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ぷくっとしててキューと鳴く。サバクフクラガエルが絶滅危惧種に

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サバクフクラガエル Image Credit: © Dylan Leonard via iNaturalist (CC-BY-SA)
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 ぷくっとした丸みを帯びたボディと、キューキューという鳴き声が特徴的な砂漠の生き物、サバクフクラガエルが、絶滅の危機に直面している。

 サバクフクラガエルは、人間の開発による生息地の破壊により個体数を大きく減らしている。

 国際自然保護連合はサバクフクラガエルを危急種に引き上げ、早急な保護対策がなければ今後10年間で個体数が20%減少すると警告を発している。

サバクフクラガエルとは

 サバクフクラガエル(Breviceps macrops)は、フクラガエル科フクラガエル属に分類される、珍しい両生類の一つである。

 南アフリカ共和国北西部からナミビア南西部の沿岸部に広がる、幅10kmほどの狭い砂丘地帯にのみ生息する固有種だ。

 体長は約4から6cmほどで、丸みを帯びたぽっちゃりとした体型をしている。

 手足が非常に短く、一般的なカエルのようにジャンプすることができないため、短い足で歩いて移動する。

 夜行性で、日中は乾燥や暑さを避けるために後足で後ずさりするように砂を掘る。

 地下約30cmの湿った層に潜り、土の中のわずかな酸素だけで休息する。

 夜間に海から発生する霧によって生じる水分を、毛細血管が集中する腹部の皮膚から直接吸収する。

 夜になると地上へ出て、主にシロアリや昆虫を捕食する。

 アフリカ両生類保護研究グループのルイ・デュ・プリーズ教授によれば、サバクフクラガエルはお腹が一杯でも目の前をシロアリが通れば捕らえようとするほど食欲旺盛だという。

 ネット上で話題になったおもちゃを押したときに出る「キューキュー」という甲高い鳴き声は、外敵から身を守るための威嚇や警戒として発せられるものである。

 また、敵から身を守るときにはもともと丸みを帯びた体が劇的に膨らみ風船のようになる。

地下で行われる独特の繁殖方法

 サバクフクラガエルは繁殖方法もまたユニークだ。

 一般的なカエルはオスがメスの背中に乗って腕で抱きかかえるが、サバクフクラガエルはオスもメスもぷっくら丸く、手足が短すぎるためオスがメスにしがみつくことができない。

 そのため、オスのカエルは胸と前腕に接着剤のような液体を分泌し、自分自身をメスの背中に直接接着させる。

 その後、メスは土の中を掘り進んで卵を産むための空間を作り、そこでオスが卵を受精させる。

 メスは受精卵の上に未受精卵を産み、この未受精卵は後に液化する。

 オタマジャクシが地下の空間で孵化すると、オタマジャクシは液化した卵をかき混ぜて泡を作る。

 泡の中に酸素を閉じ込めることで、地下でも呼吸をして成長していくのだ。

 アフリカ両生類保護研究グループのルイ・デュ・プリーズ教授によると、サバクフクラガエルは非常にユニークな繁殖や生物学、身体的特徴を持っていると説明している。

開発による生息地の破壊で絶滅危惧、危急種に指定

 現在、サバクフクラガエルは破壊の危機に瀕している。

  人間の活動が、カエルたちの狭い生息地を奪っているのだ。

 国際自然保護連合(IUCN)は、サバクフクラガエルのリスク状況をレッドリストにおいて「準絶滅危惧」から「危急種(VU)」へと引き上げた。

 危急種は、野生で絶滅する高い危険性がある種を指し、環境悪化などの状況変化により、より深刻な絶滅危惧種へ移行する恐れが高い種である。

  保護・保全活動がなければ、サバクフクラガエルの個体数は今後10年間で20%減少すると国際自然保護連合は警告している。

  最大の脅威は、ダイヤモンド採掘や大規模なインフラ建設である。

 南アフリカでは、ブーハバーイ港湾・鉄道プロジェクトや、都市化の進行が進められている。

 さらに深刻な影響を与えるのが、再生可能エネルギーを利用するグリーン水素プロジェクトだ。

 この開発によって、南アフリカ国内におけるカエルの生息域の3分の1、ナミビアでは3分の2が影響を受ける可能性があると予測されている。

 プリーズ教授は、生息地を守ることが、世界に類を見ない生態を持つサバクフクラガエルを守る最善の方法であると訴えている。

 また、愛らしい姿が公開されると、ネット上ではサバクフクラガエルの入手方法を調べる検索が急増した。

 野生から直接捕獲されているかどうかは不明確だが、ペット取引の標的になる可能性もある。

 保護活動家たちは、サバクフクラガエルが極めて特殊な環境に適応しているため、飼育下で条件を再現するのは非常に困難だと警告する。

References: Shovels for feet and blotting paper skin: the ‘little fat froggy’ facing a fight for survival | Amphibians | The Guardian / The Internet’s Favorite Frog Is Now At Risk Of Extinction As ICUN Red List Status Changes To Vulnerable | IFLScience

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この記事へのコメント 9件

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  1. こういうのは早く保護しないといけない
    環境を残す様に大きな隔離区域を作らないと駄目
    以前「いろんな生物が生きていくのにどのくらいの面積が必要か」調査するのが流行ったが…植物食の陸上動物には有効だと思う
    その反面、この蛙は砂漠に特化しているから砂漠の隣で開発すればそこから緑地化していくことに影響を受けると思う
    人が水分や植物の種、日陰、栄養分を持ち込むからだ
    (建物を作りビールやジュースを飲み、その陰に行き立ちションをする)
    淡水魚などもその河全体で考えないといけないけどね

    • +23
  2. 再エネのために住処を奪われるカエルさん…

    • +8
  3. 神様がカワイイに全振りして造ったのかな?

    • +19
  4. 映像が鮮明でアングルとかドラマを見てるみたいでそっちに感動

    • +1
  5. 可愛い子だな
    子猫みたい
    絶滅しちゃうのかぁ
    人間の経済活動の犠牲になって…。
    こういう事一杯あって悲しい😢
    人間だけ儲かって良い暮らしをするよりよりこういう生き物達が一緒に元気でいてくれる方が嬉しいけどな。

    • +8
    1. さばくふくらがえるおこってるんだよ!
      ゆっくりりかいしてね!
      ぷくーっ!

      • -1
  6. キューと鳴くキュートなカエル!なーんて可愛らしい
    有名にならなければ支援の輪は広がりにくいけど、有名になると良からぬ人間にも知れ渡ってしまう…ううーむ

    • +11
  7. 「ユニークな生き方だ。君は実にユニークな🐸だよ。
    だが、ユニークすぎる。」

    • +1

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