この画像を大きなサイズで見る時代の移り変わりと共に、実に多くの出来事が目まぐるしく変化していく。しかし、大切なペットへの愛は時を超えて受け継がれていくものなのだということを実感した1人の写真家がいる。
フランス人のマシュー・スターンさんは、最近古い身内の家の地下から、1つのタイムカプセルを発見した。
調査したところ、そのタイムカプセルは120年ほど前のもので、中には当時1人の少女が大切にしていたいくつかの物と一緒に、とても可愛がっていたとみられる猫の写真のネガが入っていた。
120年前のタイムカプセルの中に猫の写真のネガ発見
写真家兼You Tuberのマシュー・スターンさんは、親戚からのとある仕事を引き受けていた時、古い身内の家の中に隠されたタイムカプセルを発見した。
この画像を大きなサイズで見る浅い缶の箱に入れられてある中身を見たマシューさんは、このタイムカプセルを作ったのはまだ当時幼かった少女なのだろうと推測。
そこには、女の子や犬のイラストが描かれた切り抜きや古い万年筆、小さな貝殻や硬貨などの他、茶色の封筒の中に密閉されたガラス板の写真ネガが2枚、大切そうに収められていた。
この画像を大きなサイズで見るそれを見たマシューさんは、この120年ほど前に撮影された写真のネガを現像しようと思い立った。
サイアノタイプ技法を使用し写真を現像
マシューさんは、サイアノタイププロセスを使用して、2枚のネガの現像に取りかかった。
サイアノタイプ技法は、青写真または日光写真とも呼ばれ、鉄塩の化学反応を利用した写真・複写技法だ。光の明暗が青色の濃淡として写るためそのように呼ばれるという。
マシューさんは、サイアノタイプ溶液を紙全体に塗り20分乾かした後、木製のフレームにガラスのネガを入れ、次に紙を重ね置いて固定した。
この画像を大きなサイズで見るそしてそれをUVライトに当て、約30分間現像。
この画像を大きなサイズで見るその後、液で青く変化した紙を水に浸し、過酸化水素をスポイトで写真の上に垂らした。
この画像を大きなサイズで見るすると、1匹の猫の姿がはっきりと浮かび上がったのだ。
現像と共に少女の猫への深い愛が蘇る
マシューさんは、同様に2枚目のネガも現像。そこには、子猫と一緒に写っている猫の姿があった。
この画像を大きなサイズで見るおそらく、この猫は少女にペットとしてとてもかわいがられていたのだろう。マシューさんの技術によって、120年前のネガが現像されただけでなく、当時の少女の猫への愛情も蘇った。
きっと少女は、愛する猫がいつまでも忘れられないでいてほしいと願っていたのでしょう。(マシューさん)
マシューさんは、この一連のプロセスを最後の動画として自身のYouTubeアカウントに投稿。
また、フォトショップを使って1枚目の現像写真をカラーにしたものも自身のInstagramでシェアした。
動画を見たユーザーらからは、次のようなコメントが寄せられている。
・タイムマシンがあったら、当時に戻って少女に「120年後も写真は美しく残っているよ」と伝えてあげたいよね。
・なんかホロリとしてしまった。少女が、この猫をとても大切に思っていたのがすごく伝わってくる。
・120年前は、こんな形で写真が蘇ってYouTubeでシェアされるなんて想像もしなかっただろうな。
・ずっと猫が忘れられて欲しくないと思っていた少女の願いが、120年後にこの写真家によって叶えられたんだね。素敵なストーリーに感動した。
・思い出は永遠に残る。猫への愛情も時を超えて蘇る。素晴らしい。
・なぜだろう、涙が止まらない…。
追記(2020/04/02)本文を一部修正して再送します。
References:mathieustern.comなど / written by Scarlet / edited by parumo











命はひとときでも心は永遠。
この猫と飼い主には色んなエピソードがあるんだろうな。
どんな猫で、どんな飼い主だったのか、知りたくても絶対知れないと思うとちょっと切ないな。
120年前の猫もとてもかわいいですね
本人も本猫も既に居ないだろうことが、モノ寂しさを感じる。
ルパン三世 THE FIRSTのGIFT feat. 稲泉りんを聴きながら
見ていると涙目になってしまった
フィルムだと加水分解してしまうけどガラス乾板なら長期間保存が効くんだな
あと着色凄い
中々の美猫だな
時は流れ去るのか?降り積もるのか?どっちだろうね。
かなりの美猫さんだわな
現像出来る人に見つけてもらえて良かった……
ガラクタと思って捨てる人もいる。
この猫の事、このネガを持っていた少女の事、全てが過去に忘れ去られてもこのネガはその時の少女の想いを一瞬で見た者に蘇らせてくれる。文明というのはこういう時のためにある者なんだな。
なんでしょう、時代を超えて変わらぬ愛を感じます。
涙出てきた。
やはり物理的保存が最強だな
電子だとこうはいかない
凄い、120年前の猫なのに、今の猫と全然変わらないじゃないか!
