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地球上にぽっかり開いた10の穴とその理由

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(著)

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 最近シベリアで見つかった3つの穴は(関連記事)は、学者たちを困惑させ、陰謀説を語る人々を喜ばせ、それ以外の人々には足もと注意を意識させるきっかけを与えた。

 海の中や砂の中、国をあげて掘ったものもあればジャングルに隠れていた穴もある。どうやら地球の表面は思った以上に穴だらけみたいだ。

10.シベリアの3つの穴/ロシア・シベリア

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 最近シベリアで発見された3つの穴。1つ目は直径およそ50mから100mと見積もられていて、穴底に湖があることが判明している。2つ目は1つ目の穴から何百キロも離れたところにあり、直径は15mほどしかない。そして3つ目はトナカイを放牧していた人々が偶然発見した穴で、形は円錐状で直径は約4m、深さは60mから100mほどだという。

 それぞれの穴の入り口周辺には土砂や石の破片の輪があることから、この3つの穴は地中から外部に向かう爆発によって形成されたと考えられており、そこからいくつかの仮説がたてられている。

 中にはその地域に拡大するガス産業関係だ、という意見もあったが、それらの穴はガスの供給ラインからはるかに遠いため、即座に却下された。そして暴走ミサイル説や、子供のイタズラ、そしてやっぱり地球外生命体にまつわる説など様々な憶測が次々と浮上している。しかし本当の原因は多少奇妙であってもなんとか地球の中で説明がつくもののように思える。

 まだ科学的には立証されていないがつじつまの合う説の一つに、これは崩落ではなく永久凍土が解けたせいでできた穴だというものがある。そしてその穴に充満した天然ガスの圧力が非常に高くなり、土砂や石の破片が地下に落下せず空中に噴き出したというのだ。

 地元の話によると、その穴ができたのは実際はけっこう前のことで、学者たちも周辺の草木の育ち方からすると最低でも数年は経っているという。「世界の終わり」というあだ名がついている2つ目の穴は、2013年の9月初めに地元の人が見ていたらしい。とはいえ目撃者の報告は異なっており、ある者は地中から爆発が起こったと言い、またある者は空から何かが落下したのを見たと言っている。

9.コラ半島超深度掘削坑/ロシアムルマンスク州コラ半島

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地球の地殻に存在する全ての穴が、自然発生したり謎に包まれているわけではない。1970年から1994年にかけ、ロシアでは科学調査の名目で地質学者たちが世界最大の穴を掘った。そんな経緯でできた掘削坑は、最終的に最深12kmにもなってしまった。その途中で彼らはいくつかの素晴らしいものを発見した。このような深さまで掘り進めることは、歴史をのぞき込むことに等しいのだ。

 そこで学者たちは20億年前の地層に存在していた生物の痕跡を見つけた。エッフェル塔を22基積み上げた高さにほぼ等しい6,700mという型破りな深度で、生物学者たちは小さなプランクトンの化石を発見したのだ。彼らは掘削中に様々な珍しい岩が見つかることはあるにせよ、まさか比較的脆弱な有機化合物が見つかるとは思っていなかった。それらの化合物は数千年以上かかって堆積していった岩石による凄まじい圧力を耐え忍んでいたのだ。

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 その岩を傷つけないように採集するのは困難だった。穴から引き上げられた岩のサンプルは、その深度でかかっていた極端な圧力から解かれたうえに低温にさらされ、もとの場所から離れるとともに変形してしまった。穴を掘り進めると圧力と温度が上昇することは予測されていたが、10kmに達する頃までにその温度は180度に急上昇した。そしてその熱さに抗うことができなくなり、掘削は中止された。その掘削坑はまだロシアのザポリャルニの町にあるが、金属の蓋で塞がれている。

8.ドイツ大陸科学掘削計画と地球の鼓動/ドイツ、ヴィンディッシェッシェンバッハ

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 1994年に中止したドイツの超深度坑の掘削は、本来は最も野心的な地球科学プロジェクトの一つだった。その最終目標は岩層にかかる力の効果や地球の地殻内の変則性、さらに地殻の構造および熱や力の伝導性といった調査を行うことだった。しかし当時3億5000万ドルの予算が組まれたそのプロジェクトは頓挫し、ドイツの郊外には深さ9,100mの高温(約265度)の穴が残った。

