メインコンテンツにスキップ

世界で最も古いダイビングスーツ「ヴァンハ・ヘッラ」がゆるキャラみたいなかわいさを醸し出していた

記事の本文にスキップ

38件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 宇宙服にも通じるものがある潜水服の歴史(該当記事)には興味深いものがあるが、フィンランドに保存されている18世紀の潜水服が話題になっている。

 これは1860年代に博物館に寄贈されたもので、現存する中で最も古いダイビングスーツといわれている。

 現地では「老紳士」と呼ばれ愛されているフィンランドの歴史的な装備品で当時の最新技術で生まれた珍しい革製の潜水服なのだ。

歴史的にも貴重な潜水服ヴァンハ・ヘッラ

 これはフィンランドのラーヘという町の博物館の目玉にもなっているダイビングスーツで、1860年代にLeufstadiusという船の船長から寄贈されたもの。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:blogspot

 歴史的にも貴重なこのスーツは、フィンランド語で「老紳士」を意味するWANHA HERRA(ヴァンハ・ヘッラ)と呼ばれている。

 このスーツは当時主流だったダイビング・ベルという潜水装置から現在の分厚いダイビングスーツに至る途中で開発されたものだという。

 これを手がけたメーカーは、飛躍的な進化を遂げた18世紀のダイビング技術の中で最新の技を持っていたため、老紳士はユニークな製品だったらしい。

天然素材で作られた独特な構造

 素材はもっぱら牛革で、縫製にはロウ引きした糸を使用。ブタの脂と松脂とタールの混合物で覆って水を防いでいた。

 またフード形の頭部の内側は木の骨組みで補強されていて、上部には木製の空気管を通す穴がある。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:blogspot

 装着時は前にある袋状の開口部から入り込む。それから袋の口に混合物をつけて閉じ、くるくる巻いた後、ベルトのように腰に巻きつけて使用した。

 空気は手押しポンプもしくは蛇腹状の革を利用して送られ、空気管を通じて吸うことができた。排気は後ろにある短い管で行われた。

船員の便利品だった「老紳士」は世界で有名に

 構造からもわかるようにこのスーツは完全防水ではなく、高水圧にも耐えられなかったため潜水時間は短かった。

 しかし当時の船員にとっては便利な逸品だった。船体の点検時にこれを使えば、船をわざわざ陸にあげたり傾ける手間が省けたからだ。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:blogspot

 珍しいスーツは世界中を巡ってさまざまな博覧会で披露され、1998年にポルトガルのリスボンで開催された世界博を最後に展示から引退した。

 ヴァンハ・ヘッラという愛称がついたのは1985年、ロンドンで開催されたフィンランドの海にまつわる展示会の時だ。

 以後、由緒ある「老紳士」の名は、世界各地に知れ渡ったという。

フィンランドの伝統を受け継ぐラーヘの宝物

 また、フィンランドの伝統的な靴ひも付きのショートブーツをイメージさせる足元や、フィンランドの林業でよくある手袋の形など、この国ならではの特徴も随所にうかがえるという。

 見た目にも愛嬌があるラーヘの町の「老紳士」は、人々が誇る宝物として今も大切に保管されている。

 こちらは2012年にフィンランドで開催された国際ダイビングイベントの様子。

 使われているヴァンハ・ヘッラは実物を元に再現されたものらしい

The International Diving Event 2012: Raahen Wanha Herra’s replica Nuori Herra

References:blogspot / messynessychicなど /written by D/ edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 38件

コメントを書く

  1. 不意に抱き付かれた後に、体が膨張して自爆してきそうな雰囲気が
    「コイツ、ヤバイ!」と気が付いて顔を上げると、集団で迫ってくるのが見えて…みたいな。

    • +4
  2. 『流石ヴァンハ・ヘッラだ!何ともあった…ゲフゥ』

    • 評価
  3. 「キュウ」って語尾で喋りそう。
    「ぼくは海が大好きだキュウ」みたいな。

    • +10
  4. 名古屋港水族館のトラウマゾーンを思い出した

    • +4
  5. BS11のマスコットが近い雰囲気
    www10.atwiki.jp/yurupedia/pages/2445.html

    • 評価
  6. これの再現模型が水族館に展示してあって子供心にちょっと怖かった思い出。

    • 評価
  7. ケバブに顔描いたらこんな感じになりそう…

    • 評価
  8. 親帽子の生皮被って子帽子を使役するんでしょ?
    それくらい知ってますよ、3巻目も出たことだし。

    • +2
  9. >>潜水時間は短かった。

    本文のこの一文を見てひと安心した
    短時間であれば排泄欲求については考えなくても良いね

    長時間の作業や任務だとどうしても排泄欲求の処理が問題になってくる
    第二次世界大戦時には、長距離爆撃機にはトイレがついていたし、戦後も空中給油等で戦闘機や偵察機が長距離を移動することができるようになるとパイロットスーツに処理装置が着くようになった
    映画やポートレートで戦闘機や訓練機から降りて歩いているパイロットがパイロットスーツから管が伸びて接続されている箱を片手に持って歩いているシーンや画像を見ることができるが、さてあの箱は何でしょうね
    今現在、長時間作業や任務でこの処理に絶大な貢献をしてるのが、大人用の紙オムツだったりする

    • +2
  10.      ,||   
         /,.、\
         ( o o )
          ❘  ◎,|
         しーJ 

    • +15
  11. ユルさと同時に怖さも感じるがユルさの方が勝つので笑える

    • +1
  12. 微妙に「クレクレタコラ」感があるんですが(笑)。

    • 評価
  13. むかーし教育テレビの某番組で、青い背景にこんな感じの顔が出てきてぷるぷる動くコーナーがあったなぁ。
    あれは子供心に怖かった。

    • 評価
  14. ブラボで既視感が….カレル文字落とすか
    切ってみないと….

    • 評価
  15. なんで口に窓が付いてんだ?読唇術で会話でもすんのか?

    • 評価
    1. ※29
      口の位置に見えるのが正面を見る窓で、
      左右の目の位置に見えるのが
      実際は左右やや上を見る窓です。

      • +3
  16. 世界最古のわりにおざなりな展示なのね…干しダコが吊るされてるみたい…

    • 評価
  17. コイツもやっぱり「蝶の夢を見る」のか?

    • 評価
  18. 何かダンジョンで出てきて、無表情のまま攻撃して来そうで怖い。

    • 評価
  19. サムネ見て一瞬ダース・ベイダーかと思ったが、全身の写真見て盛大に噴いた。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。