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新種の人類?人類の祖先につながる新しい種 ”アウストラロピテクス・デイレメダ” が見つかる。(エチオピア)

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  「ピテカントロプスになる日も近づいたんだよ~」。 とたまが歌っていたことを、なぜか思い出してしまったわけだが全く関係ない。人類の系図を書き換える新たなる発見があったようだ。

 人類学者たちが、350万年前に生きていた新たな祖先を発見したと発表した。そこは現エチオピア。奇しくもアウストラロピテクス・アファレンシスが見つかった場所のすぐそばだったそうだ。

現生人類の祖先、「アウストラロピテクス・アファレンシス」

 わたしたち現生人類の祖先、『アウストラロピテクス・アファレンシス』と言われている。部分的にではあるが、ほぼ完璧な骨格で発見された有名な女性「ルーシー」の名前は聞いたことがあるだろう。

 新たに発見されたこの種は、ルーシーの属するアファレンシスと同時代に存在していたので、この発見は人類の起源というパズルの注目すべき新たなピースになるという。

新種の人類「アウストラロピテクス・デイレメダ」

 人類学者のヨハネス・ハイレ=セラシエとそのチームは、この新しい種に『アウストラロピテクス・デイレメダ』と名づけた。

 2011年に中央エチオピアのアファール地方の古生物発掘現場で上顎と下顎の化石を見つけ、4年の研究を経て、英科学誌『ネイチャー』に発表した。

 放射線年代測定と化石が見つかった土壌の地質をもとに、ハイレ=セラシエらは化石が330万年~350万年前のものであることを割り出した。

 デイレメダの歯や顎はルーシーたちアファレンシスとは少し違っているため、デイレメダがルーシーたちから枝分かれした種だと分類する結果となった。

 デイレメダとルーシーらは、それぞれ異なった食糧を食べるために進化したと思われる。つまり、食べ物によって噛み方や咀嚼の仕方が違い、よって顎や歯の形が変わったというのだ。

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 これは、300万年前に複数の人類の種が同時に存在していた決定的な証拠だという。ハイレ=セラシエは以前にも同じ場所で足の一部の化石を発見していたが、それがデイレメダのものかどうか、十分な証拠がなかった。

 つい最近まで、一時期にたったひとつ存在していた人間の種が、進化の過程でゆっくりと次の種を生み出したと研究者たちは確信していた。

しかし、その変化はとても緩やかなため、どの時点で前の種がいなくなり、次の種がとって代ったのか、はっきりさせることは難しいのはわかっている。

 300万~400万年前の東アフリカで2~3種の人類が同時に存在していたのなら、それより前の種が必ずいたはずだ。

 もっと最近、5万~6万年前には、ユーラシアの現生人類はネアンデルタール人と共存していたし、交配していたことが解剖学的にわかっている。

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 デイレメダの顎の骨は、ルーシー(1973年発見)の骨や、ほかのアファレンシスが発見された場所から22マイル(35キロ)のところで見つかった。

 デイレメダがルーシーたちと実際に関連性があったかどうかはまだ確信はなく、研究者たちは彼らと現生人類の間の系図の正確な枝分かれの形をなんとか見極めようとしている。

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via:dailymail・原文翻訳:konohazuku

 デイレメダとルーシーたちの枝が近いことで、はっきりと異なるふたつの種の間に交流があったのかどうかという興味深い疑問がわく。友好的な隣人だったのか、あるいは居住地や食糧や水を巡って争っていたのか、もしかして交配することができたのか? 真相はまだわからない。わたしたちは人類の複雑な歴史をひもとき始めたばかりなのだ。

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この記事へのコメント 22件

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  1. この記事面白
    ヨハネス・ハイレ=セラシエ博士、名前かっこいいな、しかも人類学者

    • 評価
  2. 宗教家はこういうニュースにどんな感想を持つんだろ

    • +4
    1. ※3※17
      やっぱり名前に反応するよね。本人によれば皇帝の家系ではないとのこと。エチオピアではセカンドネームは家名ではなく「お父さんのファーストネーム」を付けるのだそうだ。科学ニュースのインタビューにこんな事が載ってる位だから、先生、世界中行く先々でこの説明を繰り返してるんだろうなw

      • +1
    1. ※4
      私の姪か甥ですか。 私の母ちゃんに、目元と頬骨の辺りがそっくり♪

      • 評価
  3. こうしてみると少し昔には人間とサルの中間の
    猿人が本当にいたんじゃないかと思う
    それが巨人族とか妖怪とかの起源になったんじゃねーかと
    西遊記のおサルさんも案外・・・なんてね

    • +2
  4. 現代人でも人種ではもちろん、同じ人種でも個人差があるのに
    骨の一部だけで別種とする根拠ってやっぱDNA?

