メインコンテンツにスキップ

覆面で料理を作るユーチューバー、国際指名手配中のイタリアのマフィアだったことがバレて逮捕

記事の本文にスキップ

40件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
image credit: youtube
Advertisement

 このほど、イタリアの組織犯罪グループに所属していたゴリゴリのマフィアの男が、他国に逃亡中であるにもかかわらず、YouTubeで料理番組を投稿していたことから追跡され、逮捕された。

 故郷の料理恋しさか、はたまた料理の腕前を披露したい衝動に駆られてのことだったのか。覆面で顔がバレないようにしていても、体に彫ったタトゥーから正体がバレたようだ。『The Guardian』などが伝えている。

Estradato in Itala da Santo Domingo il latitante di ‘ndrangheta Marc Feren Claude Biart

イタリアの巨大組織犯罪グループのマフィア、覆面ユーチューバーに

 3月24日、イタリアのンドランゲタ組織犯罪グループのメンバーの1人であり、逃亡中だったマーク・フェレン・クラウド・ビアート(53歳)が、逃亡先のドミニカ共和国で逮捕された。

 イタリアの南西部カラブリアを拠点とするンドランゲタは、ヨーロッパに入るコカインのほとんどを管理している世界で最も強力な犯罪シンジケートの1つと言われている。

 ビアートは、2014年にオランダでコカインを密売したことが発覚してからこの7年間、インターポールを通じて「国際指名手配犯」としてイタリア警察に追われている身であり、逃亡先のドミニカ共和国の首都サンドミンゴ近郊にあるボカチカという町で、目立たないようにひっそりと暮らしていたようだ。

 しかし、YouTubeでイタリア料理番組を持ち、定期的に動画を投稿。顔を映らぬように隠してはいたものの、料理を披露するその身体的特徴から足がついてしまった。

顔は隠せどタトゥー隠せず

 覆面YouTuberとして料理を披露する分には、追跡の手は届かないと思っていたのか。しかし、そんなビアートの詰めは甘かった。

 動画で、ビアートは故郷のイタリア料理の腕前を披露していただけでなく、身元が割れるタトゥーまでも公開していたのだ。

 イタリア警察は、動画の投稿主にビアートの資料にあったタトゥーがあるのを発見。更にビアートの隠れ家であるボカチカの家を突き止め、逮捕に踏み切った。

 現在は、ドミニカ共和国からイタリアへ送還されたビアート。しばらくの間は、YouTubeへの投稿もできなくなりそうだ。

 ちなみに、ンドランゲタ組織犯罪メンバーで逃亡しているのは、ビアートだけではない。ビアートが逮捕される1日前には、ポルトガルに潜んでいた同組織メンバーで、イタリアで最も危険なマフィアの1人と呼ばれるフランチェスコ・ペレが逮捕された。

 14年間逃亡を続けていたペレは、リスボンにある診療所でコロナの治療を受けていた最中に、警察の追跡を受けたそうだ。こちらも、警察の執念の捜査が実を結んだ結果といえよう。

written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 40件

コメントを書く

  1. どんな料理番組だったのか見てみたいが。

    • +23
    1. ※3
      世界の料理ショー
      逮捕理由:グラハムが毎回使うバターオイルがなく
           警察が疑いを持った

      • -3
    2. >>3
      本場のマフィアも絶賛のイタリアレシピをご提供って普通に観たいよねw

      • +13
  2. 悪いことしないで初めから料理youtuber目指してればよかったのにね。

    • +12
    1. ※6
      彼(53歳)の若い頃にはYoutubeないです

      • +14
    2. ※6
      イタリアのこういう組織って、
      暴力団になるとか ならないとかの問題でなく、
      血縁に起因する世襲の“ファミリー”であって
      構成員は生まれながらの構成員だったりする。
      ンドランゲタの子はンドランゲタ、的な。

      • +18
      1. >>20
        確かマスターキートンで語られてたな
        元々スペインの植民地時代に、宗主国スペインの横暴から自分達を守る為の自警団みたいな相互扶助組織がマフィアのルーツだったとか

        • +12
  3. 元マフィアっていうアイデンティティで売り出そう

    • +4
  4. このマーク・フェレン・クラウド・ビアートには『夢』がある!
    それはYouTuberになること!

    捕まったッ!完!

    • +9
  5. よく映画でイタリア系マフィアの幹部が特製パスタ作ってたりするけど、あれって本当だったんだ。

    • +19
    1. >>10
      グッドフェローズだったかな?ゴッドファーザーでもそんなんあった気ガス

      • +2
  6. イタリア人はマフィアすら料理の味にうるさいのが実証されたな

    • +21
  7. 個体識別の手段という本来の役割を果たしたと言える

    • +14
  8. 「どいつを料理すればいいんだい?」

    • +9
  9. マフィアになる様な人間は良くも悪くも度胸が据わってるなぁ
    倫理観が欠如してるともいえるけど

    • +7
  10. えー今日はね、こちらのマフィアを捕まえてみようと思うんですけども

    • +6
  11. こうなったら刑務所から料理配信やらせてやれよw

    • +7
  12. 顔面認証システムのある時代に脇が甘過ぎるw
    これからは特定されない事に価値があるから
    迂闊にSNSとかするなや。

    • -3
  13. ンドランゲタ。「ん」で始まる単語がある事を、初めて知った。

    しかし、これを認めたらしりとりが終わらない。

    • 評価
    1. ※28
      日本語に「ん」から始まる言葉がないだけね。
      それにしりとりでは通常固有名詞(人名・地名等)はナシのルールになっていることが多かった気がします。←神奈川東京埼玉ではそうでした。

      刑務所から料理動画をあげさせて、半分は刑務所に、もう半分は本人にという感じで山分けはどうかなw

      • +1
  14. 動画撮影、編集、投稿ってどこまでクオリティ上げるかにもよるけど大分手間で大変なので本当になんでマフィアになっちゃったんだろうな、、ならざるを得なかった環境だったのかもだけど。

    爪が甘かったとはいえバレないように普段は人とあまり接してなかっただろうし、人恋しかったのかもしれないなとか全部想像でしかないけど彼の人生に思いを馳せてしまう。

    • +2
  15. ユーチューバーマフィア
    料理好きで首都から少し離れた港町で暮らし時々料理番組を配信・・・
    普通に更生されて出てくれば無害な一般人だと思う

    ボカチカはサントドミンゴの街に近く、澄んだ青い海と白い砂浜は、サントドミンゴから30 km離れているため、特に週末や休日にドミニカ共和国で最もにぎやかなビーチの1つになっています。~英語版wikiから

    • +3
  16. 裁判官「それではこちらを裁いていくっ!」

    • +3
  17. 趣味だったのか小遣い稼ぎだったのか誰かに向けた暗号だったのか気になるな

    • 評価
  18. マフィアとヤクザってどうして生まれるのだろうか?

    • 評価
  19. ポプテピピックでヤクザのシノギにYouTuberをやるってネタがあったけど現実でやる奴がいるとは
    現実って案外ギャグ漫画じみたところあるよね

    • +3
  20. 壁に耳有り、障子に目有り。。。を地で行く例だと思うが、
    投稿動画は誰が見ているか判らんという話だと思った
    まさか手料理の投稿動画を警察の関係者が見ているとは。。。
    お釈迦様でも気が付くめぃ。。。(実は気が付かれていました)

    • 評価
  21. 世界まる見えでとかで紹介されそうな事件

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

人類

人類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。