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彼が心を開くまで。盲目の猫に毎日本を読み聞かせた19歳の少年。そしてついに心が通じ合う仲に(アメリカ)

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 今年の3月、アメリカ、バージニア州リッチモンドにある動物虐待防止協会SPCAに1匹の猫が保護された。

 街中の通りをさまよっていたその猫は、いったん街のシェルターの保護された後、SPCAに引き取られることとなった。年齢は5歳のオスである。

 盲目のその猫はスティーヴィー・ワンダー と名付けられることとなる。

保護当初、怯えてごはんも食べられなかったスティーヴィー

 野良暮らしから、シェルターへ、そしてSPCAと目まぐるしく環境が激変した為か、スティーヴィーはおびえてしまい、当初はほとんどご飯に口につけることができなかったそうだ。

 目の見えないスティーヴィーにとって、それは大きな恐怖だったのかもしれない。一日中施設のあちこちに隠れては周囲の様子をうかがっていたという。

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image credit:Facebook

 自分の殻に閉じこもってしまったスティーヴィーだったが、他の猫たちとの共同生活エリアに移されてから少しずつ変わり始めた。

 他の猫と打ち解け始め、恐る恐るだがご飯に口を運ぶようになったという。

 さらに今年の5月、スティーヴィーは19歳の少年、プライス・マッキンタイアさんと出会うことで、急激に変化を見せ始める。

スティーヴィーに本の読み聞かせを始める

 施設でボランティアスタッフとして働いていたプライスさんは、スティーヴィーがとにかく愛おしくてたまらなかった。彼が少しでも早く人間のいる環境に慣れてくれるようにと、本の読み聞かせを始めた。

 「SPCAの施設内はハリーポッターに出てくるホグワーツ寮風の装飾が施されているので、読み聞かせの本はハリーポッターにしようと思っていました。」とプライスさんは語った。

 この施設では、保護している動物たちをホグワーツ魔法魔術学校にでてくる4つの寮に組み分けし、それぞれの動物たちのキャラクター性を引き出すことで動物たちを印象付け、少しでも早く良い里親に巡り合えるよう配慮しているのだ。

 スティーヴィーは忠実で忍耐深く、苦労を苦労と思わないハッフルパフ寮に組み分けられることとなった。

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時間はかかったが、ついに通じ合えた1匹と1人

 「出会ったばかりの頃、スティーヴィーは僕にまったく興味も示しませんでしたし、関わろうともしていないようでした。ですが数週間スティーヴィーの元に通い、少しずつ心を開いてくれるようになりました。」

 プライスさんは毎日のようにスティーヴィーのそばに寄り添った。そして毎週金曜日の決められた時間に読み聞かせを行った。

 きちんと物語の世界に入れるようハッフルパフの寮生のガウンを身にまとい、スティーヴィーの前に座りゆっくりと本を読む。 

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 そうしているうちにスティーヴィーは、プライスさんの発する言葉の音を楽しむようになったという。

 「時間はかかりましたが、僕が来たことを察知するとそばにすり寄ってくれるようになりました。」

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プライスさん以外の人間にも心を開きはじめる

 最初はプライスさんにしか懐かなかったスティーヴィーだが、徐々にほかのスタッフにも打ち解け始めた。

 SPCA広報課長のタビサ・トレロアーさんはこう語る。

スティーヴィーは非常に愛情深い猫なんです。どちらかというと自分から人のそばに寄っていくのが好きなようです。

プライスさんが頑張ってくれたおかげで、スティーヴィーは自分の中に秘めていた積極性を取り戻したようです。今やプライスさんはスティーヴィーとの間に特別な絆を育んだように思えるのです。

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 最初は環境の変化に戸惑い、隠れてばかりいたスティーヴィーだったが本当は人間に甘えたかったのかもしれない。

 もう少しだけ人間を頼ってもいいんだよ。ってことを教えてくれたのは他ならぬプライスさんだ。プライスさんがスティーヴィーに忍耐強く読み聞かせを続けたおかげで、彼は本来の自分を取り戻したのだ。

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今ではすっかり自信をつけて元気に施設内で遊ぶように

 今では一見しただけでは盲目だとわからないほど好奇心旺盛に、そして勇敢に施設の部屋を探索しているという。

 段差からおびえずに降りたり、ご飯のありかやトイレの場所などもしっかり自分で探せるようになったそうだ。

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image credit:Facebook

スティーヴィーを家族に迎え入れる予定

 そんなスティーヴィーをプライスさんがいとしく思うのは自然なことと言えるだろう。プライスさんは近い将来、スティーヴィーを引き取りたいと母親に話しているそうだ。

 「母親からOKサインが出たらすぐにでも僕の家族になってほしいんです。」とプライスさんは語った。

 それまでは今までのように読み聞かせをしてふれあいの時間を絶やさず、ハリーポッターという物語を通じて友情と愛情、そして勇敢でいることについて学び続ける予定だそうだ。

References: Facebook/など / written by kokarimushi / edited by parumo

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この記事へのコメント 38件

コメントを書く

  1. プライスさんってば、なんて愛情豊かな魔法使い!

