メインコンテンツにスキップ

サルバドール・ダリが作ったタロットカード「タロット・ユニバーサル・ダリ」の複製版が再販されていた!

記事の本文にスキップ

22件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Colosasal
Advertisement

 世界には様々なタロットが存在し、その解釈や占い方も多様だ。15世紀半ば頃に一般に普及していったとされるタロットだが、そのカードデザインは、時代によって変貌を遂げている。

 タロット史の第3革命といわれる1972年以降は、自由なアイディアを盛り込んだオリジナルデザインのタロットカードが数多く創作されるようになった。

 特に鬼才アーティストと言われるサルバドール・ダリの芸術的タロットカード『タロット・ユニバーサル・ダリ(TAROT UNIVERSAL DALI)』は、販売からすぐに絶大な人気を得た。

 ダリのタロットは出版されてはすぐに絶版を繰り返しているが、今年10月にTaschenから再販されたことがきっかけで、再びダリの優れた作品が注目を集めているようだ。

映画会社がダリにタロットカード作成を依頼

 シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリの描いた、78枚の個性豊かな独創的デザインのタロット『タロット・ユニバーサル・ダリ(TAROT UNIVERSAL DALI)』が販売になった背景には、次のような理由があった。

 1973年に公開された、ロジャー・ムーアとジェーン・シーモア主演のジェームズ・ボンド映画『007』シリーズ第8作目「Live And Let Die(邦題:死ぬのは奴らだ)」のプロデューサーが、シーモア演じるサイキックの小道具として必要なタロットカードの作成を、ダリに依頼したのだ。

 普段から彼の天才的才能を認め励まし続けていた妻ガラの後押しもあり、そのオファーを受けたダリだったが、映画の予算700万ドル(約7億6500万円)に対して、桁外れの契約金を要求。

 そのため契約は反故となり、映画会社はダリの代わりに手頃な金額で承諾したファーガス・ホールというアーティストにデザインを任せ、ダリのタロットは映画の1シーンに登場することはなかった。

仕上げたタロットを売り出すと絶大な人気に

 結局、映画には使用されなかったタロットを、ダリは1984年に仕上げて売り出した。

 カードは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の計78枚のフルデッキで、中にはカードの使用方法や作成に至った説明を含むコンパニオンブックが付属していたそうだ。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Colosasal

 アリや薔薇、蝶などいかにもダリらしい独創的で個性豊かなモチーフが組み合わされたデザインの中には、自身と妻ガラをフィーチャーしたものもある。

「魔術師」のカードにはダリ自身が。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Colosasal

「女帝」には妻ガラの姿が描かれている。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Colosasal

 また、「月」のデザインは現代の大都市を見下ろす女性の顔になっていたり、「死神」のカードには切り取られた切り株の中に、不吉な頭蓋骨が描かれていたりする。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Colosasal

 更に、小アルカナのカップの女王には、ダリのような口ひげとヤギひげが描かれている他、

この画像を大きなサイズで見る
image credit:Colosasal

「皇帝」の顔は映画の契約を反故にされたことを皮肉ったのか、『007』シリーズの初代ジェームズ・ボンドだった俳優ショーン・コネリーに見立てて描かれてあるそうだ。

複製版もカードにはダリの魅力が広がる

 今年10月にダリのタロットカードは、何度目かの再販という形でリリースされ、Taschen Booksはフルデッキを60ドル(約6600円)で販売中だ。

 デッキには、タロットの専門家であるヨハネス・フィービッヒが執筆した説明用の小冊子がついており、それにはダリについての紹介と各カードの意味と読み方を説明するガイドが含まれている。

 初期の販売から絶大な人気を誇る、ダリの『タロット・ユニバーサル・ダリ(TAROT UNIVERSAL DALI)』。ダリの作品集そのものであり、永遠の名作と言われるだけに、今回もいつ打ち切りになるかは不明だ。

