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「天才」はつくる時代に。東海大、「天才ラット」を育成することに成功(日本)

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(著)

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 東海大が「学習能力の高いラット」同士の交配を繰り返すことで「天才ラット」を作り出したそうだ。

 これは、学習能力の高い賢いラット同士を、95世代かけ合わせて、30年がかりで育てたもの。「30 秒ごとにレバーを押さないと電気ショックを受ける」という実験で学習能力を調査し、普通のラットは360回中、多い時は8割以上失敗するが、「天才」はほぼノーミス。

ほぼノーミス「天才ラット」誕生 東海大、30年かけ

 天才ラットの作り方は、上記にあげた、30秒ごとにレバーを押さないと軽い電気ショックを受ける実験で、学習能力の高かった個体同士を繰り返し、交配してつくりだしたとのこと。「賢さ」が安定するまで約20年かかったという。

電気ショックを避けようと、左前脚でレバーを押す「天才ラット」

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 普通のラットは、毎日30分、レバーの押し方を教えても、360回のうち100~300回は失敗する。一方、「天才」は360回中、失敗は平均で5回ほど。

 水の中を泳いでゴールを探す記憶力の実験などでも、一貫して好成績を出すという。

周りの様子を探る天才ラット

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 「天才」を使えば、化学物質の影響が効率的に調べられると期待される。化学物質を与えて失敗が増えれば、学習能力に影響があったと判定できるからだ。普通のラットは1匹ごとに知能の差が大きく、数十~数百匹で実験しないと影響が分からない。一方、「天才」は学習能力に悪影響があれば、失敗がはっきり増えるので、少ない数で影響が分かるという。

 子どももほぼ例外なく、「天才」なので、妊娠中の親に化学物質を与えて、生まれた子どもの能力を調べれば、胎児への影響も調べられるという。シックハウス症候群を起こすホルムアルデヒドを親が取り込むと、子どもは成長してから学習能力や平衡感覚が落ちることが分かったという。

 ということで、天才は意図的に作り出すことができるわけなんだね。

 *ラットとは・・・野生のドブネズミから生まれた。成長すると、大きいものは体重500グラムを超える。大きく、生きたまま観察しやすいため、薬の実験などに使われる。体重が10分の1ほどのマウス(ハツカネズミ)は、遺伝子の研究など幅広い実験に使われる。

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この記事へのコメント 53件

コメントを書く

  1. ラットに生まれてこなくてよかったぁ~。

    • +1
  2. ある種の化学物質を与えて学習能力をあげる
    のかと思いきや
    逆の実験をするために三十年かけて
    天才の家系を作ったのか

    • +3
  3. 95世代、16歳で次の世代に引き継いだとしても1520年。人類じゃちょっと実現しない天才の生み出し方だな。

    • +5
  4. とりあえず花束買ってくるけど、チャーリイはどこかな?

    • +4
    1. 米6
      これを優生学というなら、ペットや競走馬の血統を保存するのも優生学だよ

      • +1
  5. 天才って聞くとナルトスが頭から離れない……w
    この子らが脱走したら大変な事になるな

    • 評価
    1. >>7
      こんなん決まった問題に対して特化させただけに過ぎない
      自然界では特化の過程で失われた能力の方が重要
      このネズミは官僚の家系にするしかない

      • +1
  6. 30 秒ごとにレバーを押さないと電気ショックを受けるってとこに・・・

    • 評価
  7.  火を使うようになったりしゃべったり二足歩行するようになったりして

    • 評価
  8. 孤高の天才だと人間味や思いやりが欠けてるイメージがあるんだけど、
    大量に天才がいれば、それも克服されそう。

    • 評価
  9. そして数年がたちこのラットはやがて人間の知能を超える
    それを悟られないためにわざと失敗したフリをし
    やがて復習のチャンスが巡ってきた

    • +4
  10. すべてのラットすべての世代で同じ実験をして天才が生まれたっていうなら
    それは天才を生み出したというより
    その実験という脅威から逃れるために勝手に進化したっていうのが正しいんじゃないかな?

