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不器用だからもう1本くらい指が欲しい。生きることがちょっとだけ楽になる3Dプリンター製つけ指、「第3の親指」

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(著) (編集)

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 アメリカの絵本作家、ドクター・スースは、もし指がたくさんあったらどんなに素敵だろうというお話を書いた。

 確かにほとんどの人は5本指だけど、私のような不器用この上ないタイプだったらもう1本くらいほしいところだ。歴史に名を遺した豊臣秀吉も右手は6本指だったというじゃないか。

 そんな夢を叶えてくれるプロジェクトが発足した。

 「第3の親指」プロジェクトは、足りない指を補うのではなく、1本増量しちゃえ!というものである。これが意外と便利で日常の動作をちょっとだけ楽にしてくれるそうだ。

The Third Thumb Project

デザイナーが考えたもう一つの親指

 この指はロンドン在住の商品デザイナー、ダニ・クローデが作り上げた「第3の親指」である。3Dプリンターで作られたこのつけ指は、簡単に取り付けられ、操作は足のつま先で行う。

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image credit:vimeo

 この親指は柔軟な素材でできていて電池式のモーターで動く。そしてモーターは2つの圧力センサーでワイヤレス制御されるようになっている。

 その圧力センサー(電池式)は第3の指をとりつけた人の靴の中、つま先の下に設置する。指を動かしたいときはつま足でセンサーを押せば、Bluetooth経由でモーターが反応し、指が動く仕組みになっているのだ。

足のコントロールは車の運転やミシンの操作と同じ要領だ

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image credit:vimeo

 第3の指は主に3Dプリンタで作られた3つのパーツからなる。最初の2つは硬く滑らかな樹脂製の手のひら用カバーとモーター用の手首カバー。

 メインとなる親指はヒンジ部分も一体化した構造だ。伸縮性と弾力性に富んだ材料からできていて、ワイヤーとチューブといった自転車のブレーキと同様な仕組みで接続されているそうだ。

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image credit:vimeo

人体の拡張パーツの可能性

 クローデは指が多いとどんな利便性があるのだろうと試したくなり、このプロジェクトを思いついたという。

 人間の指は基本的には5本である。だがこの世の生き物は常に進化しており、将来的にずっと5本だとは言い切れない。かつてあった人類の尻尾がなくなっちゃったようにね。

ちょっとだけ楽になる。人工親指のお得感

 クローデは人々にこの親指を試してもらい、その反応を記録した。するとほとんどの人は生活が少しだけ楽になったと答えたそうだ。

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image credit:vimeo

 レモンがしっかり絞れたり、卵やグラスがもう1個余裕で持てたり、サングラスを素早くたたんだりとかほんのささいなことだけどちょっとだけ便利だ。

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image credit:vimeo
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image credit:vimeo
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image credit:vimeo

タブレットの操作も指がもう1本あったら超便利だ

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image credit:vimeo

新たな親指が「能力」の定義を語るきっかけに

 彼女いわく、補綴物はもともとは修正や交換ではなく拡張や延長を意味するものだったという。そして第3の親指は、人間の増強を探求し、体の延長としての「補綴物」の再構築を目指すものなのだ。

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image credit:vimeo/Instagram

 またこの新しい指は、人工的な補綴物に対する人の反応を知るためのモデルであり、「能力」の定義を話し合うきっかけにもなると考えている。

 ちなみにこのプロジェクトは、人を中心にしたあらゆる分野のデザインの中で創造性に富んだプロジェクトに贈られるヘレン・ハムリンデザイン賞を獲得している。

 人体における新たな拡張パーツのあり方を提案する「新しい指」。確かに多いほうがものを持つのも安定するし、片手が忙しいスマホやタブレット時代にはこういうのが何かと便利かもしれない。ていうか遠い未来、人類の指がもっと増える可能性はなきにしもあらずだ。

 地球上の生物は常に変化していて、ちょっと変わったタイプとかも必ず存在していて、どれかが生き残れるようにできているんだから。

via:laughingsquid / daniclodedesign / rca / vimeoなど / written D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 75件

