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自動車に革命が起きるかも!?金属に代わり柔軟性のあるボディ用新素材が開発される(英・米研究)

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(著) (編集)

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 今までにない製品をもたらす新たな素材の開発は世界中で行われているが、イギリスの研究者が、ほぼ不可能だと考えられていた新材料を開発したニュースが注目を集めている。

 それは金属と同じくらいの硬度がありながら、強い振動も吸収する柔軟性もあるという驚きの素材で、乗り物に使えば快適な乗り心地になるというのだ。

高い剛性と制振性を持つ新素材

 この素材はイギリスのサリー大学の科学者が、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学とカリフォルニア大学と共同開発したもので、高い剛性と制振性を持つ。その論文はScientific Reportsに掲載されている。

 曲げや変形に強い性質と、大きな振動も短時間で抑える性質。この二つの特性を一つの素材に持たせるのはほぼ不可能に思えるが、研究チームは特定の繊維と3Dの織物技術でそれを可能にした。

特殊構造から生まれた複合材料

 この素材はシート状の複合材料で、剛性を保ったままで振動を吸収する柔軟性がある。その構造は以下のようなものらしい。

素材は格子状で、多数のつなぎ目からいくつかを選択してロウ付けしてある。そのため、つなぎ目がロウで固定されてない格子の枠は、耐荷重性を持ったままもつれあうが、その自由な枠が振動を抑える働きをする。

 こうしてできたサンプルが、ポリマーに匹敵する制振減衰力を持ちつつ、多孔質でより耐熱性がある材料になったのだ。

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揺れを感じない移動や旅行が可能に?

 論文の代表執筆者であり、サリー大学で材料および構造研究を行っているSzyniszewski博士は、剛性と制振性のパラドックスは解決不可能だと思われていたが、複合材料という発想が解決をもたらしたと話している。

 これが車などに使われれば、快適な乗り心地になるという。Szyniszewski博士と研究者たちは今回の発見で、揺れを感じない移動や旅行が可能になると語る。

 「とても刺激的な開発です。この新材料が乗り物をもっと快適にしますよ。電車や自動車、航空宇宙産業を通じてみなさんに大きな衝撃をもたらすでしょう」

References: scitecheuropaなど /written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 57件

コメントを書く

  1. お、重さは!?
    ガンダリウムの完成では?

    • +2
    1. ※1
      むしろネオキチン装甲ではあるまいか

      • 評価
  2. 加速したり減速したりカーブなどで揺れを感じないなんてあり得るのか?

    • +1
  3. 自動車リサイクル法をクリアできる素材なのかな?

    • +4
  4. 自動車の素材の重要なポイントは
    大量生産に必要なコストと量が確保できるか
    どうかという点であって、最高品質の素材でも
    年間10台分しか確保できないなら
    スーパーカーなどの道楽車に採用されて終わる。

    • +19
  5. 火災事故があっても燃え広がらない素材無いかな? あと、爆発しない造りとか?

    • +4
  6. 本当なら凄いね。日本の強みが一つ消滅するわ。

    • -6
  7. >>この素材はシート状の複合材料で、剛性を保ったままで振動を吸収する柔軟性がある。

    戦闘車両の装甲じゃないかなぁ
    軍事技術を小出しに民間に普及させるために、大学で研究開発しては開発しましたー!と言ってるようにみえる
    イギリスとアメリカの大学だろ?
    こういう複合素材とかは、装甲(戦闘車両や歩兵の戦闘服の防弾装甲など)に使われてそうだけどな

    • +4
  8. なにか特殊な用途に使われるようになるかも知れないが
    大衆向け自動車のメイン素材に使われる可能性は数パーセントもないんじゃないか。

    • +1
  9. 車の開発が死ぬほど困難で迷走しそうだね。
    今の段階でも新規のプラットフォームを理解して使いこなすのに、トヨタさんでも苦労しているのに。

    • -1
  10. SFだと流体金属を使用するもの出てくるな
    もしこれが採用されたら宇宙工学で重宝され
    車だと何回ぶつけても元に戻り対人やっても
    相手にはケガもしない
    これが採用される日はまだまだか

    • +1
  11. 金属ではない、繊維と3Dの織物技術、シート状の複合材料、格子状で、多数のつなぎ目からいくつかを選択してロウ付け。
    ろう付け…接合する部材よりも融点の低い合金を溶かして一種の接着剤として用いる事。
    「多孔質でより耐熱性」 ← 断熱性では?

    • +2
  12. 既に軍事では当たり前過ぎて、機密解除されたものが出てきてるんじゃないかな?
    戦車の装甲の上に貼り付けるようにして使用すると装甲防御力アップとか
    アップリケ装甲同じ考え方だけどね

    • +2
  13. 昔はバンパーも鉄だったが今は見ない
    徐々には変わっていくだろうが、劇的には変わらんだろう

    • 評価
  14. 日本も同じ様な物を植物から作ってなかったか?
    この分野の争奪戦が国の将来を左右するんだから末恐ろしいな…

    • +1
  15. こういう革新的なニュースって度々目にするけど、実用化に至ったって続報をとんと聞かないのはどうしてだろう

    • +1
  16. 雷は車の中にいれば大丈夫と言うのが通用しなくなりそう?

