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人間の頭蓋骨に宝石でモザイクが施されたアステカ族の宗教的装飾品

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(著) (編集)

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image credit:Wikimedia commons
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 メキシコ・メキシコシティにある国立人類学博物館には、ちょっと不思議な人間の頭蓋骨が展示されているようだ。

 頭蓋骨の上半分がトルコ石カーネリアン、白色の貝殻でカラフルに彩られており、美しいモザイク模様を描いている。

 人間の頭蓋骨を材料とする盃・髑髏杯は古くから作られてきたわけだが(関連記事)、こういったタイプは珍しいのかな?

かつてメキシコシティに運び込まれた大量のトルコ石

 トルコ石はメソアメリカの文化の多くにおいて重要な商品で、しばしば金より高く評価されていた。

 その青緑色の色素は神聖な色だと信じられており、オアハカやベラクルス、ゲレーロなどアステカ族が支配していた地域から供給されていたという。

 毎年、皇帝・モクテスマへの貢ぎ物として、アステカの首都・テノチティトラン(現在のメキシコシティ)には莫大な量のトルコ石が運び込まれた。

 職人はそれを使い、宗教的な芸術作品を制作したのだとか。

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image credit:Wikimedia commons

人身御供として捧げられた男性の頭蓋骨にモザイク調の装飾

 国立人類学博物館に展示されている頭蓋骨は、おそらく人身御供として捧げられた男性のものと推定されている。

 頭頂部が切り取られて中は空洞になっており、人身御供となった人々の血液を集めたり何か神聖なものを保存したりするのに使われていたとのこと。

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image credit:Wikimedia commons

 トルコ石などの装飾は松脂(まつやに)で接着されているようだが、見事なモザイク模様となっているな。メキシコシティに行くことがあれば見てみたいね。

References:Wikimedia commons / Atlas obscuraなど / written by usagi / edited by parumo

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この記事へのコメント 23件

コメントを書く

  1. 細かいなぁ。古代の作品って何か禍禍しくもある。生贄という文字だけで、ちょっと怖いし。

    • +4
  2. 目玉をもうちょっとこう、神秘的にできなかったものか

    • +5
  3. 色も表情もコミカルだけどマジの頭骨だし当人のどんな怨嗟がこもってるかしれたもんじゃないな…

    • +3
    1. トルコ石を貼ったあとに砥石で磨いたんだろうけどえらい手間のかかった代物だ。

      ※9
      戦争捕虜とか望まず生贄にされるケースもあるけど、アステカだと生贄に指定されることが非常なステータス(それこそ王様並の)になる儀式もあるから、そうした人の頭蓋骨を使ってるなら一概に怨念のたまる行為だとは言えない

      • +11
  4. 素材が特殊だからギョッとするけど
    トルコ石を大事にするのは現代のインディアンジュエリーと一緒だね

    • +8
  5. 昭和時代の住宅の風呂のタイルみたいだしとてもポップ

    • +7
  6. 織田信長「欲しい!ちょーだい!!(本能が変)」

    • +2
  7. アステカ系をみるとどうしても孔雀王を思い出してしまう

    • +1
  8. さすがアステカ。よく出来てる。かっこいい。

    • +6
  9. いろんな物を「デコる」というのは人類の本能なのかもしれんな

    • +6
  10. サングラス掛けてあげれば置物によさそう。

    • 評価
  11. 仏教の異端宗派と言われる立川流の髑髏本尊を連想した
    あれは漆塗りで金箔を貼ってあるらしいが
    ちなみに作るのに人間のアレな体液を使ったり前で男女のあれそれをやるらしいぞ

    • 評価

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