コメントを書く

  1. これになれると普段が不便に感じそうで
    それはそれで困ると思う

    • +20
    1. ※1 洗濯機や車が出てきたときにも同じことを思う人が多数いたよね
      身体拡張の研究と一般への浸透は、身体障碍への理解と相互向上すると思うんだ
      特に日本は少子高齢化で老いて身体不自由でも自活することを求められているから
      どんどん発達してほしいね

      • 評価
  2. 指が増えても不器用な俺は、多分使いこなせないだろう

    • +14
  3. 次はパンダみたく手首の骨を変化させて
    六本指にする方法開発しようぜw

    • 評価
    1. ※6
      裂けるチーズかよ。
      サラっと怖いこと言うな(笑)

      • +4
  4. ガニメアンの指がそいう形だという考察あったな

    • +2
  5. 七夕の国(地味だけど名作な漫画)を思い出した

    • +13
  6. 多分、増えた指がやってる役割は小指がやってたことかそれに近いことだろうから、
    少し慣れた程度では、小指を持て余した状態かな。
    これを使いこなしたらその次段階は、6本指での小指の可能性を探ることになるね。

    • +1
  7. オカルト話の師匠シリーズにもあったなあ
    左右揃った親指の話

    • +3
  8. 不器用はどこまで行っても不器用なのだよ。

    使いこなせぬ。

    • +4
  9. ジェームズ・P・ホーガンの「ガニメデの優しい巨人」に出てくるガニメアンがこのタイプの6本指という設定だったな。
    靴紐を片手で結べるんだっけか?
    人間も最初からこの6本指だったらもっと早くに科学技術が発達していたかもしれん。
    (10進法じゃなくて12進法になってるだろうし)

    • +6
    1. ※15
      あれ! そうだっけ? ファンだったのに記憶にないわ。『七夕の国』は漫画だから明確に覚えているのだが、やっぱ小説はイマジネーションが必要だね。

      • 評価
  10. やはりエイリアンは究極の生命体だった。

    • +2
  11. 操作が手のひらの中で完結するようになれば凄いね。
    義指としても有用だろうし。

    • +1
  12. 神『1万年の試行錯誤の末、今のカタチに落ち着いたんだよなぁ』

    • -5
    1. ※21
      神さん神さん、五指っていう骨格の基礎デザインは億年単位でしょ
      六指以上はアカントステガとか最初期の両生類まで遡るんじゃ

      • +3
    2. ※21
      違うよ。もう太古の昔から脊椎動物の指は基本、5本だよ。進化の過程で、4本になってまた戻ったり、あるいは6本以上になってからまた5本に戻ったってわけではない。

      偶蹄類や奇蹄類の場合も元は5本だし、前肢が前ヒレに進化したイルカ・クジラも骨格を見れば5本指であることがわかる。前肢が翼のコウモリも同様。

      • +4
      1. ※41
        そう考えると何で指は5本なんだろう
        記事で説があるなら、カラパイアでまとめてほしいね

        • 評価
  13. これでお菓子の掴み取りに挑戦するのは反則でしょうか?
    それはさておき、もう一本指があったらな、ってシーンがよくあるのでちょっと使ってみたいな。

    • +1
  14. 多指症の人が器用で特別なスキルがあるってはなし聞いたことがないけど、実際はどうなんだろうね?

    • 評価
    1. ※25
      多指症の場合は奇形なので、形も歪だし正常な指のように自由自在に動かせないんじゃないでしょうか。

      • +2
  15. ギターはせめて義指を使った映像いれなさいよ

    • +1
    1. ※27
      同感。両手がふさがってる時に周りに誰もいなくて「腕がもう一本あれば…」となることがままある。

      • 評価
  16. 稲見・檜山研究室が同じような足操作で4本腕になれる義手を開発しとるね。

    • +2
  17. 結構適応できてるとこ見るともしかして人間は本来六本指だったのかと疑いたくなるな

    • +3
  18. 下部にあるinstagramの投稿きえてるようだけど。

    • 評価
  19. 先っぽがマジックハンドになってるとかも面白そう

    • 評価
  20. 細かい作業とかしてるともう一本腕とか触手生やして
    ピンセットとかペンチが扱えたらどんなに便利かって思うよね
    万力だのフレキシブルアームだの微調整するの煩わしい

    • +5
  21. ピアニストやゲーマーにとってのゲームチェンジャーとなるか?