写真家の人に発見されたというのがまた運命的だな
1900年は夏目漱石がイギリス留学に向かった年ですね。
当時フランスにはこの猫、イギリスにはあのヒゲが本当に存在したんですね。
>>犬と一緒に写っている猫の姿があった。
犬?子猫と共に写ってるけど、犬?
うーん、毛の山になってるのが犬かなぁ
イボイノシシにも見える
>>19
動画の方を見るとアップになってて犬なのがよくわかるよ。
子猫がこんなにそばにいて母猫が平気そうだから
犬も猫も女の子も仲良しやったんやなって思った。
※19
注意して見るとこちらに頭を向けているダックスちゃんなんだわ
綺麗な猫さんだねぇ
この時代に動く生き物をよく撮影できたね
>>21
それ思った
※21
1870~1890年前後に写真乾板やセルフィルムなどが開発されて、仕組みはほぼ現在と同じでした。またカメラが一気に大衆化した時代でもあります。
1900年ころなら動く被写体も問題なくとれるようになってたようですね。
※30
ただし感度は現代よりは低いので、
被写体が動かないか充分明るい場所で撮るか
何れかが必要だったはず。
猫ちゃん写真が何れも屋外なのは
後者の条件が整う場所だったからでしょうね。
素敵な話をありがとう。
この写真ポストカードにして飾りたい・・・
と思ってることを、120年前の少女に伝えたいなあ。
今頃、天国で猫と一緒に幸せに暮らしています。
120年前のタイムカプセルもすごいがマシューさんの技術がもっとすごかった
※24 なにもかもデジタル写真になって こういう銀板写真を現像する技術が失われないことを願う
撮影者はその少女かそれとも家族なのかわからないけど
写し手が被写体へ向ける優しいまなざしをそのまま感じられるとてもいい写真だね
フォトショップでの加工着色、ただのベタ塗りじゃなくて上手いな、プロだな。
フォトショップは自動で何でもやってくれるソフトじゃなくて、様々な事が頑張れば出来るだけだから、成否は腕と根気次第。
良い話をシェアしてくれてありがとう。
一枚の猫が映った写真てだけなのに120年前というだけでいろんな想像が掻き立てられるな。
歳とったせいか涙出てきた。
猫は永遠に可愛い。
120年前も猫って可愛かったんだな
子猫と一緒に写っている写真、ダックスちゃんもいない?
にしても可愛い顔をしているなあ・・・。
動物が大好きな人だったんだろうね。
もう、この写真の持ち主も映ったペット達もいないと思うと悲しくなるけど、自分が死んだ後も残ると考えると意味はあったんだな。
話は違うけど、志村けんさんの映像も忘れないしずっと残っていてほしい。
きっとこの猫さんも女の子も、虹の橋で「見つけてくれてありがとう…♪」って言ってるかもしれないね…?