What Does It Sound Like 6 Miles Under the Earth’s Surface

 数多くの科学的実験の途中で、ドイツのアーティストであるロッテ・ギーベンはケタ外れに深い掘削坑に少々変わった考えを思いついた。彼女は地球の音を知りたくなってしまったのだ。最初はそこは無音だ、と科学者に一蹴されたものの彼女は諦めなかった。そして掘削坑に受振器を下ろし、人間では感知できないような超音波を録音した。そしてそのデータを人の耳で聴けるようコンピューターで周波数を変換し、地球の音を聴いた。それは遠方の雷雨に似ており、まるで心臓の鼓動みたいな音だったという。彼女は地球の鼓動を聴いたのだ。

7.死海の穴/アラビア半島

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 死海周辺にはたくさんの穴が存在するが、その数は正確にはわかっていない。しかし1970年以降には2,500個の穴が、またここ15年では1,000もの穴ができたと見積もられている。この無数の穴はシベリアの穴と同様、環境の変化によるものだ。死海の水源であるヨルダン川に注ぐ水量は年を追うごとに減少している。現在その広さは1960年代に比べて1/3ほどに縮小してしまった。そしてその無数の穴から水が流れ出ることにより死海は縮小している。かつて岸辺に建っていた宿泊施設やリゾートは、今となっては水辺から何キロも離れてしまっている。

Sinkholes Discovered in the Dead Sea

 この湖は塩水が地面に消えていくにつれ、淡水の割合が増している。高い塩分を含む土に淡水が取り込まれると、大量の塩が溶け、その土壌は弱って崩れ出してしまう。死海の状態は絶え間なく変化しているのだ。かつてはガリラヤ湖とつながっていたが、それも18,000年ほど前に干上がって途切れてしまった。

 現在、死海には以前にも増して人工的な変化が起きている。かつては死海に流れ込んで微妙なバランスを保っていた水は遠方に吸い上げられ、その水路はヨルダンとシリアを通じるルートに変更された。そして現在流れ込む水量は、死海の大きさの維持に必要な流入量の10%しかないのだ。

 昔の死海は巡礼や、神秘的な水での治療に希望をもつ人々が大勢訪れる非常に人気のある場所だった。現在はその穴が自然に発生する危険性があるという注意書きがあちこちに見られる。ちなみに知ったところで試す気分にはならない話だが、吸い込まれた人の名がその穴に付けられるそうだ。

6.ディーンのブルーホール/バハマ

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 バハマにあるディーンのブルーホール(水中洞窟など)は、水面下にあるものの中では目下最深の穴になる。その深さは202mにも達しており、他のブルーホールの2倍以上の深さで、プロの深海ダイバーのお気に入りになっている。

 ここは2010年にウィリアム・トゥルブリッジが酸素やギアなどの装備無しで101mのダイビング記録を出した場所でもある。また、2013年には米国ブルックリン在住だったダイバーが、その記録を破るため3分半以上潜水し、水面に浮上した途端に意識を失い死亡するという事故もあった。

Dead Scuba Diver in the Blue Hole, Diving Accidents

 このブルーホールでは様々な競技が行われる。特にバーティカル・ブルーというイベントでは、年に一度30人以上のダイバーが様々なフリーダイビングを競う。だが、世界中から恐れを知らぬ人々を魅了するこの人気スポットを敬遠する人々も存在する。ブルーホールからほど近い距離にあるクラレンスタウンやロングアイランドの住民はここに近寄らないのだ。

 言い伝えによると、その穴は悪魔が掘ったもので、その悪魔はまだそこに居り、あえてそこを泳ぐ人々の魂を奪おうと、その穴に引きずりこむのだという。とはいえ勇気を持ってそこを訪れる人は、魚の大群や海亀のご一行様などの素晴らしい生物たちに出会うことができる。彼らは不意に自分たちの海の楽園に現れる奇妙な格好をしたダイバーにも常にフレンドリーで好奇心旺盛なのだ。

