いつのまにか2階のバルコニーがアライグマのお昼寝場所になっていた件（カナダ）

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「アライグマ、またお前か！」の声がどこからともなく聞こえてきそうな光景が、カナダで展開されていた。

　最近、ある民家の飼い猫が何かの匂いに気が付き、2階のバルコニーに向かっていった。その様子に気が付いた住人が窓の外からバルコニーの様子を見たところ、なんとプランターの台の下で仰向けになって気持ちよさそうにアライグマが寝ていたのだ。

　アライグマは夜行性の動物である。昨日の夜はよほど動き回っていたのだろう。見られていることなどまったく気にせず、堂々と超熟睡していた。

　住人らは特に追い返すこともせず、そっと見守ることにしたそうだが、これで終わりにはならなかったようだ。

翌日も、そのまた翌日も、アライグマはやって来た

　このアライグマとの出会いについてRedditに投稿したのは、カナダ在住のCT-96さんだ。

　2025年7月末、最初にバルコニーでアライグマを発見した日は、あまりにも気持ちよさそうに眠っているので、そのまま眠らせてあげることにしたという。

　無防備にお腹を出して熟睡するアライグマの姿に、思わず笑ってしまったという。

　だがこのアライグマ、翌日も同じバルコニーにやってきた。

　そして同じように、何事もなかったかのようにまた横になって昼寝を始めたのだ。

　さらにその翌日にも姿を見せ、すっかりここを、安心できる昼寝場所だと認定してしまったようなのだ。

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　家族はこのアライグマに親しみを込めて「チャブス（Chubs）」と名づけた。

　そして、より快適に過ごせるようにと、水と小さなクッションまで用意した。チャブスはその好意を当たり前のように受け入れ、穏やかに昼寝を楽しんでいた。

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いつのまにか来なくなったアライグマ

　チャブスがやってきたのはほんの数日間で、いつの間にかまったく来なくなった。家族は、なんだかちょっと寂しい思いがしたという。

　アライグマはただ眠りに来るだけで、特に家族や猫に害を与えるようなことはしなかった。

　家族は一定の距離を置いてアライグマが寝ている様子を見守っていた。もはやチャブスは家族にとって、待ち望む訪問者となっていたのだ。

　「もともとアライグマは好きでしたが、今回のことでさらに愛着がわきました」とCT-96さんは語る。

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　アライグマは、北米原産の中型哺乳類で、黒いマスク模様の顔と器用な前足を持つ。夜行性で雑食性のため、人間の生活圏にも頻繁に現れ、ときにゴミ箱をあさったり、屋根裏に住み着いたりすることもある。

　アライグマの寿命は野生で約5年、飼育下では約10年前後だ。

　迷惑な存在と見なされることも少なくないが、原産国であるカナダやアメリカでは、どこか憎めないアライグマと共存の道が捕られている。

　とは言え寄生虫や病原菌を持っている可能性があるため、野生のアライグマを触ってはいけないことを知っている。

　何か特別な問題がない限り、すぐに駆除するのではなく、様子を見たり、必要であれば保護して自然に戻すという対応が取られるのが一般的だ。

編集長パルモのコメント

パルモ

一方で、日本では外来種であるアライグマは「特定外来生物」に指定されている。1970年代以降、ペットとして持ち込まれた個体が逃げ出して野生化し、農作物への被害や生態系への影響が問題視されている。今もその賢さ、器用さ、適応能力の高さで生息域を拡大させている。現在日本ではアライグマの飼育や放逐、輸入が法律によって厳しく制限されている。

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