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母性はきまぐれ。メスライオンがヒョウの赤ちゃんにお乳を与える姿が目撃される(タンザニア)

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(著) (編集)

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 これまでも、ネコ科の動物が母性愛を示し、異種動物をいたわる姿は何度か確認されているが、タンザニアのセレンゲティ国立公園でも、珍しい光景が目撃されたようだ。

 野生のメスライオンがヒョウの赤ちゃんに授乳していたのだ。

Lioness Adopts Leopard Cub

食物連鎖の法則よりも母性が勝ったレアケース

 この光景を目撃したのは、野生動物保護団体のパンテラ。食物連鎖の直接的な競争相手として、たいていライオンはヒョウの子どもは殺してしまう。だが、この母性豊かなメスライオンは、自分の子とは違うブチブチ模様の小さな子どもを懐に抱え込んだ。

 野生動物の専門家は、こうした異種間の子育ては非常に稀なケースだという。

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メスライオンは出産直後、実子たちは死亡した可能性

 ノシキトクと名づけられた5歳のメスライオンがヒョウの子どもと一緒にいるところを目撃されたのは、タンザニアのンゴロンゴロ保全地区、ヌデゥトゥ・サファリロッジから1キロばかり離れた場所だった。

 ここには本来のライオンの巣があって、6月28日頃生まれた、やはりお乳をあげなくてはならない彼女の本当の子どもが3頭いたのだ。

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 このかわいらしいヒョウの子どもは、ノシキトクの本当の子どもたちと同じ生後2~3週間と思われる。ユデゥトゥ・サファリロッジのマネージャー、エインズリー・ウィルソンは、メスライオンの本当の子どもたちは、その後死んでしまったのではないかという。

ノシキトクの行動は、つい最近まで子どもがいたことを示しています。前の日までは子どもの姿は確認できていました。でもそれから、彼女は遠くまで出歩くようになり、元の巣の近くにはとどまらなくなりました。

確認する術はありませんが、このことからノシキトクの子どもたちは死んでしまったことが推測されます

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 ヒョウの赤ちゃんの母親は今どこにいるのか?いったいなぜ、ノシキトクが無防備なこのヒョウの子どもを四六時中ずっと世話しているのか?それらの理由は、はっきりわからないという。

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ノシキトクが子育てを促す母親ホルモンであるオキシトシンがまだ出ている最中に、偶然この幼いヒョウの子に出くわしたため、異種であるにもかかわらず、面倒をみるようになった可能性はあります

 ロンドン動物学協会のサラ・ドゥラントは言う。

ライオンはメス同士互いに子どもに乳をやることが知られていますが、その一方で、ほかの大型ネコ科の大人や子どもを殺すことも知られています

 そのために、ドクター・ドュラントは、ノシキトクのケースは非常に珍しいとしている。

 世界ネコ科動物保護組織パンテラの会長ドクター・ルーク・ハンターも、異種の大型ネコ科動物の間で、こうした授乳行為のケースは見たことがないと言う。

ライオンがほかのライオンの子どもを育てるケースはあります。でも、ノシキトクのようなケースは前例がありません。大型ネコ科の場合、異種間での子育てが目撃されたのは初めてです

メスライオンは獰猛さと母性愛を兼ねそろえた性質

 メスライオンは、獰猛さと面倒見がいいという両面をもつ、恐るべき母親だという。

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 自分の子どもを産んだばかりのノシキトクは、母親ホルモンがたっぷりで、本能的に子どもを育てようとしている時期だった。

 ヒョウの子どもに対するこうした驚くべき母性あふれる愛情行為は、彼女が自分の子どもに乳をやっていたら、起こらなかったことだろうという。

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 このヒョウの子どもが本当の母親の元に帰ることができれば、それがベストだろうと専門家は言う。ノシキトクの群れが彼女と同じようにこのヒョウの子を歓迎するとは限らないからだ。

 これはとても独特なことなので、どのような展開になるのかは全く見当がつかないとドクター・ハンターは言う。我々人間は、手を出さずに、この自然界の法則とはかけ離れた行動を見守るしかないようだ。

via:facebook/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 52件

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  1. 関係のないニンゲンである自分は、この子供たちがどうなってほしいとか言わずただ起きることを受け入れるとしよう