いつだってネコさんはりりしくてかわいいのだ
誰がこのタイムカプセルを遺したのか、少女だったとしてどんな人生を送ったのか、誰か調べてくれないかな
ディープネットワークを使ったモノクロ画像を着色する
Automatic Image ColorizationてWebツールはあるから
それで出来上がったものをPhotoshop加工すれば
素人でもそれなりのものはできるけど
このカラー画像は毛先まですごくきれいだから
とても丁寧に調整したんだなー
愛は色褪せない
これを埋めた女の子はその後どうなったんだろうなぁ
この後フランスは第一次世界大戦の直撃を受けてえらい事になっちゃうんだけど
ネガから紙に写すのは、現像じゃなくてプリント、もしくは焼き付けっていうんだよ。
現像ってのは、銀塩を塗ってあるフィルムや乾板に露光して、まだ見えない状態の像を、現像液に浸して見えるように化学変化させることだぞ。
All dead、All deadという歌思い出した。
※42
Queenだね。曲名で検索したら動画(PV)もニャンコでとても可愛かった!
ちょっと物悲しいメロディと歌詞だけど、確かにぴったりかも。
猫も少女も今はいないけど、確かに生きていた証がこんな風に蘇って胸が熱くなる。
被写体のペットや少女たちは時代の流れとともに過去の記憶の彼方に霞んでしまって、もう少女の声さえ知り得ないけれど、残されたタイムカプセルの乾板や万年筆たちは少女たち家族と猫たちとの会話を記憶しているんだよな。
出来上がった写真をジッと見ていると、猫の瞳に映った少女の顔がぼんやりと浮かんでくるようだ。
少女はこの後どんな人生を辿ったのかな?時々はタイムカプセルのことを思い出すこともあったのだろうか?大きくなって、お嫁さんになって、お婆さんになるまで幸せな人生を歩んでほしいと思うな。
大きくなってお婆さん
カラーのが今の写真とほとんど変わらないクオリティだな
愛してたんだよ
この子だけじゃなく、もう証拠は一切残ってない無数の猫達が
人間に愛されてきたんだろうな
私の愛してる子も今は天国だよ
記事のコメントにもあるけど、写真から猫への強い愛情が伝わってくるね。本当にこの猫を愛していたのだと思う。
あと、動物は飼い主に似てくるから、写真を撮った少女も美人だったのかもしれないですね。
この猫の子孫もマシューさんの近くに今もいたりしてw
構図が良い
少女が写真に託した想いは時を越えて受け継がれる。本当に大切にしていた事が凄く良く分かる。きっと天国で一緒に暮らしているんだろうな。
女の子がタイムカプセルに残したという事は、その当時の大切な物で、未来に残したいものだったんだな。
いつか大人になった自分が開ける予定だったと思うんだけど、残ってたという事は亡くなったのか、または忘れて他所に引っ越したのか。
天国の少女「YouTubeでシェア?」
疎開先に持って行くのを忘れて激しく後悔中に
残念ながら全滅してしまったとかじゃないよね! ね! (泣)
痛みきった銀塩写真をすんごい修復するっていう、村林孝夫さんの動画を思い出したわ
フォトショとの合わせ技をすると、ほとんどかすれて見えない写真が当時のレベルで復活するとかいう神技
解像度的にデジタルはアナログに追いつけ追い越せの段階だけど、
コンピュータで処理をかけることで鮮明に蘇らせられるってのはデジタルならではだな
こういうの好き。
カラーの再現性もすごい・・・!
フォトショが凄いわ
ロバート・ハイラインの夏の扉を思い出した
少女と猫、少年と犬
これは永遠のテーマだね
120年前に少女?が写真を自分の好きなようにできただろうか?
いやでもこれは親次第ということもあるか・・う~ん
それと中に入ってるものがあまり古いものに見えないんだけど・・・
当時猫をとってた人もうまいな
この猫ちゃんの写真をまた見たくなって、記事を探してました。
いろんな想像が掻き立てられて、胸がじんじんします。
写真のネガを、写真家の人が見つけた縁もすごいよね。
一緒に入っていた紙製の花束とワンコと女の子の人形、下着姿だし、恐らく昔の着せ替え人形かなぁ。
重ねて使う着せ替えの洋服は入れなかったのか、遊ぶうちになくしたり、破れてしまったのか…。
クッキー缶に入れて自分も遊んでいたから、懐かしかった。
この猫ちゃんも死んじゃってから100年以上も経ってしまったのか・・・