メインコンテンツにスキップ

人間が折り重なって作られる巨大まつぼっくり。スペイン、カタルーニャの伝統の行事、「人間の塔(カステイ)」

記事の本文にスキップ

11件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 スペイン、カタルーニャ地方で200年以上続く伝統的な行事のひとつに「人間の塔(カステイ)」がある。これは100~500人の男女が隙間なく集まり土台部分がつくられ、その上にまた人が折り重なっていくというもので、チームが集まって競技会が行われている。くみ上げと解体、両方が完了して初めて成功となる。人間の塔はユネスコの無形文化遺産のひとつである。

Concurs de Castells de Tarragona

 人間の塔は、まず塔の下部のピーニャと呼ばれる基礎部分を慎重に作ることから始まる。ピーニャが完成すると、その上に塔が作られていく。地上から数段組み上げたところで、更に上に組み上げるかどうかの決定がなされる。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

 更に上に組み上げ始めた後でも、塔が不安定であると判断された場合は、安全を優先して、最後まで組み上げられる前に解体が始まる。その決定は、チームのリーダーか、塔の各部分の責任者が下す。組み上げを進める決定がなされると、バンドが伝統的な音楽を演奏し始める。この音楽は、基本的にどのチームも同じものであるが、チームによっては独自のアレンジが加えられている。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

一人を除く全ての構成員( カスタリェース)が所定のポジションに登った後、最後の一人であるアンチャネータが登頂する。アンチャネータが両手をついた後に、片手を挙げる合図( アレータ )をすると組み上げは成功である。

 ただし、競技会においてはアレータは必ずしも重要ではなく、単に同点チームの順位を決定するのに使用される。その後、塔は組み上げとは逆の手順で少しずつ解体され、すべての構成員が無事地上に降りるか、それがもう間違いないと認められた時点で、解体が成功とされる。

この画像を大きなサイズで見る

 カスタリェースの服装は、白いズボンに、チーム独自のカラーシャツが基本である。最も重要なのはファッシャと呼ばれる長い布製のベルトで、これは腰や背中を痛めるのを防ぐほかに、他の者が上に登るための手がかり、および足場となる。

 高い塔を作るためには、体重の軽い女性と子供の役割が重要である。特に子供のメンバーを増やすことは、将来的にチームが発展するためにも欠かせない。子供のメンバーは、カナーリャスと呼ばれ、チームのマスコット的存在である。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
via:fubiz
📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 11件

コメントを書く

  1. 世代の断絶が起きたら、伝統って簡単に崩れていくんだよなぁ……

    • +1
    1. ※4
      クライヴ・バーカーのだな。思い出した。

      • 評価
  2. 壮観だね
    何より美観に対してのセンスが日本とまるで違う
    色鮮やかなのが見てる側も飽きさせない

    • 評価
  3. 先にタガメボールを見てしまったんだ…

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。