メインコンテンツにスキップ

バミューダトライアングルの謎を紐解く。多くの船や飛行機を飲み込んだ海の謎の真実に迫る

記事の本文にスキップ

40件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 人々の興味を引き付けてやまない「バミューダトライアングル」の謎。これまで、ここを舞台とした多くのフィクション小説、映画、漫画などが製作されてきた。

 バミューダトライアングルはフロリダ半島の先端と、大西洋にあるプエルトリコ、バミューダ諸島を結んだ三角形の海域で、古くから船や飛行機などが忽然と消えてしまうという伝説がある。

 最近では悪天候時に巻き込まれただけのもので、一般的な海域よりも遭難が多いという事実はないという見方が一般的だが、それでも数多くの失踪事件があったことは確かだ。

バミューダトライアングルを綿密に調査、その原因を探る

 このバミューダの謎に挑んだドキュメンタリー番組がある。チャンネル5の『Draining the Bermuda Triangle(バミューダトライアングルを排水する)』では、バミューダ諸島、フロリダ、プエルトリコを三角に結ぶバミューダトライアングルと呼ばれる43km2の海域を綿密に調査し、失踪事件にまつわる謎の解明を試みた。

危険な珊瑚礁地帯にある

 数世紀にわたる謎を解明するために、調査チームはソナーマッピングを用いて海底を調査した。ソナーマッピングは音波を海底に放ち、反射された信号から海底の地形や深さを測定する方法だ。

この画像を大きなサイズで見る

 これによってバミューダが4,000メートル級の海底山の上にあり、大西洋のど真ん中で孤立していることが判明した。

 山は大西洋発達の最初期に発生した噴火によって形成されたと考えられている。火山は海面から頭が覗くまでに成長したが、3,000万年前に風雨の浸食作用によって平らな台地となった。そして氷河期が過ぎたあと海面レベルが上昇したことで、孤立した海底山の真上に小島としてバミューダ諸島が残された。

 ソナーマッピングによれば、バミューダは現在危険な珊瑚礁に囲まれている。珊瑚礁は藻類や貝などが付着することで成長し、海底から最大12メートルも伸びる巨大な石灰岩構造になっている。干潮時にはその頂きが水面から頭を覗かせるときもある。

この画像を大きなサイズで見る

 珊瑚礁は硬くまた鋭いため、船体が衝突すれば穴を開け、沈没させることができる。しかも発見が難しいことがまた厄介だ。嵐になるとかえって目立つため、実は穏やかな日のほうが危険である。

シンクホールと渦潮

 調査からはメタンハイドレートの痕跡も見つかった。これは海面から沈んできた有機物が腐敗することで形成されるものだ。

 何らかの要因によりメタンハイドレートからガスが遊離すると、それは海面まで浮上し、バミューダトライアングルで報告されているシンクホールを作り出す。

この画像を大きなサイズで見る

 一帯は渦潮でも悪名高い。バハマのロングアイランドにはブルーホールと呼ばれるシンクホールがある。

 ここは海水のシンクホールとしては世界で2番目に深く、はっきりと渦潮が目立つ。チームのダイバーが潜水すると、大きなトンネルが非常に強い力で水を吸い込んでいることが分かった。

 これが海面に浮かんでいる物体を水中へと引きずり込んでいる可能性はあるだろう。

この画像を大きなサイズで見る

 こうしたシンクホールは、海面が下がったときに酸性雨が降り、石灰岩が侵食されたことで形成されたと考えられている。やがて天井部分が崩落し、ボトルのような形状をした巨大な裂け目が誕生した。

気象の悪条件がそろう

 最近、六角形の雲が時速270キロもの強風を作り出しているという論文が発表された。これによって船が転覆し、沈没することもあり得るだろう。

関連記事:バミューダトライアングルの謎がついに解き明かされる?時速270kmの空気爆弾がその正体か?(米研究)

 またバミューダトライアングルの位置に問題があると指摘する声もある。バミューダは大西洋のど真ん中に位置しており、天候活動の震源地のような場所にある。

 すなわちハリケーンや赤道嵐、メキシコ沖の台風が収束して、強い風を生み出し、海にとんでもない大波を発生させるのである。

この画像を大きなサイズで見る

バミューダトライアングルで起きた5つの遭難事件

 バミューダトライアングルで事故に巻き込まれた5つのケースを見ていこう。

1. 米給炭艦サイクロプス

この画像を大きなサイズで見る

 1918年3月4日、米給炭艦サイクロプスは1万トンのマンガンを載せてバミューダトライアングルへ向け出港。309人の船員とともに忽然と姿を消してしまった。

 SOS信号は発せられていない。また、その日、バミューダトライアングルは比較的穏やかだったと考えられている。

 海賊の犯行、ドイツ潜水艦に狙われた、あるいは巨大なタコに襲われたなど、さまざまな憶測が流れたが、確かなことは不明なままである。

 この一帯ではサイクロプスの姉妹船2隻も消失したと考えられている。サイクロプスには船体がロールしやすい傾向があったと言われており、嵐によって生まれた巨大な波に抵抗できなかったという見解もある。

