メインコンテンツにスキップ

肉食だけじゃなかった。シュモクザメにも海藻が好きな雑食タイプが存在することが判明(米研究)

記事の本文にスキップ

31件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 完全な草食というわけじゃないが、近くで暮らす魚たちにとって多少は安心できるサメかもしれない。

 動物も植物も食べる雑食性のサメが確認されたのだ。

 そのサメとは、シュモクザメの一種であるウチワシュモクザメ(英名:Bonnethead)である。

ウチワシュモクザメは海藻を食べる

 カリフォルニア大学アーバイン校とフロリダ国際大学の研究チームが発表した研究によると、大西洋とメキシコ湾岸の海藻がしげる地域に生息する、全長1.2メートルほどのウチワシュモクザメは、これまで考えられていたように完全な肉食ではないことが分かった。

 いくつかの海で海藻をむしゃむしゃと頬張る姿が観察されているからだ。

Bonnethead Shark Feeding on Seagrass

海藻からきちんと栄養を摂取していた

 じつはウチワシュモクザメが海藻を口にすることは以前から知られていた。

 だが他の魚を食べているうちにたまたま海藻が口の中に入ってしまい、胃腸で吸収されないまま体を通過しているだけなのではと疑われていた。

 今回の研究では、サメがきちんと海藻から栄養を吸収しており、確かに雑食であることが確認された。

 サメの腸を調べたところ、内容物の最大で6割が少量の甲殻類や軟体動物が混ざった植物由来の物質だった。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:D Ross Robertson

パンダよりも植物の消化が上手?

 またサメからは海藻の消化を助ける酵素も発見された。研究によると、なんとシュモクザメはあのパンダよりも植物の消化が上手なのだとか。

 雑食動物が生態系の安定に与える影響については議論があるが、今回の研究チームの見解では、海の生態系において雑食性の捕食者は食物連鎖に大きな影響を与える可能性があるという。

 今回の事例で問題となる生態系とは、シュモクザメの他にも多くの魚が暮らしている海藻地帯のことだ。そこにおよそ490万匹という大量のシュモクザメがいるのだから、その影響はかなりのものと推測することができる。

 周辺の生態系のダイナミズムを理解するためにも、シュモクザメの食習慣をきちんと調べるのはとても大切なことだ。

 尚、全体的な影響の解析は今後の課題となる。

 研究は『Proceedings of the Royal Society B』に掲載された。

References:sicb / theguardian/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 31件

コメントを書く

  1. シュモクザメ「今は雑食系がモテるのさ!」

    • +5
  2. サメも昆布の旨味に抗えなかったか……。

    • +21
  3. やっぱ肉も野菜もバランス良く取らなきゃね♪

    • +8
  4. アオザメ、シュモク、ヨシキリ、ホオジロが特にやばい鮫と聞いてる。
    そんなちっとばかり海草食べたって騙されないぞ。

    • -2
    1. ※4
      それは多分間違っているゾ。一般的に危険と言われている4大ザメは「イタチザメ」「ホオジロザメ」「オオメジロザメ」「ヨゴレ」です。

      それぞれ何が危ないかというと、
      イタチザメは「ヒレのついたゴミ箱」と形容されるほど貪欲な食性で、目の前にあるものは取り敢えず食べる性質があるので人に危害を加えやすいこと。
      オオメジロザメは獰猛な上に淡水でも生存できるのでよく河川や湖に入ってきて油断した人に危害を加えやすいこと。どれくらい淡水に適応できるかというとオーストラリアのゴルフ場の14番ホールに住み着いた奴がいるくらい。
      ヨゴレは多分イマイチピンとこない人が多いかもしれないがこの中で唯一の外洋性のサメで、餌の乏しい外洋においては一番危険なサメと言われる。
      ホオジロは割愛。

      • +6
    2. ※4
      ヨシキリは人間にたくさん食われてるぞ
      フカヒレ美味しいからね…

      • +2
  5. ちなみにパンダが笹を食べたときの消化力は食べた量のおよそ2割程度しか消化できない。
    遺伝子の性質上たんぱく質を食べても美味く感じないため、肉を食べようとしないらしい。

    • +3
    1. >>7>>8
      民家に侵入したパンダが冷蔵庫にあった鶏肉を貪り食う映像とか、死因不明だが既に死んでいるターキンを食べる映像があったり、映像などが無いものでもパンダが子羊を殺して肉を食べたとか、パンダが肉を食べたという証言は結構ある。まだパンダも雑食から草食への過渡期なのか、もしくは草食寄りの雑食で食性が定着してるんじゃなかろうか。

