メインコンテンツにスキップ

スマホ漬けの人ほど催眠術にかかりやすいことが判明。その没入感は催眠のトランス状態と同じ(カナダ研究)

記事の本文にスキップ

29件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
スマホ依存率が高いほど催眠術にかかりやすい /iStock
Advertisement

 とにかくスマホが手放せず、近くにないと不安になる。いつでもどこでも、寝る間際まで、気がつくとスマホに夢中になっている。いわゆるスマホ依存症というやつだが、そんな人ほど催眠術にかかりやすいという研究結果が報告された。

 時間を忘れてスマホに没頭しているとき、それは催眠によるトランスと同じような状態にあるのだそうで、スマホ漬けになりやすい人ほど、催眠による暗示に従いやすいのだという。

3つの共通点―没入感・時間感覚の喪失・自動性

 マギル大学(カナダ)をはじめとするグループの本研究は、世界で初めてスマホ依存症と催眠との関係を調べたものだ。

 同グループによると、スマホの濫用と催眠術には、「没入感」「時間感覚の喪失」「自動性」という3つの共通点があるという。

 スマホのヘビーユーザーは、気がつくと(自動性)時間を忘れて(時間感覚の喪失)画面に夢中になって(没入感)してしまう。こうした特徴からは、そうした人が催眠によるトランスに似た状態にあることがうかがえる。

 ならば、日頃からスマホ漬けの人は、もしかしたら催眠術にかかりやすいかもしれないと研究グループは考えた。

この画像を大きなサイズで見る
iStock

スマホの依存度が高いほど催眠術にかかりやすいことが判明

 研究では、大学生641名(平均年齢21歳)に催眠術を利用した実験に参加してもらった。

 まず学生に催眠状態に導くよう作られた45分の音声を聞いてもらう。それから「あなたは頭が前に落ちてしまいます」や「しばらく目を開けることできません」といった類の暗示を12種類出す。

 このセッションが終わったら催眠を解いた上で、今度は質問に回答してもらい、スマホに依存している度合いを評価した。質問内容は、たとえば「スマホが手元にないとソワソワする」といったものだ。

 その結果、暗示にしたがった回数が多い人ほど、スマホ依存症スコアが高いことが明らかになった

この画像を大きなサイズで見る
iStock

解離と社会性

 研究グループによると、催眠のかかりやすさとスマホに依存しやすい傾向の背景には、2つの心理学的概念が関係しているという。

 1つ目は、”私”という感覚や周囲の環境から切り離されたときの状態を指す「解離」だ。過去の研究では、簡単に催眠術にかかってしまう人や、問題のあるツールの使い方をしてしまうような人は、解離しやすい傾向にあることが分かっている。

 もう1つは「社会性」だ。研究グループによると、催眠のかかりやすさは社会的サインに対する反応のよさと関係している可能性があるとともに、スマホを人付き合いのツールとして利用することとスマホ依存症とにも関係があるのだそうだ。

たまにはスマホを遠ざけてみる

 スマホ関係の企業は、できるだけ多くの利用者からデータを集め、より没入感あふれるデバイスやアプリ作りを目指している。

 それは思わずハマる楽しい体験だが、その代償として、依存症のような問題行動に発展する恐れもないわけではない。たとえば今回の研究では、スマホ依存症になるリスクが高いと評価された学生は、女性51%、男性39%だったそうだ。

 そうしたリスクから身を守るためには、スマホをあえて手の届かないところに置いたり、ひっきりなしに届く通知を制限したりと、少しスマホを遠ざけてみるといいそうだ。

この研究は『Frontiers in Psychology』(6月25日付)に掲載された。

Frontiers | Hypnotised by Your Phone? Smartphone Addiction Correlates With Hypnotisability | Psychiatry
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyt.2020.00578/full

References:psypost / written by hiroching / edited by parumo

 催眠術といってもテレビでやってるような「ほんとにかかってるのかよ!」的なアレじゃなく、代替医療としての催眠療法みたいなガチのやつは一度でいいからちょっとかけてみてほしいとは思う。