 果たして、ダリのタロットは超現実的な未来を告げるのか。占いに興味がなくとも、アート好き、ダリ好きなら一度は手にして実際に見てみたいと思える魅力的な作品であることは間違いないようだ。

References:Colossalなど / written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 22件

コメントを書く

  1. 価値はともかく、タロットカードは 魔夜峰央のものが傑作と思う。

    初期の繊細だったころの絵柄で、
    あれ以上のものは本人でも、もう描けないんじゃないかと思う。

    • +9
    1. >>1
      あれ、持ってます!めちゃくちゃ美しい…
      タロット占いはしないけど、あのイラスト見るために買いました。

      • +3
  2. 昔、伝説のオウガバトルというゲームがあった。
    ゲーム中にタロットカードが出てきたせいで、大アルカナ22枚だけは全部覚えてしまった。
    今回のカードはひねくれ具合が良い。
    いい意味で素直じゃないデザインって感じがする。

    • +6
  3. 観賞用としておもしろい。個性的過ぎて占いに向くかといえばわからんが……

    • +1
  4. そういえば大泉 滉と大泉 洋って字面似てるね

    • +3
  5. ダリのタロットカードも欲しいですが、
    悪魔絵師のタロットカードはもっと欲しいです

    • +6
  6. やっぱり天才はちがう。ふつうの人にはないセンス。

    • 評価
  7. 昔買ったタロットカードの歴史を紹介する本にこのダリの物もあったけど
    本来のタロットカードの絵柄を踏襲しつつ彼独自のアレンジも入ってて面白い

    • +3
  8. おーダリも好きで画集やら持ってるし、展覧会も出かけるんだが、
    タロットの寓意を理解して描いてるとは思えないなー。
    この価格なら欲しいけど、タロットはクローリー版を使っているから、買っても使わない。
    でも欲しいよー。

    ついでに蛇の腕輪を復活販売してくれ、レプリカ売ってた当時は学生で買えなかぅたけど、今なら買える。
    金の相場が当時の3倍だとしてもなんとか買いたい。

    • 評価
  9. お詫びと訂正
    ダリの腕輪は間違いでした。
    ミュシャと勘違いです。

    • +1
  10. タロットやりますが、凄く読みやすい!ずっと欲しかったけど手が出なくて(かなり前に2万円位してた)良く見たことなかったからデザインを知らなかった。これはいい!有名タロット占い師が使ってるって聞いてたけど、分かるわ!欲しいなあ。

    • +2
  11. こう言うとあれかもしれんが、ダリがパブリックドメインになる日が楽しみ。
    未だにお金を生み出す人だから、
    本当に幕が切れることで、どんな隠れた作品に出会えることか。

    • 評価
  12. 天野喜孝氏もタロットカードのデザインやってたような気が。

    • +3
  13. 先生…日本語版が欲しいです…
    出来たらエドワード・ゴーリーのも…

    • +4
  14. これは素敵。タロットのことは詳しくないけど欲しい。
    全部並べて額装して飾りたい。

    • 評価
  15. ダリはガラのことを溺愛してたからなぁ……それはそうと、「死」のカードは番号を表記しないんじゃなかったっけか。よく分からんけどそういう記憶がある。

    • 評価
    1. >>18
      マルセイユ系でも古い形のものだと、番号もカードの名前もないことがあるとかだったような?
      小アルカナも絵札だから、ダリはライダー版準拠なのかな

      • 評価
  16. これ持ってる 20年近く前、パリのダリ美術館のお土産屋さんで買ったわ
    いい造りですよ

    • 評価
  17. 地元福島県にダリ美術館がある。行った時に聞いたクレームの話が印象深かった。美しい風景のなか美しい風景画などの作品を見たかったのにがっかりだとクレームつけた人がいたらしい。県外から来た人かもしれないのだが、如何にも地元特有の知性が全くないおかしな人が言いそうな内容でアホらしかった。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

グッズ・商品

グッズ・商品についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

サブカル・アート

サブカル・アートについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。