 あるいはバミューダトライアングル海底にあるプレートの移動が原因であるとも考えられる。バミューダで最も深い海底8キロの地点(大西洋の最深部でもある)を移動する海洋プレートは、海底火山の噴火を引き起こしかねない。噴火すれば巨大な波や津波を発生させると考えられ、そうなればサイクロプスのような船などひとたまりもないだろう。

2. フライト19――雷撃機編隊と飛行艇の失踪

この画像を大きなサイズで見る

 1945年12月5日、アベンジャー雷撃機5機で編成された編隊「フライト19」がフロリダ、フォートローダーデール海軍基地から発進。フロリダ沖で実施される定期的な訓練ミッションであり、経験豊富なチャールズ・テイラー中尉によって指揮をとられていた。

 ミッション中、テイラー中尉からコンパスの不具合と気候の悪化を伝える無線連絡が入った。これを受けてPBMマリナー飛行艇が救助に向かうが、こちらも通信を一度入れたあとで消息を絶った。

 当時、フライト19が離陸してからおよそ30分後に空中爆発があったと報告がされている。しかしフライト19もマリナーも一切の残骸が発見されていない。フライト19のクルー14名とマリナーのクルー13名も行方知れずのままだ。

 原因については、電磁気的なフォグから異星人による誘拐まで諸説ある。

Bermuda Triangle: what happened to Flight 19? – BBC

3. コンステレーション号

この画像を大きなサイズで見る

 コンステレーション号は4本マストの船である。最初に建造されたのは1918年だが、1930年代に電子機器と冷凍設備を装備して近代化されたものが再建され、第二次世界大戦では貨物船としての役割を与えられた。

 1943年にニューヨークからベネズエラへ向う途中、嵐に遭遇。船員は懸命に水の汲み出し作業にあたるが、その努力もむなしく、船長はバミューダ付近で停泊することを決定。強い潮流によってバミューダトライアングルへ流され、そこで珊瑚礁に衝突したと考えられている。これが元で1943年7月30日、海中に没した。

4. モンタナ号

この画像を大きなサイズで見る

 全長70メートルの蒸気船モンタナ号は、1860年代のアメリカ南北戦争で使用するために造られた。積み荷を載せて、イングランドからアメリカへと出港。しかし嵐を回避しようとしたことで珊瑚礁と衝突。海底に沈むことになった。

5. エルファロ号の悲劇

この画像を大きなサイズで見る

 2015年、バハマの南沖で貨物船エルファロ号がハリケーンに遭遇。船員33名全員が消息を絶つ。1ヶ月後、海底から船の残骸が発見された。

 不思議なのは、船長が天候が悪く、海が荒れていたバミューダトライアングルへあえて航路を向けたことだ。

via:mirror / expressなど/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 40件

コメントを書く

  1. バミューダトライアングルの事故はたいがいでっち上げですお察しください

    • -13
  2. 現代の科学で説明が付くとは言えミステリアスさの残る海域だね

    • 評価
  3. 航路密集度比率で考えると、別にここだけ特に多いわけじゃないんだよね。
    ここだけ取り上げたから、ここしか注目されないだけで。

    • +12
    1. ※4
      あ、やっぱそうなんだ
      そうじゃねえかなぁ?って気はしてたデーターは持ってなかったけど

      • +3
    2. ※4
      日本にもドラゴントライアングルという世界的に有名な
      魔の海域がある。でも肝心な日本人の誰もが知らんし
      俺も話に聞いてなんじゃーいと突っ込んだほど
      世の中周りが勝手に恐怖の場所を作り出すのってよくあるし
      海以外にも多くの場所で摩訶不思議な場所作ってたっけ

      • +1
  4. 3のコンステレーション号、時空を超えて沈没とはまさにミステリー

    • +1
  5. 「飛行機も」って時点でメタンハイドレート説が確率高そうだけど、海賊もいたんだろうなって思う

    • -1
  6. 何件か保険金のためにあえてこの海域で船沈めたのあるだろ

    船員も探せば実は生きてる奴いるんだろ。

    • -3
  7. アトランティス大陸の最終兵器が今尚、稼働中やねん

    • 評価
  8. サンゴ礁は嵐になるとかえって目立つ…海面に凹凸の凹ができれば、サンゴ礁が露出するということだな。

    メタンハイドレードのは前にあった記事では名前をそのとき思い出せなかったが、「ブローアウト現象」だったか、石油プラントが沈没することもある現象だったな

    • +1
  9. この番組NHKの地球ドラマチックでやってたねw
    録画してあるわw

    • +1
  10. フライト19事件で空中爆発したのはマリナーの方ね。
    燃料タンクに欠陥があったと指摘されている。

    チャールズ・テイラーの豊富な経験というのは、「空中で機位を失って不時着水した経験」。事件前に2回やっている。

    • +4
  11. 日本に他国の軍の戦艦群が攻めてきたらメタンハイドレートの鉱床を爆破して沈没させよう

    • +1
  12. 証明されたらつまらないから結んだままにしといてくれ

    • -5
  13. 自動車事故なんかでも特定の場所でよく起こる
    それと似たようなものじゃない?

