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家のデッキでガサゴソ音。猫っぽいけど猫じゃない!オオヤマネコさん御一行がいらっしゃったんかーい!(米アラスカ)

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(著) (編集)

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 アラスカ州アンカレッジに住むティム・ニュートンさんは、ある朝、自宅のデッキから聞こえる奇妙な物音で夜明け頃に目を覚ました。

 それは今までに聞いたことがないような音だった。ガサゴソと素早く動く小さな足音がデッキを駆け回っていたのだ。

 何この音?ティムさんは起き上がり、外を覗こうと北側の窓に近づきそっとカーテンを開けた。「な~んだ、猫か」と一瞬安心したのだが、よーく見るとなんか変だ。

デッキで遊んでいたのはイエネコっぽいけどちょっと違う!

 その「猫」は、ティムさんのいる窓からわずか60cmばかりしか離れていないところで、追いかけっこしながら遊んでいた。

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 窓越しに「猫」をじっくり観察したティムさんは、猫の耳にはえた長い房のような毛に気づいた。そして、足。猫の足は、その顔ほどの大きさがあったのだ。真実に気がついたティムさんは、大きなショックを受けた。

 「オオヤマネコだ!」

 そう、そこで遊んでいたのはオオヤマネコの仔猫だったのだ。仔猫とはいえ、イエネコの成猫と同じ位かそれ以上の大きさがあったのである。

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元気一杯の仔猫たち

 アマチュアとはいえカメラマンであるティムさんは、本能的にカメラを掴み、家の南側へ向かった。そちら側のカーテンは全部開けてあったのである。

 南のデッキでは、オオヤマネコの仔猫たちが、休むことなくデッキ中を「飛び回って」遊んでいた。痩せているにもかかわらず、その身体にはエネルギーが満ちているのである。

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 「母猫がウサギを追いかけているのは、起きている時間の1%程度でしょう」というのが、仔猫の様子を見たティムさんの感想だ。「残りの99%は、自分の子を追いかけることで手一杯でしょうから」

 ティムさんは写真を撮り続けた。長年アラスカで暮らすティムさんでも、野生のオオヤマネコと遭遇したのは片手で数えられるほどの回数しかない。その内3回は5秒にも満たない出会いだったのだ。

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母猫との遭遇

 仔猫たちが北の地平線に向かって姿を消したとき、ティムさんは「これで自分の幸運を使い果たしたのだ」と考えた。最後に一目だけでも、とドアを開けてみたが、そこにはもうその姿はなかったのだ。

 しかし、ドアを閉めようとしたその瞬間、ティムさんの耳は茂みから聞こえる「ミャオウ」という声を聞きつけたのである。

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 「イエネコの鳴き声とは違うものでした。アクセントが違っていました」とティムさん。「まず短い『ミュウ』、そして長い『ミュウ』という声でした。明らかに仔猫たちを呼んでいたのです。というのも、その声がした途端に、家の下の草が揺れ始めて、草の波が母猫のいる場所に向かっていったのです」

 「猫の言葉で、『デッキに沿ってここへ整列!』という意味だったのでしょう」

 母猫は茂みに隠れて立っており、仔猫たちは一匹ずつデッキに上って来たのである。ティムさんが隠れていた網戸のすぐ前だ。信じられないほどの幸運を喜びつつ、ティムさんはシャッターを切った。

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 と、シャッター音に興味を引かれた仔猫たちが、音源を求めて辺りを探し回り始めたのである。しまいには、その様子を見た母猫もデッキへ上ってきたのであった。

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 「猫たちは揃って、1.5~2mほど前に立っていました。そして、5秒~10秒ほどの間、網戸越しにできるだけ、私を調べていました。母猫はざっと私の全身を眺め、危険はないと判断したのでしょう。また遊びに戻っていきました」

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仔猫のクローズアップ

 ここまででティムさんが撮った写真はすでに100枚を超えている。そしてティムさんは次のアイディアを実行に移したくなった。すなわち、「網戸を挟まずに写真を撮る」ことだ。

 ティムさんは、できるだけゆっくりと、デッキに下りる段のついたドアへ向かった。デッキとほぼ同じ高さまで降り立ち、ティムさんは、オオヤマネコ一家の邪魔にならないようにと願いながら撮影を再開したのだ。

