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脳が大きいほど筋肉が少ないことが霊長類の研究で明らかに(米研究)

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(著) (編集)

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 それも適応進化によるものなのかもしれない。

 霊長類は他の動物と比べると筋肉が少ないが、脳が大きな霊長類ほど筋肉が少なくなっているという。

 これは、新たなる研究で明らかになったものだ。力より知恵を選択した結果によるものなのだろうか?

脳が大きい霊長類ほど筋肉量が少ないことが判明

 アメリカ北テキサス大学のマグダレーナ・マッチリンスキー博士は、自然死した霊長類の遺体を調査した。その対象となったのは、130gしかないフィリピンメガネザルや蟹を食べる体重数キロのマカクなど、幅広い種である。

 1キロの脳組織が完全に機能するためには、1日に約240キロカロリーが必要になる。この人体のブドウ糖をより多く脳に配分する能力は、ヒトを賢くし、繁栄を助けたと考えられている。

 研究では、各標本の体重と筋肉の量を計測し、さらに4種類の筋肉の生検も行った。その結果、脳が大きな霊長類ほど、筋肉量と遅筋繊維(タイプ1)が少ないことが判明した。遅筋繊維はマラソンなど、長時間に渡る活動に使われるものだ。

 とは言え今回の結果は事前調査的なものだ。

 マッチリンスキー博士は来年あたりに、チンパンジー、ゴリラ、人間を含む、より包括的な解析を発表する予定だという。

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image credit:マカク属 – Wikipedia

「利己的な脳」仮説の検証

 昨年、別の研究者によって「利己的な脳」仮説を支持する証拠が発見された。この仮説は、脳は人体の他の部位よりも常に優先されているという仮説だ。

 英ケンブリッジ大学の研究チームは、ボート部に在籍する62名の男子学生(平均21歳)に、3分間の記憶力テストと3分間の筋力テストを別々に行ってもらった。その後、両テストを同時に行ってもらい、それをその前の結果と比較した。

 すると予想通り、同時に行った場合のテストの成績は、別々に行った時よりも悪化した。しかし、その悪化の程度は記憶力テストの方が優位に少なかった。

 筋力テストの成績が12.6パーセント低下した一方、記憶力テストでは9.7パーセントの低下であった。つまり人体は素早い動きよりも、素早い思考を優先するよう進化していることが示唆されているのだ。

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ヒトは筋肉に頼るより、脳に頼る生活に移行

 「大きな脳への投資は、ヒトを定義する特徴であると考えられます」とケンブリッジ大学のダニー・ロングマン博士は説明する。

 「どこかの時点で、ヒトは”兵士から外交官”になったという説があります。つまり筋肉に頼るより、脳に頼る生活に移行したということです」

 この間、ヒトは筋肉を発達させ、維持するための投資を減らして、社会的スキルの強化を促すようになった。肉体的な手段よりも、認知を通じて地位を手にするやり方に変わったのである。

References:Having a big brain really does mean you have less muscle/ written by hiroching / edited by parumo

 人間が事実上地球の食物連鎖の頂点に立った理由は、ステ振りを能力に目いっぱいを振り分けた結果ということか。ゴリラ先輩は、筋力に振り分けちゃったから今一歩人間に及ばなかったのか。

 バランス型より特化型のほうがリアルにおいては優位ってことなんだな。

 というかそもそも脳の大きさと知力の関係はどうなんだ?

 大きさだけでいえば人間よりゾウの方が大きいわけだし

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 体に対する脳の比率でいったら人間よりマーモセットの方が大きいわけだし

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 脳の大きさと知力と筋力の関係性がちょっとよくわからなくなってきたぞ。

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この記事へのコメント 63件

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  1. 各生物の、その生体を維持するのに必要な脳の最低質量から調べないと何とも言えないかも知れないですね。
    自然界で生き残る為の知恵は人間よりも動物の方が有る訳だし、理数的な思考をする為の知恵は人間の方が高い。脳の容積とその生物が生存する為に必要とする知恵の数値は必ずしも同等とは言えないと思う。人間だって筋肉バリバリでも頭脳明晰なシュワルツェネッガーさんやボブ・サップさんみたいな人だって居るし。