    • -2
  14. 海底にクリスタルピラミッドがあるからに決まってるじゃない

    • -2
  15. 映画「ザ・グリード」をちょっと思い出しました
    舞台となる場所は違いますけどね

    • 評価
  16. フライト19事件に関しては、アベンジャーの機体が数年前にフロリダ沖の海底で発見されてるよ

    • 評価
    1. ※24 ※25
      それぞれ別々の場所で墜落したのか海流の関係でそうなったのかという謎は残っちゃいますね

      • 評価
  17. サイクロプスは全然違うカリブ海の方で見つかってますが・・・

    • 評価
  18. フライト19について。1945年12月5日のフロリダ州フォートローダーデールから軍事訓練に出発した5機のアべンジャー雷撃機が忽然と姿を消してしまった事故。
    # 1945年 — 原子爆弾(核爆弾)がアメリカで完成。7月16日、ニューメキシコで核実験。日本の広島と 長崎に原爆投下 (8月6日と9日)、日本は降伏へ。
    → 核実験から5ヶ月後ではあるが大量の死の灰が上空にあった可能性がある。
    イオン化した核物質がブラジル辺りにあるバン・アレン帯の下降偏向地帯に引きずられて降下し、それがバミューダ・トライアングルにも影響を与えて航空機のコンパスを狂わせた可能性があるかもしれない。

    • -8
  19. バミューダトライアングルは子供の頃から大好きな自然系ミステリーネタだ
    あと藻の生い茂るサルガッソー海
    ロマンだわ…

    • +1
  20. 氷河期に海面レベルが上昇
        ↓
    間氷期に海面レベルが上昇
        じゃね?

    • 評価
  21. なんか、あれでしょ?
    海底人とか、あの、手のつけられない核ミサイル搭載の兵器がまだ動いてて、なんか、そんな感じでバギーちゃんが泣かせにくる感じの。

    • +1
  22. タイプミスかな、誤字がありますよ。
    3のコンステレーション号の1942年は1943年の間違いかと。

    • 評価
  23. 気象条件云々言うが艦隊が台風に突っ込んでトンデモナイ事になることは洋の東西問わず
    よくある事では?例を挙げると第四艦隊事件やコブラ台風じみた事が起こった結果じゃないのか?まぁそんな事言った夢もロマンもあったためしもないが。

    • 評価
  24. だから他の海域と遭難率は変わらんっちゅーに…何回突っ込めば分かるんだよ?
    丘中の目は不都合な事実が見えない構造になってるのか?

    • -1
  25. 海賊と航海の難所(潮の流れによる三角波)と竜巻と雷ってだけ
    あとはそれに便乗する保険金詐欺

    • 評価
  26. マリーセレスト号の事件が抜けてる
    これは船は無事乗ってた人だけが全員消え食べ物は発見時暖かかった謎事件
    バミューダの謎は科学では解明無理

    • -7
    1. ※35
      マリー・セレスト号の温かい食事云々は後世の脚色よ。
      ボートがなくなっていることなどから船員が何らかの理由で船を放棄して脱出したのは間違いない。

      • +3
  27. 下にアトランティスが眠ってるってだけでロマンの塊ですわ

    • 評価
  28. たしか、アンビリーバボーでやってたけど、雲のトンネルのようなものの中を通ったら、ありえない短い時間で到着した飛行機の話もあるよ。
    海底にピラミッドがあって、それが原因で電磁波や時空の歪みを発生させる時がある説を俺は推す。

    • -1
  29. あれ?マリネラが真ん中にあるはずなのに…

    • +2
  30. なぜタコが・・・
    見たんか
    見もせずになぜタコ・・・タコだからか?
    じゃあ宇宙人グレイ型のタコがいたっていいじゃないか、彼が外惑星で勇者として活動したのち、その子孫がバミューダに帰ってきてタコと結婚した、そんな事があったのは事実だ
    ゾロリが言ってたから間違いない
    なお膨大な遭難率に隠された人為的な事件は数学者ニールクラウドによって看破され犯人は逮捕されたので安心する様に
    首謀者は首の骨折って死んだしね

    • -2
  31. 補足ですが、上が高気圧なら、下は低気圧でしたねw
    それに、偏西風など自転に関する大きな気流がない環境なら、空気も停滞しやすいはず。
    台風サイクロンが急激に発生したり、竜巻状態にならなかったら、ダウンバーストなど上下の気流が起きるのかと。
    まあ全くの憶測にすぎないので、コメントも承認しなくてもオッケーですよ

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。