    • +52
  2. 人間から愛情を向けられていることは理解したのだろうと思う
    でも多分物語の内容は理解してないw
    まあそこが目的じゃないからどうでもいいか。仲良くなれてよかった

    • +14
  3. この猫と青年のストーリーを綴られた素晴らしい「物語の本」はなんというタイトルですか?
    読み聞かせた本のタイトルはどうでもいいかな!

    • +5
  4. お互いの言葉の意味は通じなくても、気持ちは伝わっていくんだね

    • +21
  5. 素敵な話だ
    いっこだけ心配なのは施設から家に移ったらまた空間を覚え直しになるだろうこと
    でもこれだけ根気強く付き合っていけるなら大丈夫か

    • +17
  6. 優しそうな人だきっとかわいがってくれるね

    • +12
  7. ダイハードでも「スティービーワンダーかよ?」ってせりふあったな、、

    • +2
  8. 毎日会う人間の匂いに慣れて、危害をくわえてこないし無理やり触ろうとしてこない、安全なものって認識されたんだろうね。
    安心出来るものに囲まれて、残りの人生?猫生?が幸せだといいね。

    • +17
  9. これとは別の話だけど、罠に掛かって歩行に障害が出てしまったネコ科の大形獣に、人間の女性が『ごめんなさい』を言い続けていたら…『もういいよ、許す』…という感じになって行ったとか、何かで読んだな。(ここのサイトだっけ?)心って、最後には通じるんだなって思ったよ。ここに出て来るネコも、信頼関係を結べて何よりだ。

    • +11
  10. この人も凄いけど、スティービィも頑張ったね。

    そして盲目の猫は大抵スティービィ、スティービと名付けられる
    それだけスティービーワンダーが凄かったということなんだな

    • +14
  11. 犬は鼻だが、猫は目と耳が命。
    そのうちの1つを失ったんだから、
    ショックも相当だろう。
    しかも犬とちがって、本来は人の加護を受けようとする
    動物じゃないしね。
    また犬は環境が変わっても、飼い主がいっしょなら
    ストレスを受けにくいけど、猫はそうはいかない。
    そこを少しづつ、時間をかけて絆を築いたのがすごい。
    10代の男の子が、だ!

    • +12
  12. ずっとずっと一緒にいて!お願いします!

    • +8
  13. この愛情・・プライスレス!

    でも、プライスさんはスティービーに必要なんだよね

    • +2
  14. 何より優しさに心打たれる。彼の人生において必ずプラスになるであろう真心。

    • +2
  15. ウチの近所の地域猫たちにも言いたい。
    もっと頼って身を委ねてもいいのよ

    • +4
  16. 内容はわからなくても敵意がないことや愛情をかけられてることは伝わったろうね。
    保護されたら人の声や足音に慣れなきゃきけないし。
    言霊ってあると思うのよ、魔法ですね。

    • +6
  17. 猫ちゃん、今まで色んな苦労があったんだろうけど
    良い飼い主さんが見つかりそうで良かったね。

    • +2
  18. なんて心優しく、温かい人なんだろう!素敵すぎる

    • +3
  19. ブライスさんこそ忠実で忍耐深く、苦労を苦労と思わない真のハッフルパフ生だと思うよ

    • +10
  20. 時間は掛かっても、猫は、賢くて愛情深いから、心を開いてくれる。

    • 評価
  21. 読み聞かせっていうアイデアが良いなあ
    子供ならまだしも動物相手にやろうとは普通は思わないだろう

    • +3
  22. どうしてもスリザリン送りにされる子たちがどんなタイプなのか気になる

    • +6
    1. ※33
      うむ、気になる。
      でも猫らしい猫ならスリザリンじゃないかな?
      むしろグリフィンドールが犬っぽいイメージで、どんな猫が送られるのか見たいと思うわ。

      • +3
      1. ※36
        でもマルフォイみたいな猫がいたら大人気の予感しかしないわ

        • +2
    2. ※33
      いたずらっ子で仲間意識が強いのかも知れない

      • 評価
  23. 目が見えず嗅覚と聴覚に頼らざるを得ないスティーヴィーにとって、本を読み聞かせることでこの声の人間は安全なんだって教える良い方法だったと思う。
    毎日根気強く通い続けたこの心優しい少年とスティーヴィーには幸せになって欲しいな。

    • +5

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