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ゴミ問題に新たなる提案。紅茶キノコから食品用パッケージを作るというアイディア(ポーランド)

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(著) (編集)

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 深刻な環境汚染を招くプラスチックのごみ問題について、世界ではプラ製品を減らしたり、分解しやすい代替品の開発などを進めているが、最近ポーランドの学生が発酵食品で作った食べられるパッケージが話題を呼んでいる。

 ほんのり茶色で半透明なフィルム状の素材。質感は薄い油紙のようにも見えるが、実は紅茶キノコからできているという。

SCOBY: living packages by roza janusz

発酵飲料の紅茶キノコ

 紅茶キノコは発酵飲料の一種で、酵母と酢酸菌の共生培養でできるスコビー(SCOBY)という種菌を使って作る。

 スコビーはゼラチン状の塊で、発酵の際の菌がキノコ状になるため、日本では「紅茶キノコ」と呼ばれるようになり、健康食品として1970年代に流行した。

 欧米で紅茶キノコは「Kombucha (コンブチャ)」という名で浸透している。この誤称については種菌を昆布と見間違えた説などがあるが真相は不明だ。

 このスコビーを加糖した紅茶液に入れて発酵をうながすと、液の表面に新しいスコビーが膜状に形成して徐々に厚みを増す。

 この途中でちょうどよい頃合いに発酵した紅茶液をいただく。その味はフルーティな香りで甘酸っぱく、かすかに炭酸が入ってるような感じらしい。

 さらにその液の残りと新スコビーを素すれば次の紅茶キノコを作ることができるそうだ。

スコビーの膜を食べられるパッケージに

 いわゆる市販の種菌と牛乳で作るヨーグルトめいた工程だが、ポーランドのデザイン学校でプロセス設計を学ぶローザ・ヤヌスさんがスコビーの膜に着目。

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image credit:Roza Janusz

 紅茶キノコの材料に別の有機物質を加え、発酵中にできる薄い膜を食べられるパッケージにしたのだ。

 集めた膜は薄く、乾燥させるとプラスチックのように使える。しかも土に還るので、植物の種の包装にも使え、食材を包んだまま料理に使うことも可能。ちなみに味のほうは薄い紅茶キノコ風味だという。

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image credit:Roza Janusz

 さらにこの膜は長期間保存もできる。pH値が低いため食べられる期間が長続きするそうで、半年前の試作品でもまだ食べられるという。

プラスチックの代用品として期待する声も

 ベジタリアンも使うことができ、分解しにくい容器の大幅削減にも役立ちそうな新素材。

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image credit:Roza Janusz

 ヤヌスさんは、手に入りやすい材料で簡単にできるこのパッケージの作り方をぜひ農家の人に学んでもらい、農産物の包装に使って欲しいと考えている。

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image credit:Roza Janusz

 これがシステム化し新たなビジネスとして軌道に乗れば、プラスチックに代わって世界に普及する可能性もある。海外メディアも環境にやさしいアイデアと期待しているようだ。

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image credit:Roza Janusz

 ヤヌスさんが開発した食用包装はインスタグラムでも紹介されている。

References:lostateminor/written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 27件

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  1. コストが安く大量生産できたら普及しそうだね。
    それとともに全世界にスコビー菌が広がるわけだけど、生態系崩したりしないか若干心配にもなる。

    • +9
  2. そのまま食べるならこのパッケージを包むパッケージがいるな

    • +22
  3. フードファディズムとかいって、安全を脅かす食品として紅茶きのこっていっぱい資料出てくるんだよね。wikiにも死亡事故がありとかなんとか書いてあった(リンクいったけれど詳細は分からなかった)。

    • +2
  4. 食べられないということがパッケージとしての重要な役割だと思ってるフシはある

    • +3
  5. こういうのって結局コストかかりすぎてあかんくなるよね

    • +6
  6. 海外でKombuchaをよく見かけたのでてっきり昆布茶ブームかと思っていた

    • +4
  7. ナタデココでも同じものができそうですねえ

    • +4
  8. 乾燥湯葉みたいだけどもっと堅いんだろうね

    • 評価
  9. こういうのって湿度が高いとカビが生えるとか、
    形状を維持できなくなる場合があるから
    国土環境によっては使えないって場合が多い
    のも問題。

    • +10
  10. コストまで言及しないアイデアなんて
    なんの役にもたちゃしない

    • -2
  11. 乾物を食う系の虫も防げないだろうな…

    • +10
  12. ナタデココでも出来るかもって人がいますが、
    株にもよりますが、逆に紅茶キノコでナタデココを作る事も出来るらしいです。

    • +4
  13. コンブチャ、アメリカで飲んで「何これ…」ってなって
    ぐぐってさらに「えっなにこれ…」だったわ。
    意識高い系のオサレな細い瓶で売ってたりするよね。

    • +1
  14. まぁ食べられなくても良いんだよね
    自然分解出来さえすれば

    • +3
  15. 先ずはストローかな?あ…でもコストが掛かることを考えると…
    ストローは葦の茎とかの方が安上がりそう。

    • 評価
  16. プラスチックのかわりになるなら、率先して使いたい。
    でもどんなに体に良くても、飲むのはムリ!
    小学生の頃、友人のおばあちゃんが育てていて、
    その見た目にもうダメだった。
    語源は、「韓国語のkomが菌を意味する」説もあるね。

    • 評価
  17. 見た目があんまり食欲をそそらないのがなぁ…

    • 評価
  18. 紅茶キノコって、発がん性物質が含まれるとかでブームが終わったように
    記憶しているけど。
    その辺りどうなん?

    • 評価
    1. ※22
      昔の紅茶キノコの同じキノコなのかな。

      • 評価
    2. ※22
      70年代のブームのときに実際に健康効果があったなら
      今では定番になっていると思うんだよね

      • 評価
  19. 臭いよ。

    エコうんぬんなら大きな葉っぱの利用を薦める。
    バナナ、蓮、葡萄、柏あたりはよく使うし、笹、竹の皮も利用を増やすこと。
    そもそもそういった草木が身近にあるというのが大切。

    • 評価
  20. マイストローとか言う話にならないのが不思議だな

    • 評価
  21. 自然に還るのは素敵なんだけ使い道が難しい味や匂い移りがあるみたいだし
    食品包装に不向きだと何に使おうか

    • 評価
  22. 一応はセルロースだったんだね・・・
    そういえば飲み掛けのペットボトルに膜が張ってる時があるけど・・・あれなの?
    これは燃料に使おうよ、他にないよ・・・

    • 評価

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