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圧倒的ルックスだが中身も凄い。カットすると2分以内に出血する新種のトマトが発見される(オーストラリア)

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(著)

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 トゲトゲに覆われているこの植物、実はこれ、新たに発見されたブッシュトマトの実である。オーストラリア北西部で発見され、2016年5月に新種認定され、「Solanum ossicruentum」と命名されたこのトマトの凄いところはその見た目だけじゃない。

 いがぐりのようなトゲトゲの皮をむくと中にトマトが入っているのだが、そのトマトをカットすると、約2分で空気に触れた果実部が、まるで血液のように赤く変化するのだ。いわゆる「出血するトマト」なのである。

Solanum ossicruentum – Australian Blood Tomato

 西オーストラリア州ヒドゥン・バレー国立公園のカーボイド山脈で発見されたというSolanum ossicruentumの”ossicruentum”はラテン語で”骨”と”血まみれ”を意味する。トゲトゲは、中の果実を守り種を広めるのに役立っていると考えられている。

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 カットして空気に触れた断面は最初は緑色をしているのだが、2分以内で赤くなる。時間がたつに従ってその赤がどす黒くなっていく。

 上がカットしてから20-25分経ったトマト

 下がカットしてから0.5-5分経ったトマト

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 上がカットしてから20-25分経ったトマト

 下がカットしてから0.5-5分経ったトマト 

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via:atlasobscuraonlinelibrarykinjaなど

  このトマトは、西オーストラリア州の先住民ワルマジャリの人々が食用としていた可能性が高いという。トマトの発見者の一人であるアメリカ、ペンシルバニア州バックネル大学の生物学教授クリス・マーティンは、オーストラリア大陸にはまだまだ識別されていない種が数千、数万あると述べている。

 新種発見の旅ならオーストラリアが最適かもしれないな。

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この記事へのコメント 40件

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  1. トゲナスとほおずきの中間みたいなトマトだな

    • +2
  2. 採った人が出血するのかと思いきやトマト自身が出血するのか

    • +32
  3. 外見はクリ、剥いたらトチの実、割ったらトマトって感じ。
    こんな時代でもまだまだ未発見の生物があるんだな。

    • +14
  4. バーベキューで焦がしたみたいな色だな

    • +3
  5. オーストラリアの植物系は本当にリリカル&デンジャラス。
    甘くて美味しいけど後で「息子さん」が大変に元気になっちゃうマタタビ科の木の実とか、普通は甘いんだけど希に
    尋常じゃないほど酸っぱいのが有るロシアンルーレット的な梅科の木の実とか(笑)

    • +11
  6. ナス科は有毒
    食べられるものはわずか、それを品種改良して増やした
    とこれで、これって、いわゆるツリートマトの仲間かな?

    • 評価
  7. 切ったら血みたいな樹液を流す木もあったよね

    • +3
  8. 成分とかを調べて初めてトマトだとわかったのか、初見で「トマトだ」って判別できた人がいたのかそこが気になる

    • +1
    1. ※9
      いわゆる竜血樹のことかな?
      竜血自体はいろいろあったようだが、ドラセナの仲間が流す樹液が赤いのでそう呼ばれる
      いま思ったが「気違い茄子」(きちがいなすび。朝鮮朝顔)の実が刺々だ
      まあ痛くないけど、少し近縁の木立ちの「ダチュラ」(エンゼル・トランペット)は刺がなかった

      • +3
    1. ※10
      Bush tomatoはオーストラリアに自生するナス科植物の実の総称。別にトマトではないよ。実際、トマトよりナスに近縁。

      • +3
  9. トマト発見者の教授はクリス・マーティンさんか。
    じゃ、このトマトをメロディアスなラブソングにして
    Coldplayのクリス・マーティンに歌ってもらおう。

    • +3
  10. 味はどうなん?普通にトマトなのかい?
    トゲトゲに守られたトマトなんて、初めて見たよ

    • 評価
  11. 関連記事のところに、葉っぱから毒出すのとか、もともと食虫植物だとか、これはいるね。
    ヒトクイトメイトー。

    • 評価
  12. これをネタにアタック・ザ・キラートマトの新作をだな

    • +1
  13. でも去年のトマトは青くて青くて固かったんでしょう?

    • +1
    1. ※17
      確かに断面を見ると、茄子のそれに近いですね

      • +1
    2. ※17
      ねぇ トマトはナス科の植物だって知ってた?

      • +1
      1. ※28
        それを言い出したら、栗の立場はどうなるんだと?
        まあ栗の場合には、実自体が種みたいな物で食われたら終わりなのかも知れんが

        • 評価
  14. むしゃむしゃ食べて、口元をぬぐわずにいたらすごいことになりそうw

    • +3
  15. たいていの果物の果実ってむしろ動物に食べてもらうためにあるのにそれをトゲで守るのか…

    • +2
  16. これトマトと言わないんじゃないの?
    トマトは新大陸が原産でしょ。でもこれはオーストラリアで発見だから、新大陸のトマトの品種が何らかの理由でオーストラリアで野生化して出来たという経緯じゃない。
    日本で昔からあるホオズキ(ナス科)を、似てるからという発想で“袋がついてる新種のトマト”と宣伝するみたいなもの。
    ジャガイモ(ナス科)の実をトマトに似てるからという理由で“塊茎が食べれる新種のトマト”と言うようなもの。
    学術的には誤解ある言い方だよ。
    そういや江戸時代だとトマトは逆に“赤茄”と呼んでたんだよね、花が似てるから。鑑賞用で食べなかったけど。
    基本的に植物の同科(例:ナス科、イネ科、キク科…)は、植物体の形状は似通ってるんだから、当たり前の事だよ。
    麦を“新種のイネ”と呼んだりしない、“新種のイネ科”が誤解なく正しい。
    この場合は“新種のトマト”ではなく“新種のナス科”と呼ぶべき。

    • 評価
    1. これはスゴいね
      やっぱりこうなると南極大陸もスゴいのがたくさんあったんだろうね
      サツマイモは南極なのかな?

      ※27
      地続きだった頃もあるんだよ
      トマトのようなナスのようなホオズキのような中間の何かだね

      • 評価
  17. こんだけ変色するってことは、アクが強いんだろうな。
    油で揚げたら美味しく食べられそうな気がする。

    • +3
  18. こんな凶暴そうなトマトいたんだ。すごい武器になるじゃん!ヤバイって。

    • +2
  19. 食欲をそそらない点でこのトマトの勝ち。

    • +2
  20. こんなめんどくさい野菜はトマトじゃない!!

    • 評価
  21. 切ったら「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」と悲鳴でも…..。

    • +1
  22. 実際に切ってるところが見たかったな
    動画でも切ってあるトマトの映像は紹介されてるのだけだし。

    • 評価
  23. なかなか面白ろい話だったけどそれ以上に久々に厨二心が疼く単語を見れて満足
    ラテン語で骨と血塗れ…いい…

    • +2
  24. そういや、同じナス科の茄子はヘタに棘が有るもんな

    • 評価

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