メインコンテンツにスキップ

年代ものの飛行機で飛ぶ、北朝鮮、高麗航空ツアーの全貌

記事の本文にスキップ

51件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 シンガポール人、アラム・パンさんは航空ファンのための北朝鮮ツアーに参加し、高麗航空に乗る機会を得たそうだ。彼はマレーシアのクアラルンプールから、北朝鮮の首都、平壌にフライトした。その際に機内の撮影を許可されたそうだ。これは前例が無い事で、ベールに包まれた北朝鮮の旅客機の貴重な写真が、ついに明かされることとなった。

Aviation Tour in North Korea 2014

 アラム・パンさんは、イリューシンIl-18、ロシア製のツポレフTu-204、そしてMi-17(中型多目的ヘリコプター)に搭乗した。最初は年代物の飛行機に乗るのが心配だったパンさんも、乗ってみたら楽しかったという。

 人けのない空港の税関エリア、荷物は時代遅れの秤で手作業で重さを測り、デジタルの設備の無い操縦室。アラム・パンさんは、旅客機内部から、北朝鮮で高麗航空によってまだ使われているソ連時代の飛行機や、貨物輸送機、そしてヘリコプターなどを撮影した。

 高麗航空は北朝鮮とソビエトの協調関係のため、首都、平壌とモスクワを結ぶべく1950年に設立された航空会社である。

この画像を大きなサイズで見る
イリューシンI1-18と高麗航空の客室乗務員。この飛行機の初飛行は1957年というから驚きだ。

 1957年に初飛行をした、大型ターボプロップ推進の飛行機イリューシンIl-18の操縦室は、デジタル化には程遠い。驚いた事に、機内の通信官は乗客席の一角に座り、航空管制情報を古臭いヘッドフォンを用いて聞いている。 Il-18は耐久性に優れていることで知られ、その多くが45000時間もの飛行時間を達成したそうだが、現代の飛行機の外観とのはっきりとした違いを見てとれる。

この画像を大きなサイズで見る

 2006年3月、安全性と保守管理面への懸念から高麗航空はEU諸国への飛行を禁じられた。2010年3月には、TU-204(ツポレフ)機のみ、運行の再開を許された。

この画像を大きなサイズで見る
サムジヨン(三池淵)空港での荷物のチェックイン。
この画像を大きなサイズで見る
搭乗案内ボード
この画像を大きなサイズで見る
航空チケット。パンさんは8月25日、クアラルンプールから平壌へ飛んだ
この画像を大きなサイズで見る
平壌国際空港は現在改装中で近代的なものに生まれ変わるという。2015年にオープン予定。
この画像を大きなサイズで見る
イリューシンIl-18の中には、青い椅子と青い絨毯が内装されている。頭上の荷物置きにフタがないのはびっくり
この画像を大きなサイズで見る
座席は前に倒すこともできる
この画像を大きなサイズで見る
チャンネルが1つしかない機内オーディオのリモコン。北朝鮮のドラマとドキュメンタリーのみだ。
この画像を大きなサイズで見る
機内食はご飯と鶏肉、デザートにはフルーツカクテル。「食べ物は思ったよりも良かったです」とパンさん。

 パンさんの公開した写真の中には、がらんとした平壌空港の税関の様子が映し出されている。改装中の国際空港は2015年のオープンに向けて準備中だ。北朝鮮がリニューアルしようとしているのは空港だけではない。高麗航空は世界に向けてのイメージを一新しようと努力したようだ。2013年には客室乗務員の制服を赤と白から、ネイビーブルーに白いびょうの縁取りに変えた。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
食事を準備中の客室乗務員。ラベルの貼られていないペットボトル入りの水が保管されている。

 客室乗務員は洗練された制服に身を包み、黒髪は後ろで上品にまとめられている。「客室乗務員は丁寧で柔らかい話し方をします。わかったことは、彼らはクアラルンプールでも人員を交代せず機内に留まるのです。」パンさんはそう語る。

この画像を大きなサイズで見る
緊急事態に備えて座席の下に救命胴衣がある。
この画像を大きなサイズで見る
トイレは50年代の古いインテリアの特徴が出ている。
この画像を大きなサイズで見る
通信官は操縦席の外の客室に座り、時代遅れのヘッドフォンに耳を澄ましている
この画像を大きなサイズで見る
イリューシンIl-18の機体の主さは35,000キログラム。操縦室の古い座席にはベージュのカバーがかけられている。

