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「ブタの脳」を吸い込んだ労働者たちに謎の神経疾患

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 1年余り前、米国の豚肉加工工場で働いていた24人が謎の神経疾患に冒されたそうなんだ。後にこの発症には、微粒子となったブタの脳を吸い込んだことが関連していると判明したのだそうだ。

「ブタの脳」を吸い込んだ労働者たちに謎の神経疾患

 24人は現在はある程度の健康を取り戻しているとのことで、大事にはいたらなかったんだけれども、当初原因不明。医師たちが必死に共通の手掛かりを探した結果、過去にもインディアナ州の食肉加工工場で似たような症例があったことが確認された。

 ミネソタとインディアナの工場は共にブタの脳を食用に加工する工場。さらに、ミネソタの工場で症状を訴えた24人は全員、「頭部を扱う台」がある部屋で働いていた。

 工場で加工されていた脳は、主に中国と韓国に食用として輸出されていた。また、米国南部の一部でもブタの脳を食べる習慣があるという。

 頭部を扱う台では、ブタの頭部を切断して開き、圧縮空気を勢いよく吹きかけて脳を取り出していた。この処理が1時間に約1400回行なわれ、脳が吹き飛ばされて細かい霧のようになっていた。とはいえ、室内にいた全員が病気になったわけではない。しかし、台の近くにいた人ほど発症する傾向が見られた。

 「ブタの脳組織を吸い込むと、体内で抗体が作られる」と、労働者たちの治療に協力したメイヨー・クリニックの神経科医James Dyck氏は説明する。抗体とは、体に入ってきたバクテリアや異物を認識するため、免疫系が用いる化学物質だ。「ブタの脳と人間の脳には重複する部分がかなりある。それが問題だった」

 労働者たちの免疫系は誤って、自らの神経を標的にしたというのだ。

その結果、倦怠(けんたい)感、脚のしびれやうずき、痛み、歩行困難といった症状が発症。幸い、ほとんどの患者で免疫療法やステロイドの効果があり、6人は治療なしで回復した。ただし、完治した患者は1人もいないという。

 牛海綿状脳症(BSE)の場合といい、動物の脳ミソに近い部分に手を出すとやばいってことだけは小耳にはさんでおいたほうがいいかもなんだ。

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この記事へのコメント 34件

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  1. >主に中国と韓国に食用として輸出されていた
    なるほどな

    • +2
  2. 子牛の脳は白子に似て美味しいらしいよ
    パン粉をつけてコートレット。
    プリオンであれだけ物議をかもしたのにそれでも食べたいアジア人ってほんと業が深いね

    • -1
  3. フランスではスーパーで羊や牛の脳みそ普通に売ってるけどね。西欧人のほうが脳みその消費量はずっと多いと思うよ。

    • +5
  4. カニバリズムが世界的に定着しなかったのは、プリオンが起こす疾患が原因だよな。
    どこを食べても大丈夫だったら、日本でも上流向け料理として定着しててもおかしくなかった。

    • +2
  5. インドネシアのバリ島で子牛の脳ミソの蒸し焼き食べちゃった!あん肝みたいで美味しくビールがすすんだのであった。
    あれから4年経過している。倦怠感と脚の痛みはあるなぁ。関係あるのかも・・

    • 評価
  6. 蟹みそって、脳みそだよね?
    そっち系は余裕なんだが、牛や豚のってちょっと食いたくないな。

    • 評価
  7. >>ゆらり さん
    蟹味噌は、蟹の中腸腺です。
    脊椎動物では肝臓と膵臓に当たる臓器で、脳みそではありません。
    ちなみに脳はカリウムが多いので、あまり食べるとミネラルバランスが崩れます。

    • +9
  8. >主に中国と韓国に食用として~
    そんなところだろうと思っていた

    • +3
  9. >6
    それはプリオンどうこうの問題じゃなく単に道徳的な問題で、じゃないか?

