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一番大好きで大切な人だから。病に伏せたおばあちゃんのそばから離れようとしない猫の愛情物語(アメリカ)

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 猫のトルーパーには何よりも誰よりも大好きな人がいた。

 96歳で亡くなったサラ・ウェーリーおばあちゃんだ。

 今から約4年前、トルーパーはまだ目もほとんど開いていない赤ちゃんの時に、壁の中に埋まっていたところを、おばあちゃんの家族に救出され保護された。

 その後おばあちゃんと一緒に住むことになる。おばあちゃんはトルーパーに哺乳瓶でミルクを飲ませたっぷりの愛情を注ぎ、彼女をとてもかわいがった。

 完全におばあちゃん子となったトルーパーは、おばあちゃんが病に倒れ動けなくなると、常におばあちゃんのそばに寄り添った。

 おばあちゃんの部屋へ、次々とお見舞いの品(家にあるもの)を運び入れるトルーパー。だが悲しくも、おばあちゃんは亡くなってしまう。

壁の中にいた生まれて間もない子猫

 2014年、アレクシス・ハックニーさん家族が、ある家を片付けていたときのことだ。地下からニャーというか細い鳴き声を聞いた。

 「壁の中にいたんだ。ママと姉がハンマーで石膏ボードを壊して、助け出したのさ」とハックニーさん。「生後2週間くらいで、まだ目もほとんど開いていなかった」

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image credit:Alexis Hackney

おばあちゃんのいる自宅に連れて帰ることに

 子猫の母猫を探しまわったが見つからなかった。しばらく様子を見ても母猫は現れる様子がない。ハックニーさんたちは、子猫をフロリダ州タラハシーの自宅へ連れ帰ることにした。おばあちゃんのウェーリーさんと暮らしていた家だ。

 おばあちゃんは、孫の子守をするために、14年前にこの家にやってきた。家事のほとんどをやってくれたという。

深い絆で結ばれたおばあちゃんとトルーパー

 おばあちゃんが可愛がったのは実の孫ばかりではない。ペットの猫たちも可愛がった。特にトルーパーとは固い絆で結ばれた。

 おばあちゃんは哺乳瓶でミルクをあげた。一緒に座って話しかけたり、かわいい子、かわいい子とほめ続けた。

 やさしいおばあちゃんのあたたかい愛情を受け、トルーパーは完璧におばあちゃんっ子になった。

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image credit:Alexis Hackney

おばあちゃんが病で倒れる

 二人の絆は誰の目にも明らかだったが、その絆の深さが本当に分かったのはおばあちゃんが病に倒れてからだ。

 ウェーリーさんは去年のクリスマスあたりから体調を崩し、部屋で寝ている時間が多くなった。ハックニーさんたちはその頃から、トルーパーがいつもおばあちゃんと一緒にいることに気づくようになったという。

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image credit:Alexis Hackney

おばあちゃんに次々とお見舞いの品を届け続ける

 トルーパーはほとんどの時間をウェーリーさんのベッドで寝ていたが、ときどきお見舞いの品(プレゼント)を持ってくることもあった。

 「あの子、おもちゃで遊んだりするタイプじゃなかったんだけど、おばあちゃんが前みたいに動けなくなってからは、いろいろ持ってくるようになったんだ。床の靴下とか、藁とかさ」

 おばあちゃんの体調がどんどん悪くなると、トルーパーのプレゼントもどんどん増えた。ハックニーさんの弟の部屋に忍び込んで靴下を引っ掴むと、下の階のおばあちゃんの部屋に運んで、床に並べておくという。

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image credit:Alexis Hackney

おばあちゃんを看病しようとするトルーパー

 ときどきおばあちゃんがパニック発作を起こすと、トルーパーは急いでそばに駆け寄って落ち着かせようとした。

 「駆け寄ってベッドに飛び乗ってね、おばあちゃんをさすって落ち着かせようとするんだ。おばあちゃんがもう話をできなくなったときも、トルーパーがいたからきっと安心できたと思うよ」

