メインコンテンツにスキップ

2020年錯視コンテストで日本人作品が優勝。上にあったはずのコーンが下に!?

記事の本文にスキップ

45件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
image by:Best Illusion of the Year Contest
Advertisement

 知覚と認知との関係の研究を推進する非営利団体Neural Correlate Societyが毎年開催している錯視コンテスト「Best Illusion of the Year」で、今年の大賞に選ばれたのは、見る角度によってどちらに上っているのか分からなくなる不思議な階段だ。

 タイトルは「立体版シュレーダー階段図形」。同コンテストの常連、明治大学の杉原厚吉特別教授による作品で、2018年に続き二度目の大賞受賞である。

 まずはその作品を見てみよう。

3D Schroder Staircase

2つの階段が潜むシュレーダーの階段

 素直に見れば斜め上から見下ろした階段だが、じっと見ていると斜め下から見下ろしているようにも見えてくる。それが「シュレーダーの階段」と呼ばれる図形だ。

 ドイツの数学者ハインリヒ・G・F・シュレーダーが1858年に考案したもので、騙し絵で有名なエッシャーにインスピレーションを与えたことでも知られている。

この画像を大きなサイズで見る

 杉原特別教授の作品は、そのシュレーダーの階段を立体化したものだ。

 その錯覚効果は動画をご覧の通り。一番上に赤いコーンが置かれた階段をくるりと回転させると、あら不思議。なぜだかコーンは階段の一番の下に置かれている。

この画像を大きなサイズで見る
image by:Best Illusion of the Year Contest

平面の陰と立体の組み合わせ

 こんな錯覚が起きるトリックは、階段の模型のようで、じつは平面に描かれただの模様であるところにある。

 陰のような模様が奥行きを、収束する線が距離を表しており、これを見た脳は、その形状にぴったり当てはまりそうな手頃な物体(つまり階段)として認識してしまうのだ。

この画像を大きなサイズで見る
image by:(Best Illusion of the Year Contest

 杉原特別教授によると、この作品は人間の脳の振る舞いを調べる実験材料として作ったとのこと。立体の絵と本物の立体が一緒にあると、人間の脳は本来平面である絵の部分まで立体と見てしまうのだそうだ。

 なお立体版シュレーダー階段図形は、”こちら”で工作用の展開図が公開されているので、非営利目的なら誰でも自由に作ることができる。年末年始に家族や友達をびっくりさせてみるのもいいかもしれない。

References:Kokichi Sugihara’s Homepage (Japanese) / Best Illusion of the Year Contest/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 45件

コメントを書く

    1. ※1
      コンビニ弁当 容器開発部「いえいえそんな…」

      • +9
      1. ※10
        印字変えるだけでおにぎりの寿命も倍に!

        • +2
      2. ※10
        過去には観光地の「土産物」の包装材が社会問題になったこともあります。
        化粧箱の見える部分だけお菓子が入っていて、あとは空とか(メガネ包装)
        箱がデカいだけで上げ底とか。
        消費者団体はもっと怒っていいぞ。

        • +2
  1. 理論的には理解しているのに、視覚が大混乱する。

    • +33
    1. >>2
      回転し終わって視点が定まって認識するまでの一瞬ただの平面に見えるから、脳の認識ってかなり瞬時に補足してるんだろうなって思った。

      • +1
    1. ※3
      ザ・ワールドが時を止めてコーンを移動してるのか。なるほど理解した。

      • +2
    2. ※3
      ありのまま今起こった事をはなすぜ!
      何をいっているのかわからねーと思うが…

      少なくともジョジョを連想するやつはいると思ったぜ!

