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深海で新種発見。3種の半透明の魚(アタカマ海溝)

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(著) (編集)

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 海の神秘がまた明らかとなった。ペルー沖とチリ沖に横たわるアタカマ海溝で3種の新種が発見されたそうだ。

 新種はそれぞれピンクと青と紫という色が特徴的で、現時点ではこの色にちなんだ名前で呼ばれている。

 どれもクサウオ科の仲間であることが分かっており、いずれそれに相応しい学名が与えられることだろう。

Newcastle University discover new species from the extreme depths of the Pacific

ゼラチン状の構造をしたうっすら色のついた半透明の深海魚

 17ヶ国からの研究者でなる調査チームが7500メートルの深海を覗き込んでいたところ、これまで知られていた深海魚とは違う魚が見つかった。それは小さく半透明で、ウロコがなかった。

 研究チームであるニューカッスル大学のトーマス・リンリー氏によると、それらはクサウオの一種で一帯の生態系の頂点にあり、非常に活発で、餌もよく食べていたという。

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image credit:youtube

 極限の水圧がかかる環境にうまく適応するためにゼラチン状の構造をしており、その体の中で一番硬い部分は歯とバランス感覚を得るために使われる内耳の骨である。

 そのため、こうした極限の水圧と冷たさがない海面にまで連れてくると、ぐちゃぐちゃと溶けてしまうそうだ。

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新種の魚のCTスキャン

image credit:Newcastle University

アタカマ海溝を深海探査機で調査

 発見場所のアタカマ海溝は深さ8000メートルもの溝が6000キロに渡って伸びる海域で、そこに生きる生物を観察することは容易ではない。

 そこで研究チームは、HDカメラとトラップを搭載した探査機2機を海に沈めた。そこから自由落下で海底まで沈んで行くのだが、底につくまでに4時間もかかる。

 トラップで12~24時間かけてサンプルを収集したあと、音響シグナルを鳴らして重りを外す。すると探査機は浮上を開始し、サンプルと映像とともに海面まで戻ってきた。

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image credit:youtube

発見された深海魚からマイクロプラスチックが検出される

 もしかしたら今回の調査で一番の驚きは、これほどの深さで生きていながらもなお、魚は人間からの干渉と無縁でいられないことかもしれない。

 クサウオが食べたものには小さな端脚類が含まれていたが、そこからマイクロプラスチックが発見されたのだ。

 マイクロプラスチックは環境中に存在する微小なプラスチック粒子であり、海のいたるところに浸透しており、海洋環境において極めて大きな問題になっている。

References:ncl.ac/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 32件

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  1. 深海じゃ目なんてほとんど役に立たないのに進化の過程で無くならなかった不思議。

    • 評価
    1. ※2
      深海の魚は夜行性の動物と同じように、光を増幅する能力があるんだよ
      で、ほとんどの深海魚は獲物より深くから「上」を見ながら狩りをする
      かのホホジロザメもゾウアザラシ狩るために700mまで潜って、そこから突き上げるように下から食いつくんだってさ

      • +4
  2. 魚の方より、クモみたいな方が気になるんだけど
    あれってなに? 深海にもクモいるの?

    • +6
  3. すみません。マイクロプラスチックでしたね。
    新発見された深海魚に「マイクロチップ」入ってたら
    どうしようと、先読みしてドキドキしました。

    • +4
  4. もし人間も透明だったら・・と一瞬考えかけてクリスタルボーイで既出と気付いた

    • +1
  5. こんなところにまでゴミ問題がと思うとやるせない

    • +11
  6. 目に見える範囲での生物限界深度はどのくらいなんだろうなぁ。
    別の記事で8000m台とあったけど、ひょっとしたら1万mでも居るのかも知れない…

    • 評価
    1. ※8
      マリアナ海溝の1万m付近の海底でナマコの仲間が見つかってますよ。
      ヨコエビも見付ってるらしい。

      • +3
      1. ※19
        もう観測に行くだけでも大変なオマケにその水圧や体質から絶対に引き上げなどは出来ないだろうし、生物はどんな状態でも、生き延びる柔軟さと強さが…時間さえあればあると言う事ですねぇ…

        • 評価
  7. こういう魚にカメラ付けられないの?水圧に耐えられるカメラがない?

    • 評価
    1. ※9
      記事にもありますが半分ゼリーみたいな体なので、カメラ取り付けようとすると身が崩れちゃうと思います。

      動画45秒あたりから、背面バックで泳いでくる脚の細長いシャコみたいな節足動物がいますね。ウミグモにしては足が細すぎるし……なんだろう。

      • +1
  8. 昔、高校で、アタカマ砂漠を習ったが、テストの答案で誰かが、アカタマ砂漠と書いていたらしく。
    当時、街に、アカタマという看板の飲み屋があったので、答え合わせ時、大ヒンシュクだった割にクラス中バカ受けで、大盛り上がりだった。

    • +3
  9. クサウオさん、かわいい。最近気になる存在。

    • +4
  10. サイエンスZEROでやってたやつかな
    深海魚はやっぱりワクワクするね

    • 評価
  11. あのクモっぽいやつ蟹みたいなもんなのかな。
    多分あれが陸上にいたら食えるかな?ってことは考えないな。不思議だ

    • 評価
  12. 動画の最後餌に集まってるのに全然動いてなくてなんかワロタ

    • 評価
  13. マイクロプラスチックは温暖化と同じで利権の臭いがするなぁ

    • -2
  14. めっちゃいっぱいおる。画面中生き物だらけじゃん
    深海ってもっと過疎かと思ってたわ

    • +1
    1. ※30
      餌をおくと、ほんとどこからともなく、いろんな奴らがわらわらと集まってくるんだそうだ。
      数km先からはるばるやって来るようなのも居るらしくて、過疎ってるのは確かなんだけど、滅多にお目にかかれないご馳走の為なら移動の労苦など厭わない奴らばかりらしい。

      • +1

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