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アメリカ、五大湖の底に9000年前の人類の活動を示す遺跡を発見

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(著)

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 アメリカ、五大湖の一つであるヒューロン湖の水深40メートルの湖底に今から9000年前のものと見られる人類の活動の痕跡が残されていることが8日、調査を担当したミシガン大学の発表により明らかとなったそうなんだ。

 ミシガン大学の考古学調査チームが撮影した映像には石を組んで作ったと見られる暖炉のような構造物がはっきりと映っており、狩猟生活を続けていた当時の原住民が獲物を求めて移動する途中で残していったものではないかと見られている。

 1万年から7,500年前、ミシガン州Alpena (アルピーナ)とオハイオ州Amberley(アンバリー)の辺りには分水嶺があり、水位が低かったため、この場所は橋だったと考えられている。科学者らは、この場所が昔、亜北極圏のような気候だったことから、カリブーを狩るためのなんらかな痕跡が存在しているはずだと考えた。亜北極圏のハンターたちは通常、カリブーを狩って生活をしているからだ。

カリブーの群れ

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 研究チームの一員、オシェア教授らは最初に、コンピューターでまだ湖がなかった時代、古代の様子を再現した。カリブーが点在する様子をシュミレーションで分析し、3箇所の調査場所を決定した。彼らはソナーやビデオカメラを備えた最新の探索機で、湖底を丹念に調査した。

 その結果、オシェア教授らはヒューロン湖の湖底に、狩猟のための落とし穴やキャンプ、カリブーを追い込むための通路、石の堆積物などの特徴を発見したという。湖底の遺跡は、文明の発達や農作などによって損なわれていないため、他にも重要な発見があると期待されている。

ヒューロン湖

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パレオ・インディアン(Paleo-Indian、アメリカン・インディアンの祖先とされる)は、狩猟・遊牧民族だったが、アーケイック期(前8000~前300年)になると、人々は定住し、コミュニティーを形成したり、経済の発達もみられた。オシェア教授は、パレオ・インディアンがなぜアーケイック期まで変化したのかを分析するために、この時代の考古学的発見が欠かせないと述べ、「だから保存状態のいい湖底の遺跡は、重要なんだ」と語った。

References: News.umich.edu / Sciencenews / Ohiohistory

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この記事へのコメント 11件

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  1. これを暖炉や被造物の何かと判断するのは早計過ぎやしないかね。

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  2. これ、韓国発だったら馬鹿にしているニュースじゃない?

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  3. 縄目模様で底の尖った素焼きの鉢でも出てきたら多少は驚いてやるが。

    • 評価
  4. ソナーやらコンピュータで再現やら金かけるなぁ
    与那国島の海底遺跡も調べてくれ

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  5. なんでアメリカ大陸への人類の到達時期を少しでも古くしたい連中がいるんだろうな。
    発展が遅れてたのは後から入植した自分たちが一番よく知ってるだろうに。

    • 評価
  6. 何らおかしいことはない。
    白人が住んでいたと言うならヘソで茶が沸いちまうが、
    インディアン含め、様々な民族が居たのだから
    文明と呼べるものがあってもおかしくはない。

    • 評価
  7. 科学者は‥カリブーの進化の過程は無視でつか…

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  8. シリウスからの恒星間宇宙船の活動は地球規模と推定できます。地球の文明は狩猟採集時代が終わり農耕時代が始まりました。やがて2回目のシリウスからの恒星間宇宙船が到着し地球人類の飛躍的な科学技術の発達がきます。人類の幸福な時代の始まりです。

    • -1

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