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目に見えているものは真実ではない?3つの錯視が明かす脳の仕組み

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(著) (編集)

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 錯視は我々が現実を直接見ていないことの証左だ。また我々に世界を見える形で体験させようとする心が、視覚情報を処理する過程を垣間見せてもくれる。

 その処理を担うのが脳であり、これが錯視の原因である。カメラのように目に映った情報をそのまま届けるのではなく、脳はそこにある形状や物体について解釈しようとする。

 ところが目から入ってきた情報が曖昧だったりすると、経験に基づいて推測しなければならなくなる。以下で紹介する3つの錯視はこのことを実感させてくれる。

性別の錯視(男性?女性?)

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 リチャード・ラッセルが考案したこの画像では、左は女性、右は男性に見える。だが、どちらも同じ顔で、色の明暗だけが違う。

 原因は皮膚の明暗が顔のコントラストを変化させる、すなわち最も暗い部分(唇と目)と最も明るい部分(皮膚)の違いの度合いに影響を与えることだ。

 顔のコントラストで性別が違って見えるとは意外だろう。だがそれはご覧の通りである。平均すると、男性より女性の方がコントラストが高い。

 このことを分かっていたとしても、脳はコントラストの性差に引きずられて解釈してしまう。特にほかの手がかりがない場合は決め手となる。

 面白いことに、コントラストは単純に顔の性別を解読する手がかりとなるのではなく、男性か女性の顔を”見る”という体験をもたらす。

 これは無意識の作用である。心の目が持つイメージには、我々がすでに持っている情報が組み込まれている。そして、それを用いて目の前の映像の曖昧さを解釈しようとするのである。

格間の錯視(円が浮かび上がる)

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 アンソニー・ノーシア(Anthony Norcia)が考案したもの。長方形の模様が並んだドアパネルのように見える。が、しばらくすると16個の円が浮かび上がってくるかもしれない。

 格間の錯視は、脳に物体を特定しようとする強い傾向があることを示している。”画素”はグループとなり、境界や輪郭を浮かび上がらせ、最終的に物体となって像を結ぶ。しかし、この図形ではきちんとしたグループ分けができず、曖昧だ。

 それでも横線の集合について2種類のグループ分けが考えられる。

 円か、2つの長方形の間を横切る境界であるかのいずれかだ。

 ほとんどの人では、最初に長方形の一部としてグループ化が起こりやすい。それは我々を取り巻く日常的な環境には、円よりも長方形のほうが多いからだ。このために、脳はまず長方形が見えやすいようにグループ化するのだ。

愛のマスク(1人に見える?2人に見える?)

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 ジャンニ・サルコーネの愛のマスクの中には1人の人物、あるいはキスを交わす2人の人物が浮かび上がる。格間の錯視と同じように、画像の輪郭は2種のグループ分けが可能であり、脳はどちらを選べばいいか確信を持てなくなる。

 違うのは、少なくとも一部の人にとっては、いずれの解釈も優先的にならないことだろう。眺めていると、どちらのパターンも繰り返し現れる。

 このような見え方の変化は、イメージに関する一貫した情報を提供するうえで利点があり、世界に働きかける方法を知るうえで便利なのかもしれない。


 ここで紹介した3点の錯視はいずれも、我々の視覚処理には物体を特定しようとする強い傾向があるいことを示している。

 我々の心の目の中にある表象は、役立つものであるように作られている。ゆえに我々にもたらされるのは乱雑な点などではなく、円・長方形・顔・性別といったきちんとした視覚体験なのである。

10の有名な錯視

10 Amazing Optical Illusions

via:theconversation / whatson.sydney / springerなど/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 再生ボタン押す前から動いているんだが?

    • +16
  2. 女性はノーメイクでも平均的にコントラストが高いんだろうか?