      • +9
  2. CG以前の特撮トリック時代には、こう言う事を考えつく人もそれなりに居たんだろうなぁ。
    いやはや、素晴らしいし面白い。

    • 評価
  3. 教授がお出ししたガチモノ
    一度知ればかなりシンプルな作りなんだけど、平面絵にジグザグの柵とで見事に錯覚するモノなんだなあ

    • +4
  4. 日本のコンビニ弁当の容器はそのうち
    応募もしてないのに受賞するかもな。

    • +30
  5. 平面のやつ始めは上下逆さになっただけで何が凄いのかわからなかったけど、一度目を閉じたら見え方が変わって元の画像と同じように見えたわ。

    • +1
  6. これを応用すればワープができるはず(錯乱

    • +5
  7. 人間が経験的に学習・獲得した知覚方法を適切に行使した
    結果がこの見え方なんだから「正しい認識とは」みたいな
    哲学的、認識論な迷路に引き込まれちゃうよね。

    例えば絵の具で描かれた階段を知覚的に「階段」と認識するのが
    正しいのか「塗料のかたまり」と認識するのが正しいのかみたいな

    • +7
    1. ※13
      じゃなくて…
      人間の脳は、影の状態によって空間と立体を把握してる。
      それは経験とか学習から得た物じゃなく、元から備わってる物。
      だから、偽の影(動画だと階段の蹴上がりの部分をグレーに塗る事によって影が付いてると錯覚させている)を付ける事によって脳の認知を騙す事が出来るし、それは経験とか学習でクリア出来る物じゃないから、みんな錯視に騙される。
      動画の階段は、平面と立体のの組み合わせで二重に脳の認知を騙してるので、さらに分からなくなってる。

      • -3
      1. ※32

        テレビで、おとなになってから生まれてはじめて視力を得た人が立体をうまく捉えられなかったってのやったことあるから生まれつきじゃないと思うよ。

        • +4
      2. ※32

        立体視の認知能力は幼少期に後天的に獲得されるものなので「元から」=先天的なものということであれば少し違いますが、読み書きや運動といったものとは違って、普通に生活していれば無意識のうちに形成されるので、特に目の機能等に問題がなければ自然に備わります。

        裏を返せばばそれゆえ「意識して」錯視を避けることが非常に難しく、誰もが大なり小なり騙されるし、この教授のように特別にそれと関わっているでもない限り、学習や経験で回避できるしろものではない、ということは確かそうですね。

        ぱっと見の先入観の裏をかいた、優れた錯視だと思います。

        • +2
  8. コレ系の動画みてると頭おかしくなったかと思うわ何時も
    如何に人間の脳がいいかげんにモノを認識してるか思い知らされる

    • +2
  9. 知能指数177の俺でも考えつかなかった。この教授優秀だね。

    • -8
    1. ※19
      私の知能指数は1300だが、これには驚いたぞ!

      • +2
        1. >>30
          懐かしいが年齢バレるぞ
          ちなみに私はアラフィフだ

          • +2
  10. これは素晴らしいけど、個人的2位の赤と黄色ボールの方が衝撃的

    • +1
  11. いつもはスゲーってなるんだけど、今回は大した事なかった
    錯視としても見れるけど上り下りでなく水平に見えて殆ど錯乱しなかった
    他にも同じ感覚の人いるかな?
    やっぱり錯視って個人差が結構あるんだな

    • 評価
    1. >>23
      回転させてるときに明らかに水平なのがわかるから、ネタバレが先に来る感じで驚きはなかったね

      • -1
  12. 海外では、大食いなんかよりも、こういうので優勝してほしいね

    • -1
  13. こういったトリックアートを現場で楽しむには単眼で見ることです。
    両目で見ると立体感が分かってしまい、錯視できない場合があります。
    どうしてもそう見えない時はカメラを通して見てみましょう。

    • 評価
  14. 最後の…実は水平なんだこれ…で大笑い!流石です!

    • +1
  15. 家についてから脂身が9割に
    変化するベーコンもそうだったのか

    • +1
  16. 安いイチゴのパックを裏返すと真っ白なイチゴになるのはなんで?なんでなの?!

    • 評価
  17. 悪いけど平面やろなぁ…と思ったらやはり平面だった
    ガッカリ

    • -1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

サブカル・アート

サブカル・アートについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。