monkeyatfuneral4_640
 インドといえばマサラの国。神様と動物と人間たちが、そこいらじゅうでひしめき合っているカオスな世界。

 だから神話やおとぎ話のようなできごとが起こっても、きっと誰も不思議に思ったりしないのかもしれない。例えばこんな、奇跡のような風景とか。
広告
Monkey consoles woman at Karnataka funeral. Video goes viral on Hanuman Jayanti

 この映像はインド南部のカルナータカ州にある、ナルグンド村で行われた葬儀の際に撮影されたものだそうだ。

 葬儀会場にポツンと座り込んでいた1匹の「ハヌマンラングール」というサル。
monkeyatfuneral1_640
 何を思ったか突然参列者をかき分けて、前の方で泣いている女性の元へ近づくと…。
monkeyatfuneral2_640
 まるで慰めるかのように女性の肩に手を置き、頭を抱き寄せたのだ!
monkeyatfuneral3_640
 感極まってさらに涙があふれだす女性。この葬儀は80歳で亡くなった老人のものだったとのことだが、女性はその娘さんか、近い身内だったのだろう。
monkeyatfuneral5_640
 サルはこの後すぐに会場から立ち去ったそうだが、当の女性はもちろん、周囲の参列者もビックリなハプニングだったようだ。
monkeyatfuneral7_640
 このサルの名前に入っているハヌマンとは、サルの神様「ハヌマーン」のことだ。孫悟空の伝説とも関連があるんじゃないかと噂されている、インドやタイなどで大人気の神様だよ。

 不思議なことに、この動画が公開された去年の4月19日はハヌマーン神の生誕祭に当たる日だったそうだ。この村にはハヌマーンを祀るお寺もあるそうなので、もしかするとハヌマーン神が悲しむ遺族を慰めるために、このサルを遣わしてくれたのかもしれないね。

 ちなみにハヌマーン神のビジュアルはこんな感じ。伝説では山を丸ごと運んじゃったり、海を飛び越えたりと大活躍なんだ。確かに孫悟空を彷彿とさせるようなパワフルさで、庶民に大人気なのもわかる気がする神様だね。
written by ruichan

※この記事はカラパイアの姉妹サイトマランダーから転送したものです。マランダーで前日一番人気の高かった記事を、後日カラパイアの紙面上で紹介しています。
あわせて読みたい
もっとちょうだい!いっぱいちょうだい!少年の手からオヤツをもらうハヌマンラングール


助けてやるから暴れるなよ!ネットに絡まったラングールの赤ちゃん、無事にママのもとへ帰る


ボク、一人でできちゃったよ!ハヌマンラングールの赤ちゃん、初めての木登りに挑戦する


サスガのインド人もビックリした?ハヌマン・ラングールと友だちになった男の子


さあ、オヤツはどっちに入ってるかな。ハヌマンラングールとトリックで遊ぼう

この記事に関連するキーワード

キーワードから記事を探す

    Advertisements

    コメント

    1

    1. 匿名処理班

    • 2020年01月14日 21:48
    • ID:fM0eetpZ0 #

    人を恐れてない所を見ると、普段餌付けされているか、もしくは人を襲って撃退もされずに
    人間を格下だと認識している事が推測できる
    このサルは人間を肩や急所である頭に触れられても何一つ反撃しない弱い生き物だと思っているだろう
    彼らは賢いから、仲間と教えあっていずれ弱い人を餌食にするようになったり
    群れで襲撃して村の食べ物を奪う計画を立てるかもしれない
    村人は直ちにこのサルを捕獲するか、大きな音で追い払う等で人間は怖いものだと学習させた方がいい

    2

    2. 匿名処理班

    • 2020年01月14日 21:56
    • ID:.KmrlEKW0 #

    これいわゆる「泣き女」ってやつじゃないですかね?

    3

    3. 匿名処理班

    • 2020年01月14日 22:04
    • ID:6M0gbaxb0 #

    昔あちらの伝統芸能(?)の影絵芝居で観たハヌマーンはもっとサルだったなぁ。

    4

    4. 匿名処理班

    • 2020年01月14日 22:07
    • ID:dgPfnwmb0 #

    ハヌマーンと言えばウルトラマ…あれ?誰か来たようだ。誰かな?

