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うつ病や不安障害を抱える患者に医師が観葉植物を処方。自然との触れ合いを利用し健康状態を改善する取り組み

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(著) (編集)

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Free-Photos /pixabay
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 緑あふれる森の中にいると、心が穏やかになり、気持ちがリラックスできるという人は多いだろう。

 自然と触れ合うことは、精神状態を安定させるだけでなく、時に健康状態を改善させる大きな効果をもたらす。

 イギリスの一部の地域で、そうした自然との繋がりを使用して、うつ病や不安障害(不安神経症)を抱える患者のために、医師が観葉植物を処方し、病院敷地内での植物・野菜栽培に参加させることで、メンタルヘルスの改善を行う取り組みが実施されているという。

 現在、予算が厳しく限られているイギリスのNHS(国民保険サービス)では、園芸療法を通してこころの病気を防止することへの関心が高まっており、「イギリス全体に普及すれば、ヘルスケアの大きな革命的変化になる」と支援者は話している。

非営利団体が園芸療法プログラムを支援

 マンチェスターのコーンブルック・メディカル・プラクティス(一般診療所)では、不安障害(不安神経症)やうつ病患者の治療のために、観葉植物を処方している。

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coyot/pixabay

 このイギリス初となる取り組みを支援しているのが、非営利団体『Sow the City』だ。

 同団体は、複数の病院や医師と提携し、園芸療法を治療に取り入れることを支援。植物を患者に処方する理由は、「たとえ単一の植物であっても、自然との触れ合いが健康に効果的である」という考えに基づいている。

 責任者のジョン・ロスさんは、「社会的に孤立している人は、健康状態が良くないという証拠がある」と話しており、コーンブルック診療所が独自の薬草園を設立することを支援し、患者がそれを維持していくことを歓迎している。

園芸療法プログラムを患者の回復に役立てる

 今回、イギリスで初めてとなる植物処方だが、『Sow the City』では数年にわたり、医療提供者と連携して、ガーデニングに取り組んできた。

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NadineDoerle/pixabay

 特に、園芸療法プログラムの一環として、同団体はマンチェスターのコミュニティ・ガーデンの育成に力を入れており、ガーデニングを通してコミュニティーに関わる患者の回復プロセスに役立てることを目的としている。

 中でも、医師や患者と協力し合い、それぞれの症状を抱える患者にどのタイプの庭が適しているかを判断しプログラムを実施することは、患者の回復プロセスに大きく繋がるため、とても重要だ。

敷地内に設置された菜園でセラピー療法

 長期にわたりこころの病を抱えている患者たちを治療している病院の敷地内には、レモンバームやキャットミントなどのハーブ栽培のスペースや、果物や野菜を栽培するスペースが設置されている。

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PierreGilbert/pixabay

 日光を浴びながら他の患者たちと触れ合い、ハーブや果物・野菜、または花などの植物を育てていくことで、患者はリラックスできるだけでなく、健康面の回復や社会への自信に繋がっていく。

 また、処方された植物を自宅で育てた後、共有スペースに植え替え、コミュニティーで育てていくという方法も取り入れており、育てた野菜や果物は患者が実際に食べることができるという物理的な健康上の利点もある。

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jf-gabnor/pixabay

園芸療法はヘルスケアの大きなパラダイムシフト

 もちろん、植物に囲まれてただリラックスするだけでも十分効果があるとみられているが、ガーデニングを試みる患者には、団体スタッフがきちんと訓練を行い、植物たちの世話をする方法を教える。

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rawpixel/pixabay

できる限り、簡単に手入れができるようにして、植物が元気に育っていくために世話をするプログラムを設定します。

病院には使われていないスペースが結構あるので、いいことのためにそれを利用するのです。公立病院の食事は美味しいとは言えませんからね。(ロスさん)

 医師のオフィス内で、一種のコミュニティプロジェクトを提供し、人々が集まり、他の患者と一緒に植物や食物の栽培を行うことで、患者の健康状態を改善していく園芸療法は、イギリスでは徐々に注目されつつあるようだ。

NHS(英国民保健サービス)は、厳しい予算の中で限られた資金しかありません。彼らは、全ての治療にお金を払い続けていけないことに気付いたのです。そこで、病気になるのを予防しようと考え始めたというわけです。

NHSは、園芸療法を通してうつ病や不安障害を防止する方法を見つけようとしています。これは、ヘルスケアの大きなパラダイムシフト(革命的変化)と言っていいでしょう。(ロスさん)

References:Fast Companyなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 43件

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  1. ストレス値の減少は森林浴が最も高かったそうだね
    たった数百年の生活の変化より、何百何千万年の自然の中での生活の方が遺伝子に深く刻まれているんだろう