 トルーパーはおばあちゃんの発作に決して動じることなく、ベッドに寄り添っていた。

 「おばあちゃんがもう間もなくのとき、ずいぶん混乱していたんだ。でもトルーパーはずっとそこにいた。たまにおばあちゃんの手がうっかりトルーパーにぶつかっちゃうようなこともあったんだけど、それで怒ったりもしなかったよ」

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image credit:Alexis Hackney

 「ただ飛び降りて、おばあちゃんが落ち着くのを待って、またベッドに戻るんだ。僕たちが同じことをしたら、そりゃ大変だったよ。でも大好きなおばあちゃんを引っ掻いたりは決してしなかった」

 「おばあちゃんが大好きだったんだね。病気のおばあちゃんを見つめる様子からも分かったよ。目には悲しみをたたえていて、見ているのも辛かった」

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image credit:Alexis Hackney

おばあちゃんが亡くなる

 2018年3月、ウェーリーさんは97歳の誕生日を目前にして亡くなった。

 トルーパーはひどく狼狽した。

 「あの子は遺体には近寄りたがらなかった。でも僕はおばあちゃんのところまで連れて行こうとしたんだ。もう帰ってこないんだよって……だって、じゃないときっと探しちゃうだろ。だから、おばあちゃんはもうそこにいないってことをトルーパーに教えたかったんだ」

 「でもトルーパーは逃げて、親のベッドの下に潜り込んだ。おばあちゃんの遺体が運び出されると、食べなくなった。もともとそんなに鳴く子じゃなかったんだけど、家の中をウロウロして、ずっと鳴くんだよ」

今でもおばあちゃんにお見舞いの品を持っていくトルーパー

 トルーパーは今ではずいぶん落ち着いたそうだ。それでも今もおばあちゃんの部屋に入っては、床に靴下などを残していく。

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image credit:Alexis Hackney

 「きっと寂しいんだね。猫ってあまり愛情深くないって言われるけど、トルーパーはおばあちゃんにとても献身的だったよ」

 「犬とは違うかもしれないけど、猫にだって感情があるんだ。とても感性が豊かで、愛情深いんだけど大っぴらに表現しない。でも絶対に僕らを愛してくれている。おばあちゃんをとても愛していたんだ」

References:thedodo/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 70件

コメントを書く

  1. こういう話を見ると
    魂が有ったって良いじゃない
    向こうでまた再開できたら良いじゃない
    と思う

    • +105
  2. やめて・・・やめて・・・・

    猫が愛情深くないなんてぜーーーったい嘘だよ
    犬とか猫とか関係なくこちらが愛情を注げばそれ以上に愛してくれる
    犬とも暮らしてたし今は猫と暮らしてるけど断言できる

    • +64
  3. お別れは泣けるし悲しいけど
    こういう強い絆をもてたことは、相手が動物だろうが凄く幸運だし
    生きる上で重要なことを一つ成し遂げたと言える
    生きる意味っていうか

    • +51
  4. 動物には感情はないとか言う人がいるけど、それは人間の勝手な思い込みだよね。
    トルーパーはおばあちゃんから愛情をたくさんもらって育ったんだなってわかるよ。

    • +67
    1. ※7
      これはもう、素直に「全米(ぜんこめ)が泣いた」でいいでしょう。

      • +26
  5. ばあちゃんが1番可愛がってた猫が4歳で死んだ時に、ばあちゃんと約束をした。〇〇(猫の名前)に、三途の川を渡らずにおばあちゃんが行くまで待っていておくれ、一緒に渡ろうと。だから、私が死んだ時には〇〇の好物をいっぱい棺桶に入れてねと言うのだ。数年後、
    ばあちゃんが亡くなった時には、〇〇の好物、ホタテ、甘エビの刺身、カニカマ、生クリームたっぷりケーキを持たせました。

    • +72
  6. 酷暑のせいで目から汗が止まらないんですけど…

    • +21
  7. あれ?
    アイセンサーがオイルで霞んで…

    • +5
  8. ぐっ…なぜ昼休みに見てしまったのか…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    • +9
  9. 人前なのに…泣きそう(´;ω;`)
    おばあちゃんもトルーパーも、愛し愛されてたんだね。

