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NASAが公式発表を変更。2016年3月8日に地球に最接近する、小惑星”2013 TX68”は、約500万kmの地点を通過。2017年に衝突の可能性は微小。

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 前回NASAから、2016年3月5日に小惑星「2013 TX68」が地球に最接近するという報道がなされたが、軌道予測の精度が上がったことで、最接近通過予定日が変更となった。その3日後の3月8日になったそうだ。

 「2013 TX68」は、2013年に発見された直径30mの小惑星で、2年前に地球に接近したものの、再度接近することが判明した。

 NASAは推定されている最接近時の距離を、地球からわずか17,700kmの地点(地球と月の距離の21分の1)か、1,400万kmの地点としており、かなり大きな幅があったが、最新の推定によれば、2013 TX68はおよそ500万kmの地点を通過するそうだ。

 「小惑星2013 TX68をさらに観測したことによって、その軌道予測の精度が上がり、通過予定日も3月5日から3月8日に変更されました」とNASA。

 パンスターズ(継続的に全天を観測し、移動天体などを検出する計画)が得た画像から、NASA地球近傍天体研究センター(Center for Near-Earth Object Studies=CNEOS)の調査チームが軌道や距離を精密に調査した結果、地球には何ら危険ではないことが再確認された。

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 このデータからは、2013 TX68がそれまで考えられていたよりもずっと遠方を通過する可能性が示唆されているという。500万kmより近くを通過する可能性も残されてはいるが、24,000km以上に接近することはないようだ。

 さらに最新の観測から2013 TX68の将来の軌道についてもより正確な推定が可能となった。それによれば、今後1世紀の間に2013 TX68が地球の脅威となることはない。

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 「この小惑星についてはどんな懸念もありません。望遠鏡で見てみたいというなら別ですがね」とCNEOSのポール・チョダス氏は話す。望遠鏡で観測できる見通しはもともと明るくなかったが、ずっと遠くを通過することが明らかとなった現在ではさらに悲観視されている。

 アメリカ、マサチューセッツ州にある小惑星センターでは、小惑星の軌道についての最新の計算結果が常時更新されている。ここから、通過する小惑星の地球からの最大/最小距離や公称距離の推定がなされるが、データが限られているために、そうした推定にはしばしば大きな幅ができてしまう。推定が精度を増すのは、時間とともに観測データが集まってからのことだ。

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 なお、2013 TX68については、2017年9月28日に地球に衝突する可能性も浮上している。ただし、その確率は2億5,000万分の1とごくごく小さなものだ。2046年および2097年にも通過するが、衝突の確率はさらに小さくなる。

 「今後3度の接近で衝突する可能性は、現実問題として心配するにはあまりにも小さすぎます。今後の観察でその可能性はさらに低下すると思いますよ」とチョダス氏。

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via:nasa.gov dailymail・written hiroching

 3年前はロシア、チェリャビンスク上空で20mの隕石が爆発したことがニュースとなった。2013 TX68の直径は30mであり、仮に地球の大気圏に突入すれば、チェリャビンスクの2倍のエネルギーを有した空中爆発が起きる可能性が高い。

 現在、NASAでは12,992個の地球近傍天体を追跡しており、そのうち1,607個が潜在的に危険な小惑星と推定されている。かつて恐竜を絶滅させたとされる隕石の衝突を、ある天文学者は”宇宙のルーレット”と表現する。これまで人類が生き延びてきたのは全くの幸運に過ぎない。

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この記事へのコメント 39件

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  1. この小惑星については危険はないのかも知れないが、地球の大気圏内で爆発した小惑星が有ったとか、つい最近も報道が有ったからなぁ
    地球に接近する物体に対する自動検出方法の確立は必要だと思う
    地球人類は、いつ頃に地球接近物体の完全な検出を行える様になるのだろう?

    • +6
  2. 最近Elite:Dangerousやってて、ほんの目と鼻の先じゃんって一瞬思っていやいやいや・・・となった。

    • +3
  3. これ、25mプール位の大きさなんだろ?
    廃棄されたスペースシャトルに核爆弾積んでぶつけたら破壊だきそうじゃね?
    鉄隕石で固くても、軌道を変える位は出来そうな気はする
    気はするだけで出来るとは言ってない(°Д°)

    • 評価
    1. ※3
      スペースシャトルにこれでもかという位核を搭載しても
      某映画のようにはならない。例えば手でつぶせる風船も
      ぷかぷか浮かぶ風船だとエアガンでは割れない。これは
      宇宙空間と同じであり、隕石も核程度では軌道すら変わらん
      ただし同じ隕石をぶつける場合は変えられるが、現段階で
      それを行う組織も費用もないし、あったとしても費用は
      日本の国家予算すら超えて、全国家予算以上必要になるし
      現実的じゃない

      • 評価
      1. ※6
        いやいや、だから前提である25mプール大の大きさを考慮したら出来そうじゃね?
        そりゃ直径がkm単位と小さな町レベルになれば無理だろうとは想像出来るけど、コンビニ程度なら可能なんじゃね?