パンさんはロシア製のツポレフTu-204にも搭乗した。「この機体はたった4年しか経ってないと聞かされました」そう語るパンさん。

この画像を大きなサイズで見る
ロシア製のツポレフTu-204
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
救命具の説明は朝鮮語と英語の両方で書かれている。
この画像を大きなサイズで見る
ツポレフTu-204の客室乗務員
この画像を大きなサイズで見る
ツポレフTu-204のトイレ
この画像を大きなサイズで見る
ターミナルから機体へ乗客を運ぶ赤、白、青の高麗航空のシャトルバス
この画像を大きなサイズで見る
北朝鮮では空港の税関は驚くほど静か。1人だけデスクで働いている。
この画像を大きなサイズで見る
パンさんは13か国もの異なる国からやってきた49人の乗客と共に、平壌空港で夜間飛行へと搭乗した。

パンさんは、ソビエト製の中型のツインタービンの輸送用ヘリコプター、高麗航空のMi-17にも乗る機会を得た。

この画像を大きなサイズで見る

高麗航空搭乗時、窓の外から見えたという韓国の大韓航空機

この画像を大きなサイズで見る
via:dailymail・原文翻訳:Erene
📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 51件

コメントを書く

  1. イリューシンIl-18って、プロペラ機なんだからターボジェットじゃなくてターボプロップでしょ。
    YS-11なんかと同じ仕組みのエンジンだな。
    お間違いのない様に。

    • +7
  2. 年代物の飛行機でも、客室のデザインはそれ程変わりないんだな

    • +6
  3. 年代物とはいうものの、Il-18をベースにしたIl-20電子情報収集機やIl-38対潜哨戒機は立派に現役だったりする。
    P-3対潜哨戒機やその派生型も、ベースは同時期に初飛行のロッキード・エレクトラだし。
    まあ、アビオニクスは別物だろうけど。

    • +10
  4. 古い共産圏航空機ファンにとってはまさに“north korea is best korea”だな
    Il-18なんてYS-11のさらに先輩機が現役とは
    …しかしまあオタクの情熱は国籍関係ないねw

    • +7
  5. よく知らない人 「 それではくわしく解説をおねがいします 」
    ヒコーキおたくの人 「 えー、北朝鮮の航空機事情につきましてはですね・・・ 」

    • +17
  6. 北朝鮮の要人を乗せるんだろうから下手な航空会社よりちゃんと整備してるんじゃないかな

    • +9
  7. なんか昭和っぽくてちょっとかわいいと思ってしまった。

    • +6
    1. ※10
      シンプルなので、パイロットが操作を間違えて落ちる心配は無さそうだ。

      • +2
  8. ニコ生でプロレスの北朝鮮公演の時に、ひろゆきが機内食でマックよりマズそうなハンバーガー食ってたな
    最近は北朝鮮の内情に触れる映像が増えてきてるね

    • +8
  9. キューバで年代物のアメ車を見るのと同じ気分なんだろうな。

    • +2
    1. ※12
      あれはかなり貴重な映像だったと思うよ。
      移動から何から常に北のコントロール下にあったにしても、道中カメラをずっと回しっぱなしで
      それをほぼ無編集で流したのは驚いた。
      お陰で平壌とその近郊だけとはいえ日常が垣間見れて面白かったね。

      • +4
  10. 枚数は少ないけど、高麗航空の機内食の画像が見られるサイトをご紹介
    日本他、世界各国のさまざまな航空会社・クラスの食事が見られますよ
    「AirLineMeals.com」
    ttp://www.airlinemeals.net/photos/airlines/asia/north-korea/air-koryo

    • 評価
  11. エアコンが不調だと記念うちわが貰えるらしいぞ(笑)

    • +4
  12. そういやスイスのJu-Airてまだ運行してんだろうか?

