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ボストン美術館の最終兵器は犬。美術品を害虫から守る為に雇われたワイマラナーの子犬(アメリカ)

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(著) (編集)

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 ボストン美術館が新しいスタッフを採用を決定した。美術品に対する審美眼をかわれたわけではない。実際彼はゴッホとドガ、油絵と古代エジプトの胸像の違いがわかるわけでもない。

 だが、なによりも鋭い嗅覚をもっている。人間よりも遥かに優れたその嗅覚は、古いものから新しいものまで数多くの美術品を所蔵するこの美術館のスタッフの助けになるかもしれない。

 ワイマラナーの幼犬ライリーは、長年美術館を困らせていた、ギャラリー寄ってきて、そこに巣くう、害虫を感知するために雇用されたのだ。

Museum Of Fine Arts Welcomes New ‘Pest Detection’ Dog

害虫をニオイで察知し見つけ出すというお仕事

 一見無害に見えるガや虫も、作品に使われている織物や木材、有機材料にダメージを及ぼす可能性がある。ライリーはきちんと訓練され、そうした害虫をにおいで見つけ出す仕事を任されるのだ。

 「美術館には、もともと虫を寄せつけてしまう多くの作品が収蔵されています」というのは、当館の品質責任者で副館長のケイティ・ゲッチェル氏。

 「ライリーが作品の前に座って、わたしたち人間にはにおいもないし見えない虫がいるのを嗅ぎつけることができれば、その作品の状態がどうなっているのか調べることができます。美術品の保存という点でとても役に立つのです」

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image credit: MUSEUM OF FINE ARTS, BOSTON

美術館を悩ませる虫食い問題の最終兵器

 美術館には、虫食いが発生する前に対処する既存の慣習があることはあるが、ライリーが加われば、さらに予防策を強固にできるだろうという。

「美術館にとって、虫食いの問題は常についてまわります。この問題に取り組む新たな方法として、訓練された犬を導入するというアイデアには期待が膨らみます」

 ひらひらした耳、大きな足、垂れ下がった目をした小犬の導入は、美術館にとって新たなイニシアティブをとるチャンスと言えよう。同じような目的のために、犬を使っている機関はほかには知らないとゲッツェルは言う。

 ライリーの導入は、彼の兵力の手ごたえを感じるための試験プロジェクトなのだ。

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image credit: MUSEUM OF FINE ARTS, BOSTON

かわいらしい小犬の導入で入場者増加効果も?

 美術館に小犬の助力を導入するアイデアは、美術愛好家の足をさらに美術館に運ばせる刺激になるかもしれない。

 ライリーはほとんど裏方に徹して、普段ギャラリーを歩き回ることはないので、その姿を拝むことはできないだろうが。

 ライリーの嗅覚トレーニングは、飼い主である美術館の保安サービス部門のヘッドと共に行われ、この数ヶ月のうちに始まるということだ。

 「これで効果があれば、ほかの美術館や図書館、その他虫食いが発生しそうな材料を収蔵している同様の施設も、防虫対策の可能性がもうひとつ増えることになります。これは驚くべき結果になるでしょう」ゲッツェルは言う。

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image credit: MUSEUM OF FINE ARTS, BOSTON

ワイマラナーという犬種の特徴

 アメリカン・ケンネル・クラブの話によると、ワイマラナーという犬種の特徴は、怖れを知らず、人懐っこく、従順だという。オスの成犬は体重が31~40キロほどになり、いつも人間を歓待する性格だ。

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 ケンネル・クラブのサイトの説明には、ワイマラナーは、貴族的な風貌の優雅な犬で、俊敏で、抜群の嗅覚をもち、度胸があり、頭がいいとある。優秀なハンターとしての性質を受け継ぎ、ほかの猟犬の中にも積極的に入っていくという。

ワイマラナー犬:
イングリッシュ・ポインター、ジャーマン・ショートヘア・ポインター、ブルーグレートデーンなどのブラッドハウンドの仲間で、嗅覚にとても優れている。その鋭い嗅覚を使って、イノシシ、ヤマネコ、クマやシカなど大型の獲物を追い込む猟犬になるべく育てられる。

体高:オスは63~68センチ、メスは58~63センチ

体重:オスは31~40キロ、メスは25~34キロ

References:rover / smithsonianmagなど/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 23件

コメントを書く

  1. この犬種の毛は本当に手触りが良くてすき
    しかしこういうニッチ市場にフィットするのは職人感があって本当に格好いいね

    • +16
  2. ワイマラナーはメタリックなボディを持つ犬界でもトップクラスのフォトジェニックな犬だけど、
    能力もこんな感じで高い才色兼備なわんこなんだよなぁ
    性格が結構クセあって扱いにくいから、初心者向けじゃないが一度は飼いたい犬だ

    • +14
  3. 猫「ネズミ退治に便利なので雇ってくれないかにゃー」

    • +11
    1. ※4
      本の背中で爪とぎしないなら考えましょう。

      • +12
  4. 本ってもともとけっこう臭いのあるものだけども(手擦れのした古本ならなおさら)、虫の臭いはなにか特殊なフェロモンだからわかるとか、そういう話だろうか。
    書庫に入れる前に薬品で燻蒸してるはずだから、あまり長時間書庫にいるのも身体にわるそうではある。

    • +4
  5. 写真の犬は盲導犬のようなプロフェッショナルの目をしてるな、相当な訓練を行ったエリートなんだろう

    • +4
  6. 害虫から守るためなんだ
    理由も見た目も格好いいな
    賢くて可愛い

    • +3
  7. 目が思慮深いK9だ。
    ちなみに「K9」は、警察犬って言う意味もあるけど、この場合「訓練された」って言う意味だね、たぶん。

    • +4
  8. タイトルと冒頭写真を見た時は「オチャラケ・モフリ要員(犬)か?」と思いきや!
    ナ・ナントもホンマの美術品保護要員(犬)
    記事を読んだ後に冒頭写真を見ると凛々しく見える。

    人間の先入観ってホンマにイイ加減で恐ろしいわっ!って、自分自身の事やけど(笑)

    象や熊に芸を覚えさせ披露していた人達は動物愛護団体に「動物虐待だ!」と非難されるが犬に仕事を覚えさせて仕事させるのはOKなのがよく分からん。
    麻薬(探知)犬は訓練や現場で麻薬を嗅いでしまうので寿命が短いとも聞いた、やむを得ないのだと思うがドコで線引きしているか不思議ですね。

    • +1
  9. そのうち、ライリーくんを描いた絵が飾られるといいね。

    • +5
  10. うちの犬は小型の愛玩犬なのだが
    ライリー君が着ているハーネスに
    似たようなデザインのを着せて
    散歩しているので
    警察犬や災害救助犬のみたいに
    賢そうに見える
    ああ親馬鹿

    • +6
  11. 採用されたけどトレーニングはこれからなんだね。
    上手くいきますように。

    • +3
  12. 空港の検疫やシロアリなんかの害虫探知にはビーグルが活躍してるから、これもビーグルかな?と思いながら開いたらワイマラナーだった
    ビーグルだと美術品を齧ったり破壊したり食べたりしちゃいそうだからかなw

    • 評価
  13. ワイマールの、でワイマラナー。銀色の祝福!

    • +3
  14. うちのワイマラナーは寂しがり屋で人嫌い

    • +1

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