        • -1
        1. ※9
          残念ながら25メートルサイズでも多分無理。
          宇宙空間での核爆発は地上での爆発より威力が低く広島、長崎に落ちた原爆の威力でも真空じゃビル一つ壊せない。

          • 評価
          1. ※14
            横からだが、なにも木っ端微塵にしなくても良いのでは?ちょっとでも欠けさせれば回転軸がズレて軌道が大幅に変わるのでは?つか25mプール程度の大きさならISSに搭載されてる姿勢制御用のスタビライザーで事足りそうな気がするのだが

            • +1
  4. 小惑星の軌道を予測するというのは、大切な事だと思う。予測しておいて数年後に実際の軌道を確かめてみると、予想がどのくらい正確だったかという検証ができる。こういう事の繰り返しが経験値を高めて行く原動力になる。いきなり完璧な効果が得られないなら、全て無駄なんだーは違うと思う。小惑星クラスなら、何かとの衝突によってコースが変わる可能性だって有るしね。やっぱり監視し続ける意義は有ると思う。

    • +5
  5. 小惑星による人類滅亡の可能性より自滅する確率のほうが何万倍も高そうですね

    • +8
  6. 何かこうしてみると
    うちらの平和って異常じゃね?
    こんなものが自分達の上飛んでるわけでしょ?
    これ以外にも環境破壊やらウイルスやら経済やら
    平和の方が病的に見える

    • +1
    1. ※10
      と言っても、宇宙規模で考えると人類の歴史は瞼を一瞬閉じたくらいの微々たるものだからなぁ。
      こんな時期もあるでしょ程度

      • +3
  7. この小惑星が素通りしたとしても、第二第三の小惑星が地球を狙っているのだ!

    • +2
  8. 宇宙戦艦ヤマトか、自由護衛艦アマテラス(スターシップオペレーターズ)でも作るしかない
    でも月の距離から弓矢を射たれたら地球は終わる・・・(神無月の巫女)

    • 評価
  9. 月「まさか俺に矛先を変えたとは…無い…よな?」

    • 評価
  10. 500万キロも離れてるならまったく影響はないな

    • 評価
  11. 俺の目の黒いうちは小惑星衝突なんか起こさせない、絶対にだ。

    • 評価
  12. 小惑星のコースを変える実験も、少しずつ行われる様になるだろうね。実験に使える様な小惑星を捜すためにも、地球近傍の小惑星の探査は必要だと思う。小惑星の大きさや材質によって、最適なコース変更方法も違うと思う。発見時に地球からの距離が遠ければ、現在の人類の科学力でも、ほんの少しづつ変更させる事によって随分大きい物体のコース変更も可能と、以前に何かで読んだ事が有る。どちらにしても、こういうのは気長に開発するしかないよね。

    • +1
  13. >直径は30mであり・・・チェリャビンスクの2倍のエネルギーを有した空中爆発が
    エネルギーは直径(→質量)だけじゃなくて地球との相対速度に大きく依存するよな、
    と指摘しようとして、念のために引用元のデイリーメールみたら同様に書かれてた。
    更にNASAのサイトにも同様に書かれてた。
    衝突時の相対速度はロシアのと同程度ということなのかな。

    • 評価
  14. NASAが発表するのって「近くを通るけど問題ないよ」っていうやつばっかだねー
    たまには「五分五分ですねー」とか、
    「多分地球に当たっちゃうねー」とか、そんなのもないものかな。
    もちろん「人類の営みに影響はありません」っていう当然の一文付きで。

    • 評価
    1. ※22
      ここの掲示板でも良く話題になるけど、NASAの計画ではソーラーパネルによる集光熱を利用して小惑星の表面を気化させて、その反作用で時間を掛けてコース変更させる方式が有力視されているみたい。他にもアイディアは色々と出ているみたいだけど、コストが安くて、かつ確実な方法となると難しい問題が多く出て来るだろうね。

      • 評価
  15. しいていうならそれはきっと・・・ いやなんでもない

    • +1
  16. 地球をピンポン玉に例えると、1.2m先にパチ*ンコ玉サイズの月があって、
    1.5km先にpm2.5より小さい2013TX68があるという感じか。

