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ルネサンス期、独創的な発明品を考案した鬼才「ジョバンニ・フォンタナ」の描いたイラスト図が無料ダウンロード公開中

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(著) (編集)

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 14世紀から16世紀にかけて西欧で広まっていった「ルネサンス」は、古典古代の文化の復興を掲げ、当時の学問や知識を再び盛んにしようという文化運動である。

 この時期の代表的な人物といえば、レオナルド・ダ・ヴィンチが有名だが、彼が世間に名を広める少し前、ヴェネツィアでさまざまな発明品をイラストに残した人物がいる。

 ジョバンニ・フォンタナは1420年代に医師や技師として活躍し、現代に通じるような装置や兵器、おもちゃや工芸品のアイデアを残した。

 ヴォイニッチ手稿に似てるともいわれるイラストが添えられたこの本は現在無料ダウンロード公開中だ。クリエイティブな仕事をしている人にとっては良い資料になるかもしれない。

幅広い発明品を考案した、ジョバンニ・フォンタナ

 ジョバンニ・フォンタナ(およそ1395 ~1455年)は15世紀のイタリアのヴェネツィアで活躍した人物で、一説ではマギ(メディア王国で宗教儀礼をつかさどっていたペルシア系祭司階級)だったともいわれている。

 彼はルネサンスの初期に、自身が考案した一連の品を図入りで示した「Bellicorum instrumentorum liber」という技術論文を残している。

 そこに描かれた発明品は兵器や旅行、子ども用のおもちゃ、飛行装置、ロボット、ロケット、時計、噴水さらには幻灯機らしきものなど多岐にわたり、当時の一般的な仕掛けとは異なるものが多かった。

1. 骸骨が動くっぽい機械的なおもちゃ

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2. 文字や数字の組み合わせを使うコンビネーションロック

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3. レールの上を移動し、翼や腕を動かして炎や空気を吹き出すロボット

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4. 中に人?首の長い動物とその使い手の着ぐるみっぽい仕掛けも

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5. 生命維持装置

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仕掛けがわかるイラストを公開

 その頃の発明品は歯車や車輪を含む内部構造を隠して描いたものが多かった。

 当時の発明家の大半はすぐに作動する品を提案していたため、仕掛けの詳細を伏せて開発費をもらうのが通例だったようだ。

 だが、フォンタナは世間の人々が「見た目は素晴らしくてもまったく作動せず、力学の法則にのっとっていない設計がある」と気づくまで、やむなく自身の発明品の内部設計を明らかにし続けた。

 そうすれば、見た人がその原理を想像できるようになるからだ。

6. ロープを引いて操作する四輪自転車もしくは初期の車

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7. 翼や義肢?マスクなどの作り方

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8. 身分の高い人々が宮殿内で使う個人用ムービーシアター。円筒状の装置に映像を投影できる仕組みらしい

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悪魔はからくり人形?オカルトを否定

 彼の発明品には戦争用の兵器が数多く含まれており、爆発するミサイルや破城槌のようなものが描かれている。

9. 城や砦を攻撃する東洋風の攻城兵器

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10. ミサイルを発射する兵器

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11. ロケット弾もしくは爆発装置

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12. 火炎放射器らしきもの

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 また、悪魔や魔女を恐れる人々に、それらはただのからくり人形に過ぎないと説明するため、オカルトや超自然現象の伝説を否定するいくつもの子どものおもちゃやイラストを描いた。

13. 悪魔の映像を投影する装置のイラストの一部

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14.悪魔とその内部の仕組みを描いたもの

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 とはいえ中にはまだ解明されていない不可解なものもいくつかあり、謎めいたイラストとみなされているものもある。

15. 兵器なのか?不可解なイラスト

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16. 子どもを描いたらしきものも

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 現在、Bellicorum instrumentorum liberのコピーはドイツのバイエルン州立図書館のデジタル書籍サイトから閲覧できるぞ。(リンク先の言語はドイツ語だが画像の上にある2>>ボタンを押すと次ページが見られる)

via:dangerousminds / datenなど / written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 26件

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  1. 意図のくみ取れる物もあれば全く判らないのもあれば。
    何かもっと洋の東西関わらず「何かをしようと記した人達」みたいな図鑑とかあったら面白そう。

    • +7
  2. 妄想で書いたものと発明品との違いってなんだろうって思った

    • +1
  3. 頭がいいのは判るが、使い方を間違っている。

    • 評価
  4. いつの世も人を殺める工夫に余念が無いの~
    また第二第三のマダラが出て来るかもな~

    • -2
  5. コンビネーションロックは数字だけど実用化されてるよね
    火を噴くロボットもゼンマイ式のブリキの玩具で見たことある
    そう考えるとそれほど荒唐無稽でもないんだなあ

    • +10
  6. 一寸丁寧な説明付けた大人の妄想、と言うかやっぱ悪戯書きに見えるわ
    御本人今頃あの世で顔真っ赤だったりして

    • 評価
  7. 西ヨーロッパだと1300年代には大都市の教会に機械式の時計塔が普及し始め
    中にはカレンダー機構や天体が運行したり鐘を打つ人形とか
    複雑なからくりを搭載したものもあったみたいなので
    スケッチのいくつかは当時の技術でも出来るのがあるかもね

    • +3
  8. すげえ想像力
    実際に作っていたのかな

    • +1
  9. その当時に生まれてたら…多分、親友になれたと…(土下座)

    • +1
  10. 昭和の児童誌に載ってた未来予想図みたいなもんだな

    • +2
  11. 大昔は著作権法が無かったからアイデアをパクられてもどうにも出来ないのは切ないな

    • +1
  12. こういう先人達の設計図や図案をたくさん集めて改良し清書したのがダ・ヴィンチ。

    • +1
  13. たまに未来を先取りする人間が現われるね。

    • 評価
  14. 俺の14のころかいた黒魔術書も1000年経てばほんものの黒魔術書として扱われるのだろうか

    • 評価
    1. ※23
      実際、意識なくて何年も人工呼吸器の人とか、
      点滴を何本もつけて
      胃ろうで流動食を入れてる寝たきり老人とか、
      現在ほぼこれと同じ状態だと思うが。

      • 評価
  15. っていう妄想癖強めなジョヴァンニさんによる
    黒歴史な気がする…。
    PDFで公開されて しかも半永久的に残るなんてwww

    • +1
  16. 妙に円だけ綺麗だからコンパスかな?とじっくりみたら
    確かにど真ん中に針の跡らしき点がある

    • +1
  17. 15はクロスボウだね、小さなカタパルト
    原典をみると判るけど
    パーマンバッチみたいのはテコなんだよ
    回転させて捩じり力を溜めてUの字のをライフリング発射する
    だから球体が半分に別れてる!
    武器だけはやたらと記述が細かいので、少なくとも武器で間違いないよ
    厨二ノートだなー

    • 評価

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