    • +29
  2. ヤギ乳で立派に育った姐さんもいるし
    スクスク育って欲しいぞ仔豹。

    で、キャベツの結果報告が…

    • +6
  3. 異種の子どもを育てることは、稀にしておある話。
    前はチーター?がオラウータンの親を捕食の為に殺したけど、残された子供は世話をしていた話もあったし。
    この母親ライオンは、子供達を他の雄ライオンにやられたんではないか?
    一気に子供がいなくなるのは、雄ライオンが原因なことばかり。
    同種の雄が、雌の子どもを殺したり捕食する話もよくある話。

    • -2
    1. ※3
      よくある話というか、俺が学生時代は群れのリーダーが新しくなると、前のリーダーだった雄の子どもは先ず殺されるって聞いたぞ

      • +1
    2. ※3
      チーターとオランウータンって生息地全然違うじゃん、、、

      • +1
  4. こやって並ぶと豹って草間彌生っぽい色とデザイン

    • +5
  5. あはぁ(悶
    この母ライオンが子ヒョウを育てたくても群れの仲間は迎えてくれるかどうか…
    仲間の群れが同じく母親ホルモンドバドバのメスライオンばっかりの群れだったら良いのに

    • +4
  6. ヒョウの親はこのライオンに殺されたんだと思う

    • +5
    1. ※8
      ジャガーだかがサルを襲って捕食した際
      捕食後になってそのサルが実は子連れだった事が発覚したが
      ジャガーはその子供を食うどころか、我が子のように育て始めた
      そんな因果な話も実際あるんだよね

      そして同時に、そんな親代わりが居るからといって
      子が育つとも限らないのが現実の辛いところ

      • +3
    2. ※8
      もしそうだったとして、何か問題があるのか?

      • -1
  7. まるで壮大な自然の物語の導入みたいな話だ……。事実は小説よりも奇なりと言うけれども。
    今後、この二頭をどんな結末が待っているのか、すごく気になる。

    • +1
  8. この時、この微笑ましいとも言える出来事が人類に対する野生の大進撃の前触れだとは知るよしもなかったのである

    • -1
  9. 非常食を用意しておくとは賢いライオンだな

    • -9
  10. 子供が死産しても乳は張る。張った乳はすごく痛い
    そこに他種とはいえ乳飲み子がいたら痛みとの引き換えに飲ませちゃったんかな

    • +4
  11. ライオン「変わった模様のライオンだな。」

    • +5
  12. あの作品を知ってると非常食ネタを思いつくよね

    • 評価
  13. こういうのたまにあるけど、異種間で言語?って通じるのかな?親は隠れてなさい。って言ったつもりなのに子供は自由に遊んでいいっって捉えちゃったとか。
    木登りできる親が、うちの子はなぜ、きにのぼれないのだろう?っておもったりしないのかな

    • +2
  14. 保護しなくて良いの?
    この雌ライオンがやらなくても、じき雄ライオンに殺されちゃうだろうな・・・

    • +2
    1. ※19
      自然界の事だから、絶滅危惧種でもない限り保護はしないんじゃない?

      • +2
  15. この記事の関連項目にも多いよね、雌ライオンの異種へ向ける母性の数々
    ライオンってそういうのが他のネコ科より強いのかね

    どうでもいいけど、そろそろディズニーあたりが新作の題材として目を付けててもおかしくなさそうと思った

    • 評価
  16. クッソ速いライオンの群れが誕生するのか。

    • -1
    1. ※23
      笑った
      正確にはンゴロンゴロ地区やで!

      • +7
      1. ※24
        アフリカは「ン」から始まる言葉が
        いくつかあるから「しりとり」で世界最強なんだよね。

        • +1
  17. 発信機重そうだなぁ
    もちっと小さい物に出来んもんかね?

    • 評価
  18. 豹の子ってかわいすぎる
    子猫と同じ顔同じ仕草 強いママンのお乳で元気にそだてよ。

    • 評価
  19. 育ててから食べるスタイルですか
    ライオン族も狩猟生活から畜産に移行する時代なんですね

    • -1
  20. 動物園や飼育されている環境なら、このヒョウの赤ちゃんも幸せな未来もあるんだろうな。
    野生環境なら暗い未来しか浮かばない。

    • 評価
  21. 他のライオンに襲われることよりも、子離れの時期が怖いな

    • 評価
  22. 子離れまで何年もかかる
    何年もヒョウを育てるはずがない
    群れを作るライオンには絶対に不可能
    ヒョウは確実に死ぬ
    こんな展開は容易に想像がつくのに保護しないドクターって何?