    • +1
  17. また「例の組織」が上手くやってくれるさ。

    • 評価
  18. 小惑星に何かをぶつけて破壊することの可能性が、話題になってるけれど、それで小惑星が分解されたり軌道が変わるのなら、それはそれでいいのだけど、逆の場合も考慮する必要は、実はあるわけで。
    例えば、以前も書いたことのある、さいとうたかをさんの「ブレイクダウン」では、地球近傍を通過するものの、衝突する危険性まではない小惑星に対して、某国が軌道上から模擬ミサイルを発射して、破壊するための実験をしたところ、小惑星が分解した挙句ガスが噴射して軌道が変わり、複数個に分解した小惑星が、大気圏に突入し地球に衝突した。
    その際の衝撃波が地球規模の巨大地震を誘発して、文明が崩壊して生き残った青年の、サバイバルが始まってく。という内容だけど。
    小惑星にミサイルを発射してそれでどうにかしようとした場合は、逆に、寝た子をわざわざ起こす、リスクを背負う可能性もあることを、考慮する必要があると思う。
    そういえば、2月6日に大西洋に隕石が落下したようだけど、実はほとんどの人が知らないだけで、隕石は頻繁に落ちているのだろうし。
    いつかは、「大当たりードンドン」ということも、ないとは言えないし。

    • 評価
  19. 「行け、アクシズ!忌まわしき記憶とともに!」

    • 評価
  20. 隕石接近と聞くと、どうもストラトスフォーを思い出す

    • 評価
  21. 距離も軌道もこんなに詳しく分かるのに、ロシアに落ちた隕石は事前に気付かなかった不思議
    あれ、誰かきtt

    • +2
    1. ※30
      一般の人から見ると、小惑星の軌道変更方法は危険性を感じるものだと思うけど、余り心配する必要はないと思う。なぜなら現在NASAが考えている軌道変更方法は、核爆弾とか物質をぶつけるとかの「一撃で状況を変更させる方法」ではないからだ。
      1.ソーラーパネルの集光熱による蒸散の反作用を利用
      2.小惑星にワイヤーを付けて牽引
      3.小惑星に化学エンジンを取り付けて点火
      みたいに、比較的に穏やかな方法で解決しようとしている。(手法は今後も開発されて行くだろう)劇的に変化させる方法だと、演出が派手にできるから、漫画や映画では好んで用いられると思うけれど、実際の軌道変更作業はもっと地味で長期間の作業になると思う。
      それでも、あらゆる手段を講じてもコース変更不可能で、地球衝突も確実で、このままでは地球文明が滅びる…なんて事態になった場合には、イチかバチかで有りったけの核爆弾をブチ込んで小惑星を割り、文明消滅の回避に努める…なんて事も有るかも知れないけど、その時には、皆一緒なので運を天に任せるしかないだろう。
      巨大隕石衝突回避も可能に?NASAが小惑星の岩を月の軌道へ運ぶ計画を発表!
      h ttp://denshoko.com/blog-entry-5045.html
      実際に小型の岩石を移動する実験も開始される様だ

      • 評価
  22. ミンキーモモにたすけてもらおうぜ

    • 評価
    1. ※34
      なるほど、いろいろと参考になるコメントをありがとう。
      1~3の手段のどれが使われるようになるかはわからないけれど、現状ではいずれも「構想」の段階ですね。
      一番可能性が高そうなのは、「1」のソーラーパネル式になるでしょうか。
      あと、2番3番は小惑星にまで有人で飛行するための宇宙船を先に完成される必要があるので、実際に可能になるのは、早くても10年後ぐらいでしょうか?
      もちろん、ミサイルなどを使って、物理的に小惑星をしばくという方法も、現状では取れませんから、もし今の段階で、「小惑星が確実に数年以内に地球に衝突します」とかいう話になったら、なすすべがないのが現実でしょうか?
      まあ、そのようなことが実際に起こるようになったら、利害や対立関係を超えて世界中の国々が連帯して、小惑星衝突の回避に向けた行動をとるのでしょう。
      それによって一気にブレイクスルーが起こり、小惑星へエンジンを取り付けるための宇宙船が、70億人の期待を背負って打ち上げられるとかの展開になるかもしれませんし。
      あと、宇宙空間では「核爆弾の効果があまりない」ということがコメント中で書かれていますが、これって、核爆弾の破壊力の半分近くは爆風と衝撃波によるもので、真空の宇宙では空気がないから、爆風も衝撃波も起こらない。こういうことでしょう。
      とりあえずは、より現実的な形で小惑星の衝突回避の術が生み出されるのを、待つしかないということでしょうね。

      • 評価
  23. 当たる隕石は事前に一切言わない奴ら

    • 評価
  24. 一番困るのは地球より小さい月にぶつかって月の軌道が地球に向くことだな。そうでなければとらえずいいや。

    • 評価
    1. ※38
      なるほど、その考え方は面白いね
      確かにコースが同じでも、スピードが変われば衝突は回避できる
      地球に度々接近する小惑星は、スピードを加減して地球が居ない
      位置で地球周回軌道と交差する様にできれば、問題は解決する?
      でもやっぱり相手の質量が大きくなると、加&減速も難しいかな?

      • 評価
  25. 「ISSで小惑星を押すんだよ」
    「無茶言わないで!」

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