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ひらめいた…美しいものを見た直後にそうでないものを見ると、それすらも美しく見えるバイアスがあることが判明

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(著)

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Free-Photos from Pixabay
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 もし美人やイケメンの友人がいるのなら、まずはその友人を先に見てもらってから自分を見てもらおう。そうすることで、控えめに言っても美しくない自分ですらなぜか美しく見えるという。

 これは先に見たものの印象が次に見たものに影響するというバイアスによるものだそうだ。このバイアスは、美しくないものを見ると、その反動で次のものがより美しく見えるという直感的なイメージとは真逆のものだ。

 美術館などではこの効果を利用し、少しずつ感動が盛り上がるよう、展示する作品の順番が計算されているという。

美しいものを見た直後はそうでないものも美しく見える

 オーストラリア、シドニー大学の研究グループが『Journal of Vision』(10月号掲載)に掲載した研究では、私たちが絵画をその一作品だけで判断していないことを明らかにしている。本当のところは、その前に見た作品によって印象が変わっているのだという。

 このバイアスは、美しくないものを見ると、その反動で次のものが美しく見えるという直感的なイメージとは真逆のものだ。むしろ次の作品を美しく魅力的に見せてくれるのは、美しい作品のほうなのだ。

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Image by Ryan McGuire from Pixabay

絵画作品を順序を入れ替え評価する実験

 実験では、風景や静物などが描かれた40点の絵画を24名の被験者に鑑賞してもらい、それぞれの美しさや魅力を評価してもらいつつ、いくつか質問にも答えてもらった。

 その最初の質問は、「その前に見た作品とは関係なしに、各絵画を評価したか?」というものだ。

 この質問への回答がはたして正しいものかどうかを確かめるために、被験者は一連の絵画を、その都度見る順番をランダムに変化させた上で20回鑑賞していた。

 もちろん、質問に「はい」と答えた人はたくさんいた。だが、データからはそれが嘘であることが明らかだった。

 被験者の作品の評価は、その前に見た作品によって影響を受けていたのだ。

直前に向かって引き寄せられるバイアス「連続依存」

大抵の人は、魅力に乏しい作品を見ると、そのコントラストによって次の作品が魅力的に見えるだろうと思いがちです。

ですが、意外なことに、バイアスはポジティブに作用するもので、魅力的な絵画の次の作品ほど高評価で、魅力に乏しい作品の次は低く評価されていました

とデビッド・アレー教授は話す。

 研究グループは、今回確認された効果のことを「連続依存(serial dependence)」と呼んでいる。このような直前の事象に引き寄せられるバイアスは、方向、数、表情、魅力、細さといったいろいろな事柄の認識で確認されている。

おそらく美術館のキュレーターなら、直近の過去へ向かうバイアスのことなどとっくに知っているでしょう。だから最高傑作は最後まで取っておいて、だんだんと盛り上がるよう並べるのですね。ーデビッド・アレー教授

 ということで自分のルックスに自身がない人の場合には、気になっている人と会う時、あるいは合コンなどの時はイケメンや美女の背後に隠れ、まずは彼らを見てもらった直後に自分を見てもらうことで、一時でも乗り越えられる壁とかがあるんじゃないかと思うんだ。

 そういわれてみると、美人の友人複数と共に行動すると「全員美人ですね」とかいう、単体でいたときには絶対されることのない評価が得られることがある。これも連続依存によるものなのだろうか?

 これからも彼女たちを大切にすることにしよう、そうしようと決意したクリスマスシーズン前の最後の悪あがきタイムなのでした。

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この記事へのコメント 31件

コメントを書く

  1. 美人グループの例はよくわかる その逆もあるし
    無機物にも適用されるんだなぁ

    • -1
    1. ※1
      ん~…
      個人的には、美人グループの例は
      ちょっと性質が別物の気もする…。

      この実験結果の「連続依存」というのは、
      押し売りセールスマンや催眠商法の「Yesセット」の手法や
      後光効果なんかに近いんじゃないだろうか。

      対して、美人グループのは、一絡げに分類化すると
      個々の評価もその集団の典型的傾向に引きずられる
      「カテゴリー分け効果」のようなものだと思う。
      (例えば、同じような性格の人でも
      「日本人」と紹介されれば控えめで礼儀正しく見える等
      国籍別ステレオタイプの先入観に左右されるとか、
      オレンジ色のシールが
      赤や朱色と一緒の引出しにしまってあれば「(明るい)赤」
      黄色や山吹色と一緒の引出しにしまってあれば「(濃い)黄色」
      に見えるなど。)

      • +6
  2. 感情が上げたり下げられたりしてる瞬間が楽しい(美しい)って事だと思う

    • +5
  3. それでも最終的にはイケメンや美女が選ばれるんじゃん…

    • +9
  4. ある意味ポジティブになれるって事か

    落ち込んでるときに海や空を見るとどうでもよくなるっていうのと通ずる物があるな

    観光とか芸術鑑賞もちゃんと意味があったのか

    • +6
  5. 感動的な物語を読んだ後だと世界が美しく見えるけどそれか

    • +13
  6. よしじゃあカバンに猫入れて歩こうっと(引っ掻かれる)

    • +5
  7. ということは
    美術館めぐりして
    告白とかすればOKが
    もらえるか確率が高くなると言う事か?