    • +11
  2. グレイがガリガリなのは理にかなってるわけか

    • +19
    1. ※3
      グレイ差別撲滅協会太陽系支部より謝罪とこれに至った書類
      慰謝料に火星の岩石10トン要求してきました

      • +13
      1. ※9
        グレイ差別撲滅協会太陽系支部がパワーワード過ぎて面白そうだからググっってみたが存在しないじゃないか!
        だがグレイ差別撲滅協会太陽系支部でググるとこのカラアパイア記事が4番目にヒットするようになったぞ!
        だがグレイ差別撲滅協会太陽系支部をググる機会は死ぬまでに何回訪れるのか……

        • +2
  3. うち(理学部化学科)の教授、めっちゃマッチョなんだけど。
    やっぱあいつはダメか。

    • -14
  4. 脳の大きさは賢さに比例しないんじゃなかったのけ?

    • +17
  5. 脂肪は?
    脂肪の量と脳の因果関係はないの?

    • +7
    1. ※12
      「天才と分裂病の進化論」デイヴィッド・ホロビン著によると関係がありそう

      • +2
  6. 能の大きさと賢さを比べるのは昔のスパコンと今のスマホを比べるようなもんだからなぁ

    • +6
  7. 脳が大きいからと言って、必ずしも賢いわけではない

    • +12
  8. プログラムも長ければ良いわけではないね
    記憶容量は大きい方が色々有利ではあるけど

    • +3
  9. 脳化指数とかいうやつ。
    体重の軽い鳥類が賢い理由になっとるね。

    • +1
  10. 脳の単純な大きさじゃなくて、脳の大きさに対する大脳新皮質の割合が賢さに関係してるんじゃなかったっけ

    • +4
  11. 脳の大きさは知性の発達の条件ではあるが大きな脳があったからといって必ず人間のような文明を持つわけではないらしいということか。それとも宇宙人などからすればイルカもゾウも高度な感情を持つ知的生物という扱いになるのかも知れない。人間の方がランクとしては劣っているかもね。

    • +8
  12. ハハァ~んッ
    さてはソーの筋肉脳理論を知らないな

    • +6
  13. >脳が大きな霊長類ほど、筋肉量と遅筋繊維(タイプ1)が少ないことが判明した。

    おいおいw
    筋肉量と脳の比率じゃないか。体に対する脳の比率を出してどうするんです。

    • +5
    1. ※25
      ツルツルだよこんちくしょう
      .  彡 ⌒ ミ
        ( ´・ω・`) 
      _(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
      .   \/___/

      • +15
  14. 脳の大きさやら比率やら、考え始めるとカラスのが人間より大きさ当たりでは高性能だしなあ

    • +3
  15. コンピュータで考えると良いな
    昔の部屋一杯の大きさのコンピュータより
    今の手のひらサイズのスマホの方が計算の処理能力は段違いだもの
    大きさや重さより他の要素が何かしら有るのだろう
    それは何だろうね?

    • 評価
  16. リアルパラメーターを脳に振るべきか、筋肉に振るべきか。

    • 評価
  17. 標準的な自然界では単位時間あたりに摂取できる餌にどう頑張っても上限がある以上、その餌で育て動かす身体もその範囲内で取捨選択することになる。
    脳をデカくするなら筋肉は小さくなるし、その逆も然り。”脳も筋肉もホドホドに”なんて生温い方法では、両方ダメダメなだけで自然界では生き残れない。
    そういう事なんだろうな?
    ボケっとしてても十分な餌が食える極楽のような環境で進化した生物なら、また違うんだろうけど。つうかそんな環境では進化なんかしないだろうけど。

    • +4
  18. 飛行能力を持つ生物の方が次元認識的に上位生命体

    • +3
  19. これ、現実世界を見れば普通の話なのに、タブー視されてるだけなんだよ。
    社会のトップにいる人間が全員ムキムキか?そいつらが北斗の拳のようにガリヒョロ達を支配してるのか、って話。
    逆なのが実情でね。
    歴史的経緯を見ても、戦闘力と機動力に優れる騎馬民族は、短期間の戦闘は滅法強くて農耕民の国を支配するが、やがて同化・吸収され農耕民の官僚に逆に支配されていく。
    そして世紀単位の長期スパンで見ると、騎馬民族は徐々に版図を失って減少していく。

