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2017年前半を占う、聖ヤヌアリウスの「血の奇跡」の儀式(イタリア)

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(著) (編集)

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 2016年も暗いニュースが数多く人々の記憶に残されていった。

 悪化する一方のシリア危機、ジカ熱の流行、フロリダ州オーランドの銃乱射事件、イギリスのEU離脱、憎悪犯罪や社会的分裂の増加などなどだ。

 それでは2017年はどんな年になるのだろう?

 聖ヤヌアリウスの「血の奇跡」という儀式がある。この儀式は年に3回行われており、2016年12月16日、今年最後の儀式が行われた。

 その結果、血の奇跡が起きなかったそうだ。カトリック教界隈では、血の奇跡が起きない時、世界によからぬことが起きると言われており、それを示すデータなどがイタリアのニュースサイトなどで取り上げられていた。

聖ヤヌアリウスの血の奇跡とは?

 カトリック教会と正教会の守護聖人、聖ヤヌアリウス(聖ジェナーロ)は、ローマ帝国の迫害により西暦305年に逝去したと言われている。彼の遺体は後にナポリへと移され、そこで守護聖人となった。

 聖ヤヌアリウスの血は、彼の死後ユーサビアという女性によって採取されたという。ヤヌアリウスの偉業のひとつは、12月16日にヴェスビオス山が大噴火したとき、溶岩が町に流れ込むのを防いだことと言われている。そのため、12月16日が、血が聖遺物の箱から取り出されて、液状化の奇跡をその目で見ようとおしかけた群衆の前に掲げられる日のひとつとなった。

 何百年もの間、聖ヤヌアリウスの乾いた血液は、聖遺物箱の中の小さなガラスの容器に保管されナポリ大聖堂に安置されているのだが、その乾いた黒い血を、聖人の保存された首のそばに置くと、赤く液体になるという。

 聖ヤヌアリウス血液の液状化は、すぐに起こる場合や何時間もかかる場合があり、時に何日もかかることがある。

 この奇跡はこの奇跡が最初に発見されたのは1389年で、以来現在までずっと続いているそうだ。以来遺体に血の入った容器を近づけるという儀式が年3回、9月のヤヌアリウスの祝日の他に、12月と5月にも行われている。

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image credit:聖ヤヌアリウスの殉教(画:アルテミジア・ジェンティレスキ)

2016年12月、血の奇跡は起きなかった

 2016年12月16日、この儀式が行われた。クレシェンツィオ・セペ枢機卿の手で聖ヤヌアリウスの血が聖遺物箱から取り出されたが、液状化は起こらなかった。

 聖ヤヌアリウス血が完全に液状化するには時間がかかることもあるし、気づかないうちにすでに液状化が済んでしまっている場合もある。問題は、聖人の血が年に3回必ず液状化すると期待され、当てにされていることだ。

 というのも、液状化しなかった年には、世界規模の大災害や惨事が起こっている。言うまでもなく、この奇跡が起きないということは人々にとって大いによろしくないことだ。

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血の奇跡が起きないと世界に何が起きるのか?

 奇跡が起こらなかったことは、科学的で無神論的世界を信じる傾向を助長するかもしれない一方で、液状化しなかったことと、地上の人間を殺す権威を与えられているヨハネの黙示録の四騎士がやってくることとの間に、不安を煽る相互関係がある。

 次の歴史を見て欲しい。奇跡がわたしたちを見捨てた年に起こった出来事だ。

▼血の奇跡が起きなかった時に起きたこと

1939年9月:第二次世界大戦の始まり。

1940年9月:日独伊三国軍事同盟成立、イタリアが戦争に関与。

1943年9月:イタリアにファシズム政権樹立。

1973年9月:ナポリの町をコレラの猛威が襲う。

1980年9月:イルピニアでマグニチュード6.9の大地震発生。2483人が死亡し、7700人が負傷、25万人が家を失った。

 これらはわりと最近の悲劇だが、これ以前にも奇跡が起きなかった年には、疫病、自然災害、戦争が起こっていると言われている。

 イタリアのニュースサイトなどでは、液状化が起こらなかった年と災害との関係の悲惨さや性質が変わりつつあるとすでに指摘している。

via:Expect the Armageddon in 2017 – according to the ominous sign which has predicted war and disaster/ written konohazuku / edited by parumo

 とは言えまあ、後付けてきに災害などを何かの事象と結びつけたりするのが人間のサガである。血の奇跡が起きようが起きまいが、何らかの悪いことは毎年起きている。

 さらに言えば、ニュースの一面を飾るのは悲惨な出来事ばかりで、そればかりが印象に残ってしまいがちだが、実際には良いことだってたくさん起きている。

 光に目を向けるか、闇に目を向けるかでその年の良い、悪いは変わっていくんじゃなかろうか?闇の中に光はあるし、光の中に闇があるようにね。

 そういえば2016年は、ロシアが世界を平和に導くとかいうノストラダムスの予言とかを紹介してたんだけど、どうだったんだろうね?