    • +7
  2. 自然はもともとヒーリング効果高いし
    作物を立派に育てて収穫すると言う行程自体が自信につながるよね

    • +2
  3. サボテンを枯らしたのであんまり賛成できない

    • +10
    1. >>4
      造花や偽の観葉植物に、好きな花の香りのするスプレー吹きかけるとか。気分によって香りを変えても良さそう。
      あと、レモンハーブなら枯れにくいよ。

      • 評価
  4. ソファでうたた寝して目覚めたら顔の前にモンステラが覗き込んでて心臓止まりかけた。
    気のせいと思ってから、でも座る時はどうしたんだろうと。その後葉っぱはいつの間にか定位置に戻ったので水ぎれではない

    • +3
  5. 100均で買ったマグカップほどのガジュマルが半年でモッサモサに育ってテンション上がった

    • +4
  6. 昔はもっと自然豊かで人々の交流も盛んだったと思うと羨ましい。

    • +1
  7. 観葉植物も畑もあるけど鬱になったぞ
    うちのグリーンではブラックに勝てなかったみたいだ

    • +13
  8. 「聞いてアロエリーナ」は割と効能高いのかもしれねぇ

    • +1
  9. これ鬱だったら世話できずに枯らして悪化しない?

    • +15
  10. 鬱状態の時って食事や入浴すら億劫というかできなくなるのに
    植物の世話なんかできるんかなというのが正直な感想
    飾って「くれて」、
    お世話「してくれて」、
    周囲にいつも緑がとぎれないような環境を維持「してくれる」人がいないと無理だと思うんだけども
    それとも症状が軽い人や寛解してきてる人向けなのかな

    • +13
  11. きいてアロエリーナ、ちょっと言いにくいんだけど
    きいてアロエリーナ
    ここのところ気分が落ち込んで食欲も湧かず、趣味にも全然没頭できないの。
    夜は嫌なことばかり頭に浮かんで寝られないし、もうどこか遠くに消えてしまいたいわ。
    きいてくれてありがと、アロエリーナ

    • +5
  12. ヒャッハー !
    観葉植物でハッピーだぜぇッ ! !

    • +1
    1. >>15
      私は逆に水やり過ぎて根腐れさせました。
      サボテンでしくじってるから私はペットとか
      育てるのに向かない人間だと思いました。

      • 評価
      1. >>39
        リアルなインテリア観葉植物なら、育てにくい種類も育ちすぎることなく部屋のどこにでもおけますよ。

        ホコリを拭いて、季節ごとに買い替えても気分転換になり、エスニックだったり雑草のような植物は、動物や人形の飾りと一緒にしても◯

        • 評価
  13. 前にね、うつ病になった時、両親が観葉植物のベンジャミンを贈ってくれたんだよ、「気が紛れる」って言うことだったと思う、その後何年もかかって治療して、やっと良くなって、薬も辞められて、「もう大丈夫みたいだ」ってなったら、その1年後にベンジャミンが死んじゃったんだ、薬使ったり、鉢を変えたり、環境を変えてみたりしたけど元気を取り戻すことはなかったよ、逆説的だけど、もしかするとあの子には「心を病んだ俺」が必要だったのかもしれない。あの子の入ってた鉢はいまでもとってあってさ、たまに誰かが「あの土だけ入ってる鉢はなに?」って聴いてくるけど、その時は「たいせつなもの」とだけ答えるようにしてる。もしまたうつ病が再発したら「あれ、また調子悪いんだって?」なんて言ってニョキニョキ生えてくるような気がしてならないよ。

    • +13
  14. 治療としてよりも趣味の一環として、
    共用ゾーンで仲間と楽しむのはいいと思う。
    自宅で一人で、は反対。
    自分は苦しくて腕を動かす事もできなくなり、
    何十鉢もの高価な植物をどれだけ枯らせた事か。
    その悔恨も度々ウツを悪化させる。

    • +1
  15. 「何もできない状態」が鬱なのに、生物の面倒なんて見れる余裕ねぇよ。

    • +10
    1. ※18
      鬱に限らず精神の疾患や障害はかなり症状に個人差がある
      これはあくまで一定の効果が期待できる治療法の選択肢であってもちろん人によって合う合わないはあると思うよ

      • +10
  16. 大都市に人口が集中しすぎなんだよ。地方に分散しなければダメだね。ビルと人ばかり見てストレスフルな生活をしていたら病むだろう。緑の多い、人口密度の低いところで暮らせば精神が安定する。絶えず駆り立てられるように生きている人間は不幸だ。

    • +4
    1. ※20
      そういうの、机上の空論って言うんだよ。
      田舎の陰湿さ、知らねぇだろ。 
      都会の方が田舎なんかより遥かに暮らしやすいわ。