    戦闘力<頭であることはすでに証明されている。
    人間がそっちの方向に最適化しているのは当然の進化。

    • -6
    1. ※33
      いや、それ征服したほうの騎馬民族が知能で農耕民族に劣る人種でないと成立しない理屈
      だと思うが・・・。
      実際に征服された農耕民族が支配者の騎馬民族に取り入って血が融合する形ではなくて、
      農耕民族がいつの間にか騎馬民族の政府を支配してたって例なんてあるかい?

      あと、勘違いしてると思うけどこの学説は「自然界で得られるエネルギーを
      知恵のほうに割り振って戦う道具や戦法を発達させた」ってことだからね。
      マッチョが世の中を支配していないのも、武力で全て解決しない社会にルールを制定して
      きたからであって、古代の力の支配する世界のままだと軍事力が高い存在が全て
      支配するよ。

      • +2
      1. ※54ごめんなさい間違ってマイナス押した。突っ込みたいこと全部言ってくれてありがとう。

        • 評価
    2. ※33
      会社役員とか鍛えている人多いぞ。
      筋肉が多い方が健康=健康なほうがストレスにも強いからな。
      人間なんてどんなに鍛えてもチンパンジーには負けるんだから、ムキムキと細い人の筋肉差なんて種レベルで見れば誤差の範囲だよ。

      • 評価
  20. 「傾向が有るだけで一概にそうとは言えない」とか
    「種は常に変化するのであの時と今では違うのだ!」とか言うのはわかりきってるけど
    これだけは言わせてもらおう。
    真面目で規律正しいやつでもバカは大勢いる!

    • +3
  21. そういえばステゴザウルスは、でっかい身体のわりに脳がウメボシサイズで
    そんな脳なんか小でどうやって身体動かしてたのかというと
    脳以外の場所に神経をコントロールする神経の塊みたいなのがあって
    それで身体動かしてた、みたいなのを昔読んだ

    • +2
  22. コンピュータを例に米している人達は大事な事を見落としていますよ
    シリコンチップは時代とともにより微細なプロセスに移行して高性能化しつつ小型化や省電力化していますが、神経細胞は動物の種の違いに依らずほぼ同じ大きさです
    つまり、同じダイサイズのチップで比較すれば10年前なら千万単位のトランジスタだったのが今なら億単位のトランジスタが入っていますが、脳細胞は容積が同じならその数に大きな違いは無いという事です

    • +1
    1. ※37
      神経細胞のサイズは変わらないのはそうだとしても、シナプスの結合の数は種により違いがあるぞ。
      特に人間の場合はシナプスの結合がほかの種よりも多く、神経細胞における遺伝子発現も多く、複雑だったはず。
      (例外として昆虫の場合は神経細胞そのものが小型化しているが、数も少ないので単純に比較できない、ただしミツバチ類は昆虫の中では神経細胞数も多く賢いほう)

      • +3
  23. 重装甲の巨大戦艦から、高速処理の軽装甲イージス艦の時代になったようなもんか

    • 評価
  24. くっくっく、俺は『脳筋』と呼ばれる、脳と筋肉を兼ねる最強の器官を持っている

    • +2
  25. まぁ経験則で皆わかってることだよね

    • +2
  26. 筋肉は脳のはずでは・・・?(ソー理論より)

    • +1
  27. ゴリラなどの頭蓋骨の天辺には筋肉が付くための突起が有る。
    これが有るから力が出せるのだが、この筋肉のおかげで脳を大きくすることが出来ない。
    ヒトは突起が無いので筋肉量は高が知れてるが、その分脳を大きくすることが出来た。
    だから猿の仲間で言えば「筋肉」か「知能」かのどちらかしか選べない頭蓋構造しているといえる。