 かかる人とかからない人がいるという話だけど、私の場合ADHDだから集中力なさすぎてかからなそうな予感はしたりしなかったり。

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 29件

コメントを書く

  1. 自分はADHD込み込みの発達障害。医療用の催眠術がかからなかったです。スマホは好きだけど、集中出来なくて、時間が掛かりするのが難点。
    かかり安かったり、中毒になるのも問題だけど、冷めてる程の感覚は人生の損のように思います。
    ちなみになかなかスマホを離さなかったり、寝ずにいるのは発達障害の別の症状。傍で見てるより意外とその頭脳のバグって、当人は苦しいですよ。

    • +8
  2. 催眠術にかかりやすいのは分かった
    催眠術にかかりやすいと何か不都合があるのか?
    悪人に催眠術で悪さされる?

    • -3
  3. 漫画でよく見る「スマホの催眠アプリ」が現実のものになる日も近いって事か

    • +5
  4. これって読書とかゲームとか他の事でも同じじゃないのかな?好きなことをしていると時間を忘れるけど、スマホ触るのと違いがあるのかな?

    • +3
    1. ※6
      よく分からんけど、催眠術の導入って
      ペンライトとか、吊るした5円玉(これはもはやコント?)とか
      「狭い範囲でチラチラ揺れる物を凝視させる」
      というところから始める手法が多いようだし、
      紙面に比べて微発光状態でスクロールなどの動きがあったり
      大画面のTVスクリーンでゲームしたりするより視野が限られる
      スマホの方が、より催眠導入の条件に近く
      普段から“没入慣れしている”状態なんじゃないだろうか?

      • +4
  5. そういう集中力があったころに戻りたい…
    具体的にはスーファミで気づいたら6時間立ってた小学生の頃に…

    • +5
  6. 暗示に掛かりやすい人ってことよね
    わたしやん、、、
    休みの日は起きてから寝るまでスマホ漬け
    仕事中とかスマホ触れない場面で触れないのは平気だけど、自宅にいるのに触れないとかはソワソワしちゃう
    催眠療法とか認知療法、トラウマ治療とかで治りやすいというメリットもあったりするのかなー

    • +3
  7. 催眠術に掛かり易い人って騙され易い人とイメージ被るんだけど合ってるかな?
    信じ易い、暗示にかかり易いって意味で
    ソレなら結構実害あるね
    「詐欺に引っ掛かり易い」とイコールに成るし

    • +4
    1. ※11
      「コーチの言うことを素直に聞いて熱心に練習する」ので上達しやすい、みたいな利点もあるよ
      ボクシングであるでしょラウンド間でセコンドが「やれる! お前は強い! あんなやつ一発だ!」みたいに激を入れるやつ、ああいうのに乗ってパワー発揮しやすい

      逆に、何につけても「それ本当かな?」「それ何の役に立つの?」「今この場で自分はどう見られているか」などと考えちゃう人って、頭でっかちになって技術は上がらないことが多いし、セコンドにいくら言われても「でも実際はこちらが不利だよな」となってそのまま負ける

      • +2
      1. >>13
        ゾーンに入るとは違うんか? 思い込みの強さに集中力がいるのはわかるけど、そこもやっぱり催眠術的なものなの?
        自分は「イケる!」と思った次には転んでいるんです。

        • 評価
        1. ※27
          ゾーンに入るってのは、催眠状態とは似てるようだけど真逆のもの

          極度に集中することによって余計な思念や感覚が遮断され必要な認識だけが強まった状態であって
          リラックスと単調な刺激、言葉での誘導などにより自意識を開く催眠とは正反対なんだよね

          催眠状態から「ゾーンに入った状態へ誘導する」ことは可能だけど
          その逆はできない

          • 評価
  8. サムネがディメンターに魂を吸われてる所に見えた

    • +1
  9. 催眠術にも集中力必要かぁ
    催眠術はかける相手の事が気になってしまいそうだけど、かかってみたい!!どこで体験できるの?

