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抜歯した「親知らず」から、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに成功(日本・産業技術総合研究所)

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 親知らずのもとになる「歯胚」の細胞から、さまざまな組織の細胞になるとされる人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに産業技術総合研究所(兵庫県尼崎市)のチームが成功したそうだ。

 通常使われる皮膚の細胞から作るよりも100倍以上効率が良く、できたiPS細胞から腸や軟骨、神経、心筋の細胞ができることも確認した。

抜歯で捨てる「親知らず」からiPS細胞 効率100倍超

 チームの小田泰昭さんは「抜歯の際に捨てられていた親知らずの歯胚組織から安全なiPS細胞を効率よく作れた。再生医療に必要な細胞バンクの設立に貢献できる」としている。

「歯胚」の細胞から作られたiPS細胞の固まり

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 チームは凍結保存していた10代の3人の歯胚細胞から、効率を上げるのに使用される、がん遺伝子cMYcなしでiPS細胞を作製。cMYcを使わない場合、皮膚の細胞では0.001%以下の効率が、歯胚では0.1%以上のものもあった。

 同じ歯胚からとった細胞でも、PAXIP1という遺伝子が活発に働いている細胞からはiPS細胞が特に作りやすかった。今後、この遺伝子を解析し、iPS細胞が効率良くできる仕組みの解明を目指す。成果は、米科学誌に掲載された。

iPS細胞は、体細胞へ数種類の遺伝子を導入することにより、ES細胞(胚性幹細胞)のように非常に多くの細胞に分化できる分化万能性 と、分裂増殖を経てもそれを維持できる自己複製能を持たせた細胞のこと。京都大学の山中伸弥教授らのグループによって、マウスの線維芽細胞から2006年に世界で初めて作られた。

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 分化万能性を持った細胞は理論上、体を構成するすべての組織や臓器に分化誘導することが可能であり、ヒトの患者自身からiPS細胞を樹立する技術が確立されれば、拒絶反応の無い移植用組織や臓器の作製が可能になると期待されている。ヒトES細胞の使用において懸案であった、胚盤胞を滅失することに対する倫理的問題の抜本的解決に繋がることから、再生医療の実現に向けて、世界中の注目が集まっている。

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 歯を使った移植は、昨年こんなニュースが話題となっていたね。
【自分の歯を目に移植、失明から視力回復 米女性】

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この記事へのコメント 12件

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  1. cMYcという表記は変な気がする。
    ちなみにオレiPSの研究してっけど。
    しかし、自分で誘導したことはない。
    そして、親知らずはまだ生えてない。
    あと少しででてきそうな気がする。

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  2. 100年後には不老不死も実現してそうな勢い

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  3. 後は何故か癌化しちゃうメカニズムの解明のみか

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  4. 体の一部分が消滅して不自由な生活をしてる
    俺には嬉しいニュースだ、、研究者のみなさん
    頑張って下さい  親知らずは生えてませんがw

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  5. アダムの肋骨からイブを造ったという聖書の話がリアルになって来たなあ。
    インテリジェントデザイン説だなあ。 

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  6. これでジュラシックパークが可能になるのか…

    • 評価

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