    • -2
    1. ※34
      ヒョウは大型ネコ科で最も繁栄している種だよ
      ライオンは絶滅危惧II類(Vulnerable 危急種)
      同じ危急種であるハシビロコウは卵から二羽孵ったうちのより丈夫な方に積極的にエサをやりもう片方はやがて衰弱死してしまう。けれどそれを観察している研究者はその死にゆくヒナを保護はしないよ(BBC放送より)

      • +7
  23. ライオンは群れで行動するから仲間に会った瞬間に殺されちゃうでしょ。

    • +1
  24. メスがときたま発揮するこのいい加減さが、長い目で見たら生き物全体が滅亡することへの
    保険になることもあるのでは。コイウルフとか、ちょっとちがうけどまあいいか、的な。
    母性はきまぐれって名言だな。ただ有難いだけのもんでなし、ぼやーっとして捉えどころがない、守りたいけど思い通りにいかなけりゃ喰っちまうおっかなさをよく表してる。

    • +3
  25. この雌ライオンが、いくら豹の子供を育てたいと思っても、
    群れがそれを受け入れるか?というのは、また別問題だと思う
    ライオンは群れで行動するのが普通の種族だからね
    これが虎とかの単独で行動する種族の雌の話だったら、
    子豹が大きくなるまで育つ可能性も増えると思うのだけど
    残念だけど現実は厳しいだろう。それとも子豹を殺されるのを嫌って
    しばらく群れから離れて生活するか?(そういう選択肢も有るかも?)
    とにかく続報が知りたい事例だと思った

    • +3
    1. ※40
      ぎゃーこのこ模様ついててかばええ!!
      ちっこいかわいい 模様かばええ 尻尾なが!
      とかうるさく吼えながら順番に面倒みるメスライオンの群れ。
      (と想像しておく)

      • +1
      1. ※41
        そうなると本当に良いと思う。
        でもボスの雄ライオンは…『おい、変なの連れて来んなよ?』
        雌ライオン達…『何言ってんのよ?このカワイさが判んないの?』
        とかだと最強なんだけどね

        • +1
  26. こういう話にすぐ「保護しないの?」とか呟いちゃうみんな、聞いてくれ!

    しません!

    基本的に、どんなに生まれたてホヤホヤ可愛らしい赤ちゃんでも怪我していても自然界で起こった事には介入しません!観察するだけです!
    当たり前だろ野性動物だぞ!
    弱肉強食とかヒトが飼い慣らしたら自然界に帰せなくなるかもしらんとか野良は菌持っててヤバいとか自然の摂理とか淘汰とか日本に生きていても聞ける理由はいくつもある!

    それこそ絶滅すんじゃね?って囁くどころか叫ばれてる鰻さんに目を向けてやれ!本当に絶滅するぞ!ここで「鰻は可愛くない」とか言うならそういう事だ!

    保護しなければならない生き物なんていないのですよ。

    • +5
    1. ※44
      「どうぶつ奇想天外!」で、怪我をして瀕死のペンギンが出てきたとき、撮影クルーがペンギンを助けなかったことについて、千石先生が「助けたら自然破壊です」と言っていたのをよく覚えている。
      自然の営みに人間が安易に手を出すべきではない。

      • +4
      1. ※46
        Σ もとい 羆 がなぁ… あれもなぁ…

        • 評価
  27. どうなるかわからないけど
    他の群れのライオン達も気まぐれを起こしてくれるといいな

    • +2
  28. この子が自活できるまで お母さんでいてほしい

    • 評価
  29. 皆ンゴロンゴロの方に反応してんのかい・・・
    パンテラに反応した同志がいないのはどうして・・・?

    • 評価
  30. おまえらイイハナシダナーとか思ってみてるかもしれないが、授乳時期が終われば
    オキシトシンの分泌も終わるから、その後はこの子ヒョウは母親だと思っている
    ライオンに突然食われる可能性が高いんだぞ。

    • 評価

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