    • +1
  10. ちょっと閃いたから催眠術習ってくる

    • 評価
  11. ウトウトしてるときは、暗示などにかかりやすいってのはよく聞く。
    寝る前の「まどろみながらスマホ」をする際は、せめてポジティブな情報だけを取り入れたいね。

    • +2
  12. 催眠音声にかかれない人はスマホにもっと依存すればいいのか

    • +3
  13. ちゃんとした術者にやってもらった事はないけど、
    友達同士とかでちょっと試してみたことはある。>催眠術
    感想としては「気持ち良かった」。

    背もたれのある椅子に座り、ありがちな「拳などに力を入れて握り締めてから、一転して一気に脱力する」「ゆったり呼吸する」「(小刻みに動く指先などを凝視し)だんだん瞼が重くなる」「手足やお腹が温かくなる」といった言葉での誘導を経て、両腕を前方へ水平に差し出し、片方を手の平が上向き・もう他方を下向きに伏せておいて、手の平の上に広辞苑を乗せ・手の甲の指先に風船の紐を結んでいるところを想像する。そうして、息をフー…っと吐くと同時に広辞苑がズンと重くなり少し手の平が下がる・息をスゥー…っと吸うと同時に風船が膨らみ指が軽く上がる、というイメージを繰り返すと、徐々に左右の腕がそれぞれ上下に引っぱられていく。
    特に風船の側が、ふわふわ浮いてる感触が気持ちいい。自分の意志で敢えて手を下ろそうと思ったら出来なくもないけど、なんか、例えるならお風呂で手を伸ばして 浮力で水面にプカプカ浮いてる感じ? 息を吸うときプァーっと浮上してきて、吐くとき少し下がるけど 抵抗感があって完全に下までは沈まないというか。自分で意図的に手を挙げている感触とは異なり、別の力で押されたり引っぱられたりして動いている感覚。それでいて、「じゃあ、次に私が手を叩いたら、カラスが風船を突ついて割ります。ハイッ」と言って手をパチンと鳴らされた瞬間、ストンと腕が落ちる。あれは楽しい。

    • +1
  14. 対象の人を言葉による誘導でイメージを操作して動作まで操る。
    催眠術ってオカルトチックな印象もあるけど、実はその仕組みって人間の意識の原理に関係していてそれを上手く利用した凄い術なのかもね。

    • +3
  15. スマホに熱中するってのはあの小さい画面に意識が持ってかれてるわけで、
    暗示によるトランス状態への入り際と似てるんだよね。
    催眠術も興味を引かせる話し方とか視線の誘導とかで催眠術をかける人の指示することを
    抵抗なく受け続けて次第にトランス状態へと誘導されていくわけだからね。
    その辺のテクニックを使えば睡眠導入に使えて簡単に寝れるようになるかもな。

    • +2
  16. 不眠気味の時、催眠音声はまったなぁ…
    リラックスできて気持ちよくふわーっと眠れるから不思議
    たしかに引き込まれる感じはネサフや映画に熱中してる時の没入感にかなりにてるかも

    • +1
  17. スマホ漬けじゃなくPC漬けはどうかね?
    そんなワタシはスマホとPC漬け

    • +2
  18. 上手く伝わるか怪しいけどスマホ漬けが掛か掛かりやすいっての集中してると言うよりはながら作業で空返事する状態や寝ぼけて変な行動する時のほうが正しい
    だから好きな事に没頭してるような状態はあまり適切じゃない

    • +2
    1. >>26
      同感です。
      ぼけーっとしてる人はスマホ漬けになりやすいし、催眠にもかかりやすいってことな気がする。

      • 評価
  19. スマホ見ながら歩いている人、ほんとゾンビに見えるんだよね。特に夜。たまに近所のヤンキーがゾンビ狩りとか言って喝上げして楽しんでるけど誰も助けない街の空気がヤンキーより怖い。

    • +1
  20. 結構スマホに依存してる方だとは思うんだけど催眠とかはさっぱりかからないんだよなぁ。俺程度の依存度では関係の無い話ということか。

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。