    • 評価
  17. 熱に耐えるのであれば耐熱性であってる
    装甲には不可欠な要素の一つだね

    • 評価
  18. 材料学的な話じゃなくて力学的な話だろ。現実に作るのは無理だよ。

    • 評価
  19. オワタまでは行かないにしても、実用化されたら大打撃だろうね。
    自動車で使えたら次は航空産業にも展開していくだろうし、とって変わられる分野は少なくないだろうね。

    • +1
  20. いままであった金属布とは何が違うんだろ
    強度が段違いに強いのかな

    • 評価
  21. まぁ、開発に成功した段階だから、これからに期待だな。量産が難しいなら普及しないし、安価に量産できて使い勝手がいいなら数十年後には普及してるかもしれない。私が70歳になる頃にはどんなものが普及してるのか、少し楽しみだ。

    • +1
  22. 元の論文見るとちゃんと素材にレーザーあてて耐熱生をみてるね
    構造も論文に出てるから見てみると面白い
    ただ、これ、軍事技術の匂いがプンプンする、軍事的には公開してもいいレベルの内容って感じ。

    • +2
  23. 実際の素材の画像は、元記事にある論文に掲載されてるよ

    • +1
  24. ミルフィーユのように積み上げた金属網に縦糸(金属糸)を無数に突き通し、金属網と縦糸の交差部はロウ付け(Ag+Cu braze)しますよ、全部の交差をロウづけしちゃうとガチガチに固まっちゃうのでロウ付けしない部分をあえて作りますよ。ってこと?

    ロウ付けしない交差部はズレてゆれることができるので高周波振動をそこで吸収して全体の振動を減らします。なのかな。ようわからん。高周波振動の制振は乗り心地には直接影響しないはずって書いているとこありますが、やり方によってはやっぱなめらかになるわーとかあるのでしょうか。

    現物写真はウエハースみたいに見えるけど、陸上輸送の車体や航空機・航宙機の外郭みたいなでっかいのはつくれるんでしょかね。技術・金額的に。
    積載カメラまわりとかよさげだろうか。
    振動をつねに受け続ける部分に使われる金属繊維同士のロウづけって、運用ですぐやわくなったりしないのかな。兵器や長期運用のインフラに使うには有能?心配?

    • +2
  25. 何この抽象的な言い回しは、こういう科学雑誌にも載らないようなネタは大学の研究予算を、つける為に良くやる事なんだよな
    日本も、この分野は得意で木のセルロイド系素材とか植物系タンパク角質素材とか世界トップだし、でも今現在ナノカーボンが現実的で最強だよ

    • -2
  26. 価格の壁があるんだろうけど、いつまで鉄なんだろうとは思ってたな
    安くて硬くて成型ができる素材がないんだろうけど、もう21世紀だからなぁ

    • +1
  27. ほーん、それで重さは?
    重すぎると燃費に響くし軽いと強風で転がるぞ

    • -3
    1. ※36
      台風24号の時はボックスカーが飛んでたね

      • -1
  28. この素材の開発の先にUFOの材料があるんだろうな、、

    • +2
  29. ロウってあのロウだよね?真夏にはボディがふにゃふにゃになりそうだけど、まぁケチばかりつけてないで期待してみよう、
    でも廃車の時苦労しそうだな、

    • -1
  30. すごい、繊維樹脂は木材への回帰だとおもったが
    こいつはロープで結ぶ船の時代への回帰のようじゃないか!

    この特性、スピーカーの逆位相の消音に使えないかな

    • +1
  31. >>ないないありません

    ここまで断言するということは、なにか情報知ってると言うことですな
    軍事機密でなければ、情報出せますよね?
    なぜ、断言できるんでしょうか?

    • -4
  32. ロウっていうのはロウ付=母材を溶かさない金属接合の手法で一般的にはハンダが知られてるけど、ここではそれのもう少し機械的強度の強い物で(おそらくは真鍮)鉄系のワイヤーをくっ付けて多層の布状構造物を作りましょうってことかとおもう。
    (ロウ付は金属接合の手法だし原文を見ても金属格子と書いてあるので非金属ではないと思う)
    簡単に言うと、従来使っている1mm前後の鋼板溶接構造ではなく、金属ワイヤーを編んでロウ付した多層の布で構造を作りましょうってことじゃないかな、あくまでも構造に関する概念と言うかアイデアであってコスト的にも重量面でも現実的とは言えないものだと思うよ。

    • +3
  33. まずは、(ほぼコスト度外視可能な)F1で採用され始めたら自動車への採用も考えられるかな。車体の構造でどこに向くのか気になるけど、まず限定的そう。

    そして、物体の構造的に普通は超高コストに見えるから、おそらく数千〜億のスーパースポーツカーぐらいにしか適用されなさそう・・・。

    • -2
  34. 皆さんが書いている通り、こんな新素材急激には
    普及しないよ。
    航空機(特に軍事用)や高級車みたいな少数生産で
    コストの割に合う物だけだと思うよ。

    • -1
  35. コメ欄が相変わらず新素材に否定的すぎて笑ったww
    元も子もないね

    • 評価
  36. こういう記事ってワクワクするなぁ~夢が広がるよ。

    • +2
  37. ぶつけたときに修理が効かないなら、
    コストが安くても一般向けの乗用車には普及しないんじゃないかな

    スポーツ向けならワンチャンあると思うけど

    • 評価
  38. チッ…板金7万円コースかよシュボ

    • 評価
  39. ネオサイタマになるというバイオバンブーみたいな特性

    • 評価
  40. 近所に車のドアの開閉音がやたら五月蝿い人がいて
    寝てても起きてしまうレベルの騒音で迷惑しているんだが

    >強い振動も吸収する柔軟性

    この素材が普及したら近隣中しあわせになれる気がする・・・!

    • +1
  41. この車同士が正面衝突したら運転手はどうなるんだろう? 🚘🚖

    • 評価
  42. ナイト2000「ハーイ、マイケル 現実世界はまた一歩、私の実用化に近付きましたね」

    • 評価

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