5.バルディー山のランダムな穴/アメリカ

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 2013年、アメリカのインディアナ・デューンナショナル州立公園のバルディー山の砂丘を探検していた6歳の少年が、足元に突然現れた穴に飲み込まれてしまった。その少年は3mを超える深さの砂に埋没し、3時間後に救出された。それ以来、そこには複数の穴がランダムに現れている。

 その現象に地質学者たちは頭を抱えているのだ。そこは空洞とは無縁な砂だらけの場所であり、陥没穴や水が抜けるための穴が自然にできることなど全く考えられなかった。実際、それらの穴は見つかってもたった一日程度で埋まってしまうのだ。

Experts Baffled by Holes That Keep Appearing Suddenly on Mount Baldy

 さらにその穴は地中レーダーにもまるで反応しない。最初の穴が見つかってから一年後も、それらの穴の出現は続き、立ち入り禁止の公園に頻繁にできてしまう。現在はその砂丘を固定するための試みとして草を植えて、植物の根が侵食や地面の移動が止めてくれることに望みをかけている。

4.悪魔の穴/米テキサス州

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 悪魔の穴は米テキサス州のエドワーズ郡にある巨大な地下空間だ。直径15mの開口部の向こうには深さ106mの洞窟があり、現在そこは世界最大規模のメキシコオヒキコウモリの群棲が暮らす、ユニークな生態保護地という役割を果たしている。

 そこに立ち入ることは許されていないが、訪れた人々は夏には日が暮れると洞窟に入ってくる300万匹超のコウモリ達を見ることができる。この穴の歴史は謎に包まれている。この洞窟はかつては財宝などを探しに来た人々が入り込み、紀元前4000年から2500年代の矢じりなどがあった。その後は馬に乗って西部に向かうカウボーイの寝泊まりなど様々な人々に利用された。

Devil’s Sinkhole State Natural Area, Texas

 だがその歴史はアンモニア肥料の製造会社が洞窟からコウモリの糞を集め始めた時に終わってしまった。それ以上その洞窟の歴史を正確に知るのは不可能になっている。

3.ソーミルシンク/バハマ

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 ソーミルシンクもバハマにあるが、その特徴は異なる。ここは限界に挑むダイバー達を惹きつけるのではなく、もっと科学的な意義がある。ブルーホールは学者達が1000年ほど前のものだと認めた考古学的な発掘現場だった。この穴は元々は干上がっていた珍しいもので、その後水位を増してゆっくりと満ちた水がそこに残っていた骨を保存する役目を果たしていた。

 そこで見つかった化石の中には、鳥や種子や花、そして葉緑素を保った状態の緑色の植物などの残骸だけでなく、その場所に生息したとは思えないような巨大なリクガメも含まれていた。だが最も興味深いのは、当時そこで暮らした人々が殺したと考えられる巨大なワニの化石だろう。またそのブルーホールには、バハマに最も早くに住み着いたといわれる約1050年前人々の痕跡もある。

2.アンドロスのブラックホール/バハマ

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 アンドロスのブラックホールはバハマの南アンドロスの島にあるが、こちらの穴はこれまで紹介したような透明度や深い青色とは無縁だ。実際の色は黒ではないが18mという深さがあるため暗い紫色をしている。その内部の水は酸素の豊富な上層部と無酸素水の下層部分があり、さらにその間を漂うバクテリアの分厚い有毒層がある。その島の環境は厳しく、泥が多く含まれており、ヘリコプターなどがなければ行くことが不可能になっている。

blackhole part 1

 初めてそこを調査したのは科学者でありダイバーでもあるシュテフィ・シュワーベだった。彼女はその濁った闇のようなバクテリアの層を横切った。それはまるでペンキの中を泳いでるような感じだったという。そして彼女は透明で薄い水の層と、ゼリーのように見える紫色をした水の層に気づいた。そしてそれらの奇妙な水の層の間には毒性の高い硫化水素が含まれており、そこに繁殖するバクテリアが35億年もの間ほぼ変わらぬ形でその水質を維持していた。