 しかし、1匹の仔猫がシャッター音に気がついた。仔猫はカシャカシャと音のする箱に興味を持ち、近寄ってきたのだ。

 そしてこの素晴らしいクローズアップ写真が撮影されたのである。

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 あまりのできごとに「興奮しすぎて」、我を忘れてしまったティムさん。カメラをどけて、仔猫に顔を見せてしまったのである。

 「(仔猫は)私の目を見た瞬間に恐怖で顔を歪めました。恐ろしさのあまり、目を見開いていたのです。そして全速力でデッキを横切って逃げていきました」

 「何故(自分が)そんなことをしたのかはわかりません。仔猫の可愛さにやられちゃったのでしょう」

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 ほどなく「パーティー」は終了し、7匹の仔猫たちは母猫と共に森へ戻っていった。ティムさんの元には、奇跡の40分間の記憶と、数多くの写真が残されたのである。

 ティムさんは、この一家に再び会えるであろうとは思っていない。しかし、仔猫たちが、いつか次の世代を連れて庭で遊び、あるいは庭を横切っていく姿を見られることを願っているのある。

 ティムさんの撮影した写真は数多く、ここに載せ切れていない。残りの写真は、ティムさんのウェブサイト、またはフェイスブックにて。

via: Love Meow / The Dodo / Bored Panda など / written by K.Y.K. / edited by parumo

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この記事へのコメント 56件

コメントを書く

  1. 興奮したオオヤマネコ達に襲われていたらひとたまりもなかったろうに…
    カメラマンの習性とは凄いものだなぁ
    この奇跡は、彼にとって何かの予兆になるのだろうか…?

    • +12
  2. 一生のうちに一度でも、こんな出会いがあったらラッキーだよね

    • +73
    1. ※6  カナダオオヤマネコだったら一回の出産で1~6匹(主に3~4匹)らしいから、7匹は多いケースだね。食糧事情が良かったからなのか、もしや生き残り率が低下したからなのか。。。?

      • +2
    2. ※6
      通常は一胎、2~4匹
      4匹は超レアでもないがめずらしいほう

      そういうことや、子の3匹はかなり成長が速いことから
      もしかしてもしかすると、この母親ははぐれた子たちをいっしょに育てている可能性もある
      7匹もいると成長に差が出るだろうから外れているかもしれないが

      • +3
  3. 凄い幸運だし、それを写真で全世界にお裾分けしてくれた。ありがとー♪

    • +31
    1. ※8
      ッハアアアアアアアアアアアア~~~…カメラマンやから普通カメラで撮るやろが…そんなん…

      • +25
    2. ※8
      写真でこれだけ高感度ノイズが写ってるってことは外はほぼ真っ暗だったはず。
      動画が取れるような状況じゃないよ。

      • +16
      1. ※44
        高緯度地方の朝方だからねぇ。かなり暗かったはず。

        • +7
  4. 幸せの瞬間…とても羨ましいなまったくのう

    • +5
  5. 顔はイエネコなんだけど、前足が大きかったり、尻尾が短かったり、所々違うね。
    親が民家に子ども達を誘導するなんて、珍しいなぁ。

    • +12
  6. 感動しつつも、
    <ファンのくせに重箱の隅をつつくコーナー>  
    →「行く」「来る」の謙譲語は「伺う」「参る」で、
    尊敬語は「いらっしゃる」「おいでになる」です。

    なのだーそうです。なので「いらっしゃったんかーい」
    または「おいでになったんかーい」でお願いしまっす。

    • -73
  7. 7匹も行動予測不能ですばしっこいのがいたらそりゃ母親もやせ細るわw

    • +39
  8. うふふ・・・
    子猫の集団に同じような写真撮ったことある
    数回ほど親猫を見ていて、決して奴らのテリトリーを
    脅かさずにいたのが功を発したみたいだ
    ただ夫婦猫って意外に探すのが難しいし、ましては
    子育てする姿ってそうない。逃げたといえかなり貴重な
    写真かもしれない

    • +6
  9. この人の興奮が伝わってきて鳥肌立った。

    こんな光景にふと出くわしたら鼻血もんです

    • +26
  10. ヤバイよおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!
    チビどもかわいすぎるよおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!
    チビりそうだよおおおおおぉぉぉぉぉ!!

