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緑色に光る猫、猫エイズに耐性(米研究)

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(著)

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 2007年、韓国で光るクローン猫を作り出すことに成功したというニュースは既にお伝えしていると思うが、あっちは赤色蛍光タンパク質を持ち、暗い場所で紫外線を当てると赤く光る猫。今回の光る猫は、緑色蛍光たんぱく質(GFP)の遺伝子を挿入した猫なので、緑色に光るのでちょっと違う。

 このほど、米国の研究チームが生み出した「緑色に光る」猫は、遺伝子操作により、猫のエイズを引き起こす猫免疫不全ウイルス(FIV)に耐性のある細胞を持っており、猫エイズの感染防止のほか、人間の後天性免疫不全症候群(エイズ)研究にも役立てたいとしている。

ソース:Green-glowing cats are new tool in AIDS research | Mail Online
遺伝子操作で「緑色に光る猫」、エイズ治療に道=米研究 – 毎日jp(毎日新聞)

 科学誌「ネイチャー・メソッズ」に11日掲載された今回の研究では、FIVを抑える働きを持つサルの遺伝子を猫の卵母細胞に注入し、その後受精させた。加えて、遺伝子操作を行った部分を容易に判別できるよう、クラゲの光る遺伝子も組み入れた。これにより遺伝子操作された細胞は緑色を発色する。

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 クラゲの光る遺伝子は、ノーベル化学賞を受賞した下村脩博士が世界で初めて抽出するのに成功もので、生命科学では、狙った物質を追跡しやすくするためGFP遺伝子を組み込むことが多く、すでに光るハエやマウス、豚などが生まれている。

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光りを当てない状態だと普通の猫

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 また。遺伝子操作された卵母細胞から生まれた猫の細胞を採取したところ、FIVへの耐性を示したという。また、これらの「耐性」を持つたんぱく質は、猫の体内で自力で作られていた。また、遺伝子操作した猫同士を交配させたところ、生まれた8匹の子猫にも操作された遺伝子が引き継がれていた。

 研究を率いたメイヨー・クリニック(米ミネソタ州ロチェスター)のエリック・ポエシュラ博士は、今後は遺伝子操作した猫を実際にFIVに接触させ、ウイルスへの耐性があるかを確かめたいとしている。

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この記事へのコメント 45件

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  1. 案外かわいくてワロタ
    猫飼いたくなってきた

    • +1
  2. 手塚治虫の漫画で『緑の猫』ってのがあるね。

    • +1
  3. 猫エイズ耐性はいいね。
    前に保護した仔猫が猫エイズをすでに発症してて、2年くらいしか生きられなかったんだけど毎日辛そうだったからね。この研究が進んで、猫も人間にも重い病気が減るといいな。

    • +2
  4. つーか
    遺伝子レベルのバイオテクノロジーってここまで進歩してたんだね。

    • +4
  5. うちの子、キャリア。
    今の段階での発症を抑えるワクチンは負担が大きすぎて、ストレスでの発症を考えると使えない。
    ほんとに早く実用化してほしい!
    緑でも紫でも白昼色でもなんでもいい。

    • +1
  6. 名前は光宙(ピカチュウ)に決まりだね!!

    • +1
  7. 一枚目の写真、iPhoneの待ち受けにさせていただきました(=´∀`)人(´∀`=)

    • +1
  8. つうかこれからこの子達、いろんな実験に使われるんだな。
    悲しいなかわいそうだな。でもそれで助かる命があるなら
    この子の命がどうなったって構わない世の中なんだろうな。
    はやくこの星爆発しないかな。

    • 評価
  9. 吸ったノミが死滅する血液が流れるネコを遺伝子操作で、ぜひ。

    • +1
  10. 今朝新聞でこの画像見てビビったわw
    怖いよ、可愛いけど怖いよ!

    • -2
  11. 実験動物って可哀想だよね、どこも悪くないのにお腹開けられたり…なんか鬱

    • +3
  12. 猫エイズって多いらしいね。
    今は野良猫のほとんどが保菌猫だそうだから、外猫にするとほぼ100%移るらしい。
    だからって外猫でそだった飼い猫を急に外出禁止にすると猫もストレス起こして別の病気発症したり、家猫の居る家で野良猫を新たに飼おうとして他の猫に移してしまうのも困るし、猫の住みにくい世の中になったな。
    そもそも猫エイズってどこから来たんだ?。細菌兵器か?。

    • -3
  13. 人間とかで実験してからネコさんの薬を作るべきだ

    • +3
  14. かーちゃん猫がぐったりしてるのはなぜ

    • 評価
  15. かわいいけどこの遺伝子を一般に流布しちゃダメだよね

    • 評価
  16. 実験マウス「俺達もどうせなら猫がよかったぜ・・・扱いが違うんだもん」

    • +1
  17. 販売差し止めになったけど光るメダカと同じか

    • +2
  18. 光るだけなら人間のエゴかもしれないけど
    病気に耐性がつくようになるのなら、猫にとっても良い事なのでは

    • +1
  19. 関係ないけど昨日初めてマウスの脳出ししたわ。

    • 評価
  20. 猫エイズへの耐性があるのはいいことだけど、
    光らせる意味が分からない

    • 評価
  21. 32
    ちゃんと遺伝子が発現したか調べるためって書いてあるでしょ。記事は最後まで読みなさい

    • +1
  22. 最初の写真、ブラクラみたいで怖いな…
    ってか、子猫可愛い♪( ´▽`)

    • -2
  23. エイズ関係なく、おれもこの光る機能が欲しい。

    • +1
  24.  ∧_∧
    < `∀´> 緑に光ってエイズ耐性ニダ!

    • 評価
  25. 32
    「猫エイズ対策用の遺伝子」と「緑に光らせる遺伝子」を一緒に細胞に入れる
    →緑に光ってる細胞では、猫エイズ対策用の遺伝子もちゃんと働いてる
     光で見れば、全身、猫エイズ対策用遺伝子が働いてるかも確認できる
    逆に光らない猫が生まれたら、その子には猫エイズ対策用の遺伝子が入ってない

    • +2
  26. ロシアの某海軍基地に原潜が入港する頃になると、夜な夜な街に青白く光る人間が・・・なんて話を前世紀末に聞いたような

    • 評価
  27. ネコはこの光を見ることが出来て、常に眩しくてウザがってたりとかだったら可哀想だね。

    • +2
  28. この研究結果を得るまでに一体何匹の猫ちゃんが犠牲になった?
    生きていくために肉は食べるが、これはまた別の話。
    人間のエゴは止まらない、でも自分も人間。

    • 評価
  29. 「かわいそう」より「ありがとう」だろ、今までもこれからも。

    • 評価
  30. バラの香りがする人間とかも簡単につくれそうだな

    • 評価

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