    • +2
  22. 岩明均さんの『七夕の国』って漫画を思い出すなぁ。
    あれも、第六の指が小指の次の場所に出てくるだったよな。

    • +1
  23. これ欲しいな。たぶん寝るとき以外は6本目の指を常備しそう。

    • 評価
    1. ※45
      親指ってすでに2本あるからでは?
      ただまぁ、この場合はわかりづらいよな。

      • +1
  24. 腕は4本でそれぞれに指6本
    このくらいが理想的な体型だと思う

    • +2
  25. 足の小指を痛打する替わりの指を作ってちょ

    • +2
  26. 攻殻機動隊のあの「バカッ」と割れる指がほしい

    • +4
    1. ※50
      あれいいよね。タイピングめちゃくちゃ早くなりそう

      • 評価
  27. こんな風に身体拡張<<オーグメンテーション>>が流行るといいな
    腕が4本とか指が10本とか
    デモンストレーションとしてすげー速さでそろばんをはじくの

    • +1
  28. 「七夕の国」を思い出したよ
    「寄生獣」の岩明均が描いた漫画
    打ち切りされたのか、最後駆け足で終わっちゃったんだよなあ

    • 評価
    1. ※54
      駆け足だったかなぁ。エイリアンの正体だの何だのは、たとえその子孫だってわかるわけないのだから(記憶は遺伝しないからね)、あれで良かったと思うし、あれ以上グダグダするのはツマンネって自分は思った。

      • 評価
  29. やっぱり10本指にして、螺旋蝶々結びを片手でできるくらいに(ry

    • 評価
  30. 不器用な人間には、数が増えたところで代わらないどころかもっと厄介になるのさ。数の問題じゃなく、それぞれの自分の部位を別々に同時に上手く使いこなせないのが原因なんだから。足の操作を足したら、他の指が疎かになるだけじゃないか。

    • +2
  31. 指を増やすなんて思い浮かばなかったなあ。凄い発想だ
    事務作業に加えパソコンやスマホで酷使する時代だから、
    指の負担軽減にもなるのかな?(腱鞘炎持ち)

    • 評価
  32. 昔マンガで見たなーって思ったら
    ご存じの方たくさんいたでござる

    実際親指が両側にないのはなんでだろね
    力を逃がせる方向がなくなるからかな
    棒とか握ったら安定し過ぎて手首いわしそう

    • 評価
  33. 足の指で目覚まし時計止めたろかなとか
    日々自らの肉体機能を拡張すべく修練を怠っておりません
    尚、進化の日は遠い模様

    • 評価
  34. ギター弾くときとアーマードコアやるときに欲しい

    アゴまで使ってプレイしたことあるからね、切実にほしい

    • 評価
  35. 5本指の人間と6本指の人間が両方いる時代になったら、
    スポーツで有利不利が生まれそうだけど、そこは同じフィールドでの試合が続けられるのかな

    身長差や右利き左利きの差と同じように扱われるのだろうか

    • +1
  36. うまく使えればだけれど、ピアノ弾く時にも使えそう

    • +1
  37. エイリアンに出てくるゼノモーフはこんな形の手をしてるよね

    コスプレに使えそう

    • 評価
  38. 嘘つくときの指切りに!(しかし げんまんてなんだ?)

    • 評価
  39. 不器用なやつが6本目の指を上手に使えるとはまったく思えない

    • 評価
  40. スマホとか指に痛みを感じないからあの状態で持てるけど
    結構な負荷かかってそうであの持ち方したら追加した指側が
    結構痛くなってきてやらなさそう

    • 評価
  41. 脳波で動かしてるのかと思ったらつま先かよ

    • 評価
  42. 七夕の国やんけって思ったら既に書かれてた

    • 評価
  43. 動かんでもフックみたいのん付けたらスマホタブレットの固定が楽かも知らんね

    • +1
  44. シドニアの騎士に、5本指がそれぞれ二又に分裂して10本指になる義手もったヒロイン(?)いたね。

    • +1
  45. 昔の人は2本の腕に5本の指だけで生活してて不便だったろう
    とか言われる時代も来るのかな?

    • 評価

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