    • +12
  11. つい先日、ポタリングをしてたら初めてヌートリアに遭遇した
    スマホで撮影しても逃げなかったなぁ
    普段見ない動物に遭うとテンション上がっちゃうよね
    だいたい逃げられるけど

    • +6
  12. カメラのレンズが目に見える説もあるよね
    目が取れてさらに顔があったらそら驚くわ

    • +8
  13. 足が太ましくてめっちゃ可愛い!
    親子大勢でこんなに民家へ遊びに来る事ってあるんだね、良いものを見た

    • +21
  14. 足長いな~
    この家族が肉がついていない所為もあってか、長距離での狩りをするイヌ科の体つきにみえてしまった

    • 評価
  15. な、なに?飼ってくれだって?
    スマイルで見つめられたら困っちゃうね

    • +1
  16. すげー子沢山だなあ
    あと今の一眼レフって動画機能普通に搭載しているから、モードダイヤルをmovieにしてボタン押すだけ

    • 評価
  17. カメラマンの家に遊びに来るなんて、偶然も粋なはからいをするものだね

    • +12
  18. この時のカメラマンの表情が眼に浮かぶようです。
    きっと同じ顔をしてシャッター切りまくるし、肉眼にも焼き付けたいと思う。

    • +6
  19. 俳優の西田敏行は昔、カナダでこいつの肉を食べたことがある。

    • 評価
  20. はぇ~、目を合わせたら駄目ってのは本当なんすねぇ・・・

    • +4
  21. オオヤマネコが激減したのは人間のせいなんだろ
    ごめんな、これしか言えない

    • +1
  22. このちび猫一匹でも本気にさせたら人間はかなわないんだよなぁ。

    • +6
  23. NNN野戦部隊はついに・・・にんげんの家の占領作戦を開始する段階に至ったか

    • +1
  24. とりあえずティム氏の興奮が凄い伝わるw
    良かったなあ

    • +8
  25. かわいい。かわいいが…こいつら本気で戦ったら熊よりもはるかに恐ろしいぞ!
    オオヤマネコが理知的な動物であったことに感謝するべきだなw

    • +8
  26. 「仔猫の可愛さにやられちゃったのでしょう」そうだろうとも

    • +16
  27. 数ヶ月にはまた倍になってやって来たりして。

    • +2
  28. 手足の大きさのアンバランス加減が可愛い。人間の赤ちゃんも手足が大きいと、大きな子に育つと言われるのは、こういった動物からくるのかもな。

    • +1
  29. 顔はネコだけど骨格がちがうんだよね。
    ピューマの方がまだネコっぽい。
    ヤマネコはネコよりイヌな感じだし。さらにいえば手塚治虫のえがく動物ぽい。

    ママンも子育て頑張れ!

    • +4
  30. カメラマンさん渾身の鬼気迫る状況説明がすごくツボだったw

    ワイルドとの邂逅、興奮するわな
    一家でなんて生活が垣間見えるからますます興奮する

    • +3
  31. すばらしいぞティム、そしてヤマネコたち。生涯に一度だけ、ほんの一瞬。それでいい。

    • +3
  32. 子供が増えすぎて、御飯ちょーだいか面倒見てくださいのどっちかなんだろうかね

    • 評価
    1. ※49 ほんと、それ考えちゃうよ。
      だって7匹だよ!
      まあ現実的にはニワトリ小屋を襲おうとして来たのか。。。
      でもここで食べ物をあげちゃうのは、とってもマズいんだよね?
      みんな育つといいなあ。。。

      • +1
  33. そっとしておいてあげたいな~(´・ω・`)
    有名になって人が集まるようになったら、弊害も起きる可能性もあるし

    • +1
  34. もしかしたら何故か乳離れしなかった娘か、
    もしくは母猫の子供が一緒なのかもしれない

    • +1
  35. こんな都合の良い偶然が起きるとは考え辛い
    カメラマンと母猫の間で何らかの取引があったと考えるべき

    • +3

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