    • +15
  13. スチュワーデスの子たちが思いのほか可愛い

    • +2
  14. たしかYS-11も荷物棚にフタ無かったよね。
    Tu-204はグラスコクピットにフライバイワイヤの現代の航空機だったはず。あんまり売れてないけど・・。ww

    • +1
  15. 昔の飛行機は操縦桿が重いから手が豆だらけになるって聞いた。

    • +1
  16. 現在、北朝鮮はエボラ出血熱の国内侵入を防ぐため、全ての外国人観光客の入国を禁止しています。
    最近北朝鮮が国外からの人に対して撮影を許可している理由が気になるな。前までは空港施設も保安上・軍事上の理由でストップがかかってたのに。

    • -10
  17. 飛行機好きにとっては鉄オタがSLに乗る感じか?

    • +1
  18. まぁ年代物であってもキチンと運用されているなら乗ってみたいかな
    ケンチャナヨなら絶対ゴメンだが

    • +4
    1. ※23
      シャルルドゴール空港も保安上の理由で撮影禁止だから、空港の撮影が禁止でないのは北朝鮮でなくてもある話ですね

      • -5
      1. ※36 
        さすがに南よりマシってのは無いよ。ネット民はすぐこういう宣伝に騙されるけど。

        • +6
  19. ソ連時代の頑丈な機体だな50年代のベアもまだ飛んでるし普通に乗れるな

    • +5
  20. 「Il-18」だけで「イリューシン18」と呼べるなら「イリューシンIl-18」ってのは「サハラ砂漠」みたいなものか。

    • +3
  21. 落ちさえしなきゃ楽しそう
    何十年か前、デンバーからコロラドスプリングスまで
    展示物みたいにピッカピカに磨かれ整備されたDC3に当たってラッキー
    座席は藤製の三座×10列。も一回乗りたい。

    • +5
  22. スチュワーデスのレベルはアメリカより高いな。

    • 評価
  23. 貧しかろうが国がややこしがろうが、プライドを持って仕事をしているんだろうな
    (少なくとスチュワーデスはそう見えた)

    • 評価
  24. 機体が新しいにこしたことは無いが重要なのはパイロットの練度だよね。機体が最新鋭でもパイロットが英語も話せないどっかの国よりも100倍安全だろ

    • +2
  25. 南に比べても前近代感は拭えないし待遇面でも劣るかも知れないが、搭乗員もパイロットもプロ意識は北のほうが高いだろうね。
    航空機材を新しくできない分、調整や点検修理には熟達して大切に使ってそうだ。

    • +10
  26. 更新出来ない理由もあるとは言え。年代物の航空機から兵器まで、整備をして実働状態にあるってイメージが北にはあるからな
    実際、どの位の頻度や正確性で整備をしてるのか気になるよね

    • +3
  27. 機内撮影が許可された前例がないなんて嘘八百にもほどがある。昔から高麗航空はコックピットは無理だけど機内撮影はほぼ自由だよ。だからCAさんの写真とかいくらでもころがってんじゃん。
    平壌空港もわりと写真自由だし、列車で中朝国境の新義州駅とかの方がはるかに写真厳しい。見つかったら確実にデータ消される。ただ今回のコックピット写真は確かに貴重かもね。

    • +6
    1. ※38
      禁止はよくある話なのですが、緩和されてきている理由が謎。しかも最近になって平壌市内や地下鉄等の重要保安施設や生活ぶりが解る部分の動画を含む撮影が緩くなってきた。それまでは帰国時に検査して消去させる事もあったみたいだし。

      • +1
  28. ハイジャックされて北朝鮮に渡ったYS-11ってその後どうなったのかな
    まだ彼の地にいるのなら大事にされてるといいけど

    • +2
  29. 電子機器が少ない方がメンテンスは楽だし代替部品の入手も容易
    まだ暫く現役でしょう

    • +4
  30. JALやANAがローカルで飛ばしているボンバルディアよりマシじゃないか(w

    • -1
    1. ※43
      プロペラ機なのに機内オーディオサービスがあるという点で、ジェット機のくせして機内オーディオすら無いエンブラエル170よりずっとマシじゃないか。

      • +2
  31. 機内食に関しては、平壌行きよりも平壌発のが見てみたい

    • 評価
  32. 北朝鮮はいまだに蒸気機関車が現役で使われてる。
    満州鉄道の蒸気機関車も現役だっていううわさがある。

    • +1
  33. 政治的な対立が無ければ単なるミステリアスな隣国なんだけどなー

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。