    • +1
  5. こういうのって、たまたま個性が強い個体が化石になったって可能性はないのかな。
    例えば世界一背の高い人だけが化石になって、それを発掘した未来人が「当時の人類は250センチだった」とか、生まれつき手足の指が6本ある人の化石を見て「人類は昔6本指だった!」・・・とか。
    この記事の化石もこの人がたまたま他の人とあごの形が違うだけだったり。

    • +3
  6. 時代が少し違う、食生活が違うだけでこんなに下顎骨の形状が違うとは。
    もしかしたら、似て非なる別種族であった可能性も有りそうですね

    • +1
    1. ※8、9
      その可能性もあるとは思うけど、最近は単なる骨の外形だけではなく、骨の成長速度を勘案して形質が個体差なのか種差なのかを判別するシステムも、ないわけじゃない
      ディレメダの化石の数がどれほどあるのかは知らないけど、アファレンシスの化石はそれなりに数が見つかってて種としての形質がある程度はっきりしてるから、違うのではないか、という結論に達したんだろう

      • -1
  7. こういうニュース聞くとアフリカって行ってみたいよね

    • +3
  8. トゥルカナ湖をくまなく浚ったら驚愕の真実が分かったりして(笑)

    • 評価
  9. 顎の骨を持ってるおじさんの写真の上半分まで見たとき猿人の復元模型だと思った
    おぉ、現代人に近いなと思いながらスクロールしていったら現代人だった

    • +1
  10. >土壌の地質をもとに、ハイレ=セラシエらは
    エチオピア最後の皇帝と同名じゃないか!

    • +5
  11. この時代、木登りは苦手で走るのも早くない猿人が数種類繁栄してたってのは、よほど住みやすい環境が整ってたんだろうな。

    • -2
  12. 一種から直系の子孫が繁栄した、といわれるより
    多数が混雑した中から徐々に現れたとされる方がすっきりする。
    アダムとエバの子孫は近親を繰り返して増やしたことになってるけど
    周囲に交配可能な何者かが居た、の方が健全に感じるんだよな

    • +11
  13. 不覚にも画像4枚目の博士?を2秒ほど復元された人類と誤認した…!いや、だってこの流れだとそう思うだろ。

    • 評価
  14. 年表で一番長い無表記のバーはホモ・エレクトゥス?
    今存在したとしたらどの辺りの人類まで意思疎通可能なんだろう

    • 評価
  15. アルディ発見の学者さんだね>ハイレ=セラシエさん
    アルディは440万年前、ナックル歩行(拳を地面につけて四足でも歩く)してなかったのが、指の骨で証明された人類だっけか?
    で、今度のデイレメラは330~350万年前で、ルーシー一族のお隣さんかあ。
    これだけ近くで、差異がある(同種に含めるかどうかの暑苦しい議論はまたもや確実に起きそうだけど)って、
    生活環境は逆に厳しかったから、その差異が起きたんじゃないか?って思うよ。ガラパゴスみたいな感じで。
    学派によって人類発祥は今んところ700万年か440万年か意見分かれてるけど、
    どっちにしても、それだけ長い年月違うこと試しまくって、今の自分たちにつながるって思うと、すっげえ胸熱!

    • +1
  16. 顎の形が違うのってそんなに驚くべきことなのかー
    有蹄目の肉を食べ続けていた欧州の白人と魚介類の肉を食べ続けていた日本人とでは顎の形が違うと思うんだ
    でもたしか今のところは肌の色に歴然とした違いがあろうと、頭蓋骨に性癖の違いがあろうと
    霊長類ヒト科は単一種ヒトとしていたはず
    この指標ってなんなんだろう?

    • +1

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