      その都会ですらストレスフルだって言うんだったら、
      森の奥深くのほら穴の中で隠者のような世捨て人の生き方をするしかない。

      自然豊かな田舎であろうと、人間の本質は変わらない。 
      何処にいようが、そこに人間が存在して文明的な生活を望むの出れば、人間関係の苦しみからは逃れられない。環境のせいにしてはダメ。

      • +8
      1. ※22
        田舎のネガティブな部分だけを強調しているような気がするね。地方で育った人間だけど、確かに相互監視的なコミュニティーはあったけれど、自然の中で遊んだり、自由に感情表現できたよ。毎日、山や川を眺めたり季節の変化を実感できるのは、精神の安定にどれだけ寄与しているか気が付かないだけだと思う。都会の重苦しい空気が、どれだけ精神を圧迫しているか、生きながら精神が死んでゆくようだよ。

        • +6
      2. ※22
        申し訳ないけどそれも幻想
        都会にも近所付き合いも町内会もあるし、
        道路族や騒音、近所で噂になるような変わった人間もいる

        • +4
    2. ※20
      逆だ

      田舎にあこがれているだけの都会人の幻想だよ

      田舎のほうが人間関係は苦しむ

      • +4
  17. 昔々精神病院もなかった頃、統合失調症とおぼしき人達は病が重くなると山に入っていったそうだよ
    もちろんそのまま行方不明になる人もいたし、ひょっこり発見される人もいた
    石牟礼道子さんの本に書いてあった

    現代でも季節が許す限り、河川敷などで暮らしているホームレスの人はいる
    自然に囲まれていると落ち着くというのはあるのかもしれない

    日本のネットだと、簡単に書く「効果がなかった」という言葉だけが注目を集めそうだけど、木の一本で重い病気が劇的に治るわけじゃなくても、少しずつ確実に癒されることはあるのかもしれないと思う

    • +2
  18. 実家の裏山でぼんやり散策してリフレッシュしたいなー

    • +2
  19. よし、多肉植物を育てる決心がついた。

    • 評価
  20. 田舎暮らしの自然が理想だけど幻想。都会は人間関係は楽だけとギスギス。ならば、ハイブリットに自然豊かな都会を作れば良いぞ。そうしよう。

    • +5
  21. 処方せん受付の園芸店とかできるのかな・・・。

    • 評価
  22. 道民は冬に鬱が悪化するんだよな
    日光と緑が大事だと思う

    • +3
  23. カサンドラの鬱症状が出た時、急にガーデニングに目覚めたんだけど、やっぱりアレはこの記事みたいなことだったのかも。
    当時は鬱に気づいてなかったんだけど、振り返るとちょっと異常な感じで鉢植えを増やしてたわ。構いすぎて枯らしたりもあったんだけど、空いた鉢にすぐ別の植物植えて…って感じだった。
    私の症状は「自分のことすら億劫」じゃなくて、「ひたすら何かをする(細かい部分の掃除とか家中の布製品の洗濯とか)」だったからこういうのが向いてたのか、それとも「これ以上悪化したらヤバい」と無意識に癒しを求めたのか。どっちだろう。

    • +2
  24. ベランダの目隠しにフェイクの蔦を取り付けただけでも気持が穏やかになったから 植物の世話ができなさそうならフェイクでもやってみてごらん

    • +1
  25. 人間にはやっぱり緑が必要なんだな
    しかしうちにはすでに猫様がいらっしゃる…観賞する前に玩具と化す可能性が極めて高いので諦めます

    • 評価
  26. 植物絶対枯らしてしまうから一生根暗なんだろうな

    • 評価
  27. 結局どれくらい効果があったのか書いてないな

    • 評価
  28. 病院の管理されたコミュニティでちゃんと治療してもらいながらの行動療法としてなら効くんじゃないかな?
    黙々と作業するのとか、日光浴するのとか、他人と関わるのとか、出来上がりを収穫するのとかは効果ありそうな気がする。

    • 評価
  29. これ、日光浴びながら作業してるから効果あるんだろ?
    単純に日が出てるうちに軽い運動をする事が「セロトニン」増やす行為だから。
    植物関係ないな、「自然と触れ合おう」という「強制外出運動」だな。

    • 評価
  30. 鬱や不安障害の患者を診察している医師によると、ほぼすべての人が「今を生きていない」と感じるようです。
    頭の中は常に「未来への心配と、過去への執着」で占められていて、常にストレスを感じていると。
    園芸療法は日光ももちろんあるし、植物を世話することで「今」に集中できるんだと思う。
    そして、

    • +2

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