内で『そして誰もいなくなった』なんてことにはならない……よね!?

    • 評価
  22. ステーションは病気になったらすぐに抗菌薬使うだろうから、狭い空間で多剤耐性かつ放射線に体制を持つ菌が増えてても何らおかしくないね
    宇宙で鍛え上げられた多剤耐性菌が地球に戻ってくるわけだ

    • 評価
  23. SFホラーでよくある宇宙由来の細菌とか、宇宙船やステーションで突然変異したウイルス等でのパンデミックが現実になりつつあるのか…
    そういうことはできればフィクションのママで居てほしいんですが!

    • 評価
  24. あ!食パンのバッグクロージャーつけ忘れてた!!
    って気がついたのが一週間後…全滅。

    …つい細菌の話。

    • +2
  25. 人類最大の病気は特定のウィルスや細菌によるカテゴライズされる病気などではなく、
    「 風 邪 」という物なのかも知れないね。

    • 評価
  26. 潜在的な危険度でいえば、産地直送の鮮度で漂い続けるオナラも中々のものだよ。

    • +2
  27. 2015年3月の話しか。
    発見されるっていうか発見されていただな。

    • 評価
  28. 宇宙空間でも生きれる細菌の出来上がり

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

植物・菌類・微生物

植物・菌類・微生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。