    • +6
    1. ※9
      美しい場所や美しいものを添えてのプロポーズは昔からの常套手段だしな
      まあプロポーズの場合はその場の成功確率よりその後の関係に響いてくるものだと感じるが

      • +8
      1. ※18
        逆にきったない公衆トイレでプロポーズとか聞いたこと無いもんな
        あったら相当マニアックだと思う

        • +3
  8. アイドルの引き立て役にブサイク芸人を使うテレビCMなんかあるけど、アレ逆効果なんだよね。
    ブサイク芸人のイメージだけ残ってアイドルの容姿は印象に残らない。

    この記事の内容だと更に芸人のほうが魅力的になる可能性もあるよ。

    • +7
  9. 「綺麗な薔薇には刺がある」という諺を肝に銘じている男には逆効果なのではないか?w

    • -1
  10. (ヾノ・∀・`)ナイナイ
    ブサの自分は合コンで圧倒的に引き立て役だった…

    • +2
  11. え、嘘やん。
    美しいジャケット(意味深)を見て内容が「君なんか写真と違わない?」で美しいなんて思ったことないですけど?

    • +1
  12. そうかなあ
    浮世絵の企画展で北斎や春信の綺羅の中にかの有名な赤富士があって、見た途端「うわショッボ!こんなん有り難がるの」と気分ダダ下がりになったんだが
    以下真相
    浮世絵は大量生産されるものなので同じ絵でも状態の良し悪しがある
    その企画展に出されたのは退色、痛みのひどいものだった。後日別の企画で観た赤富士は輝いて凄い存在感だった
    俺の目はごまかせないぜって言っていいすか(嫌な客

    • -3
  13. 電車移動中にときどき「今日はやけに美人が多いな」と思う日があって不思議だったんだけどそういうカラクリか

    • 評価
  14. 個人差によるのかな
    どう頑張って見てもブサイクはブサイクにしか映らないけどー

    • +4
  15. 俺の高校の頃、いつも一緒にいた友人はディカプリオみたいでかなりモテていたが
    俺には誰も見向きをしてくれなかったぞ

    • +3
    1. ※23
      自販機で美味しそうなのと不味そうなのあったらどっち押すよ?

      • -1
  16. 美人とブスが一緒にいて美人を見た後にブスを見たら
    やっぱブスはブスどころかより一層ブスに見えるだけだよ

    • 評価
  17. ええ、こんなこと感じたことないぞ?
    美しい顔のあとに見て、それに引っ張られて美しいと思えるのは前の人にある程度
    近いレベルの人だけでしょ・・・。
    美しいもののあとに醜いものを見たら、余計に嫌な感覚が湧き上がるのが普通では。

    • +3
  18. ほんとかなあ?
    美人を見たあとだと余計に色々な欠点が目立ちそうだけど…絵画には良いかもしれないけど人には適用されないんじゃない?

    美人グループの例は一人(一部)だけ褒めると角が立つからでしょ

    • +4
  19. 物凄く楽しい気分の時に、普段ならば『ちょっと楽しいかなぁ?』レベルの感情でも、テンション上がってて何でもかんでも楽しく思える様な、そんな感じなのかな?

    • +5
  20. バイアスの研究者ってそもそも自分の認識に懐疑的だから面白いね
    頭いいんだろうなー

    • +3
  21. これは味わいの深さが大事。
    美醜の比較をしてるだけの間はこのバイアスは効かないけど、何かひとつの美しさに体の芯から痺れるような経験をすると暫くは本当に他の何もかも美しく見える。
    セザンヌの湖の絵、名前は忘れたけど湖面に反射する景色の絵を見たときそういう経験をしたことがある。なぜか本当に凄く綺麗に感じてボーッとしてしまって美術館を出たあといつもの商店街でさえ凄く美しい街に見えた。意外と考えて作られてたんだなとか発見もあった

    だから何が言いたいかというと、美人の友人たちと一緒にいて全員美人ですねと言われたならパルモもちょっとは美人だってことだよ。一人の時に言われたことがないのは当たり前。大勢には言えても一人を相手に言うのは恥ずかしいんだから。というわけでクリスマスを前にもうちょっと自信を持ってもいいと思う。私は一度も会ったことはないけどカラパイアに感じる独特の雰囲気だけから見てもパルモは少なくとも性格美人だと思うから(口説いている訳ではないです)

    • 評価
  22. じゃぁ 最高傑作→駄作 の順番に並べるほうがエエんでないの?

    • +1
    1. ※35
      そうなんだよね
      最後の文章噛み合ってないよね
      どっちなんだってなるね

      • 評価
  23. 「全員、美人ですね」というのは、美人しか目に入ってないってことだぞ。

    • 評価

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