    • +2
  3. 二枚目にどうやっても円が浮かび上がらないんだけど・・・

    • +4
    1. ※3
      私も最初見たときは分からなかったけど、上下の四角の間を見ると浮かび出てくるよ。
      ||

      ||

      • +3
    2. ※3
      俺も最初なかなかわからなかったけど、30秒くらい見ていたら突然浮かび上がってきたよ。一度気づくと、四角でも丸でも割と自由意志で見られるようになる

      • +1
  4. 「君は見ているが、観察していないのだ」by シャーロック・ホームズ

    • +6
  5. 2枚目に円は浮かび上がらないし3枚目はどう見ても一人しかいない

    • -2
  6. こういうの面白くて好き。完璧すぎて自覚がなかったゲームがバグの発生で仮想だと気付く、みたいな。あれ?それってマトリックスかな?

    • 評価
  7. 人間の錯視は決して騙されているのではなく、見ているものの特徴をより強くとらえて、なんであるか素早く認識できるようにする脳の働きによるもの。

    逆に錯視が起こらないと、視覚情報が平板になりすぎて、見てるものが何が何だか分からないという困ったことが起きるらしい。

    • +4
  8. 結局、最初の顔は男性、女性、どちらなんでしょうか?

    • +3
  9. 円が浮かび上がるやつ始めてみた
    一回そう見ちゃうともう円にしか見えないな

    • +3
  10. 円の輪郭ははっきりわかるけど、長方形が輪郭よくわからない

    • +1
  11. 回って見える錯覚は
    目を細めると止まるというか、正しく見える
    もしくは左右の目の見ている位置をずらすと良い
    斜視の人とかどう見えるのか気になる

    • 評価
  12. 俺の場合、円は言われないと分からなかったが、マスクはどうしても二人いるようにしか見えない。
    本当に人それぞれだね。

    • 評価
  13. 錯視に騙されるのは目(もしくは脳?)が正常だから。
    騙されない方がヤバいらしい。

    • 評価
  14. 格間の錯視、サークルが存在する事に気づいたら、格子が直線の柱に変化した
    うまくやるとサークルと格子が同時に存在する中間的な映像になって面白い

    • 評価
  15. 丸?全然見えんぞ?四角と四角の間?そんなところに円なんて……お、おわー!?

    • +1
  16. 女性男性顔は単に口紅に見えるかどうかだな

    • 評価
  17. 3枚目が面白いな
    初見だと一人に見えるけど
    二人いると指摘されたら二人にしか見えなくなる
    目を細めると再び一人に見える

    まさに脳が錯覚している体験て感じ

    • +2
  18. 結局1枚目は女性なのか男性なのか気になります、、、、

    • 評価
  19. 乱視や斜視は錯視の見え方にどのくらい影響するんだろ

    • 評価
    1. 二つ目の奴は本文中で「円が見える」と言われて初めて「円」が見えた。
      ほかのところの記事でこの画像を見たときは、説明がなかったために何がやりたいのかわからなかったけど。

      結局、物の見え方っていうのは、その人の価値観や、先入観とかそういうもので左右されてしまうものだと思う。

      モノクロの人の顔の写真の明るさの違いだけで「性別」が認知されてしまうのも、「女性は化粧をしていて、顔の色が明るいものである」という「先入観」があるからだし。

      もちろん、これは日焼けした女性やもっと言えばガングロギャルには、当てはまらないことだけど。

      あと、「日本人には読めないフォント」(「Electroharmonix」で検索)というものがあって、これは、一見するとかなと漢字が書いてあるように見えて、実は英数字であるという書体なのだけど。このフォントは、日本人の文字に対する先入観をうまく使って作られいる。

      この手の錯視の画像は、いろんな意味で視点の切り替えや複数の価値観の共存を図るために、有効なのだと思う。

      あと、※24「目の悪い人にしか見えない画像」というのがあるので、検索してみると、面白いですよ。

      • 評価
  20. 「格間の錯視(円が浮かび上がる)」は
    横の線に注目するといいよ

    • 評価
  21. 格間の錯視は逆に、すんごいがんばらないと、長方形が見えてこない・・・。
    最初から丸だらけ・・・。

    • 評価
  22. 1枚目はまず同一人物に見え、次にどちらかと言うと左が男性で右が女性に見える。見る人それぞれでしょう。

    • 評価

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