    5

    5. 匿名処理班

    • 2020年01月14日 22:29
    • ID:VJC4mTat0 #

    お猿さんと人間の距離が近い文化だと
    こういうこともあるんだねー

    6

    6. 匿名処理班

    • 2020年01月14日 22:40
    • ID:VJC4mTat0 #

    >>1
    どうしたらいいのかは彼らが一番よく知ってるよ

    7

    7. 匿名処理班

    • 2020年01月14日 22:41
    • ID:2EGIG1J50 #

    ニヤニヤ泣き

    8

    8. 匿名処理班

    • 2020年01月14日 22:46
    • ID:pRbl11GY0 #

    後ろ姿が猫に似てると思った
    猫も猿くらい手が器用だったら楽しそう

    9

    9. 匿名処理班

    • 2020年01月14日 23:41
    • ID:tK4aiEgO0 #

    ハヌマンラングールって、たしか神様の眷属、なんじゃなかった?

    10

    10. 匿名処理班

    • 2020年01月14日 23:58
    • ID:YwOBhh5q0 #

    ※4
    劇場まで見に行ったなぁ…

    11

    11. 匿名処理班

    • 2020年01月15日 00:47
    • ID:5vyZZ4iu0 #

    ※1
    本文読んでそのコメントかい?

    12

    12. 匿名処理班

    • 2020年01月15日 00:57
    • ID:lUiySAXf0 #

    葬儀サービス用に寺で調教されてるんじゃなかろうか

    13

    13. 匿名処理班

    • 2020年01月15日 02:51
    • ID:wwjr.A6x0 #

    感情って種に関係なく伝わるんだね
    悲しさも、優しさも

    14

    14. 匿名処理班

    • 2020年01月15日 02:57
    • ID:e.F3oxcs0 #

    俺の時は泣いてるやつ3人だったな
    あまり付き合い無かったのに悲しんでくれて、もっと大切にしてやれば良かった。

    15

    15. 匿名処理班

    • 2020年01月15日 08:03
    • ID:8dI15sUV0 #

    弱肉強食の野生動物の世界でも、余裕があれば弱いものを助けようとする種も有る。
    ライオンがいつもは捕食対象の草食動物をハイエナから救ったという話も聞く。仲間を守る猿なら然もありなん。

    16

    16. 匿名処理班

    • 2020年01月15日 09:21
    • ID:.RZDguzz0 #

    >>14
    成仏定期

    17

    17. 匿名処理班

    • 2020年01月15日 14:17
    • ID:muzohQZd0 #

    神はいつも、私達のすぐ傍に……

    18

    18. 匿名処理班

    • 2020年01月15日 17:21
    • ID:GTg2rIX70 #

    泣いとるやんけ、お前らなんで慰めへんのや。
    どれ、わいが慰めたろ!
    って感じかなぁ?

    19

    19. 匿名処理班

    • 2020年01月16日 01:01
    • ID:sZLpL.ig0 #

    慰める以前にふつーにサルが葬儀に混じってて誰も動じてない空気感すき。

    20

    20. 匿名処理班

    • 2020年01月16日 01:41
    • ID:Z7oGat2Y0 #

    普通にいい話なのに、
    コメント見たら案の定空気読めない奴が多いのな。

    21

    21. 匿名処理班

    • 2020年01月19日 09:48
    • ID:u2gEeSlE0 #

    ハヌマンラングールは社会性が高くて、死の概念も持ち合わせていて、葬儀をする種族だよ。悲しみの感情を共有しようとしているのかもね。

    22

    22. 匿名処理班

    • 2020年01月19日 20:18
    • ID:VgnWButs0 #

    ※19 なぜか多神教は人間と動物の境目が曖昧なのが好き 一神教はきっちり神・人・動物の概念を分けるイメージ

    お名前
    Sponsored Link
    記事検索
    月別アーカイブ
    Sponsored Link
    Sponsored Link