    • +13
  10. 愛とは
    どこかにあるから探して見つけるものではなく
    己が心より生まれ出ずるものだ

    • +12
  11. 最近の昼の記事、今日は泣かないと思って読んだけどやはり泣いちゃう…。いい話だね、おばあちゃんも安心しているよ、今も。

    • +6
  12. 人がペットロスに陥るのと同じで、猫も人ロスに陥るんだな…
    トルーパーが残された家族からも愛されて、しっかり長生きしてからおばあちゃんに再会できますように

    • +38
  13. 職場でうっかり読んじゃった
    あかん、これは泣く

    • +8
  14. 涙が…
    ウチの祖母と先代猫思い出しました
    半身不随になった祖母に昼間は付き添うようにベットで眠る愛猫
    倒れてから10年生きることが出来たのも猫がそばに居てくれたからこそ

    今は共に虹の橋を渡りましたが、自分のベットで眠る猫を自慢げに私達に見せびらかす祖母のにこやかな笑顔を忘れることが出来ません

    • +37
  15. 涙が止まらない。・゚・(ノ∀`)・゚・。

    • +5
  16. ウチの猫は物を運んでくれるどころか俺のご飯を奪おうとするというのに

    • +12
  17. 犬は従うだけだけど、猫はどんな相手でも正直。
    悪い飼い主は拒絶し、良い飼い主はその愛情に応える。

    • -10
    1. ※29
      良い話なのに、わざわざ犬とか猫とかくらべんじゃねーよ

      • +21
  18. うちの猫普段はツンツンしてるけど、
    前に重い病気でうずくまってた時にトントンしててくれて嬉しかったなぁ

    • +16
  19. 猫は病人にとくに優しい。飼ってた猫もふだんはそっけないけど
    抜歯した俺が痛みに耐えてたら猫が膝に乗って離れようとしなかったな。

    • +33
    1. ※32
      猫って体調の悪い人のところへ行くよね
      愛情深くないってのは絶対にない、犬のようにわかりやすくないから勘違いされやすいだけで。

      • +27
  20. 泣いた…
    そしてコメ欄の11を読んでさらに泣いた…

    • +8
  21. やれやれ今日も暑いぜ。目から汗が出てきやがった。

    • +7
  22. うちの猫も、風邪とかで寝込んでると、そばに寄ってきて一緒に寝る。
    仕事から帰って定位置に座ると、ベッドの下から出てきて膝に登ってくる。
    人間を大きなベッドだと思っているわけでは、ないはず……。

    • +12
  23. おばあちゃん、トルーパーをモフモフしに来る為に
    魂が時々お部屋に戻ってるんじゃないかな。

    • +15
  24. いつかトルーパーがおばあちゃんの死を理解して、心穏やかに受け入れられますように

    • +14
  25. 人間より感情が純粋だな。だからよけい切ないね。おばあさんも「わかってるよ、わかってるよ、」って思ってたんじゃないかな。

    • +8
  26. 昔、犬に追いかけられて家の裏に逃げ込んだ真っ白な猫がいて、僕がその犬を追っ払ってからその子が我が家に住み着いたんだけど、ある日、新鮮なネズミの死骸をドアの前において置かれた経験をしたことがある。それ以前にも猫と買ったことがあるけどそういうことはなかった。お礼なのかなー?