    • +1
    1. ※45
      それは正確に言うと、類人猿の頭蓋構造は「あごの筋肉」と「知能」のどちらかしか選べない じゃない?
      人類においては石器や火の利用を始めたころから徐々にあごの筋肉が退化し脳が肥大化していっているんだよな。脳が肥大化したのは食物を加工し効率よくエネルギーを得られるようになった→さらに効率よくエネルギーを得る方法を発見した→さらに脳が肥大化するのループ、エンドレスに入ったという可能性もある。群れの集団が大きいほど脳が大きくなる社会脳仮説も否定できないが。どちらにせよ今の人類はもう脳が完成したのか脳の大きさはむしろわずかに縮小しているという話もある。実際ネアンデルタール人よりも少し小さいし。

      • +4
      1. ※47
        類人猿に限らずヒヒ辺りまで同様の構造があるそうです
        (なお、この顎の筋肉が全身のパワーを上げる基本になります)。
        だから「大型の猿では」です、もっとも小型の猿は別の理由『容量の問題』で知性を伸ばせません。

        脳の巨大化については諸説あり、どれを推すかは人によって違うでしょう。
        ここに書いたのは、筋肉が付く頭蓋を選ぶと知性が伸ばすことが出来なくなるということです。
        ヒトの知性が発達した理由ではありません、人以外の猿が脳を発達させらない理由です。

        • +3
  28. シュワちゃんはドーピングしてたって見たことあるけどどうなんでしょうね?

    所でこの仮説が正しいと証明されたらどう役に立つのかな?

    • 評価
    1. ※46
      してた、って本人も認めてるね。医師の処方の元で服用してたから乱用はしてない的な事も言ってたけど。

      • 評価
  29. 俺は外胚葉型らしい
    酸素量に限りがあるもんな

    • -1
  30. 同様に哺乳類生物の生殖器(睾丸)サイズと脳容量における反比例相関とかもあるらしいね
    どっちの器官もカロリーを大量消費する物だから進化地点で適者生存的な分岐傾向にあるとか
    脳と筋肉もカロリーが十分に確保できる飽食の時代になら両立できるものだから
    生物一種の一個別単位までその相関傾向が見出せるのかは全く関係のない話だが

    • +2
  31. つ、つまり脳筋という言葉が
    学術的に証明されたと。

    • +2
  32. 酸素をガンガン使うから筋肉があるとエネルギー的なバランスが取れないんじゃないの?

    • 評価
  33. 瞬間的な筋力なんてあっても一固体を殺して捕食できるだけだ
    知恵とスタミナに溢れる仲間に必ず報復される運命なのさ

    • 評価
  34. 細胞の大きさは変わらないのだから、マーモセットが人間の大きさと変わらない大きさになったら、人間よりも賢いんじゃないかと思う。

    • 評価
  35. 脳の全てを使っていないという説は否定されることがあるけど、やはり脳の使ってる部位が限定されてるってことなんじゃないか?大きさや体と脳の比率で比較出来ないってことは単に人は他の生物よりも使えてる脳の部位が大きいって仮定すれば説明がつくしな

    てことはもし脳をフルで使えたら何かに目覚めるんじゃね!?と妄想する

    • 評価
  36. そりゃ脳も筋肉もただあるだけでアホみたいにカロリー消費するし
    どっちか切らないと駄目でしょ

    • 評価
  37. 腕っぷしの強い縄文系民族が発展せず、頭のよいヒョロガリ弥生系民族が当時隆盛を極めたのも同じ理由なのかね
    西洋文化圏でもフィジカルモンスターの黒人よりも白人のほうが圧倒的に文明発展してたわけだし

    • 評価
  38. 白人は脳みそ量も多くて筋肉つきやすいんじゃなかった?贅肉もつきやすいって聞いたけど。
    黒人は頭蓋骨自体小さいよね、だから帽子が何でも似合うんだ。

    • 評価
  39. 頭が小さくても頭のいい人もいるし、かなり頭のでかい人でもあれな人もいる。あくまで大まかな傾向であってこれで個人の能力を図ることはほとんど無意味だろうね。

    • +2
  40. 日本には前から脳筋って言葉があるぞ

    • 評価
  41. マカクとは、どの生き物の脳なのかな?

    • 評価

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