1.ソンドン洞窟/ベトナム

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 ベトナムにあるソンドン洞窟は真っ暗な一本道ではなく、地上からも入れるような穴が複数あいている。地元の農家の人が発見したことをきっかけに、2009年に初めて調査された。この洞窟はジャングルの中に完全に隠れており、偶然発見されたようだ。そこに英国の洞窟調査団体の人々が入ると、そこには息をのむような光景が広がっていた。

 現在世界最大と認定されているソンドン洞窟の探検はそう簡単なものではなかった。この洞窟が形成されたのは500万年から200万年前で、石灰岩が地下を流れる川に侵食されてできた。その侵食が場所によっては洞窟の天井まで進んで崩落させるため、穴ができてしまうのだ。

SonDoongCave.org – Amazing forest inside Son Doong Cave – BBC How To Grow A Planet

 これらの穴から洞窟の床に注ぎ込むふんだんな太陽光で、巨大なジャングルが育ち始めている。そこには方解石でできた高さ60mの壁のほか、地下を流れる川や滝、長さ80mに達する石筍や鍾乳石が並んでいるのだ。またこの洞窟ジャングルは、毒を持つムカデや淡水魚といった素晴らしい野生生物の生息地でもある。さらにそこには竹林や巨大な洞窟真珠(真珠のような玉状の生成物)に加え、高層ビルや街の一画が丸ごと収容できる途方もなく広い空間もいくつかある。

 人々が暮らす生活圏の目と鼻の先にこんな異空間の存在は、この世には今だに発見されていないものがあることを教えてくれる。

via:listverse・原文翻訳:R

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この記事へのコメント 28件

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  1. どうしてかな、こういうの、すっごいわくわくする!!!!
    特に5.バルディー山のランダムな穴/アメリカ!!!!!!
    なんだこれ、すごい気になるぞ!
    2.アンドロスのブラックホール/バハマ、これも捨てがたい!
    ああ、もう!地球って素敵!!!!!!!

    • +21
  2. 穴が穴である時間は割と短い(窪地になるか、埋もれるかどちらかしかない)

    • +4
  3. 俺の心にもポッカリ大きな穴が空いております。
    理由は…今日がイブなのに平常運行だからです。

    • +21
  4. ダイビングするけど、ブルーホールは潜りたくないなぁ
    怖すぎる

    • 評価
  5. たぶん恐竜時代にまで遡るタイムトンネルみたいな穴があって
    そこに入ると閉じ込められて冒険が始まるんだ

    • 評価
  6. さらっと35億年前ってのが凄すぎる。
    化石じゃなく現在もそのままってのが。

    • +8
  7. こういう記事がたまにあるからやめられない

    • +5
  8. こういうところから未知のウイルスが人に感染してパンデミックになるところまで想像した

    • +6
  9. 僕の心に開いた空洞はこれらよりも大きいぞ

    • 評価
  10. 洞窟の中のジャングルなんてまるで探検小説みたいでわくわくするなあ

    • +6
  11. お前等の心の穴も摩滅しきれば穴じゃなくなるから安心しろ

    • +3
  12. 5のアメリカのランダムな穴は多分プレーリードッグの仕業だな

    • +1
  13. ロシアの冒頭の写真はコラ半島ではなく,東部のミールヌイじゃね?

    • 評価
  14. これらの穴は巨大生物の毛穴なのだ!と妄想するときがある

    • +3
  15. やっぱりロシアのはダイアモンド採掘場だな。

    • +1
  16. ブルーホールのい体は、放置されたまま?
    引き揚げたのかな?

    • +2
  17. 凍土が融解する時、表層との間に隙間が出来ることがあると聞いたがきれいな円形になるかは定かでない。

    • 評価
  18. 6.の写真はディーンのブルーホールじゃなくて、ベリーズのブルーホールだね。違う国です。

    • 評価
  19. >22
    >29
    記事と写真が適当すぎるね。
    どっかの記事をそのまま転載か?
    一回ググれば間違いに気がつくレベルだぞ。

    • +1

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