    • +5
  11. この天才の作り方は天才的ではないわな。さすが東海大。

    • +2
  12. 最近、近くの洞窟に怪物が住み着いていけにえを要求してくるんです・・・

    • +1
  13. 身体能力・体質・寿命・社会性・ストレスへの耐性など色んなことが普通のラットより優れているならスーパーラット作っちゃったかもしれんね
    記憶力だけに特化してるなら人間に例えればサヴァン症候群のようなものかもしれんね

    • 評価
  14. 賢い者同士をかけ合わせた家系・・・うちの父方・母方の身内は四国の片隅で育った
    農民・漁民で比較的若い世代でも中卒ばかり
    やっぱ家系とか遺伝は重要なんだな

    • +1
  15. どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやってください。

    • +5
  16. 手塚治虫の漫画で、天才ラットの話あったな。「ヤジとボク」。
    お兄さんが、知的障害のある弟を直すために天才ラットを作り、それが町を燃やしたりして騒動になるんだが、最後は悲しい結末になったな。

    • +1
    1. >>23
      生き物は基本的に劣勢遺伝の方が優先的に継承するから意図的に優性遺伝のみを掛け合わせた種の繁殖はあまり心配いらない
      むしろ殺虫剤とかで体の機能などが壊れた状態で耐性をつけたGなんかの方が劣性遺伝としてどんどん継承されるから問題

      • -5
  17. リアル版ピンキー&ブレインやんw

    • 評価
  18. 2ちゃんで散々語られた事だが、
    単純タスクを永延と繰り返すことが果たして天才と呼べるのかは疑問だな。
    流れ作業をミスなくこなす労働者を天才と言うのか?

    • 評価
  19. あとで「おお我々はなんと恐ろしいモノを造り出してしまったのだ!」とか泣くパターン

    • +2
  20. どうせなら天才遺伝子の発見につながる研究にすればいいのに
    天才マウス生み出してやることが健全な実験じゃ正直ツマラナイ

    • 評価
  21. 人間でもやればいいのにって思ったけど100世代じゃ1500年はかかるのか
    まあ俺には関係の無い話だ

    • +1
  22. またどうせ日常生活ではありえない量のホルムアルデヒドを投与されてるんだろう。

    • +2
  23. とりあえず、その天才ラットを販売しようぜ。
    そんで誰かが逃がしていつかラットが人類を滅ぼす・・・と。
    それ、なんの映画?

    • 評価
  24. 誰かが殺すから人間じゃ無理
    宇宙人か神様に95世代保護して貰わないとな

    • -1
  25. っていうか、20年間ラットに電気ショック与え続けたんだぁ・・・。
    どっちかっつうと、人間の残虐性の実験ってかんじ。。。

    • +1
  26. ラットの研究が人間の研究に役立つ、ってのは半分当たりで半分はずれなんだよな。
    ラットは成長も変化も構造も違うから、ラットで成功した例が人間で通用する事は
    非常に少ない。やっぱ人間でやらなきゃ正確な事は永遠に分からないと思う。

    • 評価
  27. ていうか、犬や馬で既にわかりきったことだろ。
    犬なんかどんだけ機能性に特化させられてるんだよって犬種があるだろ?

    • 評価
  28. 人間を95世代遡らせたら存在しなくなるんじゃね

    • +1
  29. 遺伝子操作して賢くしたラットと、この天才ラットを比べてみたいね。
    そして、天才ラットを賢くなる遺伝子操作した世代を見てみたい。
    天才をいじって生まれた世代は、更に賢くなるのか、または、そのままなのか
    遺伝子操作の影響力を測ってみたい

    • 評価
  30. 人間は既に宇宙人のラット
    今、実験されていることに気付いてない

    • 評価
  31. 間接的にコレに助けられてる自分はコレについて何かを言う事はできない

    • 評価
  32. 電気ショックて。サラッと書いてるけどやめたげてよぅ・・・
    360回試行中8割失敗した平均的ネズミは288回も電気ショックを受けたんだよね
    たった2年のラット生で288回もの電気ショック。
    それを何世代にもわたり30年間も続けてきたのか。どうせならご褒美で釣っておくれよ・・・

    • +1
  33. 記憶力に対しては特化しているだろうけど、トラウマに陥りやすいとか精神疾患的なものは併発しないのかな?
    そのほかの機能はどうなってるんだろう?

    • 評価
  34. やっぱ人間って最低だわ
    結局自分達の事しか考えてないんじゃないか
    天才とでもいうからネズミだって人間と同じように意識があり、ちゃんと生きているということを理解できたのかと思いきや実験のために使うというね…
    法律で罰せられなければなんでもしていいとか変な勘違いはしないでほしいわ

    • 評価
  35. このラットがどこにいるかも分からない以上、花をやることもできず想うことしかできないのが歯痒いよ

    • 評価

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