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この記事へのコメント 32件

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  1. 世界経済からみればサブプライム危機前夜と同じ状況。
    世界情勢から見ればWW1前夜と同じ状況。
    ハードランディング程度で済むといいんだけどな。

    • +5
  2. ヤヌスとイタリアでやってりゃいいやんけ

    • 評価
  3. ヤヌ「あかん、血液サラサラになる薬、飲み忘れちゃった」

    • +10
  4. 血の奇跡が起きなかった年だって厄災は起こってるんじゃねーの?
    って書こうと思ったらすでに書かれていたんごよ。
    コメ欄のドヤりを取っちゃっちゃだめーよぱるもたんw

    • +2
  5. 奇跡は起きるものじゃなくて、人間の手で作りだせるものだと信じたい

    • +9
  6. 確かに今年は今までにないことが色々起きたしこういう嫌な予感がする出来事も多々あるけど我々に出来ることは来るべき混沌に備えてどっしり構えてることだね。

    • 評価
  7. こんなん、いつの年でも戦争なんて世界のどっかしらで起きてるやん。

    • +11
  8. 当たるも八卦当たらぬも八卦
    だけどなんだか怖いね。

    • +4
  9. 予言する。
    来年は何か悪いことが起こる。
    こんなの当たらないわけないだろうよ・・・

    • +10
  10. 逆に血の奇跡が起きた時に起きた悲劇をまとめてやろう
    そうすれば悲観する必要なんて全くないことに気付くだろ

    • +12
  11. えっ?!別に液状化しててもしてなくても
    毎年何かしらの災害やテロなんて起きてるじゃん?
    溶岩だって偶然なんだし
    何でも「おお!神様!」って思うのやめなよ

    • +11
  12. それだけ生きのいい血なら聖人の遺骸に輸血してやれば蘇るんじゃ?

    • +5
    1. ※14
      キリスト教的には蘇りってイエスだけの特別の奇跡だから、
      もし蘇っちゃったら聖ヤウアリアス本人がたぶん一番バツが悪いw

      • 評価
  13. 私は私で頑張るから、世界は世界で頑張って。

    • +5
  14. wikipediaからですが
    「批評家は、奇跡的に液化するこの血には血液ではなく、オキシ水酸化鉄(FeO(OH))のようなチキソトロピーのゲルがかなり含まれているのではないかと指摘する。こうした粘着性の物質は、刺激を与えずに置いておくと増幅し、かき混ぜたり動かしたりすれば減少して液化する。
    加えて、超常現象の研究者でもあるジョー・ニッケルは、「14世紀以来、液状化する他の成人の血液が、全てのナポリの区域でいくつか存在しており、これらは一部地域の秘密を思い起こさせるものである。」と述べている。」
    ということで、科学的に全く説明がつかないほど不可解というものではなさそうだし、人為的に液状化の有無を操作できる可能性もあるわけです。
    もちろん、聖ヤヌアリウスの体内には、翌年に災厄が訪れるときに脳梗塞のリスクが跳ね上がる不思議な血液が本当に流れていたという可能性も否定できませんが。

    • +8
    1. ※18
      実際は本物の血液なんかじゃなくてこういう化学変化する液体の詐欺ってのが真相だろうな
      ああだこうだ言うけどテロやら大規模な自然災害なんてひっきりなしに起こってるから適当言えば当たるのは当然な訳で

      • 評価
  15. こういう眉唾なものを記事にしたときに他のまとめサイトみたいに一辺倒に煽るんじゃなくて中立な意見も書くのがカラパイアのいいところだ
    それにしたって面白いな!何年も続いてる儀式ならほんとに液状化するんだろうし、ぜひ動画でみてみたい。2016年は歴史の教科書激増であろう色んなことが有ったし、その余波で来年も何か起こるのか、それとも今年の色々は予兆なのか・・・
    オカルト好きとしても地球に住む身としても世の中で起こってることには目を向けていきたいね。

    • +5
  16. 書かれていないという事は、2011年も液状化したんだろうな。
    まぁ 東日本大震災は、イタリアではなくて 日本で起きているから関係ないのか。
    M9巨大地震は、地球規模で見ても そうそう有るもんじゃ無いけど。

    • +3
  17. 守備範囲ってものがあるらしいな
    イタリアが中心なんだろう

    • +3
  18. カトリックの占いはキリスト教では禁じられているのですが、これはよしとされるのか?

    • +3
  19. こういうの見る度にどうしても「何でキリスト教の理屈で世界がどうこう言われなきゃいけないんだ」って思ってしまう

    • +5
  20. 偶像崇拝も現世利益も華美な生活も人間を信仰対象とすることも禁止されてるのにカソリックは全部やってるしもうね。

    • 評価
  21. イタリア限定かな。
    何にしてもキリスト教の「奇跡」って何でこうも不気味というか気味の悪いものが多いのかw
    遺体が腐敗しないのも奇跡の一つらしいけど仏教の即身仏と似てるといえば似てるんだけど、何か不謹慎に感じてしまうんだよねw

    • 評価
  22. 実物かどうかはともかくとして、首とか血とかを取っといて占います。って時点で、人類がジャングルに住んでいた頃からあんまり変わってないんじゃないかと思うのね。
    お墓に埋葬しました、お墓に向かって祈ります、じゃいかんのかなあ。

    • +1
  23. 迷信に決まっていると思っても不安になることはあるよね。
    自分は伯家神道の予言が「あるわけない けど陛下もご高齢だし…前の年はああだったし」と地味に怖かった。
    聖ヤヌアリウスの血は化学的に分析してほしいところだけど絶対無理でしょうね。

    • 評価
  24. 18日にアマトリーチェ付近でM5級の地震。こんな御神託は当たって欲しく無いね(>_<)

    • 評価

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