    • -4
  10. 学習したネズミの脳だか脳髄液だかを未学習のネズミに投与したところ、通常のネズミが学習するまでにするミスの確率が下がったという研究結果もあるから。
    脳食は結構怖いと思う。
    ちなみに、豚の脳をつかったとんこつラーメンなんてのもあるが、食う気がしないな、気づかないうちにどんな症状が起こるかわかったもんじゃない。

    • +3
    1. >>12
      なんか脳に含まれる成分が脳に良い働きをする、みたいな感じの話じゃなかったっけそれ
      成分名忘れたけど

      • 評価
  11. 脳が危ないって聞いた事あるけどそんな仕組みだったとは

    • +2
  12. 吸い込んでぶっ倒れるレベルなのに
    バクバク喰ってる奴らがいるんだが…
    吸うと食うじゃ違うのか

    • +2
    1. >>14
      「茶のしずく」ってのがあったじゃん。
      食っても大丈夫なのを肌に塗ったらアレルギー発症したって奴。

      • +5
    2. ※14
      この件は、「鼻から吸い込んで直接脳に付着しちゃった」からヤバかったんではないかしら

      • -1
  13. 喰うと消化されてアミノ酸にまで分解されて吸収される。
    吸い込むと、鼻の奥の粘膜から脳に侵入して、脳内で増殖して豚の脳に乗っ取られる。
    結果はぜんぜん違うのだよwww

    • -7
  14. イスラム教で豚肉が忌避されてることと何か関係あるのかな

    • 評価
  15. 魚の脳みそは大丈夫だよね?俺たまに小魚炒飯にいれてるけど魚は動物でも哺乳類とは違うからおkなんだよね?

    • 評価
  16. …吸っても脳には付着しないでしょう?

    • 評価
  17. 小魚ってしらすのこと?しらすを主食にしている人達が取り合えず沢山いるから平気だろ。

    • +1
  18. 脳に付着とか言ってる人は記事を読んだのだろうか?
    免疫異常だって書いてあるじゃん。

    • +3
  19. ユダヤ教の方々が豚を食べないのは「蹄を持ちかつ反芻する動物」以外は汚れているからとされるからだろ

    • 評価
  20. レクター博士も猿の脳みそを機内でたべてたよなぁ

    • +1
    1. ※26
      アンソニー・ホプキンスが同じような質問されて「よく映画を見返してごらん、私は一度も脳を食べてないよ」と返してた

      • 評価
  21. 経口摂取と、肺や傷口、その他の場所から入るのは全く違う。
    経口摂取でも体に影響を及ぼすようなものもあるけど、基本的には他の動物の体組織でもちゃんと消化器官で分解される分には問題ない。普通はたんぱく質はそのほとんどがアミノ酸まで分解されて吸収される。
    一時話題になった狂牛病は、経口で摂取しても異常プリオンの構造のせいで消化酵素でも分解されずにそのまま吸収、蓄積されて人体に悪影響を与えてしまうことが問題だったんだよ。それが怖いところ。
    豚の脳は、経口じゃなくて空気中に飛散した微小組織を肺で吸引したのがまずかった。
    異物、特に有機物が体内に入ってくると、免疫系によって異物を選択的に攻撃する抗体が作られる。つまり、抗体は豚の脳の組織だけを狙って攻撃するの。
    ただ、その狙い撃ちは残念ながら完璧じゃない。
    まずいことに、豚の脳と人間の脳の組織は非常によく似ていたために、抗体が自分自身の脳も攻撃してしまったんだよ。

    • +4
    1. ※27 を一行でまとめると、

      食っても大丈夫だけど、肺に入るとヤバい。

      • +1
    2. ※27
      なるほどなー! 正直記事よりわかりやすかったw

      • +1
  22. >動物の脳ミソに近い部分に手を出すとやばいってことだけは小耳にはさんでおいたほうがいいかもなんだ。

    アワワワ
    今までに何億匹のしらすの脳みそを食べたことだろう
    にぼしも
    魚のアラ汁なんてこれでもかってぐらい脳エキス入ってるよね

    • +1
    1. ※29
      自分も心配になっちゃった
      というのは半分冗談だけど、人間の脳に近いとかそういう条件が必要なんじゃないかな。せめて哺乳類とか。

      • 評価
  23. 脳みそ吸引はアレルギーになるんだな~
    ふぐはクいたし命は惜しし、美食と好奇心vs苦痛と毒のせめぎあいだあ

    • 評価

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