      …ジンベエザメなどのプランクトン食のサメは兎も角、海藻を食べるサメが居るのは意外に思った。もし草食への過渡期なら海藻で十分なエネルギーを得る為に体が小型化していくかもね。雑食性のまま定着するかもしれないけど

      • +5
  6. この種族は完全海藻食への移行段階かも?とか考えると、貴重な種なのかもね?現在のパンダも完全笹食ではなく、肉食と笹食の雑食タイプだった時期がきっと有ったはず?と思うんだよね。この種族が数百万年後にどうなっているのか?少し知りたいと思ってしまった。

    他の例ではジンベイザメ、ウバザメ、メガマウスなんかは、サメ類とは言っても肉食から離れて行っている種族だと思うし。色々な種族が居るもんだ・・・と不思議になる。

    • +5
  7. 団扇みたいな撞木か。納得出来るような出来ないような命名だ。

    • 評価
  8. サメ「海草食って悪いか!最近生え際が気になってきたんだよ」

    • +3
  9. 消化出来るって事はちゃんと身体の役に立つって事か
    食感が堪らない!とかで食べてたらホッコリする

    • +6
  10. ユーモラスな顔だけど、水中で会うとキケンだそうだ。

    • 評価
    1. ※12
      シュモクザメは※5にあがってるサメよりずっとおとなしいよ。基本ヒトから逃げる。
      特にウチワシュモクは1.5m程度で、この記事にもある通り海草・小魚・エビ類・イカ類が主食。

      • +5
  11. 自然界には厳密な肉食草食はなくて、ほぼ全てが雑食であるって聞いた気がする

    • +3
    1. ※14
      猫は肉食オンリー。
      ※12
      いや俺が聞いたのはコレ、日本で人食い鮫と言われるのはコレという話だった。
      ただ猟師が遭遇しやすいアオザメ、ヨシキリなどの名前が挙がっているのかも(なおかなりヨシキリは速いそうだ)。
      海外に行くダイバーからすると順位は変わるのかも?
      シュモクは大人しいそうだが、群れるから漁の被害が大きいとか?恨みを買ってるかも。
      ただ、この4種が挙がっていたのは間違いない。

      • +2
      1. ※15
        推測だが、
        アオザメ、ヨシキリ、シュモクが(他の魚狙った)網にかかる
        →漁師が網から外そうとする
        →噛まれる
        という事故が多いんだと思うぞ
        だから、人食いと言われるんだろう

        • +3
        1. ※16
          だろうね
          て、ことは被害の多いのはやはりこの4種になる。
          ダイバーの話は記事になった広まるから話題になるけど、ダイバーと猟師の数は桁違い。

          • +2
  12. 海藻食べるってだけで、あ、仲良くなれるかもと思ってしまった
    謎の親近感…

    • +2
  13. わかった。
    俺が聞いたのは「人に多く被害を与えてる鮫」。
    5.の言ってるのはただ単に「獰猛な鮫」てことだ。

    • +2
  14. だってギニアワームとかカンディルとか怖いけど、一番人を殺している生き物は蚊だろ?
    じゃあ獰猛な順じゃなくて被害の多い順に鮫を挙げるのも正しいと思うよ。

    • +2
  15. ハンマーヘッドは肉食で獰猛だのいや温厚だのおとなしいだの色々言われてたけど
    食性が違うのねそりゃ真反対だわな

    • +1
  16. シュモクは割合おとなしいけど危険が無いわけではないので真に受けて撫でに行ったりとかはしないように
    オオメジロザメと仲の良いダイバーとか居るけど

    • +2
  17. ほぼ草食性のサメって・・・
    何年か前に草食のクモがみつかったのと同レベルのビックリ!

    • +1
  18. 食うのはいいとして、消化できるのか?と思ったけど
    できるんだね

    • 評価
  19. 口の形が草食への過程みたいだな、と思ったことはある。
    だけど、進化なのか退化なのか、はじめからの新種目なのか、生き物って不思議だな。

    • 評価
  20. シュモクザメを一色単に考えている方がいますが、シュモクザメの仲間は世界中の海から2属約10種類程度知られていて、今回話題になっているウチワシュモクザメは小型で2mにも満たない種類
    ウチワシュモクザメや近縁の4~5種類は水中での接近が難しいと言われることもあるほど臆病な種類なので危険は非常に少ない
    逆に日本近海に住むアカシュモクザメ、シロシュモクザメ、ヒラシュモクザメはいずれも4mを超える大型種で、主な餌はエイなどの魚類
    人への危害も確認されている注意しなくてはならない種類
    注意すべき種類とそうでない種類がいるという認識も大切です

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

水中生物

水中生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。