    • +10
  27. うちの猫は人見知りがすごいのに、ガンを患ってた祖母がうちに来たときは警戒することなく祖母に懐いたんだよな。祖母がパンあげたら普段はパン食べないくせに食べたりしてね。なんとなくわかってたのかな…。祖母はもともと猫好きだったから最後に触れ合えてよかったのかな…

    • +18
  28. 今日、休みをとってて良かった。目から出る水を、そのままにしておけたからね。
    職場で涙が出ちゃった皆さんは安心して。たぶん皆さんが休んでる頃、私がハンカチでアイマスクしてるよ。

    • +5
  29. 猫好きの俺、泣きすぎて涙が枯れる・・・ (TωT)

    • +3
  30. トルーパー、少しずつ元気になると良いな。

    うちの末っ子王子も自分がひどく疲れて椅子に座ったまま寝てると、心配してアオーンアオーン(にゃーではない)と声掛してくる。
    『大丈夫だよ』っつーと落ち着く。
    普段は素っ気ないくせに。
    動物って不思議だ。

    • +7
  31. 動物だって、愛情には愛情で応えてくれるんだよ。
    大好きなおばあちゃんがいなくなって心労が心配ではあるけど、こんないい子に最後の最後まで愛されて旅だったおばあちゃんは幸せだと思う。

    • +7
  32. 遺体に近寄らないのは
    おばあちゃんの魂が
    もう体に無いことがわかるんだね

    おばあちゃんは年齢的に大往生なのだけれど
    動物の方が取り残されてしまう別れって悲しいね

    • +8
  33. 寝る前に読んでしまった…
    悲しくて寝れそうにない

    • +1
  34. なんとか堪えたのにコメントで泣いてしまった

    • +1
  35. 猫は薄情って言われるけど、実際は
    恩も恨みも絶対忘れないよ。

    • +3
  36. うちの実家の猫ツンツンツンでデレをどっかに忘れた凄く無口な子なんだけど、なぜか亡くなった祖母にだけはなついてて、祖母の前でだけツンデレだった。
    祖母とだけは一緒に寝た。祖母は猫好きではなかったから、少し迷惑がっていた。
    祖母がガンで倒れた日から、24時間離れなくなった。記事の子みたいに。
    祖母は猫をよく撫でるようになった。猫も普段なら噛みつくのに、されるがままに毛皮を差し出してた。
    祖母は短い闘病の間、ずっと猫をそばにおいていた。在宅で母が看取ったけど、介護の邪魔を不思議としなかった。
    祖母の納棺の日、猫はぎりぎりまで祖母の体から離れなかった。冷たいのに。
    通夜の線香番に猫もいた。一緒に泣いた。
    帰ってきた骨壷のそばに、猫はするっと寄り添った。
    祖母がいないのがさみしくて私たち家族は何年も納骨できなかった。その間も猫は骨壷の横にいた。
    ようやく納骨したあと、猫は仏壇に1日1回吠えるようになった。お参りしてるんだとみんなで言い合った。
    母が時々お墓へケージにいれて一緒に連れて行く。やっぱり一声鳴く。
    母と猫の仲は、お墓参りのたびに少し改善された。

    祖母の七回忌が近づいてるけど、今日も猫は仏壇へお参りしてると母は言う。
    家族みんなから愛された祖母のぶんも、老猫になった彼には長生きして欲しい。いくら噛んでも引っ掻いてもいい。さみしさを分けあった家族だから。

    記事を見て祖母と猫を思い出して、涙止まんなくて、ぐだぐだ長文書いてごめんなさい。私がつわりで寝込んだときも猫は横に来てくれたし、普段冷たいようでも、愛はたしかに、そこにあるんだよ……。

    • +15
  37. 目から目くそが。・゜・(ノД`)・゜・。

    • 評価
  38. ネコにも当然、愛情はあるぞ。オレが偶々近所の野良猫を助けたら、毎日の様にプレゼントを持ってきてくれた。ゴキブリだったり、アシダカグモだったり、トカゲだったりしたのは残念だったけど、持ってきてくれるって事は、愛情がある証拠だろ。

    • +6
  39. もし私が死んでしまった時に猫に悲しんで欲しくないなあ、けろっとしてて欲しい。残して死ぬ気はないけど。
    私がいなくなっても気ままにのんびり過ごして欲しい

    • +2
  40. せっせと元気づけようとお土産を運ぶ猫の気持ちを思うと…
    しかし何故靴下?

    • 評価
    1. ※69
      寒いとか思ったり匂いが付いてたりそんなんじゃないの?

      • +1

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