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巨大な岩に動物、人間、古代儀式などが描かれた2000年前の岩絵が発見される(ベネズエラ)

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 ベネズエラ西部で発見された岩絵の特徴は、なんといっても世界最大級だと思われるその大きさだ。長さ304メートルの岩に、少なくとも93もの絵が刻みこまれていたという。

 イギリス・ケンブリッジ大学がこのほど発表した研究結果によると、これらの岩はおよそ2000年前のもので、動物、人間、古代儀式など多彩な絵が彫られているという。

コロンブスに発見される前の南アメリカ大陸の貴重な資料

 南アメリカ大陸のオリノコ川流域に広がる、コロンブス発見前のこうしたアートは、長い間、科学者や博物学者の研究対象だったが、考古学的にも大変興味深いものであることがわかった。

 ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)の考古学研究所は、この発見をかつてないほど詳しく調査した。

 これまで単なる岩面陰刻(いんこく)として知られていたこれら彫刻が、考古学的、民俗学的な情況のさらに深い理解へとつながることを研究チームは期待している。

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image credit:twitter@ticiaverveer

似た岩絵が点在する南アメリカ大陸

 南アメリカ大陸で第三の大河であるオリノコ川の急流地帯は、民族的、言語的、文化的に多様なものが集中する要所だった。

 ここに彫られているモチーフは、ブラジル、コロンビアやもっと離れた場所など、この地域で見られるほかの岩絵とよく似ているという。

「これは、コロンブス前の時代と植民地時代のほかの北南米エリアが、文化的に広範囲に深くつながっていたことを示す初めての徹底的な研究のひとつです」と、研究リーダーのフィリップ・リリス博士は語る。

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image credit:twitter@UCLarchaeology

 ドローン技術を駆使して、空中から岩絵をとらえると、とても足を踏み入れることのできない場所に描かれているものもあることがわかる。

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image credit:twitter@ticiaverveer

 研究チームが発見した最大のものでは、長さ304メートルの岩に、少なくとも93もの絵が刻みこまれていた。30メートルにも及ぶ角のはえたヘビが描かれている岩もあった。

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image credit:twitter@ticiaverveer

日常に根差したものが描かれている

 UCLは、アチュレス川急流内にある5つの島の8ヶ所の岩に描かれていたものをまとめた。

 「色のついた岩絵は、人里離れた埋葬地を示していることが多いですが、この岩絵は近隣に住んでいた人々、行き交う人々、水源の重要性、季節による周期的な水位の変化など、日常生活に根差したものを表わしています。しかも、それぞれの絵はとてつもなく大きい」

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image credit:twitter@UCLarchaeology

 オリノコ川の岩絵の研究は以前から行われていたが、ここまで細かい調査は初めてだ。よって、このことが全般的な意味をさらに理解するための大きな前進になるだろうという。

 「岩絵が表わしているものがもっと詳しく理解できれば、占領前の北南米全体の社会ネットワーク体制の媒介となったオリノコ川の役割について、さらに理解が進む」と主任研究者のホセ・オリバーは言う。

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image credit:twitter@UCLarchaeology

via:ucl / cambridge / eurekalertなど/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 41件

コメントを書く

  1. なんだか賑やかで楽しそうな絵だなぁ
    「ここはいいところだよ」って言ってるみたい

    • +18
  2. めちゃくちゃ鮮明だけど画像処理してある状態なのだろうか

    • +9
    1. ※4 ※5
      絵柄部分が濃くなっているものについては、「画像処理しています」と書いてある別の記事を見たことあります。

      • +6
  3. 白や黒はなぞって見やすくしてるんだよね

    しかし「30mに及ぶ角の生えた蛇」って
    ナスカの地上絵みたく描きにくいだろうな

    • +13
  4. 素晴らしいアートだ
    元絵を描いた人物は、いったいどんな人だったんだろう

    • +6
  5. なんで古代の壁画って大体センスいいんだろう
    学術的な知識云々はともかく持って生まれる絵心は何千年経っても変わらないのかな

    • +8
  6. すごく最近書いたっぽく見えるけど大丈夫?

    • +11
  7. こんな所にも落書きが彫ってあるんだな
    いつ頃のだろう?

    • 評価
  8. 古本屋でたまに見る星新一の本の表紙みたいで好きだわ

    • +4
  9. 黒いのは画像処理してるね
    四角い動物と棒人間可愛い

    • +10
  10. 放射年代測定だとこの岩は2000年前のものだ!
    と言うことは・・・2000年前の壁画か!?
    こんなポンコツ、実際に有りえるからなぁ

    • +1
  11. 写真撮ってからわかりやすいように白と黒で上からなぞってるんだね

    • +6
  12. 3枚目のbが2枚目右下の牛の絵だから
    掘った部分は黒塗りで画像処理されてるね

    • +4
  13. 最初の岩絵なんか、そのままミロの絵になりそう。

    • +2
  14. 北米のインディアンのカチーナの原型みたいなのが沢山あるなー。
    スネーク、リザードはまぁ分かるけど、ココペリが完全に一致してるのは本当に凄いな。
    ムカデみたいなのはもしかしてナバホのスカッシュブロッサムの原型か?
    牛は北米に渡ってバッファローになった?同心円は、もしやマンインザメイズか?w
    イーグルがないのが南米らしくてリアルだなwケツァールとかがあれば尚良かったんだけどな。

    ていうかもうこのまんまの状態でシルバーアクセサリーにしてくれたら即買うわw

    • +2
  15. クラウドストレージ、大容量のフラッシュメモリ等が普及した現代においても、長期保存できる記憶媒体の王座を守り続けている壁画や石板

    • +3
  16. 四角い形したのが二つあるけど何だろう?
    カタツムリに見えなくもないが、もうひとつが分からなくてモヤモヤするぜ。

    • 評価
  17. ポップできっちゅな絵だなあ。本当に2000年前の絵なのかね

    • 評価
  18. かわいい
    ナスカの地上絵の感じとはまた違うのね

    • +5
  19. 岩をちょっと引っ掻いて終わりって訳じゃないだろうしコレだけ掘るのに何日かかったのかなあ
    狩りの仕方を伝えたかったのか、狩りの成功を祈って掘ったのか
    案外、「今日のオレちょーかっけー狩りしたわ」って自己主張だったり
    想像が捗るわw

    • +2
  20. 素晴らしい絵師さん は2000年以上前から存在するんですね

    • +1
  21. ドット模様の、煙みたいなのを吐いてるのはなんだろう??気になる…
    絵柄がすごくかわいい…

    • +1
  22. 文字もあるのか。
    アフリカの壁画も似たようなセンスでデフォメルされるよね
    写実的なものはなかなかなくて抽象的か特徴的なの。

    • 評価
    1. ※39
      文字っていうか、アルファベットだよ
      どうなの? これ

      • 評価
  23. 昔あったゲームウォッチの絵がこんな感じだった

    • 評価
  24. 硬い岩にどうやってあんなに細い線を書き込んだんだろう?

    • 評価
    1. ※41
      先に太く書いて後から自然の力で圧縮されたのかも

      • 評価

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